タイ人のからだ
骨から違う日本人とタイ人
タイに来てみんな思うことであるが、タイ人は男も女もとても華奢である。日本人に比べ体の線の作りが全く違うことに気づく。
なんと言っても骨が違う。日本で細い人ってのは、脂肪がない、つまり肉が少ない人のことを言うが、タイでは肉(脂肪)があるのに細い人が多い。さわってみるとわかるのだが、骨の太さが全く違う。手首や足首などがこれでもかと言うほど細いのだ。骨が細いから当然身体も細く見えるわけで、身長あたりの体重の概念自体が違うことにもなる。同じ身長の日本人とタイ人がいたら、見た目のやせ具合が同じでも体重はタイ人の方が軽い。タイ人女性はあまりスカートをはかないので、町中で生足を見る機会はあまりないが、足がやたらときれいである。細くすらっとしているのだ。日本人でこれほどのモノを持つモノはほぼいない…(失礼)。タイ人の間では、「日本人の足は象の足」と呼ばれているのをご存じであろうか?日本人は男も女もタイに来て暑いために足を出す服装が多いが、これがそういう結果を呼んでいる。
次に肉付きも違う。我々日本人は、昔に比べてかなり改善されたとは言え、いまだに胴長短足である。見た目の問題であるが、特におしりが下がっているは致命的である。おかげでえらく足が短く見える。これに比べタイ人のお尻は肉がないと言ったら失礼だが、たれるべき肉そのものが少ない。たれないおしりに細い足、これに厚底の靴が重なって、非常の長く細い美しい足に見せてくれるのだ。さらにおしりの件で言うと、お尻の肉の付き方も違うらしい。これは私の母親が、私の子供のおしりを見て言ったのだが、「お尻の穴が見えない」のだそうだ。ちょっとわかりにくいので説明すると、ふつう日本人の子供のおむつを替えるとお尻の穴が丸見えなのだそうだ。が、タイ人の子供のおむつを替えるとお尻の穴が見えないのだと言う。日本人のおしりが横に向かって肉が付いてるのに対し、タイ人のおしりはきゅっと縦についてると言うことなのだ。こんなとこにも違いがあるとはちょっと驚いた…。
BTSのお客はでかい??
日本人も昔に比べかなりからだが大きくなったが、これはもちろん遺伝ではなく食生活の影響である。欧米式の食事をとるほど、とりあえず縦にも横にも大きくなることが出来た。ところで、日本では歴史とともに変わった体格が、タイでは地域によって変わってくる。タイ人の食生活は、タイ料理を見てわかるとおり非常に野菜中心のヘルシーなものである。おかげでタイ人は前述の通りスリムな身体を誇っているわけだが、当然縦にも伸びることはない。現在日本人男子の平均身長が170CM程度になったらしいが、タイではこれよりも10CMほど低い。バスなどに乗っていると自分が一段高いところにいる気がする。ちょっと周りよりも大きいと言うだけで少し優越感に浸ってしまいそうになる。西洋人が日本でえらそうに見えるのも頷けてしまった…。話が横にそれてしまったが、とにかく田舎に行くほど食生活があまりよくないらしく体が小さくなってくる傾向がある。
これに比べてバンコクはちょっと違う。最近BTSに乗る機会が多いのだが、BTSに乗ってるお客というのは、普段街で見かけるタイ人とは違うのだ。そう、身体がでかいのである。男も女も総じて背が高く、日本人並みである。BTSの乗客には日本人をはじめ外国人も多いので、それらがさらに全体の大きさをUPさせている。さて、どうしてBTSに乗るタイ人は大きいのだろうか?それはBTSに乗れるようなタイ人は基本的にお金持ちであることに由来していると思う。一般的なタイ人はタクシーにもBTSにも乗らない。基本的に移動はバスである。当たり前のことだが、料金が高いからである。おかげでBTSは路線の場所と相まみえて非常にハイソな客が多いことになる。当然服装もいいものになる。そんな彼らは子供の頃から西洋的な教育を受け、インターナショナルな食事をとる。おかげで身体の方もインターナショナルな身体になってしまうようだ。これがBTSに乗るタイ人の身長が高い理由。つまり、お金持ちタイ人は身体もでかいと言うことなのだ。最近のバンコクっ子は、辛いモノがダメだそうで、オイオイそれじゃタイ人じゃないじゃんという感じだが、日本同様タイ料理離れが進んでいる。食べ物が西洋化するほど体格だけは立派になるということを、同じ民族が証明してくれてる実例でした。(彼らにハーフが多いというのも背が高い理由ですけどね)