タイ人の性格
初めにお断りしておきますが、人間の性格ですから十人十色ですべてのタイ人がこういう性格というわけではなく一般的にこういう性格が多いという事であり、尚かつ私のいい加減な分析ですのであしからずご了承下さい。
タイは昔からイサーンと呼ばれる東北部を除き食料が豊富で裕福な国です。それ故争いが少なくおっとりとした国民性です。
仏教の教えをかたくなに守りお互いに援助し合うことで日々の生活を支えてきました。
タイの小乗仏教は現世の行いが来世につながるというもので、タンブン(徳)を積めば来世は幸せになれるという教えです。そのためお寺に寄進すること、人のために尽くすことを美徳としています。
その為怒りを表すことは恥ずかしい事とされる為,微笑みを絶やさず優しく接します。
タイ人は挨拶や感謝するときにワイといって両手を合わせます。
これは日本で食事をするときに両手を合わせる人がいますね?
これは同じ意味合いを持っています。仏教では左手を悪とし右手を善としています。
つまり人は動物、植物を殺して生きているので生まれながらに悪でこれが左手です。
食事をするという事は左手の悪に合うように右手の善を施しますという事なのです。
左手と右手の大きさを合わせること、これを仕合わせ(幸せ)と言います。
それ故タイ人はお寺に少ない給料の3分の1くらい平気で寄進してしまいます。
ただし、タンブンを施せば(右手を大きくすれば)多少悪いことをしても(左手が大きくなっても)良いという拡大解釈をしています。その例が売春です。
もちろん体を売ることは悪いことだと理解していますが親のため、家族のために働くなら許されるという考えです。
タイ人の性格は大まかに優しくて思いやりがある、人なつっこい、好奇心が強い、恐がり、清潔好き、飽きっぽい、めんどくさがり、すぐ調子に乗る、深く考えない、わがままと言うところが全体的に見られる傾向です。
タイは階層社会です。カースト制度とまで行きませんが国民皆平等とは思っていません上下関係がはっきりしています。それ故に日本のような縦社会ではなく横社会です。
つまりプライベートまで会社の上司とつき合うことはありませんし、身分の違う結婚も許されません。
その分友達同士のつながりはかなり深いです。
何故か日本人は地位的にかなり高いところに位置していますが、外人は階層社会外である程度の人たちまでは自由につきあえます。
基本的にタイ人はサヌック(楽しい)サバーイ(快適)を大事にしています。
ですから大事な物を犠牲にしてまで仕事はしませんし、仕事の中で楽しいことを見つけて仕事しています。
会社自体に忠誠は尽くしません。仕事がイヤだったらすぐ仕事を変えてしまいます。
たとえば断水があってシャワーが浴びれないと会社を休んだりします。日本では許されることではありませんがタイの会社ではそれで納得してしまうのも問題ですが・・・
(とっつぁん筆)