厳しい会社事情
私の会社は以前から書いているように成形品(溶かしたプラスチックをいろいろな形にする)と、それを作る為の金型の製造をしている会社である。日本のそういった関係の会社は、日本での生産の割が合わなくなってきた十数年前から海外に進出し始め、現在は中国を主に今だにまだ進出しているようである。(もう遅すぎる感もあるが)
金型製造という特殊な作業は機械性能等だけでは良い物が作れない非常に難しい仕事である事が最近わかってきた。現在の製造分野ではあまり良い事ではないが、カンコツというやつが相当影響してくる仕事なのは確かである。その為、海外にはその金型製造のノウハウを知った人(結構高齢の人になる)が次から次ぎへと出て行っているのが現状のようである。
(日本がどうなってしまうのか心配です)
我社もそういった人が必要なのだが、今だ見つかっていない。
その為、私の会社はそういった技能をもった人がいないので自分達で試行錯誤しながら作り上げ、なんとかお客様に良い製品を提供している。そのお客様に提供している我社の製品の7〜8割は2輪・4輪で占められている。残りは、電気製品の部品等である。そんな製品を扱っているが、昨年私が赴任した4月からの3ヶ月は会社創立以来の最悪の状態だったらしい。それだけでなく昨年はとんでもなく悪い年であったようだ。
ところが今年はタイの経済事情の中でも4輪関係が非常に順調なようでT社のような大企業もついにタイに本格的に進出してきている。2輪もインドネシア等で生産が倍増のようでよい傾向であるのは間違いない。その為、社長からは今年は良い年にするぞと激に次ぐ激がとび現在まで何とか昨年を上回る状態になっている。
ただ社長がやる会社内での対策ではこんな事までというような大きな会社では考えられないキツイ取り組みもある。でもそれをしないと生き残っていけないのも事実なのである。今年は設備投資を相当行なっており、特に社内環境整備に重点をおいている。エアコン・作業現場の机・椅子、ここへきて機械の搬入(新規に4台搬入された)等全額では億単位となるであろう。私の会社のような中小企業では命がけに近いものである。
ただ、なぜそうしなければならないかというと車関係とは違った新しいお客様の要求があるのもこれまた事実なのである。俗にいう5Sがキチンと出来ていないと仕事がもらえないのである。その一環として環境整備が必要なのだ。まだ、そんな事と感じる方もいると思うがタイではまだまだ環境整備が出来ないでいる会社は山ほどある。それがタイなのだ。
そんな社内環境が良くなっただけで、人間という動物とは不思議な生き物で、今までやらなかった事もキチンとやるようになる。遅かった仕事が速く出来るようになるのである。何とも単純な生き物である。自分にも当てはめてつくづくそう思っている最近である。
最後に、久々に登場し堅苦しい内容となってしまいましたが、これが私の最近の現状です。タイに来て1年半が過ぎ会社事情、お客様事情もわかってきましたが、厳しい状況が続いています。早いもので今年もあと二ヶ月ちょっとで終わってしまいます。休みも欲しいのも事実ですし、一日が48時間あってほしいのも事実です。
何とか早く順風満帆な日々になるように頑張るしかありません。
今後もよろしくです。
管理人から
最近すーさんも管理人も忙しく、メルマガを発行するのをすっかり忘れている。おかげで発行元のまぐまぐから督促のメールがやってきた。確か最初の約束では週一発行、その後月3発行、そして、月一発行となったのだが、よく見るともう前回の発行から3ヶ月。。。すーさん、読者のためにも頑張らないとイカンですよ〜。