タイでの結婚式
興味のある方も多いと思われるタイの結婚式、当然やる場所ややるお相手によっても中身は違ってくるのですが、今回は極楽タイランドの相互リンクのお相手であるMACKYさんが、イサーンのチャイヤプームで行った結婚式をご紹介します。ちなみにこのお二人はなんと、「初めて会ったその日にプロポーズをしてOKになった」という運命のカップルであります。新婚旅行の後、二人で日本に住むそうですが、末永い幸せをお祈りしてますよ、MACKYさん!
13日の朝2時半(!)、妻は化粧等のために起きて部屋を出て行きました。 私は化粧をする必要がないのでそのまままた寝て、5時半頃に起きて妻が帰っ
て来るのを待ちました。
タイ式の婚礼衣装を着て待っていると、6時過ぎになってやっと妻は帰って来 ました。そこにはタイ式の婚礼衣装に身を包んだ妻がいました。やっぱり彼女
はタイ人なんだと改めて思いました。
まずは車に乗って近くのお寺に行きました。
何をするのか私は知らないので、ちょっとドキドキ。(笑)
広い境内に私と妻と妻のお姉さんともう1人誰かが横一列に座ります。
私たちの前の壇上にはお坊さんが5人座りました。
1人1人お経を唱えてくれるので、それをワイ(合掌)しながらお姉さん座り をして聞きます。(タイでは正座ではなくお姉さん座りの方が良いんです。何故なら正座より頭
の位置が低くなるからです。だから本当に位の高いお坊さんの時は、ひれ伏し て頭を床に付けるのが礼儀なんだそうです。)
たまに頭を下げたりしながら聞いていると、私たちだけ別な所に呼ばれました。 (お経は続いています。)
何かな〜?って思うと、長〜い線香3本に火を付けてお供えするんです。
そしてその後今度は御飯を(5人のお坊さんだから)5つの鉢に少しずつ入れ て行きました。
で、また元の位置の戻ってお経を聞きます。
うーん、そんな事はお経の前にやっておくべきなんじゃないのかなー?良く分 からないですね。(^^)
そうそう、1番左に座ってるお坊さんなんですが、(多分この中で1番位の高 いお坊さんです。)何やら長い幹(?)に火を付けて燃やしています。
ある程度燃えたら火を消して水(聖水?)の中に燃えかすを入れてました。
お経が終わり、先ほど用意した御飯を左から順番にお坊さんにお供えします。 鉢の上にお金の入った包みも一緒にお供えします。
そうしてワイをしていると・・・思いっきり水を掛けられました!さっきの聖 水の中に枝(?)を浸して、それを私たちに向かって振り掛けるんです。そん
な事されるだなんて知らなかったので、最初はビックリしちゃいました。
それを順番に5人分するもんだから、もービチョビチョです。(笑)
朝の2時半に起きてしてもらった妻の化粧も所々取れちゃってます。
ありがたい事なんだろうから文句言っちゃ駄目なんでしょうけど、もうちょっ と手加減して欲しかったなー。。(^^)
これで一通りのお寺での行事は終了です。
家に帰ったらもう7時過ぎになってました。
妻の化粧を整えて私たちの友人が来るのを待っていると、8時前になりました。
さていよいよ式の始まりです。
まず私と私の付き添いとおばさん達が家の外に出て、少し家から離れた場所ま で移動しました。
そしてある程度離れた場所から今度は逆に家に向かって行進です。
始めはダラダラ歩いていただけなのですが、途中から子供を抱いたおばさんが その列に加わるや否や、いきなり歌って踊っての行進になりました。
家の前まで来ると靴に水をかけられました。意味は分からないです。(笑)
そして家に入ろうとすると2人の子供が通せんぼをしてて、中に入れさしてく れません。
ここで用意していたお金の入った包みを渡すと通してくれました。
が、今度は彼女の友達2人が通せんぼしてます。
「金をくれ〜!マネー、マネー!」って言いながら笑ってます。
私もつられて笑いながら同じ様にお金入りの包みを渡すとやっと家の中に入る 事が出来ました。
これでやっと妻に会う事が出来ました。(笑)何となく面白い風習ですね。
さて妻と2人祭壇の前に立ちました。
司会の女性がマイクを使って何やら喋ってます。この声は表の巨大スピーカー から村中に聞こえるようになっています。
まずは私たちの首に花の飾りが掛けられました。で、撮影タイムです。(^^) 色々な人と代わる代わる撮影をしました。
そして今度は私たちの頭が縄で繋がれました。って書くと多分違う風に想像し ちゃいそうですねー。
えーっと、縄の両端がそれぞれ輪っか状になっていて、それをお互い頭の上に 乗せるような形になるんです。うーん、説明が難しい・・・^^;
そしてお清めの儀式とでも言えば良いでしょうか、参列者の皆さんが私の手と 手の間(ワイ(合掌)をして手を向こう側へ90度倒した感じです。)に貝の
水差しから水をかけて行きます。その時何か(多分お祝いの言葉)を言いなが ら水を掛けてくれているのですが、タイ語の分からない私にはチンプンカンプ
ンです。(^^)
それでも取りあえず「コップン・クラッ(ありがとうございます)」って言っ ときました。
その点私の友人達は日本語で言ってくれるんで楽でした。(笑)
さて一通り水を掛け終わったら食事タイムです。
が、友人達とテーブルに座って一息入れようとしてたのに、妻に呼ばれてしま いました。
これから各テーブルを廻って挨拶をするそうです。って、いったい何人に挨拶 しなきゃ駄目なの?^^;
ずらーっと奥まで並んだテーブルを一つ一つ挨拶して行きます。
挨拶して、小物を渡して、写真撮って・・・多分200人位の人とそんな事を したんじゃないかなー?(笑)
私は話せないんで妻の横に立ってるだけなんですけどね。
一通り挨拶が終わったんで友人達のテーブルに戻り、一口食べたところでまた 式の始まりです。^^;
どうやら私たちには食べる時間はないみたい・・・
今度は床に座ってありがたいお話を聞きます。これが長くって、お姉さん座り のため腰が痛いのなんのって!うぅ〜、我慢我慢・・・
その後またお寺の時のように水を掛けられました。私は「またかー。」ってな もんだったけど、お寺に来てない友人はビックリした事でしょうね。(笑)
そしてお金を見せびらかす儀式です。(笑)
今回私が用意したお金は、200、999バーツです。タイでは「9」と言う 数字が縁起の良い数字なので、こんな中途半端な金額になってるんです。
そのお札をタイ文字の「1」の形に並べて行きます。「No.1」の意味だっ て言ってました。
お金を納める事の意味は、私の持つ経済力は元より、それを稼ぎ出す為の知力 や体力があるって言う事を示す事何だそうです。
だけどやっぱり私には単にお金を見せびらかしてるようにしか見えないんです けどね。(笑)
指輪の交換の時は「どの指に付けるんだっけ?」って一瞬分からなくなって焦 ってしまいました。(笑)何せ指輪なんてするの初めてなんですよ。
今度は腕に紐を巻く儀式です。
一人一人が私たちの腕に紐を結び付けて行きます。人によってはその時にお金 をくれる人もいます。さらに私たちだけじゃなくって付き添いの人の腕にも紐
を巻いたり、お金を渡したりする人もいます。
私の元にいくらお金が集まったのかは知りませんが、友人のところには800 B集まったそうです。タイ人から800Bも貰ってしまって、友人は困惑して
いました。^^;
さて次はお待ちかねの(笑)初夜の儀式です。
部屋の中に入るとベッドの上に花びらでハートマークが作ってあったり、私た ちの名前が作ってあったりしてました。そしてそれに紛れてベッドの上には多
数のコインが乗せられていました。
司会の人が何かを言ってるけど、タイ語なんで私にはさっぱり分かりません。^^;
スタートの合図を正に今しようとした時に妻がSTOPをかけて、私にこれか らする事を英語で説明してくれました。
その説明によると、スタートの合図と共に2人でベッドの上にあるコインを取 り、その合計金額が多かった方がこれからの財布の紐を握れるんだそうです。
これは頑張らなくてはなりません。^^;
で、改めてスタートです!
2人で必死になってコインを取りましたよ〜。何気にある花びらが結構邪魔だ ったりするんですよね。
全部取り終えた所でチェックタイムです。枚数では妻に負けてたんだけど、合 計金額では私の勝ちでした!o(^0^)o
その後はみんなが見守る中、2人で一つの布団に入りました。いや、別に、何 をするって言うわけじゃなく(笑)、ただ単に一緒に布団に入ったってだけで
すよ。
これで初夜の儀式は終了です。
さていよいよ最後です。
司会の人が私に何か歌ってくれって言ってます。が、そんな事急に言われても 困っちゃいます。^^;
本当に困ってたら今度は私じゃなくって付き添いをしてくれてた友人に何かを 歌うように言ってます。
で、友人も困りながら、それでもそれじゃあって事で「幸せなら手をたたこう」 を歌ってくれました。もちろんみんなで手をたたきましたよ。(^^)
そして最後に私から何か挨拶をするように言われました。
実はこれは多分言われるだろうと思ってたんですよね。
「ポム・ワンニー・テンガーン・レェーオ・クラッ(私は今日結婚しました。)」
歓声が聞こえたんで通じてるみたいです。^^;
「ポム・クワンク・マクマーク・クラッ(私はとても幸せです。)」
ん?反応がない。。やばっ、通じてないぞ〜。(汗)タイ語の出来る友人に確認です。
私「Aさん、幸せですって何て言うんでしたっけ?」
A「クワムサックです。」
おー、ちょっと違うぞー。(大汗)
「ポム・クワムサック・マクマーク・クラッ(私はとても幸せです。)」
歓声があがりました。ほっ、何とか通じたみたい・・・^^;
「コップン・クラッ(ありがとうございました。)」
たったこれだけなんだけど、頑張ってタイ語で話してみました。私が日本語や 英語で挨拶してそれを誰かに通訳してもらうよりは、例え短い文章でも自分で
喋った方が良いって思ったんです。結果、ちょっとドジったけど(笑)正解だ ったって思います。
で、最後にお互いほっぺたにキスをして無事結婚式は終了しました。
何も分からない中行われたタイ式の結婚式。色々な行事があり、また1人1人 から祝福され、しかも表の巨大スピーカーから実況中継まですると言う、日本
の結婚式とは全くと言って良いほど違っていましたが、「これこそが結婚式!」 と言う感じで、とても良い結婚式になったと思います。
最近ではタイでもホテルで結婚式を行う人が多いと聞きますが、タイの田舎で 昔ながらの結婚式はとっても良い物だし、お勧め致しますよ!