とんでもない事態?
とんでもない事態が起こってから早3ヶ月近くが過ぎてしまったが、その時の事を思い出して書いてみよう。
私がPRODACTION1(INJECTION/QC/INSPECTION/PACKING)の全体を見始めてから一週間も経たない、ある朝であった。うちの会社がお付合いをさせてもらっている中で納品数量が一位・二位のお客さんの日本人購買課長から突然電話が入ったのである。どちらの課長さんも私がQCの担当という事では面識があったが、製造のデリバリーの件での電話は初めてであった。
まず第一位の客先の課長さんからは、
「Sさん、デリバリーの数が少ないけどどうなっちゃてるの!!今日からは一日3回デリバリーの車を出してくれないと困るね〜」
「え、なんでしょうか?デリバリーが少ないんですか?」
「Sさん、そんな事もわからないの!!」
「申し訳ございません。すぐ確認致します」
《おいおい、出荷の方で何があったんだ???》
今度は第二位の客先の購買課長さんから、
「Sさん、あんたいったいどんな計画で仕事してるの、全然品物が入ってこないじゃない」
「申し訳ございません。すぐ確認致します」
「そう、すぐに確認して新しいスケジュールを出して下さい。頼みますよ!!」
というまたしてもデリバリーでのクレームであった。
私は今までは製品の品質関係での対応が主だった。PR1全体を担当してからの期間が短く起こった事態を全く把握できていなかったのも事実であるが、言い訳になってしまう。何がなんだかわからないうちの電話であったのだ。今までの出荷はどんな状態でやっていたのか?誰がどういう計画でやっていたのか?はっきり言ってこんな事を書く事自体会社の恥をさらけ出す事になってしまうが、事実だからどうしようもない。
結局は一日一日の計画がずさんだったという事が最大の原因であった。誰もそれを改善しようとはしないで、客先からクレームが来てもできない物はしようがないといった半ば投げやりな対応で今までやっていたようなのである。
何とも、会社イメージをどんどん下げてしまう最悪の状態になりつつあったのだ。
客先からクレームが来た即日から対応を迫られたが、その場は何とかしのげた。期間としては約二週間、対応に追われた。少し落ち着いた所で考えた。さて、これからどうやって立て直していこうか?しかしちょっとやそっとでは、改善は難しそうだし、いったいどうすればいいんだ。
でも、いつまでも悩んでいる訳にはいかない。やはりまずはタイ人のマネジャー・アシスタントマネジャーをビシッと言い聞かせないとダメだ。早速、ミーティングを開いた。
今まで、《できない物はできない》と客先に答えていたマネジャーに、
「これからはそれでは通らないぞ!!」
「相手はタイ人ではなく日本人担当者なんだぞ!!!」
と言って聞かせ、今後どうやっていくかをじっくりと話し合った。
そのミーティングでどういう話をしたかはここでは伏せておくが、約三ヶ月経った
今デリバリーでのクレームは、ほぼゼロといって良い位になってきた。
そしてその相乗効果と客先からのオーダーが増えた事も手伝い、ここ三ヶ月は過去最高売上を毎月更新中なのである。これからも、売上更新を続けるのが私の現在の目標になっているが、世の中そう甘くないのも現実である。
こっちがよければあっちが・・・。
まだまだ、厳しい状態が続く毎日だが、決まり文句になりつつある
《頑張るしかない!!やるしかない!!》
これをを合言葉に会社全体一致団結しての今後なのである
管理人から
タイ人に日本風のやり方を理解してもらうのは至極困難ですが、これが出来ないと会社として伸びないので、頑張るしかないですね。ま、これは管理人の会社でも同じなのですが。その辺の責任を取るのが日本人の仕事ですから。ところですーさん、飲み会を開かないと原稿が来ない気がしますが、定期的に飲み会を開けってことでしょうか???