めったにない連休
タイには年に十何日かの祝祭日とそれ以外にお坊さんに関する行事での休みがあり、会社ではそのうちTraditional
Holidayという事で13日の特別な休みにしている日がある。
この休日は基本的に国が休みなさいと命令しているような所があるようで、もしどうしても仕事をさせるという時は通常の休みの3倍位の時間給を払わなければならなくなり、社長からは絶対出勤させるなと強い要望が出されている。
今月12月にも2日その休日がある。
その中で12月5日は国王誕生日という事であり、今年は月曜日なので土曜休だと3連休となる。今回私の担当の第一製造部は土曜日を通常の休日出勤にし4・5日を連休とした。私にとっても久々の完全連休である。今回はその2日間の出来事を書いてみる。(毎月隔週くらいで土・日の連休があるが、どちらかは必ず出勤になるので)
まず12月4日だが、ある日妻から
「12月4日はアユタヤにバスで行くツアーがあるけど一緒に行く?
帰りは船に乗ってバンコクまでよ」
と言われていた。
「アユタヤは毎日仕事で行っている所だからな〜」
という気持ちがあったが、帰りは船でということもありOKを出した。
朝6時に家を出るとの事だったので、当日は5時起きであった。(これじゃ普通の通勤日と同じ時間だよ)
集合場所は妻の実家のあるDINDEANGの競技場前。7時に到着したが、既に大勢の人が集まっていた。バスも8台位並んでいた。よくよく聞いて見たら、皆さん御存知のタクシンさんに反発するあるお偉いさんがタダでみんなをそういうツアーに誘い後々の選挙での支持を得る為の企画であったようだ。(でも本当にそうなのかは定かではありません、ハイ)
タクシンさんもいろいろな面で力を発揮しそれなりにタイの経済振興に貢献してきたと思う。しかし、最近何となく人気が下降気味なのはタイにいらっしゃる方なら風の便りで聞く事が多いだろう。私の妻の母親などは最初からあまり好きではなかったようで(嫌いなんです)家でタクシンさんに関した話はご法度であった。この辺で今回のバスツアーの中身がやっとわかってきた。でもそういうのに選挙権のない私や子供が多数いると言うのも、何ともお偉いさんの金の使い方は豪快だな〜と思うところがあった。
でもタダだから何でもいいか?!(私もまた一つタイ人に近くなった一瞬か)
ただ、妻が言っていたアユタヤ行きはどういう訳か途中から中止となり、ブッダモントンに近いお寺と、その近くの川のそばにある市場(タラード・ナーム)めぐりに予定が変わっていた。ここで、まずお寺参りだが予定では20分後位に出発とのアナウンス、これバスの数量と人の多さから行ったらトイレタイムのみ、そして次の市場は2時間の買物時間を作りますだって。おいおいだったらタイ人はお寺で拝むのが必要なんだから1時間ずつ位に時間を上手く分けて出来ないの、とは後で思った次第。全く計画性があるようでないタイ独特の行動であった。
そこが終わって今度は、予定ではアユタヤから帰るはずだった船に行ってパーティーとの事。アユタヤに向かうはずだった船は、チャオプラヤー川の増水で橋の下がくぐれなくなり、ある橋と橋の間を行ったりきたりだったそうだ。
後でその船のビデオを見たが、ビュッフェタイプで食べ放題、飲み放題、それに若い女性のダンス付きと思ったより良さそうであった。ただ、妻の姉夫婦やその友人が言うには行かない方が良いとの事でそこでお偉いさんのツアー参加は終了として、DINDEANGに行って酒盛りとなった次第である。
このツアーへの参加は何だったのか、未だに疑問が残ったままである。
でも連休の一日としては、時間つぶしにはなかなかであった。
つづく
管理人から
日本でこの手のツアーをやるとして(まあ、政治家が主催しておおっぴらにやるとは思えませんが)、こんなにスケジュール変更したら逆に評判を落とそうものですが、タイはこれでいいんでしょうか?おそらくこの手の変更はいたって当たり前のことと言うことで、OKなんでしょう。だいたい呼び込むときだけは、いつも大きなこと言っておきながら、始まってみれば全然違うのはよくある話。タイにJAROはないんでしょうか???これじゃあ国民が約束を守らないのも当たり前かなと思ってしまいますよね。