「純白のサートー」
サートーという酒があります。
ラオカオと並ぶイサーンの地酒とでも言うべきですか。同じように米から作られたお酒なのですが、まあ、日本で言えばどぶろくです。白濁しているのです。これがなんと度数40度以上とイサーンの人たちは言うのです。ただ、飲んでみるととてもそうは感じられないし、しかも自家製なので基準の度数はあってないようなもんですね。
僕の場合はこれをタイ正月「ソンクラーン」の時に飲まされました。水掛けしながらがぶがぶ飲んでいたら次の日に風邪の頭痛と二日酔いの頭痛が一緒になってしまって地獄を見たのでした。WAZZのスタッフも田舎に帰った時は家族でこれを飲んでいるようです。
こないだ免許の更新で帰ったスタッフがこんなことを言ってました。帰った時、お母さんが「ほら、お前のためにサートー作っておいたよ」って出してくれたそうです。その時は感動でうるうるしたそうですが、飲んでみるとこれが「ピアオ(すっぱい)」。間違いなく「お酢」になってしまってるんですね。そこでお母さんが目を離してる隙に他の家にサートーを売ってもらいに行ってすりかえておいて、
「お母さん、すごくおいしい」。
おいおい。
んで結局2日間飲んでたらしいんですが、帰ってきてからも「頭がいたい」って言ってました。ふと不思議に思って、「免許の更新できたの?」と聞くと、「いやー、飲んでばっかでわけわかんなかったんで出来ませんでした」。
さすが。ほれぼれするほどタイ人です。ナッコーン君。
タイのお母さんの味「純白のサートー」。
あなたもあの甘い味と頭痛を経験してみてはいかがでしょう。