タイの警察
警察はタイ語で<タムルアット>といいますが、あまり国民に評判のいい職業の人たちとは言えないでしょう。
他のコラムでタイの警察に関して書かれた事もありますが、事実警察は賄賂をとらないとやっていけないという現実があり、これが末端警察官を悪い方向に走らせる原因ともなっています。
警察官の給与というのはとても少なく、実際に給与だけでは制服すら購入できません。
毎月の生活をやっていくことも無理です。
そのために警察特権を利用して賄賂をとるのです。
警察官はまさしくヤクザといわれていますが、これは誇張でもなんでもなくそのとうりです。
用心棒代などクラブを回って集めているのは現役の警察官です。
また何か揉め事があると介入して問題を解決したようにいい、お金をとっていくのも警察です。
マスコミなどに何度もたたかれていますが、決してそのスタイルが変わることはありません。
ごく一部ですが、中には真面目に仕事に取り組んでいる方々もいますが、彼らにも生活という問題があり、給与で生活できないのであれば賄賂で生活をまかなうしか方法がないのです。
また、警察官が力をあることを知っている人たちの中には<私は何々警察官の知り合いだ>などといって自分をえらく見せたり、脅しの文句に使ったりする人もいますが、本当に知っている人は何も言いません。
必要なときにばっさりとその力を行使してくるだけです。
警察機構が良くなるために現在様々な摘発などもおこなわれていますが、長い年月をかけてできてきた警察内部のシステムを変えるまでにはいたっていません。
また所轄により担当地域がわかれており、パンティップなどを守る警察所とパンティップで摘発をおこないたい警察所などそれぞれの政治的要因により警察内部でも対立があります。
まあこれは別としても賄賂制度はめんどくさがり屋のタイ人にとっても利用しているところもあるのです。
スピード違反で捕まったり、シートベルトをしていなくて捕まったときなどこそっと100Bを渡せば大抵見逃してくれます。
日本では考えられないですね。
これもタイです。
管理人から
タイの警察には痛い目にあったことが何度もありますが、その都度お金を取られて終わりました。一番多いのは車の運転中ですが、一度歩いていて突然警察に呼び止められたことがあります。その時は日本から来た友達とマッピーと三人で歩いていたのですが、全員日本人と間違われたあげく、パスポートを持ってないのか?と言われて警察に連行されそうになりました。日本人はコピーでいいはず、と食い下がるモノの全然取り合ってくれません。結局マッピーが友達(お父さんが警察高官)に電話して何とか解放されました。「どうしてその子供の話だけでOKになるんじゃ〜!」ホントこれでは子供も勘違いするだろうなあ…。