2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震による津波の情報です。
2004/12/26
緊急速報(タイ時間26日11時)
先ほどプーケットのみいさんから電話がありまして、極タイ始まって以来の速報を打ちます。
本日午前8時10分頃にプーケットで震度1程度の地震があった模様。そしてそれから、なんと津波がビーチを襲ったそうです。津波の大きさは推定10メートル以上。ビーチにあったジェットスキーや船はことごとく流されたようです。さらに、ビーチ際からどこまで被害が出たかは全くつかめないようで、ビーチから山側へ人が避難しているそうです。クリスマスが終わり、年末前の一番混んでいる時期だけに、犠牲者も結構出たのでは、と言う情報です。
ちなみにみいさんの家から見るとパトンビーチはこのようになってまして、ここに目で見えるレベルの波が襲ったと言うことです。現在はセスナが何機も旋回し、海上にはピカピカ光る残骸らしき物が(船やジェットスキーだと思われる)多数見えるそうです。
この話を聞いて、速攻でテレビをつけたのですが、タイのどのチャンネルでもそんな話は出てません。普通の番組が流れているだけでした。プーケットから海外へ国際電話がとてもつながりにくくなっているそうです。プーケット始まって以来の大津波と言うことで、これからプーケットに行く人もちょっとチェックした方がいいですね。と言うか、まだどれだけのダメージなのか、全然わからないんですけどね。全然情報が集まらないような気もします。。。
2004/12/27 朝版
なんだかやっぱり大変なことになっているようです、プーケットを襲った津波。すでに日本のニュースの方が早い部分もあるようですが、現在のところの情報を。まず地震自体がものすごかったようですね。ここ40年で最大の地震、M8.9はあの阪神大震災の256倍の強さだそうです。もはやなん残っちゃという地震の規模です。さらに、午前1時過ぎ現在プーケットをはじめとしたタイ南部だけで300人弱(どんどん増えているので推定)が死亡、数千人のけが人、行方不明も多数です。特にこの地域、外国人観光客が多いため、数が把握できません。タイ国内では、ピーピー島の被害が一番大きいようで、島内の施設はほぼ壊滅しているようです。午後3時頃にマッピーのお母さんのこのあたりに住む友達から電話があったそうで、かなり深刻なダメージだと伝えられました。お母さんから「まおさん、プーケット行ってないか?」と電話してきたんですが、船が流されてかなり行方不明のようです。また、某有名旅行会社に勤める友達も仕事にかり出されました。ホテルの3階部分まで浸水した所もあるようです。みいさんのダンナさんの情報によると、パトンビーチの北にある日本レストラン音羽がなくなっていたらしいです。ホントか?。パトンビーチは現在関係者以外立ち入り禁止地域に指定されているそうでして、ホテルにいる日本人の安否もツアー客でさえ半分もつかめてないようです。個人旅行客だとほとんどわからないのが現状ではないでしょうか。それでもタイはまだ被害が少ない方で、スリランカ、モルジブ、インド、マレーシアなどもかなりの被害を被ってます。この津波だけで、8000人以上が死亡した模様です。これは津波の被害としては最大です。さらに、この大波はまだ続いているらしく、予断が許せません。地震自体、余震が続いているそうですし。タイのテレビでもやっと夕方過ぎからこの特番が始まり、放送をしてます。ただ、こういうのに慣れていないため、かなりごたごたした感じで、何をやってるのかいまいちわかりづらいです。プーケットの空港も封鎖になったとかですし、書いている管理人もなんだかゴタゴタしすぎて混乱してます。。。とにかく今回の津波ですごいのは、その早さ。普通地震が起きてから2時間程度で津波は来ないですよね。震源が浅かったのだと思います。それから津波警報も出てませんでした。日本だと地震の次は津波ってことで必ずアナウンスが入るのですが、地震自体もなんのアナウンスもなかったですし、津波なんて、、、とにかくいきなりだったのです。これだけ文明が栄えてきたというのに、なんの情報もなくやられるなんて、ちょっと先が思いやられます。
余談ですが、実は今回のことを多くの占い師たちが予想してました。有名どころもそうなのですが、管理人の結婚式の日取りを決めてくれたマッピー行きつけの占い師もこんなことを言ってたそうです。新婚旅行はどこがいいか?と言う質問で「モルジブは、、、もうすぐなくなるから、どうしても行きたいなら早く行きなさい」というお告げが。それを聞いた管理人、「たしかに毎年水位が上がってモルジブはじきなくなるからなあ」と答えたのですが、まさかこういう形だったとは。。。恐ろしい話であります。
今ネットでザザ〜っと流してみましたが、詳しいサイトが結構ありましたので、気になる方はそちらをご覧ください。読売新聞が一番で、次が日経新聞でしょう。どちらもタイで売ってる新聞ですからねえ。
2004/12/27 昼版
続々と悪いニュースが届く中、プーケットのみいさんから写真とレポートが届きましたので、皆様にお届けします。まずはトップの写真をご覧ください。この写真、数キロ離れたところから撮っているのですが、津波をはっきりと確認することが出来ます。ちなみにこれでいくつめかの余波だそうです。現在タイの死者数は約400人ですが、まだまだ行方不明が多数います。死者の8割が外国人だそうです。日本人も含まれてる模様です。
パトンビーチを波が襲ってます。
連続写真どうぞ。
パトンビーチ北側です。
家の周りはこのような事態に。。。
各地でこのようになってます。
商売道具のジェットスキー、津波で流されて出てきたのは数キロ離れたホテルでした。
修理不可能です。。。
みいさんから
今ネットでニュース見ましたが、他のところがすごいからかプーケットはあまり報道されていませんね。死者も数人?という感じですが・・・実際は写真でみてもらったらわかるように、かなりひどいです。
ビーチのあたりは壊滅状態です。パトンだけでなくカロンカタシャロンも。ホテルに車や船がつっこんでます。パトンのほとんどすべての船が流されビーチで仕事していて逃げ遅れた人も多数いるということです。日本では邦人の怪我人不明者のみの情報が中心ですが。ビーチ沿いの店にいた人たちが店ごと数十人単位で不明
ホテルの部屋が浸水し、路頭に迷っている旅行者が多数います。うちの近所に逃げてきたまま、着の身着のままで外で夜明かしした観光客も。
炊き出しなどは個人で行われていますが、水や食料が不足しています。ロータスなどは閉まっている様子。道もあちこちで寸断されています。ヘリコプターや消防・救急車などがひっきりなしに来ていますが、ほとんど救出などは進んでいないもようです。
2004/12/27 夜版
すでに世界で2万人以上、タイだけでも800人以上の死者と数え切れない行方不明者を出している今回のスマトラ自身とその津波。タイのテレビでもさすがにガンガン流れています。その映像は、、、あまり見たくないですね。死体もゴロゴロ転がってますし。。。みいさんの知人友人を始め、管理人の友達のバンコク在住タイ人の友達もやられたらしく、あわててプーケットに帰ってます。さらに、日本人で行方がわからない人もかなりいるようです。実際我々の所に安否の確認方法を聞いてくる方がたくさんいらっしゃいますが、残念ながらなすすべがありません。テレビで友人が見た話によりますと、パトンビーチに泊まっていた欧米人が朝の地震で出来たホテルのヒビをビデオに収めていたときに、急に波が引き津波がやってきたそうです。その時にビーチで寝ころんでる人たちもいたのですが、ほとんど気づいてなかったそうです。そんな映像が流れています。ホテルが倒壊したというのも結構あるようで、もうこうなると宿泊者の安否どころか、宿泊者が誰だったのかさえわかりません。さらにビーチには大事な物を持ち歩かないケースが多いので、誰が誰だかわからないというのもあります。これは勝手な推測なのですが、今回の津波では、観光地だったこともあり、まず外国人の救助などが先に行われた節があります。そのために当初死亡者の8割が外国人でした。そのため他の地区のタイ人からするとあまりぴんと来なかったのではないでしょうか?それから時間とともにタイ人の死亡者が増えるに連れて、やっとタイ人もびっくりして重い腰を上げた、そんな感じです。少なくとも被災者はこのことについてよい感情を持ってないはず。。。ま、これはあとでみいさんのレポートにも出てきますが。。。
ちなみにタイ語でも津波はツナミと言います。それに該当する言葉がないからです。今テレビを見てるとずっと「ツナミツナミ」と聞こえてきます。ツナミのメカニズムなども説明しておりました。とにかくタイ人にとっては津波も地震も未知の物ですから。
未確認情報ですが、かなりの大物も行方不明になっているそうです。その中に、王様の孫に当たる人もいるとかいないとか、そんな話も聞きました。ニュースでは報道されてませんが、タイ人の口コミネタはすごいですから。。。
昨日の日経新聞の速報でびっくりしたのですが、当初タイの被害は1億バーツ(3億円)を超えるだろうとか言う話が出てました。その段階で夜中だったのですが、あり得ない話です。桁が2つ以上違います。タイ政府の当初の見解はそんな物だったと言うことですね。スリランカの大統領が言っていたとおり、「こんなことが起こると思わなかったので対応できなかった」って言うのが正解なのです。変に取り繕うのが今のタイ政府の悪いところです。
JTBのプーケットツアーはまだキャンセルになってないという話ですが、はっきり言って今の時期プーケットに来るのは迷惑だと思います。残念ですが、旅行はあきらめた方がよいです。読者の方からこの手の質問が来ますが、現状を見たらとても行くものではないです。手伝いに行くとかボランティアというのも、どんなもんかなという感じです。とにかく居場所がないのですから。
本日最後にみいさんからのお知らせを載せます。これはメルマガの特別号と同じ内容です。
タイのテレビで臨時ニュースをずっとやっていますが、どう考えても人数少なめです。
まだ確認できていないのかもしれませんが・・・。
観光地だからか、観光客の行方ばかりを重視していて、タイ人は後回しという感じの報道で、友達や知り合いが何人もいなくなってしまっている私としてはとても悲しいです。
ビーチで働いている人は、地元の人以外にも、出稼ぎに別の地方から来ている人が多くいて、そんな人たちはいなくなっても人数が把握できないようです。
空港は閉鎖解除され飛行機も飛んでいるようですが、観光は無理ですし飲料水や食料も不足がちです。各地で道が寸断されていて、移動手段もありません。略奪なども一部で起こっているとも聞いています。
みんな行方不明になった知り合いを探している最中で、殺気立っています。パトン地区のソンテウ・トゥクトゥク・スピードボート・ジェットスキー等はほとんど流されて見つかっていないか、見つかっても大破している上、回収もままならない状態です。
学校などもお休みです。
救急車がひっきりなしに通っています。
いろいろと取り込んでいますので、勝手ですが今後個人的なお問い合わせにはお返事できかねます・・・ご了承ください。これから先、生活のめども全く立たないため、メルマガのほうも無期限でお休みとさせて頂きます。
家族が無事で家も残っているので、まだ運がよかったのでしょうが、ジェットスキーはできなくなってしまって、トゥクトゥクも今シーズンはもう仕事がないでしょうし・・・。
かなり絶望的というか、情緒不安定になっていますので、今は励ましなどを頂いてもうまくお返事できないと思います・・・。
いつになるかわかりませんが、無事プーケットが復興した暁には、また多くの方が訪れて、笑って話せるようになることを願ってやみません。
よく見ると海にジープが。
25日にプレオープンしたばかりのホテルが・・・このありさま。できたばかりの塀もぐちゃぐちゃです。
ヘリが緊急着陸を繰り返してけが人を運んでいます。
一応発見したジェットスキーは、徹底的に破壊されていました。なすすべもなく立ち尽くすだんなと友達・・・。実は運ぶために、普段はタイヤのついた荷台が下にありますが見事に離されてしまってどこにも見当たらず。
2004/12/29
やっと報道が追いついてきました。この辺で極タイからの情報はプーケットのみいさんからの情報を中心に送るだけにします。みいさんへの励ましメールや、安否の確認メールに対しての返事でもあります。その中に、プーケットやみいさんに義捐金を送りたい、と言うものもいくつかありました。とてもうれしいことで、早速みいさんに連絡を取ったところ、かなり驚きつつもとても喜んでおりました。こういう時に人の優しさは身にしみるものです。
日本の皆様へ
私と家族は偶然にも直前に避難できたのと、家族揃って行動していたので怪我もなく無事でした。家も高台にあるので、被害はでていません。
残念なことに、近所の人や友達が多数亡くなったり、まだ行方不明です。
今回の津波のお見舞いに日本からたくさんの国際電話やメールを頂きました。本当にありがとうございました。
ひとりひとりにお返事がなかなかできない状況ですので、まとめてこちらでの報告とさせて頂きます。
飲料水や食料は、空港が再開されたためバンコクや他県から届いているようで思ったほど不足感はありません。
休んでいる店も多いですが、開いているところには物資が供給されています。
また義援金を送りたいとおっしゃってくださっている方もおられることをバンコクのまおさんから聞きました。
本当に有難いことで、主人に話したところ泣いてしまいました・・・。
ただ、こちらに送って頂くといっても海外送金は手数料がとてもかかりその分がもったいないですし、私のほうもまだかなり混乱中ですのでもしそのような方がたくさんおられるのであればどなたかが日本でまとめて頂けたら大変助かります。
今後はハイシーズンのため、できる限り速やかに復興に向かっていくと思いますが、ジェットスキーに関しては見つかったものは修理して使うことになります。
そのための部品が不足することが予想されますので、もしヤマハの代理店をご存知の方で日本からの部品の発送にご協力いただける方がおられましたら、ぜひご一報ください。
また、多数のジェットスキーが流されて行方不明ですので、日本またはバンコクから中古のジェットスキーやマリンスポーツ関係のボードなどを適正価格でお譲り頂ける方を探しております。
最後に、以前のような活気のあるビーチに一日も早く戻りますように私たちもがんばりますので、そうなりましたら、ぜひ日本からもたくさんの観光客の皆さんにまた訪れていただきたいと切に願っております。
みい
今日もプーケットの写真をいくつか。
何も残ってないビーチです
海から引き上げられた車
左の人が立っているところまで砂浜だったそうです。
出た火事場泥棒!中央の座っている3人はミャンマー人の泥棒。手錠を掛けられて、警官が包丁を突きつけて・・・話をしていました。海に落ちているごみを片付けるふりをして、携帯電話や財布など金目のものをあさっていたそうです。黒のゴミ袋に3つぐらいみつけたらしい。ジャンクセイロンという高級ショッピングセンターが建設中なのですがそちらの店からもパソコンなどの高価なものが盗まれたとのこと。
2004/12/29 その2
みいさんから続報です。
テレビでソンテウがホテルに突っ込んでる映像が流れていましたがあそこって、だんなが仕事で停まってるまさにその場所だったんで「夜だったら確実に死んでた」といってます。
たとえば夜8時に地震があって・・・10時に津波が来てたら見えないからさらに被害が広がっていたでしょう。夜はビーチには人はいませんが、ビーチロードは昼間以上ににぎわっていたはずですから。
また、日曜日だったので家族揃ってご飯食べてたのですがもし平日だったら子供を幼稚園に送っていって、だんなだけ海に行ってる可能性も大なので、これまた逃げ切れたかどうか。
といっても、あまり無事でよかったともいいにくい状況です・・・。
ビーチで椅子の仕事をしてた近所のおっちゃんが亡くなり、遺体が見つかったのでお葬式の準備をはじめてました。遺体が見つかっただけ、よかった、という感じです。
どこかに流されてしまって、行方不明の人がまだいっぱいいます。
死んだと思っていた友達がだんなの実家に行ったときに来て、生きてた〜!と力抜けました。
まだ顔を見てない友達がけっこういて、とりあえず誰か知り合いに会って確認できないかとビーチ辺りに行ってみたりしています。
いまさらながらに思うのは、日本では地震が来たときにテレビで速報や津波警報がありますが、全く何も情報がなかったです。せめてCNNで「ものすごく大きな地震があった」というような速報があれば、もしかしたら津波が来るかもと思えたかもしれませんが、プーケットでは震度2ぐらいのそれも窓ガラスががたがた揺れて、「なんか変?でも地震ってタイはないのに」という反応だったのです。
それが地震なのかどうかも、確信がもてませんでした。
そして、もし地震だったとしてもあの程度のゆれでこんなにひどい津波がたった2時間後に襲ってくるとは、到底予想できなかったです。
もちろんあのひどさでは、震源地近くでは電話も電気もずたずたで連絡のしようがなかったのも一因でしょう。
ただ、本当になんで一瞬でも津波のことに気づくことができなかったのかと悔やまれてなりません。タイ人は知らないだろうけど、私は日本で何回も地震と津波のニュースを見ていたのに。
以前メルマガにも書いていますが、6年前にも津波が来るといわれてみんなで逃げたのに・・・。あの時は30cmぐらいの波ですんで取り越し苦労だったーと大笑いだったのに、なんでみんなあの時の怖さを忘れてしまっていたのかと。
2004/12/31
被害者総数数知れず、死者だけでも10万人を超える大変な災害になってしまいました。タイも4000人くらいの死者が出ているようです。まだ行方不明者がいるので、総数は6000とも7000とも上ると言われています。さすがに他の街でも新年の祝賀は自粛になって、大晦日恒例のカウントダウンなども中止になりました。ホントそれどころじゃないって感じです。義捐金やら義捐品などを送ると言う話も本格化し、テレビを見ていると「誰がいくら寄付した」というテロップがずっと流れています。今回一番被害のひどかったのは、カオラックと言うプーケットの北にある観光地でした。そこの映像はたしかに遺体がゴロゴロしていて、これをテレビで映すのか?と思いましたが、プーケットの方はすでにビーチも片づけられ、刻々と平常に戻ろうとしております。ただちょっと人心が不安定なので、もう少しして落ち着いたら行ってみたいと思ってます。比較的局地災害だった上、インフラ(電気電話も使えた)に壊滅的な影響がなかったため、復旧は比較的早いと思います。日本から自衛艦が来ると言う話も向こうには伝わっていて、現在自衛隊が復旧活動に貢献しているようです。日本でもそうですが、自衛隊のいい使い道ですね。が、管理人にとって不思議だったのは、なぜイージス艦が行くのか?と言うことです。インド洋での仕事帰りだから、ってことなのでしょうが、イージス艦と言えば、日本の誇る世界最強ミサイル護衛艦です。戦闘用以外に何か役に立つのでしょうか???在タイ大使館の書記官も家族と一緒になくなったようで、日本人の被害が15人くらいになったようです。正直思ったよりも少なく感じましたが、驚いたのはスエーデン人の被害です。全く関係なさそうで、実は1000人以上なくなったとか。。。皆様のご冥福をお祈りします。合掌。
プーケットのみいさんからレポートです。今後は基本的にメルマガでお届けしていきます。
プーケットで一番被害がでていると言われているパトンビーチの状態は、ビーチロードは瓦礫の山ですが、ソンロイピー道路以降は影響がなかったので普段と変わらず店も営業しています。水が流れて来たのは、(浸水したのはではなく)その辺りまでです。
これからしばらくこちらに来られる方は、次のことに充分ご注意ください。
・作業車が多いので交通事故を含む2次災害
・盗難
・交通機関の混乱(ダイヤの乱れ、渋滞など)
・交通手段の不足および確保
・パトンには深刻な被災者もいますので、不用意な発言や行動による傷害など
警察も病院も、津波の被災者を最優先していますので、対応が後回しまたは、相手にされないなどの可能性があります。
津波情報ですが、Official Thai Tsunami Information Centerにて死者やけが人などを照会できるようです。(見てわかるとおり、オフィシャルにも津波がそのまま使われてます。)
2005/01/03
プーケットの方はだいぶ片づいてきたようで、かなり復興が進んでいるようです。もちろん元通りに戻るのには長い年月がかかりそうですが、一つだけ朗報が。ここ数年、かなり汚くなってきていたパトンビーチ、今回の津波できれいさっぱり流されて、砂浜が昔のレベルまで戻ったそうです。落ち着けば、前よりもきれいなパトンビーチを楽しめることでしょう、とのことでした。そのパトンビーチで残ったトゥクトゥクが救援物資を持って最大の被災地カオラックへ行ったそうです。が、そこに行った人(みいさんのダンナさんなのですが)によりますと、まさに地獄絵図だったそうです。いまだ死体が回収されず、死臭が漂い、普段死体写真を見るのが好きなタイ人でさえも食欲をなくすショックを受けたそうです。日本などで流れている映像はカオラックの観光地部分であって、地元の人たちが住む地域はなかなかクローズアップされません。そしてこの辺はまだ手つかずに近いらしいです。早期の復興を切に望みます。当たり前のことですが、日本では日本人被害者の動向ばかりが目に付きますが、やっぱりまだ100人以上が消息不明なのですね、タイだけでも。代替源在タイにいる日本人の数自体、正確に把握できてないわけですから、消息不明と行方不明の区別自体つけづらいです。DNA鑑定すると言っても、しょせんは日本から髪の毛などDNAを鑑定する元を持ってこなくては行けないわけで、どこにいるかわかりません、と言う人では鑑定のしようがないわけですもんね。どこにいるかくらいははっきりさせておかないとイケないですね、と思うのでした、ホント。。。
2005/01/04
今日は日本の方が仕事始めと言うことで、管理人も朝からいそがしく働かされております。やっと一息つけたので、HPの管理をば。今回、津波の件を取り扱ったところ、普段約600アクセスある極楽タイランドの過去最高アクセス2800を記録しました。通常年末年始というのはアクセス数の減る時期でありまして、どれだけ今回の津波に皆さんの関心が集まったかをつくづく感じました。と、そうこうしているうちに、日本人行方不明者の30人以上が波にさらわれたという目撃情報が入っているようですね。今回の津波による本当の被害総数なんて絶対わかりっこないわけですが、遺体も残らない災害というのは悲しいものです。管理人は学生時代ちょっとだけ葬儀屋のバイトをしたことがありまして、やっぱりその時は遺体と直面するのが一番いたたまれない雰囲気になるのですが、今回遺体は冷蔵保存されてるとは言え、すでに腐敗が進んでいるのが現状でして、遺族の面会もままなりません。実際タイでは遺体安置所付近は関係者と言えども立ち入り禁止です。感染病の防止のためです。DNA鑑定の結果を待ってからでないと対面も出来ないと言うことなのでしょう。しかもこのDNA鑑定、普通3週間くらいかかるそうです。いったい遺体はどうなってしまうのでしょうね。。。
それにしても極タイが出来てもうすぐ4年になりますが、この間にいろんなことが起こったものです。911、SARS、イラク戦争、鳥インフルエンザ、深南部テロ、そして今回のスマトラ地震。これだけのことが起きてもなお、タイに来る人が年々増えていると言うのに恐ろしささえ感じます。とはいうものの、実は管理人はタイに遊びに来る人たちから逆にタイの良さ、タイの魅力を教えられているので、とても感謝しております。タイに住んでいるとアラばかりが目立って、だんだん好きではなくなっていきそうですから。そんなときに、目を輝かせてタイで遊ぶ人たちと接すると、ああ、自分はいいところに住んでいるんだなあ、と痛感するのでした。さあて、今年も又ガンバロっと。
2005/01/09
極楽タイランドでも義援金の話題が上ってますが、各界の著名人や法人が寄付を申し出ているようですね。一番高いのが、F1のシューマッハでしょうか。1000万ドル(10億円強)とはこれまた、破壊力のある申し出です。世界一の金持ちビルゲイツも300万ドルだそうです。日本ではヤンキースの松井秀喜が5000万円だそうですね。あのペ(日本ではヨン様と呼ばれてる)も3000万円でしたっけ?彼そういえば新潟の地震の時も1億ぐらい出しませんでしたっけ?いったい彼はいくら稼いでいるのでしょう???本国ではそれほど稼いでいるように見えないんですけどね。。。法人も数千万円単位で出していますね。日系企業はだいたいそんな感じですが、欧米系はその十倍は出しているようです。マッピーの会社は500万ドルだとか。さすが世界の大企業!ですね。で、さらにすごいのが国家レベル。国連で20億ドルくらい出すとか出さないとか言ってますが、日本は5億ドル、500億円出して、まださらに出す用意があるとか。いや、悪いことじゃないんですが、思いっきり人気取りみたいで、、、ねえ。新潟地震とか、去年は災害が多かったですが、その時もこんなに出したのですかね?確かに国民一人あたりで見ると400円でしかないのかもしれませんが、それだけだったら日本で困っている人も使ってほしいものです。ちなみにタイにもその援助を申し出たのですが、タイ側から断られたそうです。もっと被害の大きな地域にあげてくださいだって。正直タイはお金の件で日本に恩を売られるのをいやがっていますね、最近。ま、いつもひも付きだから、イヤになるのもわかりますが。。。そう考えるとさすがふてぶてしいのが中国。これだけの大国になってもまだODAをやめないでくれと言ってます。名より実をとるように見えますが、実際にはなめているだけなので、名も実もとってます。タイもホントは実がほしいのですが、再選決定的な首相様のプライドがそれを許しません。ま、持ってる人はもってないひとの痛みはわからない、と言うことですね。なにはともあれ、世界中から集められた巨額のお金、ちゃんと末端まで行き渡るように使ってほしいものです。たぶん、、、半分はどこかに消えてなくなるんだろうなあ、と言う国々が被災国ですから。。。
そうそう、現在タイ語1・2・3のむーみんの両親がプーケット旅行をしております。毎年この時期はプーケットでゴルフ三昧なのですが、今年もこの状況下ながら、プーケットで楽しんでいるようです。先日電話があり、近況を教えてくれました。「プーケットは水も浜もきれいになって、逆に今が見頃かもしれません。ホテルには数えるほどしかお客さんが折らず、貸し切りモードになってます。パトンビーチが日本ニュースではよく流れますが、プーケットではカマラビーチが一番被害が大きいようです。でもそこ以外は平常と変わらずにやっているところが多いみたいです。ゴルフ場も貸し切り同然で、一時間に一組くらいしか見ません。エステには割引料金が出ているようですが、ゴルフには出てないのが残念です。タイ人は幽霊を信じるので、海で人がたくさん死んだ後に海には入りたくないとか、幽霊が見えるとか言って怖がってます。かなりのスピードで復興しているので、近いうちに元もプーケットに戻るでしょう」とのことでした。ちなみにプーケットで有名なプーケットファンタシーはお客さんが激減して(普段3〜5000人の入場者が10人ちょっと)、閉園中だそうです。どこもかしこもお客さんは激減です。特にロシアとスウェーデンからはほとんど来なくなったそうです。南部全体で観光収入が月に100億バーツの損失と言ってましたが、実際はもっとひどいでしょう。お客さんがしばらく来なければ、廃業してしまうケースもありますからね。それにしても100億バーツとは、ホント適当な見積もりって感じですよね。。。タイ語で言うプラマーン(およそ)、計算しないときによく使われます。。。