チェンマイの友人その後(021204)

 チェンマイの友人が日本帰国を決意したといっていました。
 現在のお金があるぎりぎりまではタイにいますが、その後は日本に帰って10年間働き生き延びてその後年金がもらえる年になってからタイに戻ってくるという事です。
 この友人はタイに来た頃は3000万円以上を持っていました。
 そのお金でお店を作ろうと考え、タイのコンサルタント会社を信用してお金を預けました。
 ここでまず、タイの洗礼を受けました。
 彼がビルを借りるために渡したお金はそのタイ人の家を作るお金に回されてしまったのです。
 タイ人を信用してはいけない、信用できるタイ人(身内)がいない場合は大きな投資をしてはいけない、タイに住んでいる人ならわかりますが、日本からやってきた彼にはわかりませんでした。
 もちろん警察にも行きましたが、相手にされませんでした。
 その後この件を処理するために日本人にお願いしましたが、一向に問題は解決せず、お金が減るばかりでした。
 夜に遊びに行き、葉っぱを吸う毎日がつづきますます堕落していきます。
 最初は1万Bのアパートに住んでいたのが、お金のことを考え3000Bのアパートにも引っ越しました。
 人の勧めもあり、自分の彼女に小さなお店を持たせましたが、これもお客があまりいなく毎月赤字で結局締める事になりました。
 現在残っているお金は400万と少し、タイ人の彼女は子供を身ごもっている。
 将来に対する保証ない不安、楽しい生活を夢見ていたタイ生活は彼からお金だけではなく色々なものを奪いました。
 私が彼と出会ったのは、彼が小さなお店をやっていたときですが、騙された話をする彼の表情はなんともいえない表情でした。
 この彼が最後にやったのがインターネットサイトでのコピーブランドの販売です。
 少しの間だけですが、とてもよく売れました。
 しかし結局コピー商品を販売している事がサイトにばれて、販売を中止させられてしまいました。
 これにより彼はタイで生きていく商売をしていく事に対して完全に気力がなくなり、日本に帰り年金がもらえるまで生き延び、その後タイに帰ってくる事を決めたという事です。
 タイ人の彼女は子供を身ごもっていますが、一緒には連れて行けないので、タイに残し毎月送金するという事です。
 本当にタイでの生活は難しいなと思いますが、実際にこのようになっている日本人はとても多いのです。
 旅行者には甘い国です。
 それはタイがお金を使う国だから、居住者には厳しいです。
 それはタイがお金を稼げない国だから。
 しかしこのような国であるにもかかわらず、タイ語も話す事ができないのに投資をしたがる人は大勢います。
 もし私がこの彼と最初から出会っていたなら決してお金をすぐに使う事を勧めなかったでしょう。
 最初の2年間はタイを知り、それからもう一度考える事を勧めたはずです。
 タイに住みたいのに住めない、そんな事にならないためにも、タイを知っている人に事前に相談する事は必要です。
 私が話した感じではここの管理人のまおさんも相談相手にはいいでしょう。
 タイを知っていますし、タイでの仕事で困っている人の相談には的確に答えてくれるでしょう。
 チェンマイの友人みたいにならないためにも。。。。。。


 管理人から
タイで暮らすのが難しいこと、これはどこの国でも同じことですが、我々はあくまでも外国人であって、お客さん扱いです。お客さんには誰だって優しい、これは当たり前のこと。そして、何も知らないお客さんは授業料代わりに高い料金を請求されたり、だまされたり、そういうことを経験しながらそこの住人になっていくのわけです。日本人は人を信じやすく、そしてお金が絡んだときの怖さをあまり知らないように思えます。この人ならと思っても…、もっと厳しい目で見る必要があると思いますよ、仕事も異性も…。