キャンティーン
今回は誰もが必ず使う食堂について書いてみよう。
題名にも書いたが、会社では食堂の事をキャンティーンと呼んでいる。
私の会社のキャンティーンはいかにもタイ現地の物という雰囲気で、フルオープン形式であり風が吹けば埃が飛んでくるといった環境である。入社してから約4ヶ月経つがまだ雨の日は経験していない。多分、結構濡れながらの食事になる事と思う。
(こんなん事を書くと社長に怒られるかもしれない?)
私が最初にキャンティーンで食事をしたのは、入社後2週間位してからだった。
(社長が来ている時は、社長のオゴリで昼食をご馳走になっていた為、会社の中で食べていた)
以前の会社でもタイ食は食べていたし、家でもそうなので違和感なく食べられるだろうと思った。
しかしである。
驚いた!!
〔おかず〕が並んでいる棚から美味しそうなのを一つ選んでご飯を貰う所へ行ったら、何とタイルの目地の所を蟻の軍隊が行列で行進していたのである。
ごはんを盛った皿の下をである。
会社の食事が美味しいとか不味いとか言う、それ以前の問題である。
一瞬「あッ!!」と声を出してしまった。
しかしまたここで驚いた。食堂のお姉さん?周りにいるタイ人従業員誰一人として気にしていないのである。
蟻の軍隊は目地から壁へとその黒い線がつながっていた。
しばらく、眺めてしまった。
ハエが飛んでくる。雀がやって来る。いろんな鳥がやって来る。
全く気にしないのである。
(ハエの事は多少気にしているようだが)
そう言えば会社内のオフィスでも、壁にチンチョックがいても誰も何も気にしないで仕事をしている。
現場にヤツデを大きくしたような虫が何匹となく、這って歩いていても従業員は平気でつぶしてその残骸が残っていたりする。
やはり私があまりにも日本人であるという証拠なのだろうか。
日本のあまりに清潔すぎる環境からは考えられない状況である。衛生局から即、食堂の営業中止の命令が下るであろう。
<余談だが、皆さんがタイの衛生状態を気にしたら、きっと何も食べられなくなってしまうと思う。目をつぶらなければいけない。
そうでなかったら、最高級ホテルに泊まるしかないだろう?・・これも疑問だが>
話を戻すが、最初に書いたように食堂は誰もが使うと思うが、私の会社の日本人は皆思い思いである。
ある人は自分でパンを焼き、ある人は食堂ではなく社内の涼しい所で食べる。
日本人でキャンティーンを利用するのは、実は私と工場長だけなのである。
毎日、汗だくでの食事だ。
ただ、入社時より今は少し風が涼しく感じるが、それでも汗だくなのである。
工場長は従業員と一線を引きたいとの事で棚からは選ばず、必ず自分で好きな品を注文する。
残る一人、私は棚から選ぶか注文の両刀使いである。
(従業員と一線を引いていないという事になるかな?)
ここの所、全く同一料金で食べている。(27Bth・・・約70円)
ご飯に〔おかず〕一品とナームスープそしてジュース一本である。
朝は食べないので、これ一食で遅い時は午後12時近くまで持たせる。
(何と安上がりな事か・・・しかし夜のビールで元は取っている???)
この27Bthの食事が、私の毎日の活力元になっているのは事実なのだ。
そして、今まで私がまだ一度も会社の食事に当たった事がないという事はキャンティーンが衛生的なのは間違いないと言って良いだろう?????
管理人から
タイ料理を好きな人の中にも屋台や食堂で食べられないという人が結構いる。衛生面が心配というのが主な理由。タイ人も必ずと言っていいほど皿やスプーンなどをティッシュで拭く。よく見ると汚れが残ったままなことは多い。が、管理人は最初屋台で食べるのをためらったものだが、今では全く気にしない。おかげでタイ人に心配されるほどである。が、身体は慣れるもので、一度も問題があったことはない。いや、体質なのかもしれないけどね…。