ママンさんのタイ旅行記
数年前にパタヤに住んでいたママンさんが、久しぶりにタイに遊びに来たときの旅行記です。数年前との違いも含め、ママンさんのタイへの思いが伝わってきます。是非ご覧下さい。ちなみにママンさんは日本で紅茶やさんをやっております。興味のある方は紅茶専門店アトリエドママンへどうぞ!
【タイへ】
南国のタイ!
さぞ暑いことでしょうと覚悟を決め、バンコク国際空港へ着いてみると、ウン?涼しい?あっ、そうかぁ!今は雨季、雲が厚く、雨が多い。
地面は濡れ、雷がピカピカ。
日本よりも気温が低いのでした。
タイの地を踏み「ただいま〜」・・・という感覚。
ご存知の方も多いと思いますが、私は数年前タイに住んでいました。
空港にはタイ人の知人が運転手と共に出迎えてくれました。
嬉しい!
久し振りと言うよりも、ここでも「ただいま」と言う感じ。
バンコク国際空港から宿泊するマンションに車を走らせる間、タイの臭い、景色、全てが私を迎えてくれているようで、嬉しい!
【高級マンション】
ホテルではなく、マンションに滞在したので、部屋はとても広い。
ベッドルームもバストイレもたくさんある部屋に、私達は二人で滞在。
キッチンもリビングも全てが広い。
窓からはバンコク市内が見渡せる。
すばらしい夜景にうっとりしながら、これが私の家だったら・・・と想像をめぐらせ、タイ1日目は過ぎて行きました。
翌朝、マンションにはタイ駐在中の外国人を出迎える車と運転手のラッシュ。
ベンツありBMWあり、高級車が次々とやって来る。
タクシーで通学している白人の男の子が、タイ語がとても上手で可愛かった☆
マンションの近くには大使館が多く、いわゆる高級住宅街。
このマンションには、大使館関係者も多いのでしょう。
【バンコクへ】
タイ人の知人が用意してくれた車と運転手でバンコク市場調査、買物ツアーに出掛けた。
なじみのレストラン、スーパーマーケット、土産物店。
何も変わっていない。
たくさんのタイ人から大歓迎を受け、心がジワーっと温かくなる。
立ち寄る先々で、コーラーを出してくれる。
歓迎のしるしです。
私のお腹は、チャポン、チャポン!
ボトルのまま、飲み口にストローをさし、そのままいただくのです。
このコーラーが甘い。
そして、時にはぬるい。
土産物屋などには、冷蔵庫が無い所が多いのです。
甘いついでに書き足すと、ミスタードーナッツもアイスクリームも缶コーヒーも全てが日本の物より甘い。
タイ人は辛い物だけではなく甘い物も好きなのです。
イヤ、甘いか辛いかハッキリしている物がお好みのようです。
【オリエンタルホテル】
バンコクには高級ホテルが多く、この中でも群を抜いているのがオリエンタルホテルである。
私の紅茶好きは、皆様の知るところであります。
オリエンタルホテルのアフタヌーンティーは、過去に何度か経験しているものの、今回も高級な雰囲気の中、お茶を楽しもうと計画していました。
・・・が、ホテルに入り、チャオプラヤー川を見たが最後、リバーサイドにあるレストランに腰を降ろしてしまったのでした。
アフタヌーンティーは、室内のエアコンの聴いた涼しいレストランでのティータイム。
リバーサイドのレストランは、優雅と言うより汗を掻き々、川からの風を感じながらの食事タイムである。
暑い国でのこの時は、最高に幸せを感じる瞬間でもある。
タイ駐在中、ここではよく食事をしたものでした。
物価の安いタイで、このホテルは決して安いとは言えず、最も値のはるホテルではありますが、この贅沢はお金では買えないすばらしい経験なのです。
計画していたティータイムは中止、食事タイムに変更となりました。
【市場で買った美味しく安いディナー】
昼の贅沢とは裏腹に、その日のディナーは市場で買ったタイ料理でした。
二人分でトータル210円のその食事は、比較しては申し訳無いが、ホテルでの食事より美味しい。
白いご飯に、スープ、おかずも3種類で210円である。信じられなーーい。
タイ人は、自宅で食事を作らない。
だから、道のあちらこちらに食堂がある。(市場がある。)
人々は排気ガスを浴び、また人々が往来する雑踏の中で食事をする。
暑い国なので、屋外の店舗が発達していく。
ちょっとしたスペースがあれば、そこが食堂になってしまう。
私の場合衛生上、市場でタイ料理を買う時は、
必ず火が通っているものにしている。
注文に応じて携帯用の小さなビニール袋に入れてくれるので、
それを自宅に持ち帰るのである。
辛い、でも美味しい!
タイ料理は基本的に単純だと思う。
辛くて甘くて塩っ辛くて酸っぱい!
でもこれが絶妙にマッチし美味しい。
フルーツにも砂糖と塩とチリパウダーを混ぜた物を付けていただく。
この不思議な取り合わせが、以外に美味!!
せっかくの機会なので、この砂糖と塩とチリパウダーの作り方を参考に記しましょう。
グラニュー糖90% 塩10% チリパウダー好みに応じて適量を混ぜるだけ
これを熟す前の硬いフルーツにつけていただく
どうぞ、お試し下さい!!!
【頭脳集団との打ち合わせ】
今回の旅は、打ち合わせが目的の一応仕事と言う事になっている。
打ち合わせのために集まったメンバーが、これがすごい。
全員がチュラロンコン大学出身の頭脳集団である。(日本でいえば東大にあたる)
私もこの打ち合わせに参加して良いのだろうかぁ???
話し合いが始まった。
たとえ日本語でも理解し難い内容なのに、英語とタイ語が飛び交い、あぁ私には理解不可能。
この場は主人に任せ、私はお茶淹れと電話番に徹する事にした。
私の人生の中で、こんなにも外国語が必要になるとは、思ってもいませんでした。
こんな事なら、学生時代一生懸命勉強しておくのでした。
【酔払い運転】
打ち合わせの後、この頭脳集団達と食事に出掛けました。
タイ人は皆、酔払い運転をするのですが、このインテリ頭脳集団たちも例外では無く、すごい量のアルコールを飲み運転して帰宅するのである。
大丈夫なのでしょうか?
仮に酔払い運転を取り締まる事になった場合、飲食業界の減収できっとどこかに歪みが出てきてしまうのでしょう。
わかっていても取り締まる事の出来ない事情がありそうです。
・・・と言うよりも、誰も何も気にしていない・・・と言った方が、正しいかもしれません。
【古巣パタヤへ】
リゾート地のパタヤ。
ベトナム戦争当時、米国海軍の保養地だったところです。
数年前、このパタヤに私は住んでいたのです。
古巣へ行きました。
やはり良い。
住宅環境、セキュリティー、最高!
日本では不可能なプールもある。
うちのお手伝いさんだった女性が、主人が変わってもその家で住み込みのお手伝いさんをしているので、毎回パタヤへ行く度に、彼女には会う事にしています。
その後の彼女が心配だからです。
私たちを見つけると、転がるように家から出てきて、「奥様ーー」と叫び、抱きついてくる。
涙が出るほど嬉しい。
とても元気そうなので安心しました。
両親を亡くし、日本人と結婚している祖母を訪ね日本の中学校へ通っているタイ人の女の子の事がニュースになりましたが、これと似た事は、タイではよくある事なのです。
オートバイの事故で夫を亡くし、女手一つで子供を育て、住む所が無かった女性を我家で引き取り、住み込みのお手伝いさんにしたのです。
そんな弱い立場のタイ人は、私の知るだけでも、たくさんいました。
【タイ人宅に宿泊】
パタヤを後にし、バンコクの高級マンションからタイ人の知人宅へ移動、そこに泊めてもらいました。
この家がまた広い。
快適である。
部屋の数は何部屋あったかしら?
その部屋全てが広いし、バストイレ付き。
庭には池、かえるの合唱、ガァガァガァ♪
食事タイムは庭で暑い日差しを浴びながら、でも風が心地良く、私の理想とするところ。
パタヤの我家を思い出します。
先進国である日本の家は狭く、小さい。
後進国(中進国)であるタイの家は、広く、贅沢である。
もちろん貧富の差が激しいタイなので、家のない人たちも多いのですが、それでも、木に成るフルーツや、仏教国であるタイでは托鉢の精神が浸透しているので、貧しい人たちも食べる事には困らない。
一体どちらが先進国なのでしょうか?
いつも私の疑問とするところです。
先にも記しましたが、タイ人は家では食事は作らないのです。
知人宅でも奥様は、アメリカの会社の社長秘書と言う
輝かしい職業をお持ちのため、家事はしなくていいのです。
家事をしてくれる人を雇えばいいのです。
もちろん食事を作らなくていいので、作れないのです。
さて、彼らは困ったようです。
来日の時に私の家に泊まった彼らは、食事の支度をする私に「なぜメイドがしないの?」「どうして奥様がするの」・・・ととても不思議がっていました。
日本はそういう国だと説明し、私の手料理を食べていただきました。
その時のお返しとばかりに、何とか食事をつくろうとしたらしいのですが、失敗したらしく、ご主人の方が形のいびつな卵を焼いてくれました。
有難う、心がこもっていて美味しかった☆
【タイのお茶事情】
色々な国、土地でお茶をいただいていますが、タイのお茶についてはよく知らないのです。
銀座マリアージュフレールには、タイのお茶のメニューがあるので、きっと存在しているのでしょうが、
私がタイに駐在している間には、その様なお茶に出会ってないのです。
もちろん中華などをいただけば、万国共通のジャスミンティーやウーロン茶などはありますが。
タイ語で「チャーファラン」とは紅茶の事。
「チャー」はお茶、「ファラン」は白人。
白人のお茶を紅茶と言っている。
「チャーイープン」は日本茶の事。
「イープン」は日本と言う意味なので、こうなるのである。
ホットティーとアイスティーの説明もきわめて単純で、単語の最後に「ローン」(熱いと言う意味)と「イェン」(冷たいと言う意味)を付けるだけ。
「チャーイープン、ローン」「チャーイープン、イェン」・・・となる。
タイでいただいた「チャーファラン」も「チャーイープン」も美味しいとは言えませんでした。
タイ人に弊社の紅茶を、それはそれは美味しくお淹れした事があります。
辛いか甘いか酸っぱいかハッキリしている味をお好みの彼らには、優しいお味と香りのする紅茶が、美味しいとは感じないようで、不思議な顔をしてました。
彼らは紅茶ではなく、濃くて甘いコーヒーを好むようです。