従業員

 やはり会社の中で一番大切なのは、タイ人従業員と設備である。

 今回はその片方の従業員の方についての話になるが、その殆どが女性であるという事はタイの製造業を知っている方なら想像がつく事と思う。
 以前にも書いたが、ナワナコンやハイテックの工業団地の各会社が用意した通勤バスの行列は壮観であり、実はそれが全て女性用と間違えるくらいなのである。

 私が高校卒業後に入社した頃(30年近く前)は,日本もその様な傾向があった。
 製造業の会社は、昔の映画の「野麦峠」ではないが女工さんという雰囲気の従業員がいる所が多かった。
 中学・高校を出てその昔は<金の卵>と呼ばれ重宝された。
 それが良いのか悪いのか、丁度世の中が誰でも大学へという流れに変わる何年か前の話である。

 ここでちょっと余談になるが、そして偏見のような書き方になるかもしれないが、今の日本の若者は凄くかわいそうだ思う。
 昔の人は勉強したくても、家の都合で上の学校に行けなかった人が無数にいる。
 それが今は、実際は能力がなくても大学まで行かなくてはならないのだから。(逆にその年代の子は遊べる時間が長いから喜んでいるか?)

 親の嵯峨なのか???それとも本人の考えなのか?????
 そんな人達が会社に入ってくると思うと、これからの日本は大丈夫なのかと考えてしまうのは私だけだろうか?・・・日本にいないくせに大きなお世話か。(ただ、今はホントに会社に入れない人も相当いるようだが)

 そしてタイという国も、上に書いたのと同じように当然金がものをいう国である。(イ〜〜〜ゼンの日本以上に)
 どんなに頭が良くても、その家が貧乏ならまず喜べる将来はないと思ってよいだろう。
 実際頭が良くてもそういう場に行けないのだからしようがない。(ほんの数パーセントの人は別だと思うが)
 だから、今会社に来ている女性達もそれに値する人達が多いと言って良い。
   彼女達は<金の卵>なのだ。
 現在の日本ではまず考えられない事と思うが、タイでは今だタンマダーである。

 仕事は単純作業であるが、実際よく働いている。
 が、何処か日本人と違うのだ。
 やはり、一番はだらしなさであろうか?(女性達なのに)職場をもっと綺麗にしようという雰囲気があまり見られない。
 小さい時からのしつけが悪いのか、それともタイという国だからなのだろうか。
 自分の身なりに関係した事には非常に敏感なようなのだが。
 困ったものである。

 そしてそれは私が知っている限り、最初にタイに来た12年位前と殆んど変わっていないのもまた事実である。
 という事で、従業員へは作業はもちろんだがしつけに関しても12年前と同じ様に指導をしていかなければならないのである。

 タイという国がもっと清潔な国になるように?と願いながら・・・・・・。
        《いつになるかは、仏のみぞ知る》


 管理人から
 ちょうどこのメールを見る前に前述のナワナコン工業団地に仕事で伺った。そこにはあきれるほど派手なバスが数十台並んでいて、それが実は通勤バスだと気づくのに時間はかからなかった。でも実際に工場で働いていない管理人は、このバスに乗っているのがほとんど女性だと言うことにまでは気づかなかった。今度これらのバスを見る時は中を注意してみてみようと思った次第であった…。