LOSO

 現在タイの大衆をもっとも湧かせるアーティストであるLOSOは、もし街で見かけても普通の兄ちゃんと変わらない(それ以下か!?)身なりをしている、ごくそこら辺にいる普通のタイ人3人組バンド。LOSOって言うのは、「LO SOCIETY」と言う、ようは「ハイソ」の対極だと言うことだそうだ。とにかく言葉は悪いがタイの田舎者に絶大な人気を誇る。私もそのファンの一人なので何も言えないが、特にイサーン(東北地方)に行ったらもはや神様的存在である。シンプルなメロディと歌詞でカラオケでも非常に歌いやすく、よく絶唱する姿を目にすることになる(私もその中の一人)だろう。
 タイでもっとも人気のある歌を歌うASANEE WASANを尊敬しているようで、曲調も似てるモノがある。ロックとバラード、たぶん本人たちはロックがやりたいんだろうけど、バラードの人気の方が数段上。これもASANEE WASANグループの教えのたまものかもしれない。
 そういえば、ガセネタだったみたいだけど、日本でLOSOの曲をコピーするという話があったような気がする。それほど日本人的にも聴きやすい曲だということです。
 
 そして2002年の年末をもってSEKがUK留学に行くと言うことで解散しました。日本人にタイのカラオケ歌わせたら、間違いなく彼らの歌が一番人気だっただけに、残念なことであります。

 メンバー紹介

 SEK・・・ヴォーカル兼ギター。よくありがちなことだがほとんど彼のバンドと言っても差し支えない。顔はちょっと老けてるが、たしかまだ27〜8歳。ほとんど彼の作詞作曲によるもの。よほどギターが好きらしく、LIVEに行くといつもギターを振り回してる。ギターはハードロック系に走ってるが、ファッションにはまったくこだわってないところがカッコいい。

 YAI・・・ドラム。彼は絶対歌が好きなはず、と言うか絶対目立ちたがり。LIVEでは必ず歌ってる。でもこれはこれで味があるのでいい。

 RAT・・・ベース。あまり目立たないので記憶にないのだけど、タイ人が言うには、この中で一番お兄さんで、こないだまで病気で休んでたらしい。こないだ見たLIVEの時には復活していた。


 名曲紹介

 もうすでに、手元にあるだけでベスト版を含め7枚のCDを出してます。デビューは96年。

 「LO SOCIETY」がデビューアルバムなのですが、名曲だらけ。「マイ トン ホワン チャン」「ヤーク ボーク ワー シアチャイ」なんかカラオケで歌ったらマジで受けます。ちなみに私は、「マイ ターイ ローク ター」と言う曲が好きで、初めてカラオケで歌ったのもこれでした。

 「SPECIAL」は当時人気絶頂のTATAとMOSの映画のサントラで、実はミニアルバム。5曲しか入ってないです。「チャカヤーン シーデーン」「クーイ ボーク ワー ラック カン」が私のおすすめです。あの当時たしかによく聞こえてきた気がします。

 「ENTERTAINMENT」はマジ人気のあったアルバムです。このアルバム一番おすすめですが、初めて買う人はBESTを買った方がいいかもしれないです。「ソム サーン」「メー」とタイ人を泣かせる曲満載ですが、特に「アライ コ ヨーム」は最高。私も何回歌ったことか…。タイ人の彼女に心を込めて歌ってあげましょう。

 「ROCK’N ROLL」には、カラオケ定番の「チャイ サン マー」の他に、「チェップ チャイ」「センタン チーウィット」がいい感じの曲です。ただ全体的にはあまりいいアルバムではないなあ。

 「LOSO LAND」私的にははずれアルバム。「モーターサイ ラップ チャーン」くらいだな、いいのは。

 「POK DEANG(RED)」はなかなかいい曲揃い。最初の曲は「パンティップ」、パンティップには行かない、昔の彼女がいるから〜と歌ってるんだけど、コピーは買わないって意味らしい。「クイ ラック チャン バーン マイ」は、ストリングスから始まる曲で大盛り上がりする。ディスコとかでかかるとみんな大熱唱してる。「マイ キッ ノーク チャイ」「トゥク ロム ハーイチャイ」もナイスバラード。完成度高いね。