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 4月1日

 ここで少し説明しておくと、トゥクトゥク運転手は自営業なので自分の好きな時間に営業できる。ただし、縄張りや順番待ちなどによって、できるところが限られてくるのでタイミングや運も必要である。一度乗った人が指名してくれると楽なので多少無理してでも都合をつけてくれることがある。
 でその彼も、普段は働かない夜に車を出そうとしてくれたわけだが、奥さんは「本当に仕事なのか?」と疑い出したらしい。
 タイの女の人というのは、本当に厳しい。まあ、それだけだらしない男が多いことの裏返しといえるかもしれないが、めちゃくちゃ性格がきつい人が多い。

 彼の家でも、時間外に車を出すというとおおげんかになって、「その日本人の女の子と飲みにいくんでしょう!うぎゃ〜」みたいな恐ろしい展開となり、結局奥さんもついて来てショーの終わりまでだんなさんと一緒に駐車場で待っていたという。
 こわい、こわすぎる・・・。
 この前その彼に会ったら、今でも夜間外出禁止令は続いているらしい。
 「いやー、ほんとにこわいから。機嫌損ねたら刺されかねない」と彼は語った。

 管理人から
そうそう、昨日はタイの男の話をしましたが、タイの女性がまたスゴい。どうスゴいかと言われれば、まさに直情型この上なし。自分の想像から一歩も出ようとしない。もう思いこんだら一直線なのである。その結果、刺す、切る、と言った話がよく聞かれる羽目になる。とにかく切れたら怖い、のである。。。


 4月2日

 タイ人ってある意味すごい純粋なんだと思う。ただその想いが一方的すぎるというか、一途過ぎて怖い時がある。思考つっぱしりタイプというか、思いつめるタイプの人が多いような。自分の思いどおりにならないとすぐ怒るし。それでいて、気が済むとめちゃくちゃあっさりしてたりして・・・。彼氏彼女がタイ人だと(特に日本人は)振り回されてしまうのではないだろうか。

 知人でも、タイ人男性がものすごく言い寄ってくるので、ちょっとかっこよかったこともあって少し付き合ったら、ストーカー化して仕事が終わるのをひたすら待ってたり、友達とご飯食べてたら呼んでいないのに迎えに来て、それも偶然を装って店を出たところで声を掛けて来たりした、といっていた。
 だが、そこまでしてくれるならとこちらから電話してみると面倒だったのか出ないし、掛けなおしてもこない・・・。結局タイミングが悪くて本格的に付き合うまでには至らなかったようだが、振り向いてくれたからもう良いのか、飽きたのかよくわからず。
 なんか全部自分一人で完結してしまってるような感じ。
 きっと別に興味の対象ができたんだろうけど、なんだかなーである。

 管理人から
あまり他人のことは考えないタイ人。「今」「自分が」「どうしたいか」これが彼らの行動を左右している。そのツボに入らないとモノスゴク不機嫌になるし、かといってその不機嫌な所が自分のツボに入らないとまったく気づきもしない。自分だけのワールドが完全に出来上がっている事が多い。おかげでそのツボに自分が入っちゃうと驚かされることになるのだ。どういう風に?というのはまた次の機会に。


 4月3日

 知り合いのタイ人のおっちゃんに会ったら「見て。これ日本語!」とバイクに張ったステッカーを指さす。そこには妙なひらがなで「なろう」と書いてあった。横にはアニメキャラと思われる女の子が微笑んでいる。
 「あー、ほんと。日本語やね」と軽くかわして、数十分後ご飯を食べに少し離れた食堂に行ったら、そこに停めてあったバイクにも「なろう!」ステッカーが!
 今流行ってるんか??
 それには、となりでぴかちゅうがにっこりしていて、そのときふと気づいたんですが、もしや「ハロウー!」といいたいのか?微妙に間違ってるのが、いい感じ。

 日本人がタイ語を見て、デザイン的だと思うのと同じようにタイ人には日本語はおしゃれで素敵に思えるようだ。そのためTシャツに妙な文字がプリントされていたりすることが多く
そういうのがまた楽しい。
 この前近所の子が着ていたTシャツには、お内裏様とお雛様の刺繍の下に「かきかた練習帳」と書いてあった。笑ったが、絵が可愛かったのでちょっと欲しいかもと思っている。

 管理人から
正直ここまで日本語が氾濫するとは思いませんでしたが、悪い気はしませんよね。ちょっと前まではあり得ない字、例えば「し」が逆を向いていたりしたものですが、最近はちゃんとしたフォントを使っていることが多く、読めないと言うモノは減りました。が、まだまだ意味不明な単語が多くて、エキセントリックで素敵です。


 4月4日

 子供の髪の毛が伸びているので、散髪に連れていってとだんなに頼んだら「今日は日が悪いから、明日」という・・・。
 前から水曜日に髪の毛を切ったら「死ぬ」とかいって、いかないのだが(縁起が悪いのは確かのようで、散髪屋さんも水曜が休みなのだ)木曜日も良くないらしい。
 そんなことばっかり言ってたら、いろいろと支障をきたすこともあると思うのだが、とにかく縁起とかを異常に気にして生活しているようで興味深い。

 日本でも夜爪を切ったらダメとか、朝の蜘蛛はどうとかあるけれど、曜日によって何をするといい日か決まっているんだそうだ。
 しかも、産まれた曜日によっても運命?が決まっているとか。7種類しかないのに・・・。
 なんか、いい日に産みたいからと、わざわざ手術費用を払ってまで帝王切開をする人も多いらしい。なぜにそこまでこだわるのか?
 中国の影響もあって、いわゆる大安とか仏滅などが書いてあるカレンダーもあるし。細かいことを気にしないくせに、妙なところでこだわりがあるので面食らってしまうこともあったりする。

 管理人から
もうこれは日本人にとっては理解不可能な部分が多く、こないだ友人も「あなたと私の誕生日の曜日が悪いから別れる」と言われ、納得のいかない友人は「そんな7つぐらいしかないやつで決めるな」と言って、四柱推命をこんこんと説明して納得させました。突き詰めればこの方が詳しいわけですからね。が、この友人のスゴい所は、彼女の誕生日や生まれた時間を聞いた後、コンピューターを駆使して相手と相性のいい生まれた時間を探したことです。確かに彼女は誕生日までしか知りませんからねえ。。。


 4月7日

 今イタリアに嫁に言った義理の姉が里帰り中で、実家に行ったら「これ食べる?」と殻付きのクルミをくれた。「どこで買ったの?」と聞くと、イタリアから持ってきたそうな。
 タイにはないので珍しいものを親兄弟に見せようとしたらしい。
 たくさん持ってきたそうなのでお裾分けに5〜6個頂いた。
 実は、前にココアパウンドケーキなるものを作ろうとして材料にクルミが必要と書いてあったが、手に入らなかったためここではよくある「カシューナッツ」で代用したところ、できあがったケーキは・・・お腹にもたれてくどかった。

 これでくるみ入りの焼き菓子でも久しぶりに作ろう!と思いながらさて、この固い殻をどうやって割ろうかと考えていたら・・・姉がいきなり二つを手に持って、ばきいっと割ってくれました。
 さすがタイ人、ワイルドさが半端じゃない。
 クルミ割り人形じゃないと、割れないもんかと思っていた私には衝撃だった。
 さらに、うちのだんなも食べたかったらしく、いきなり口に入れてこれまたばりっと噛み割っていた・・・。
 そうですか・・・未知のものでもそうやって、タイ風に食べるわけですか。
 この家族は、蟹のカレー炒めの蟹の殻を口で割る人達です・・・。

 管理人から
え?くるみって手で割れるものでしたっけ?それってプロレスラーのすることでは?歯でかみ砕く?それはどこかのパフォーマンスでしょうか?たしかにタイ人は男でも女でも歯でビールの栓抜きをしてくれるので助かるけど(もちろん出来ない人の方が多い)、くるみは結構衝撃です。今度友達に聞いてみよっと。


 4月8日

 また、パソコンの調子が悪い。まだ買って半年なのに。今回の症状は、オフラインで今まで見えていたページの一部が急に見られなくなってしまったのである。
 他にも気になることがあったので、お店に持っていくと「お気に入りのファイルの容量がいっぱいなんじゃないの?」というので、持って帰って容量を増やしてみたが・・・同じだし。
 テンポラリーインターネットファイルの削除もやってみたが、それでも前と同じページが何回覚えてもやっぱり表示できないになってしまう。ドライブの容量だって、空き空きなのに。

 こんな時、英語もタイ語も流暢でない私はとっても困る。
 英語がどこまでわかってるのかも怪しいタイ人技術者さんと、カタコトのタイ語と英語で日本語表示のウインドウズの正常でない点について説明する・・・。
 身振り手振り&実践(「ほら、こうやってもこうでー」など)でどこを直して欲しいか伝えるだけで、気力を消耗する。言葉もろくに通じないのに、よくわからない内容を説明するのだ。
 もちろん、だんなは面倒なことからは逃れたいので、私の日本語の説明を翻訳して協力してくれたりもしない。隣にいてやりとりをうざそーに見ながら、早くしろ、といわんばかり。ああーー。

 管理人から
管理人のPCも労働時間が長いせいかよく壊れる。仕事がPCに絡んでいるのでこれは死活問題。今日も友達のPCを買いに行くのにつきあっていて、その時に「いつも買ってるんだから安くしてよ」と言うと「いつも直しているだけでしょ」と言われた。そう、いつもクレームで直してもらっているだけだった。。。って、いつも直さなくちゃいけないくらい問題が多発するってことです。これはタイでPCを使っている人ならみんな直面する問題です。。。


 4月9日

 実はパソコンを店に持っていく途中で、トゥクトゥクも壊れたのだった。朝子供を幼稚園に送っていってついでに、店に持っていく予定でいたら、LOTUSの近くでいきなり減速するだんな。普段スピード命なのにどうしたのかと思っていると・・・「止まっちゃった」とどこやら電話して、自分でも故障個所を探し始めた。息子とふたり、朝とはいえ既に炎天下の路上に降ろされ通りすぎる猛スピードの車をぼーっと見ていた。っていうか、他の車!少しぐらい減速しろよ!危ないだろうが。

 しばらくすると、車が2台停まり、どちらからもだんなの知り合いが降りてきた。車を移動するのを手伝ってくれ、修理屋さんもバイクでやってきて応急処置をしてくれたため、何とか復活。
 知り合いの人も、タクシーの仕事をしているので助けを呼んだのだとばかり思っていたら、たまたま通りかかっただけとか。
 わずか、10分ほどの間に知り合いが二人も通りかかるって、それだけ幹線道路でみんなここを同じ時間に通ってるってことか?

 管理人から
みいさんの所でPCとトゥクトゥクが壊れたように、管理人の所ではPCと車、そして携帯が同じ日に壊れた。この3つは管理人にとって三種の神器みたいなものだというのに、ついてないときはついてないものだ。そう言っていたら友達も時を同じくして携帯が壊れ、洗濯機がおかしくなった。ホントにお払いに行かないといけないのかもしれないと頷きあう我々であった。。。


 4月10日

 去年、なんといっても一番悲しかったことは、5年以上通っていた美容院のお姉ちゃんが田舎に帰ってしまったことだった。最近閉まってるなあ、と思っていたら改装が始まりある日オープンしていたので、行ってみたら・・・知らないお姉さんが掃除をしていた。聞いてみると、前の人は店を売って田舎に帰ったと教えてくれた。来てしまったので、その人にやってもらっていて鏡の顔をよく見ると、もっと前に切ってもらったことのある人だった。下手だったから、その後あちこち回ってここのお姉さんに落ち着いたのだった。

 タイで髪の毛を切ってもらうと、「短いほうがかわいい」とかいって勝手に持っていった写真より短くしたり、日本人だと言うだけで値段が高かったり、切った髪の毛を無造作に首に散らしてくれたりと何事にも大らかなことが多いので、いちいち疲れる。
 好きだったお姉さんは、人柄も良く最初から高く吹っかけてくるようなこともせず、興味本位にいろいろ聞いてくるでもなし、淡々と丁寧に髪の毛を切ってくれた。
 冷房もない小さなお店だったけれど、美容学校の卒業証書やなんかの大会で入賞した賞状が飾ってあった。
 カット120B、染めても350Bという料金もびっくりだった。
(つづく)

 管理人から
タイって国はおそらく世界一人口あたりの美容院の数の多い国だと思う。猫も杓子も美容院を開きたがる。食堂と並んで開きやすい店の一つだからと思う。おかげで腕の方はいまいちなことが多い。そりゃほんの数ヶ月だけ勉強しただけで始められるのだから当たり前と言えば当たり前だけど、それでもこれだけの数がやっていけるこの国の懐は深いなとつくづく思う。ま、タイ人はおしゃれだからなあ。


 4月11日

 タイでは美容室は、わりと簡単にはじめられる職業のようでやたらに数が多い。パトンだけでも数十軒はあり、客もそれぞれのこだわりがあるのか相性のいいなじみの店があるようだ。(それに比べて、男性専用の散髪屋は少ない。男の人はこだわりも大してないからだろうか)
 お姉ちゃんがいなくなってから、新しい店を探すのも面倒でずっといっていなかったが、さすがに伸びすぎたので家の近くの店に適当に入った。
 結果は惨敗・・・よくある豪快な店だった。

 なんのために写真みせてるんだか・・・。
 シャギーっていうより、ただかみそりで大胆に削いでるだけだし、全然短くなりすぎてるし。
 数ヶ月に一度のお楽しみなんだから、ちゃんとやってくれ。
 切ってくれる人のほかに、なぜかギャラリーがいてもの珍しそうにずーっと見られて緊張した。しかも相手は、おかまさん。
 またこれから当分、ましな店を探し回ることになるのだろう。
 果たして前のお姉ちゃんと同程度の店は見つかるのか?
 みつかるとしても、それはいつの日か??

 管理人から
管理人のいきつけは日本人のいる美容院。友達がやっているので「任せた」の一言ですみ、何の心配もいらない。美容院やマッサージ屋などは相手の腕が心配でなかなか替えられない。へたくそに当たったときのショック、これは料金を超越してつらいものがありますよね。あ〜、そう言えば最近うまいマッサージしに当たらないなあ…。


 4月15日

 今年に入ってから、長期に滞在しているタイ人のお姉ちゃんがうちにいた。近くの会社で、コンピューターができるという鳴り物入りで雇われ、数ヶ月分の料金を先払いしてくれていた。
 が・・・おととい突然、夜逃げした。
 理由はそこの社長の愛人だったからで、奥さんが怒鳴り込んできて発覚。確かにものすごくかわいくて、謎の人だったのだが・・・。情けないことに、タイ語がわからず、奥さんが何で怒ってるのか
最初気がつかなかった。経理をまかしていたようだったので、お金でもちょろまかしたのかと思った。

 そういえば、社長が部屋代を先払いしてくれていたし、それもわりと高額だったので、立て替えてるとしても月給をやけに多く払ってるんだなーと思っていたのだが、お手当てだったようだ。
 タイでは、わりとこういう話は多いので、聞いてはいたけれどいざ自分の身に降りかかってくると、激しく動揺する。
 あまりに動揺したためか、その晩はよく寝られなかった。
(つづく)

 管理人から
何でまた愛人をふつうのアパートでなく、みいさんの所においちゃったんでしょうね、その社長。いったいどこであっていたの、この二人?と思ったのは管理人だけなのでしょうか?


 4月16日

 人ごとといえば人ごとだが、そこの奥さんにはよくしてもらっていてなんかうちまで「知ってて部屋貸してたんでしょう」とか思われてそうで、嫌だなーとか、なんであんなおやじに!とか・・・複雑な思いが胸中をぐるぐるしていて、変に疲れた。
 お姉ちゃんは、私より明らかに年下の20代半ばである。かたやその社長は50代半ば・・・想像したくないが、気持ち悪い。お姉ちゃんよりおやじと年の近い私でも、もし誘われたとしてとうていそんな気には・・・お金のためならそんな気になってしまえるのは、すごい。月にいくらもらえたら、愛人になろうと思えるのか・・・。

 かわいくて明るくて、感じのいい人だなーと思っていただけにほんとにびっくりした。
 いつも朝9時に出ていって、夕方には帰ってきて夜遊びもせず、洗濯したり掃除したりしていてきれい好きな大人しそうな人だったのに。
 うちにはおやじが来た事もなかったのに。信じられないが、慌てて逃げ出して行ったのだから、それなりの事情があったとしか思えない。田舎特有の情報網で近所中にしれわたっているこの騒ぎに、おやじも20代の息子も平然としてるのもなんかすごい。
 奥さんにしたら「男の甲斐性」どころか、いい恥さらしだ。
 ばれないようにやらないなら、浮気する資格はない。


 管理人から
さすがはタイ人。浮気がばれたくらいでは、逆に開き直る勢い。ま、政治家が愛人を作るのは男の甲斐性だって公言しちゃう国ですからね、ここは。こういうのを聞くと、ホントタイの女性は大変だよって思う。


 4月17日

 パトンのお祭りが3月7日から数日に渡ってあった。
 これは、その昔王様が訪ねてこられたことを記念して、その後毎年この時期に行われているお祭りである。夜店が出たり映画をやったりのほか、お坊さんがお経をあげたり木で作った屋形船に髪の毛と爪の切れ端を入れて海に(多分)流したりする行事がある。
 記念碑のある集会所では、当時の様子をビデオで繰り返し流していて見るようにいわれた。見てもよくわからないんですけど・・・。そばにいただんなにいつぐらいのことかと聞くと「50年ぐらい前」というのだが、後で別の人が言うには本当は44年前だった。

 毎年やってるわりに、なんで何周年か覚えてないのか?
 しかも、だんなは実行委員である・・・。
 なんかそういうことは、重要じゃないんだろうなあ。

 
また「お母さん(義母)が2歳ぐらいのとき」とも教えてくれたが全然、年合ってへんし。(義母は46ではない)
 さらに「王様って今何歳?」となにげなく聞いてみたところ「90歳ぐらい」って。おいおい。

 日本人でもすぐ適当ってわかるやんか!覚えとけよ!!
 それにしても、その後一度も来られていないそうなので、この島の変わり様を実際にもう一度目で見られたら、感慨深いのではないだろうか。

 管理人から
タイ人に自分の両親の年齢を聞く。するとだいたい「プラマーン〜」で答えられる。プラマーンって言うのは「およそ、だいたい」と言う意味。後でお母さんに年を聞いて驚いている人もいる。ちなみに王様の年齢、現在76歳です。


 4月18日

 義理の姉が実家に帰ってきていたので、まめに実家に行っていた。
 なぜなら本場イタリア料理をご馳走してくれるから。
 もともと、イタリア料理好きの私としては、こっちでは高くてなかなか食べられないチーズとか、オリーブオイルとかが嬉しく下心見え見えとは思いつつも夕方になると訪れてしまう。
 姉もあまり家族が食べてくれないので、せめて喜んで食べる私に食べさせようとするし。
 で、ある時もらったパンがやけにおいしかったので、どこで買ったか聞いたら、店まで連れていってくれた。

 さすが、普段パン食(たぶん)なだけあって、地元でもおいしいパン屋をイタリア人のだんなさんが口コミで聞いてきたらしい。白人情報網が私にはないので、ありがたい話だ。
 その店は、サイナムエン小学校の向かいにあるこじんまりしたホテルのベーカリーであった。
 「LOTUSとかビッグCのパンは、おいしくないからね」という彼女は、そう言えば前から洋食にもちょっとうるさかったのだ。
 近いし今度からパンを買うのはそこにしようと思った。

 管理人から
バンコクでもパン屋情報はかなり求められている。はっきり言ってタイのパンはおいしくない。が、おいしいパン屋はだいたいホテルに入っているかで、なかなか町中では見かけられない。こないだふと見つけた下町のタイ風パン屋でおいしいパン屋を発見したのだが、そこに行くだけで大変なので最近行ってない。タイで日本人好みのするパン屋を作ったら受けると思うのだが、たぶん材料とかが高いのだろう。あまり見かけることがない。。。


 4月19日

 さてその姉、当然ながら根っからのタイ人である。
 話をしてたら「暑いねータイは」といいながら、急に着替え始めた。どきっ、生着替え!?残念でした。タイ人は着替える時布を巻いて器用に脱ぐ。
 そのため、どこででも着替えられるのでお風呂場に脱衣所がない。自分の部屋や廊下で、ぱぱっと脱いでさっと水浴びしてまたすぐ服を着てさっぱりしている。

 男の人は腰布、女の人は胸から下を布で隠してうろうろしていることも多い。若い人だとそれなりにセクシーだったりするが、太った年配者だと目のやり場に困る・・・。
 また、自分の子供といっしょに水浴びする場合でも、お母さんは裸にならず布を巻いたままで(子供は裸)、じつの子といえども母の裸を目にすることはあまりないそうな。
 不思議なのは、ただ布を巻いているだけなのに、決して落ちない。
 私が見よう見真似でやっても、すぐずるずると取れそうになってしまうのに。
 年季が入っているからか、コツがあるのか、伝統のなせる技かも。

 管理人から
タイの田舎に行くともうこんな格好がふつう。一番楽ちんなのだろう。そして、お母さんの裸を見たことがない子供が日本ではほとんどいないように、タイでは見たことがある人の方が少ない。シャワーを浴びるときも一緒に裸になる訳じゃないし。。。布の巻き方、たしかどこかで聞きました。でも忘れました。が、前に伊藤家の食卓でやっていた巻き方なら落ちないかもしれません。「タオルの端を外側に巻き付ける」ってやつです。ふつうは内側に巻きますが、外側に巻けばまず落ちません。一度おためしあれ。


 4月20日

 テレビをつけたら、日本の映画をやっていた。
 はくしょん大魔王みたいな格好の人がでてきて、最初あまりに変なので(タイ語だったし)香港か中国の変わった映画かと思ってしまった。が、よく見ると竹中直人で女の子は優香。
 日本語にして、なかなか面白かったので最後まで見てしまった。
 日本映画はたまにやっているが、内容のプログラムを見ても題が英訳されていたりして、気づかないことが多い。もちろんタイ語では、題やどこの国の英語とかも載っているからタイ人にはわかっているのだろうけど。

 ミュージカルだったので出演者達が突然歌い出し、息子はそれが気に入ったようで、その後何回も「だいじょぶ、だいじょぶ、お金なんてなくても〜♪」という歌を歌ってくれる・・・。(家計を案じてくれてるの?)
 さらに、ミュージカル風に歌いながら話すのが我が家で流行った。
 だんなは、この映画の感想を「インドのみたい」(インド映画はタイ人けっこうすき。ミュージカルが多く、雰囲気は似てるかも)といい、息子は「ガオシルバーが出てる!」(ガオレンジャーという戦隊物の俳優が出ていた)とご機嫌だった。
 偶然にも、家族3人のツボを微妙に押さえた名作であろう。

 管理人から
この映画は優香の初主演作品「恋に唄えば」なはず。友達が前に見ておもしろかったと言っていたのを思い出した。でも、日本的にもかなりマイナーなこの映画、どうしてタイでやっていたんだろう?タイではASIAN MOVIEという番組があってそれを見ているとかな〜りマイナーな映画をやっているんだけど、やっぱり時代劇が最高に違和感を感じる。タイ語で話されても、ねえ。。。あ、でもこないだ座頭市やってたなあ。あの感想をタイ人に聞きたい。


 4月21日

 今春休みなので、子供はよく親戚やだんなの実家に遊びに行く。どこに行ってもご飯をよばれ、水浴びもさせてもらえ親としてはとても楽チン。
 で、タイの子供は、水浴びの後必ずパウダーをつける。日本でもつけるけど、この付け方が・・・なんというか「まぶす」感じ。祇園の舞妓さんのように、はたまたお団子のように、粉まみれである。
 さらに、濡れたままの顔に塗るのもすき?で、それこそ歌舞伎の役者か!というほど白い顔や首筋に、びくっとしてしまうことも。

 いつも黒いから、よけいに妙に見えて気になるが、子供らしいのか、タイ人は喜んで見ている。
 また、どこの家でも日に何回も水浴びをして、その度に大量の粉をまぶすため、パウダーの入れ物がこんなのあり?というほど巨大化している。しかも家中の適当なところで、ぱたぱたやるため、そこらへん落ちた粉でほこりだらけ、みたいになる。
 粉の吸いすぎで体に悪そう・・・。

 管理人から
管理人もタイに来た頃にこのパウダーが気に入っていて、シャワーを浴びたあとに必ず半乾きの身体にこのパウダーをかけていた。このパウダー、ノーマルのものあるが、普通使うのはメンソール入りのス〜ッとするやつ。一番軽いのを使っていたけど、それでもモノスゴク涼しくなる。問題は、かける場所を間違えると悶絶してしまうこと。。。あれはホントにヤバいっす。


 4月22日

 用事があって珍しくいったことのないところをドライブした。プーケットは年々開発されつづけていて、いつ見てもどんどん景色が変わって行く。あちこちの山が切り開かれ、宅地となってビラやホテルやいろいろ建設されている。
 パトンからスリンビーチ方面には、遊歩道まで工事が進んでいた。今の家は問題がいろいろあって、できれば引っ越したいと思っている。しかし、今より山奥になってしまうと通園に不便だし今より街中は高くて買えるはずもない。

 結局、思うような土地が(今の家が売れたとしても)買えるとは地価の高騰が激しい今思えないのだが、それでも売り地という看板を見ると、つい「この辺だったらまだ安いかも、買いかえられるかも」などと夢見る癖がついている。
 この時もきょろきょろしていたら、すごいのを見つけた。
 「8ライ(1ライ=1600平米)」というほとんどその辺全部が売り地。私には絶対買えないが、一体いくらぐらいあれば買えるのだろう、想像もつかない。
 ちなみに田舎かと思っていたら、すぐ裏がアマンプリの敷地だった。
 そのうちホテルが建つかもしれない。

 管理人から
タイでも土地は買うと高くなっている。バンコクで郊外に行っても1タランワー(4平米)2万バーツを超える。チェンマイの畑が1ライ(400タランワー)で200万バーツ(これは異常に高い)。そして田舎の荒れ地が1ライ2万〜10万バーツ程度。プーケットはいったいいくらなんだろ?


 4月23日

 タイのお祭りといえば夜がメイン。そして、欠かせないのが映画。とにかくまめに、あちこちで開催されていて、どこで聞きつけてくるのかたくさんの人が見に来ている。野原や道端にスクリーンが設置され、放映前には数時間大音響で音楽が流される。一応前触れの余興らしいが・・・近所の人はたまったもんじゃないだろう。
 うちは、山で人も集まりにくいので今まで1回しかすぐそばでやられたことはないが、場所柄数ヶ月に一度はやっているようなところもあり、住む場所は考えないとえらい目にあうと思う。

 さて、観客はバイクで乗りつけ、乗ったままスタンドを立てて椅子にしてみている。カップルは器用にべったりくっつきながら子供連れは家族で。バイクに乗らない私は、スタンドが倒れないのかといつも妙に緊張してしまう。なんかバランス取るのが微妙そうなんで。また、前のほうで地面に座ってみる人は、一応新聞とかを敷いている。なにも見当たらない場合は、なぜかみんな必ずはいていたサンダルを脱いでその上に座る。
 地面に直接座るのは汚いと思っているようだが、サンダルは既にだいぶ汚れていると思う。
(つづく)

 管理人から
バンコクでは最近あまりこの光景は見かけませんねえ。もちろん市街地の話ですが。それでもやっぱり、こんなところに何でこんな人がいるの?と聞いてみると映画を見てることが多いです。音量は比較的抑えめですが。。。管理人の部屋にとっての最大の騒音は、上の階に住んでいる人のドラムの練習音。夜中の2時でも練習してくれる練習熱心さで、ほとほとあきれてます。が、ホントにあきれているのはいつまでたってもうまくならないこと、なんですけどね。


 4月24日

 こうして夜風に吹かれながら、タイ語吹き替えの映画を2〜3本立てでずっと見ている。この人達は本当に、映画がすきなんだなーと思う。私もかなり好きだったので、親近感を持てたものだ。
 でも、タイ人に人気のある映画はバイオレンス&アクションというじつにわかりやすいもの。とにかく殴り合い、殺し合い、拳銃を撃ち合い、爆弾やいろいろが爆発し、カーチェイスが繰り広げられ、派手な音がするものが上映されていることが多い。
 問題なのは、どんなにR指定の映画であろうと子供でも見れてしまうことである。

 テレビではかなり厳しい規制をやっているにもかかわらず、映画は野放し状態のため、幼稚園ぐらいの子供から老人まで並んで同じ映画を見ている。一見微笑ましい光景も、その映画によってはかなり異様である。
 この前見たのは、マフィアの抗争系のもので、麻薬の売人が絡み殴られて顔面血だらけで死んだり、注射器で麻薬を打ったりする場面や売春婦も出てくる。もちろん煙草も吸いまくり・・・。
 そんな映画と知らずに連れられた私と息子は、最後まで見てしまった。
 私は好きだからいいんだけど、息子には・・・刺激強すぎる。

 管理人から
たしかに言われてみれば、映画で見るとタイの映画ってあまり規制がない。もちろん裸は出てこないけど、それ以外のシーンはそのまんまのことが多いですね。でもとにかく多く出てくるのが、「血」ですよね。それもそう言うのだけは妙にリアルに。その前に脚本をリアルにしてほしいよ、ホント。。。