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 2月2日

 先日すごく落ち込んでいた。例えば、なんでいつまで経っても家業がうまくいかないんだろう、とか、なんで結婚してるのにだんなはいつまでも気楽で出歩いてばかりいて、私だけこんなに孤独感にさいなまれているのかとか、タイ語ができないからだけでなく人とうまく付き合えないからタイ人の友達ができないのか?などなど。
 自分のやってることがすべて虚しくなり、こんなことやってても何の意味もないんじゃないかと思ったり。

 こういうときは、どんどんどんどん思考がどんよりしてくるのでどうしようもない。自分の場合寝るのが一番の解消法なのだが、その前から風邪でしばらく寝こんでいたので、寝ようにも眠くならない。寝つけなくて頭だけがいろいろ考えてしまい、もう最悪である。
 気晴らしに出かけるところもないし、なんかもうひたすら暗くよどんでいたのだった。日本でなら、大阪まで出かけて街中をうろうろしているだけで、けっこう気分転換にもなるし帰りにおいしいパンでも買えば、気が済んでしまうところなのにな。

 管理人から
かなりブルーな日記です。。。かくいう管理人もつい先日結婚して環境が結構変わったために、ストレスを感じることも少なくない。気晴らしになるものが近くにあったりすればいいのですが、海外にいるとなかなか難しいことが多い。バンコクならば日本語にも不自由しないのですが、家の中にずっといると管理人もおかしくなるかなあと思うことがあるのです、これでも。


 2月3日

 今週は中国正月があるのだが、そのせいでいつになく街中が活気にあふれている。太鼓の音がどこからか聞こえて来たり、爆竹が派手に鳴ったりしていて、大晦日より賑やかなくらいだ。プーケットは中華系のタイ人が多いため、余計に行事などにも力が入っているようだ。

 この時期、家には獅子舞いがまわって来る。太鼓の音は、いっしょに周る人の合図の音なのだった。日本でも、うちの両親が子供の頃は来ていたように聞く。こんなところも、日本の古きよき時代を彷彿とさせるところであるが、こちらのおししは本家・中華風なのでちょっと違う。
 とにかく色使いがすごい。赤や黄色が主に使われていて、顔立ちも目がぐりぐりしていて、人目をひく。
 ご祝儀を払うと舞ってくれるそうだが、いつも見かけるのは移動中だけで、踊ってるのはまだ見たことがない。
 ちょっと気になるので、いつか見てみたいと思っている。
 追加:そんな話をしていたら、息子の幼稚園にはやってきたそうで見たがっていた息子は大喜びでした。

 管理人から
獅子舞、たしかにタイのものは派手。って言うか、中国式ってのは色も音も派手ですよね。でも、とにかく音がデカいんですよね、ホント。爆竹もそうですが、時間かまわずやるので、中華系の祭りの時になるとしっかりとドアを閉めなければ寝れません。せめて夜はやめてほしい〜。 


 2月4日

 今息子は、日本語を熱心に勉強している。話すことは好きなようなので問題ないとして、聞くほうもテレビで日本語アニメを見ているのでそれなりに上達している様子。
 問題は読み書きで、やはりほとんど触れる機会がないのでなかなかできないようだ。とはいっても、タイは日本語がひそかにブームなのか「おいしい」というラーメンとか「かわいい」というお菓子とかが売っている。「どうぞ」というおかきもあった。パッケージに怪しい日本語(ひらがな)が書いてあったりして、そういう文字を目にする機会はある。

 ところで、息子がなぜ日本語を読み書きできるようになりたいと思ったのかというと、将来希望する職業があるからだそうだ。
 その仕事とは・・・ウルトラマンだ。
 「どうやったら、ウルトラマンになれるかなー」というので、「怪獣の名前とか覚えないといけないし、他の隊員が日本人だけだから日本語書いたりもできないと、大変かもね」といったら、やたらやる気になってひらがな練習帳を必死にやりはじめた。
 将来ウルトラマンに変身する隊員となって、日本でデビューしておくれ。

 管理人から
ナイスなムチの入れ方ですね、これは。前にも言ってましたが、すばらしく偏ったボキャブラリーになることは間違いないっすね。しかも、昔の日本を見ながら育つなんてさらに素敵。なんせこれはみいさんが子供の頃にリアルタイムでやっていた代物ですからね。親子の会話が弾むと言うものです…。


 2月7日

 今年に入り我が家では、花いっぱい運動が始まった。
 なぜか突然だんなが始めたのだが、初め実家から花をもらってきては庭に置き出して、さらには週1で植木屋さんに買いに行くように。私もついていっては、めぼしい花を買うのだが、あることに気づいた。どうも趣味が合わないのだ。
 私が「これ欲しい」と思う花は、ハイビスカスとか南国風の日本では珍しい花なのだが、彼にとっては「そんなありふれた花」と思われるらしい。そして彼が欲しがる花は、そんなん日本にもありそうやん、と私が思うようなのばかり。

 少しずつ花が増え、それなりに庭は充実してきたのだが、お互いなんか思ってたのと違うような気がしていると思われる。
 それでも、相手が欲しいという物を買わずに自分の趣味だけを押しつけると、機嫌が悪くなるので(お互いに)譲れるところは譲りつつもいかに自分好みの花を増やしていくかが勝負?なのである。
 なんとも和洋じゃなくて、和タイ折衷の庭が出来つつあるがそれもまた一興なのかもしれない。

 管理人から
まるで結婚生活をうまくやる秘訣みたいですねえ、これ。自分のほしいもの、したい事だけを押しつけてはイケナイ、当たり前のようで、タイ人相手にそれをする事が簡単でないだけに、みいさんの努力が目に浮かびます…。


 2月8日

 最近、大事なヨーグルト育成の為に、週1ぐらいで牛乳を買いにLOTUSに行く。今日行ったら特設ワゴンにポテトチップが山積み。見るとはなしに見ると「新製品!抹茶フレーバー」らしい。
 なんか、あんまりおいしくなさそうなんですけど・・・。
 タイでは数年前から日本茶がブームで、抹茶アイスはあちこちの会社から出ているし、缶入り緑茶もある。
 アイスはいいとして、緑茶のほうは、タイ風味で砂糖が加えられているため、既に全く緑茶ではなくなっているが。

 そういう風潮の勢いで、今回発売したのだろうか。
 もともと、海老せんやポテトチップが好きな民族のようで、かなりたくさんの味があり、ラーブ味・トムヤムクン味・わさび味・チリ味BBQ味・・・などど、きりがなくもう新しい味も開発しにくいのかもと思う。 
 意外にあっさりしておいしいのかも、とも思うが、やはり自分がすすんで試すのは、ちょっと勇気が出ない。日本に帰る時のおみやげとしては、目新しくていいかも知れない。

 管理人から
日本の味が受け入れられるに伴って、最近この手のもののCMは日本語だらけ。出てくる言葉が全部日本語だったりして、その下にタイ語の字幕が入るのだ。ぼけ〜っとしてても突然出てくるので、かなりハッとさせられる。ちなみにこの手のスナックの中に、わさび味のえびせんがある。これは酒のつまみにいい。ちょっとおすすめである。


 2月9日

 息子が、持ち歩いていたライダー人形やゲームボーイを盗られたらしい。本人も記憶がはっきりしないところがあって、置き忘れという事も考えられるが、なくなったものはでてこなくて、すごくへこんでいる様子。
 タイでは置き引きもかなり多くて、忘れたほうが悪いというか戻ってくることは奇跡に近い。「なんでお友達は盗るの?」と子供は言っていたが、日本でも子供同士では勝手に持ってきて
しまったり、というのはよくあることだ。
 
 しかしここで問題なのは、大人でも勝手に持って行ってしまうこと。黙って持っていって返さない、CDなんかだといつのまにかだんなの姉のCDの棚に納まっていたりする・・・。
 人のものと自分のものという区別があまりないようで、私もなにか欲しかったら勝手に持っていってもいい様なのだが、普通なかなかそんなことはしにくい。
 今までベイブレードとか、遊戯王カードとかもだんなの実家に置き忘れて、入ってきた近所の子か誰かが持っていったことがある。物に執着しないんだか、なんだかよくわからない。

 管理人から
会社のものを勝手に使う傾向、これは結構あると思う。私用電話もしょっちゅうだし、会社のものは自分のものだと思っているのでは?と疑ってしまう事しきり。でも自分の携帯からはワン切りもしょっちゅう。やっぱり公私の区別付いてんじゃん、会社のだったら長電話なんだから。。。


 2月10日

 最近ずっと暑くて、何ヶ月も雨が降らない。植木に水をやらないと枯れるので乾期の間は朝晩庭に出る。(雨季はほっといても育つ)水の栓をひねろうと思ってしゃがんだら・・・かなり大きなトカゲがすぐ近くにいた。相手もびっくりしたようで固まっている。
 でかいなーと思って観察すると、なんかすごいかわったやつだった。クビの後ろにたてがみみたいなとげとげがたくさんついていて、手の指もやたら長くて先には鋭い爪が。尻尾も細いのがずっと長く続いていて体と同じくらい長い・・・。

 トカゲというより、イグアナみたいだ。全長30cmぐらいだが、もしかしたらまだ子供で今後成長するのかも。
 カメラ持ってたら写真撮れたのに、取りに戻ってたら逃げてしまうだろうしと、結構長い間ひたすら観察して姿を目に焼き付けていた。うちの周りは山のところも残っていて、下草も生い茂っているのでこんなのもいるらしい。
 熱帯だなーとなんか、感心してしまった出来事だった。

 管理人から
あれほど虫嫌いやは虫類だったはずのみいさんが、このシチュエーションで声も出さずにイグアナの観察とは、時代も変わったものですねえ。しかも目に焼き付けてやろうと思うだなんて、今まではどうやって忘れようか考えていたのに。。。


 2月11日

 子供にひらがなを教えていた。彼は今、日本語に凝っているので真剣に練習している・・・のだが、見ていると「る」を下から書いていた!
 タイ語は、丸のつくところから文字を書き始める。幼稚園で嫌というほどそう習ってきたのだろう、当然のように下から書き始めたので、ちょっと笑ってしまった。
 それと同時に少しカルチャーショックでもあった。

 文字を習い始めた子供の書き順は、適当というかむちゃくちゃであることも多いのだろうが、文字というのは書きやすいように書き順がある。それを別の言語に当てはめると、たいそう混乱することだろう。
 息子は、「日本語は丸から書かなくていいから」という私の言葉にいまいち納得できなかったらしく、「これは?ここ?」などと確認しながらしばし練習していたが、はたと手が止まったので見ると、今度は「す」を真中から書こうとして、行き詰まっていた。
 タイ語みたいに一筆書きで書けない文字も多いからな・・・。
 文字の体系が違うからしょうがないのだよ、彼にとっては複雑なパズルのようなものなのだろうか。頑張ってくれ。

 管理人から
これはなかなか鋭い指摘ですね。確かにタイ語は丸から書くんです。あの丸の向きがとても大事なポイントですしね。実際管理人はタイ語を独学したんですが、おかげで書き順がとてもおかしくなりました。最近は直されましたけど。。。それにしても「る」ってのはある意味タイ語チックですねえ。「す」で悩んでいる日本語勉強中のタイ人、いったい何人いるんだろ…。


 2月14日

 どこかのホームページで「タイの犬は<わんわん>とは鳴かない」と書いてあったのを見たので、確認しようとしたらもうどこだかわからなくなってしまっていた。
 それで、「タイ語・犬の鳴き声」などで検索してみたところ、最初に見たはずのページは見つからなかったのだが、更にすばらしいページがヒットした。
 それによると、「タイでは犬は<ほんほん>と鳴く」のだそうだ。そうそう、こんな感じだった。なんで、わんわんじゃないのかと違和感があったのだ。子犬はまた違って、なんか書いてあったが忘れてしまった。

 なぜなら、そのつぎに書いてあった泣き声にインパクトがありすぎたから。それには「鶏は<エギエギエ〜>」と鳴くとあったのだ!
 なんじゃそりゃー?っていうか、そんな声で鳴いてるか??しかしタイ人に聞くと皆口を揃えて「鶏は、エギエギエでしょ」と何のためらいもなくいう。息子も幼稚園で先生にそう習ったといった。コッカドールドーなら、まだ聞こえなくもないが・・・。
 タイ語は私にとって奥が深すぎる。

 管理人から
さっきマッピーに聞いたら犬は「フ〜〜〜〜〜」という雄叫びモドキを、鳥は「コッコッコッコ」かな、と言われました。その後、「ホンホン」などの話を聞いたら、「そうそう、そうとも言う」と言ってました。ま、犬も色んな種類がありますから何となく分かりますが、「エギエギエ」はわからんですよね、ハイ。


 2月15日

 タイ語でジャンパァと呼ばれている木がある。物知らずなので日本や西洋でなんと呼ばれているのか、わからない・・・。
 よくタイの紹介の写真などで使われていて、蘭と並んで南国を象徴するような花が咲く。結構な大木になり、花は固めの花びらが5弁開いたような形の真っ白なもので、真中に少し黄色いところがある。固まって花がつくので、枝もたわわにという感じでそれはそれはきれいだ。

 この木を庭に植えたいと思い、買おうとしたらだんなに猛反対された。
 その理由は「お化けが寄って来るから」
 なんでも、この木はお化けの木で家に植えたらいけないと。主にお寺や病院に植えるのだという。でも、ホテルにもよく植わっているんだけど・・・。
 まこさんに聞いたところ、名前は「プルメリア」で縁起が良くないのは、やはり同じ。タイでは死体の臭い消し、のような感じだと教えてもらった。それほど妖しい美しさなのか、可愛い花なのに残念である。

 管理人から
ドンドン自然に詳しくなっていくみいさんとまこさん。同じタイでもバンコクとプーケット、ソンクラでは自然に親しむ度数が全く違う。お化けを呼ぶ木、死体の臭い消しの花、そりゃあまり縁起がよくないですね。でもたぶん管理人も何も知らずに買ってきて、嫁さんに怒られるんでしょうね・。


 2月17日

 タイではわりと良くお金が新しくなり、今度も20バーツ札の新札が去年ぐらいから出まわり始めた。最初だんながお客さんにもらったのを持ってきて、もらった時チップだったので、何でこんな大金を!?と思ったといっていた。色合いが現行の1000バーツ札と良く似ているのである。
見慣れないこともあって、間違ってくれたのかとぎょっとしたらしい。間違っていたのは自分だったわけだが。

 そんな彼を笑っていた私。この前かばんを開けたら、1000Bがポケットに入っている!なんでこんな大金が無造作に!?とかなりどきどきしつつ良く見たら、何の事は無い新20バーツ札でおつりにもらったのを財布に入れずそのまま突っ込んで忘れていたのだった。
 人のことは笑えない・・・裏から見ると20という数字が見えない部分の色や雰囲気が、1000バーツ札に確かによく似ていて一瞬焦ってしまう気持ちがよくわかった。
 うっかり夫婦には要注意の危険な新札である。

 管理人から
そうです、この20バーツ札、いったい何度管理人を悩ましたことか。
とにかく1000バーツを小さくしたような感じで、色は似てるし、
もうホント困りものだったりします。1000バーツのつもりで20
バーツだったりすると恥ずかしいですよね〜。


 2月18日

 鶏インフルエンザということで、タイでもニュースでやっている。
 タイ語がわからないので映像で見る限り、タイ政府もいろいろとSARSの時以上に神経を使っているようではある。毎日のように白衣にマスクの検査員のような人達が映し出され、あちこちの養鶏場などで厳重な検査が行われているようだ。
 で、消毒している場面などもよくニュース映像として流れているのだが、なんというかその小屋が隙間だらけだったりする。

 タイの建物というのは、普通の家でも隙間があるように作られる。
 屋根と天井の間に隙間を作ったりして、風通しを良くしているのか、暑いのであえて、気密性をないようにするらしい。ニュースでやっていた鶏小屋らしきところは、トタン屋根でいかにも田舎風の建物だった。木でできた壁も隙間がいっぱい空いている。そこに重装備の人が噴霧器で薬品をまいていた。たぶん風通し良すぎてあまり意味無いのでは?と思った。
 外からまた細菌が入ってくるのではないかというような気がする。
 こんなにニュースでやっているのに、平気で鶏肉を食べているのも能天気というか、自分は大丈夫という根拠の無いいいかげんさが怖い。

 管理人から
今タイでの話題と言えば、鳥インフルエンザと南部問題。鳥インフルエンザの方が問題が大きいと言われているがどっちが大きいのやら。でもってタイ人、ホントに鶏肉を食べなくなってる。こういうのに対して過剰な反応をするのは日本人同様で、問題が解決しても前の状況に戻るにはどのくらいかかるのだろうか心配してしまう。


 2月19日

 息子がゲームボーイを無くした次の日に、だんなが2年ぐらい前になくした指輪が意外なところからでてきた。
 これは、ちょっと因縁のある指輪で大事にしないといけないと思っていたものだったので、だんなは非常にうかれている。(元は、自分の不注意から無くしたというのに)
 何年か前に共通の友人が若くして亡くなり、お葬式のときに我が家では奮発して映画を寄付した。タイでは、映画のスクリーンとフイルムがレンタルできる。大抵は、宝くじに当ったり、なにかいいことがあったときに借りて来て、家の庭や野原で上映する。見るほうはもちろん無料で楽しめる、いわば幸せのお裾分けみたいなものだ。お葬式の時に上映する、というのは聞いたことが無かったが「彼は映画が好きだったし、もう見ることも無いから」とだんなが決めたのだった。

 お葬式には、不祝儀として200〜500Bぐらい包んでいくのが習慣である。映画は1本につき、数千バーツ、いくら幼なじみとはいっても、だんなの気前の良さに少しむっとしていた私であった。
 ところが、お葬式の最後に身内の方が「お返しといっても、大したこともできなくて」と宝くじを数枚くれた。
 数日後それが当り、出費したお金の数倍が戻ってきたのだ。

 
それで、なんとなくまとまったお金が無くて買いそびれていた結婚指輪を買った。亡くなった彼が、喜んでくれたんだね、と我が家では語り草になっている。
 
その指輪が見つかったので、今年は幸先がいいような気がしてきた。

 管理人から
何というドラマチックなお話しで。読んでいる管理人も「いい話や〜」と感心してしまいました。こういう時にはさすがに縁とかそういうものを感じてしまいますよね。が、そんな風にして手に入った指輪をあっさりとなくすあたりがまさにダンナさんの真骨頂です。で、それがまた出てくる所がみいさん一家らしいです、ハイ…。


 2月20日

 プーケットで一番大きいお寺、ワットチャロンでお祭りをやっている。そこの植木市が今年はだんなのハートをつかんだ。なにしろ、今庭に凝っているので毎週のようになにか木を買っているのだ。行かないわけが無い。しかも案外安いので、思いっきり買って全部で500バーツだったりする。
 あちこち物色していると、以前見つけたミラクルフルーツを売っている店があった。
 ビッグCで見たものの、高くて買えず後日やっぱり欲しくて改めて行ってみると、期間が終わっていて?もうその店はなかったといういわく付きの木である。

 それがまたあったので、今度こそ買おうと値段を聞いたらやっぱり高かった。ビッグCで聞いた時、あまりに高かったので聞き間違えたのかもとまで思っていたほどだが、他の植木とはゆうに一桁違う。
 一番安いので350バーツ、半年ぐらいしたら実がなるといわれたが枯れたら困るので、既に実も成っている大きなしっかりしたのを買うことにした。50cmぐらいので800バーツ。
 ちなみに一緒に買った芽の出ているココナツは、10バーツだった。
 高い買い物だったが、捜し求めていたものなので満足である。
 いつでもミラクル(この木の実を食べると酸っぱさを感じなくなりどんな酸っぱいものを食べても甘く感じる)が体験できるとなるとうれしいだけで、実際はやらなさそうだが。

 管理人から
ミラクルフルーツ、日本では一つ数百円するそうな。つまり2つでもう元が取れちゃうってこと。が、日本では大きく育たないそうで、もし大きく育てられればかなりの高値で売れるという話でした。みいさん、一攫千金のチャンスです〜!!


 2月21日

 このお祭りの間、調子に乗って3回も買出しに行ってしまい、更に植木が充実した。植木鉢を買おうと決めていっても、気がつくと植木を買ってしまっていて、我が家は(苗ばかりでちゃんと植えられていないため)植木屋さんの店先のようである。
 ミラクルフルーツ以外にも、ファランとソム(みかん)をだんながどこからか買ってきていて、私も今回安かったのでマンゴスチン・マカム(タマリンド)・スターフルーツ・ラムッなどを買った。
 花が咲くのも楽しいが、実がなるのはもっと楽しそうだ。
 大体50〜100バーツぐらいで買えるので、ついつい購買欲が爆発し、マナオとかマンゴーとかもっと買いたかったが、だんなに「冷静になれ」と止められた。

 プーケットでは気候の関係で、普通の花は3ヶ月毎に咲くのだそうだ。確かに10月に花が咲いていたのを買った植木は、今また満開である。どんどんどんどん花が咲いて、実がなって木も大きくなるのだろうか。微妙に花の時期がずれたら、年中なにか咲いてるのかも。そう思うとうれしくて、水やりにも力が入ってしまう。
 今回成長の早い椰子の木も買ったので、いろいろな実がなるのが今から待ち遠しい。

 管理人から
 シントーハウス、完全にトロピカルフルーツ園になりそうですねえ。こないだ行った時はちょっと殺風景だった(隣で建築中の家などあるし)ので、これで南国っぽさがバリバリ出てきそうです。みんなもおいしいフルーツを食べにシントーハウスへゴーです。(気の早い話だ…)


 2月22日

 昨日なにげにテレビをつけたらコンサートをやっていた。
 なんとなく見ていたら、だんなが「鶏肉キャンペーンのコンサート見てるの」と。なんですか?それは??
 画面をよく見ると、「タイの鳥は食べても100%安全です」としっかり書いてあった。そういうことをやっていたのか・・・。
 さらにだんなは、「今日はプーケットで鶏肉ただー」という。養鶏業者がそういうキャンペーンをやっていて、プーケットタウンやパトンでただで鶏肉料理を振舞っているそうな。
 「じゃー食べる?」と聞いてみると「・・・今、お腹すいてないから」などと食い意地の張っている彼とは思えない答え。

 「やっぱり危ないんやん」というと「危なくないって!火を通したら絶対大丈夫なの!!半熟や生は危ないけど」と政府からの受け売りのような返答が返って来た。
 「もし死んだら300万バーツくれるんだよ」というが、死んでからもらっても嬉しくないしなぁ・・・。
 ところでコンサートでトリを務めていた某アイドルが、中山秀ちゃんに似ていると思うのは私だけだろうか。

 管理人から
 やってましたねえ、鳥は100%安全だキャンペーン。王宮広場に何万人も集めてやった模様。首相自らのパフォーマンスを始め、バードらタイ芸能人も多数集まってのかなり大きなイベントでした。が、その結果はと言うと、やっぱりまだまだ鶏肉食べる人はほとんどないようで、メニューからも消えている有様。しょせんタイ人はイベントに弱いだけで、普段の生活は非常に保守的だから、この騒動はしばらく続くだろうな。。。トリを務めていたのはMRカオマンガイのジェームス君です。。。


 2月23日

 この前うちに来られたお客様が、うちの周辺の家を見て「この辺の家はみんなすごい斜面に建ってますけど、くい打ちとかはあるんですか?」と素朴な疑問を。
 実は、タイにもくい打ちはある、ただし平地だけ。理由は多分器材が入らない=立地的に無理だから、だろうとおもう。で、それでは山の上が強度が高いのかというと、そこは激しく不明なのである。これはやばい、ほんとにやばいと思う。
 だが、タイ人にいわせると「地震ないからだいじょうぶだよ」そういう問題ではないとおもう。

 斜面に家を建てるには、まず高い高いコンクリートの柱を何本も建てる。穴をくわで掘ってそこに、木の枠組みを作りセメントを流し込む、トタンで滑り台のようにしてざざざーっと。すべて手動。その上に家を乗せるような形で建築していくが、山崩れがあったらひとたまりもない。
 うちなんかまだましだが(少し土地を切ったので)、2階建ての家で下も同じぐらいの高さの柱が建っている家もよくある。人事ながら心配だが、一応かつて崩れたという話はまだない。
 大雨のたびに、ちょっとどきどきする、スリルの味わえる家である。

 管理人から
いわゆる超高層ビルや、管理人の家の周りに次々と立つコンドミニアムの建設現場を見ていると、「あ〜ここには住みたくないなあ」と心底思う。ものすごい適当、と言ったら失礼かも知れないが、そんな作りでいったい何年持つのだろうと思ってしまう。年中高温多湿なのでダメージを受けそうだし、あまり高い所には住みたくないなあと思う人は結構多い。上階の方が家賃も高いしね。


 2月24日

 最近こちらでも缶ジュースのタブは、とれないようになってきたが以前は、引き抜き式が主流であった。で、だんなはそれを集めていた。毎日毎日コーラを飲むので結構な数がすぐ集まり、なんで集めるのか聞いてみたところ「これで体の不自由な人に車椅子を買ってあげる」というのだ。
 それって、はるか昔私がまだこちらに来る前に、日本でも一時流行った都市伝説ではなかったのか??
 あまりに古い記憶で、結局どうだったのか忘れてしまっていて、なんともいえないが正直「まだ、いってたんか?」という感じである。

 タイの人というのは、助け合いの精神が強くて「寄付」とかに弱い。募金箱が設置してあれば、子どもでも小銭を入れたりしているし、大人は怪しげな寄付の勧誘?がやってきても、大体お金を払っている。それが宗教的にタンブンとなって、いづれ自分に戻ってくるという教え
なのかも知れない。
 だんなのプルタブは、かなり長い間集めたまま放置してあったがその後どっかに行った・・・熱しやすく冷めやすいのもタイ人である。

 管理人から
これは極楽タイランドの方でも書こうと思ってた話。実はマッピーもこれを集めている。で、一応ちゃんとこのプルタブを集める場所もあって、それを回収している人もいると言っている。でもいったいプルタブを買う人なんているのだろうか?それだったらアルミ缶の方が良いと思うのだが…。もちろんそのマッピーもまだ一度もその回収場所に持って行ったことはない。。。


 2月26日

 日本にお住まいの読者の方から、バンコクで発行されている日本語情報誌を頂いた。プーケットとバンコクは近くて遠い。(あくまで我が家の場合)国内線が高いので、遊びに行きたくてもなかなか行く機会がないのだ。
 で、そこにはバンコクの情報がたくさん載っていて知らないことだらけだったのだが、タイの新聞記事で日本に関するものを日本語訳して紹介しているコーナーがあった。
 その一節 「34歳の見た目はキクアノネな日本人女性(以下略)」これはいったいなんだろうか??

 ちなみにだんなに聞いてみたが、「はあ?」という答え。
 そんなドラマがタイであったのか、と思ったんだけど。それかタイ人の流行語?かと。
 でも、うといのか、知らないようだし。
 ひょっとして、フジヤマ・ゲイシャみたいな外来語??
 ぜひ、情報求む。(ここまでは下書きしていたもの)
 なんていっていたら!タイムリーにもBBSでまこさんからその話題が!!う〜ん・・・文脈からは、「今風の服装をした」(ばかっぽい?)って感じかと思ったんですが。

 管理人から
「キクアノネ」と言えば、タイ人が日本語でかわいいと思っている言葉。なんだそりゃ、意味分かってるの?と聞いても、かわいいらしい言葉、としか答えは返ってこない。「セマクテスイマセン」と言う言葉も有名でこれなどはタイ語でも意味があるので覚えられたらしい。最近出てきたお菓子で「YUKIちゃん」というのがあるのですが、これも「ゆうきちゃん」になってしまっている。ユキちゃんとユウキちゃんは違うぞ…。


 2月27日

 友達のうちに遊びに行ったら、可愛い手提げかばんがあった。
 「どこで買った?かわいい〜」なんていいつつ、それに関していろいろ話していて、ふと
「今、なんかタイ人化してなかったか?」と思った。
 友達いわく「してたよーー」
 どういうことかというと、タイ人は人の持ち物をよく欲しがる。
 かばんとか靴とかを見て「あ、いいねーそれ、どこで買ったの?いくらだった?」と根掘り葉掘り聞いてきて「私も同じの欲しい」などどいう。で、次に会った時には、かなりの確率で自分のと
全く同じ物を持っていたりする・・・。

 そしてなぜか「いいでしょー、これ」といってくる。えーっと、先に買ったのは私なんですが・・・。人と同じ物を友達同士持ちたがるのが、少し不思議。
 といいつつ、彼女のかばんはタイ製とは思えないほど、しっかりした造りでしかも格安、売ってるところもメジャーな場所だったので早速買いに行くことにした。
 でも、タイ人みたいに全く同じのは買わないぞ!色も柄も違う同じブランドのを買うのだ。五十歩百歩か?

 管理人から
日本人は他人とちょっとした違いを探し出すのが好きで、商品を売る時に基本は同じでもバリエーションが必要。タイはどちらかというといいものなら言いと思っていること、あまりものを見分けるのが得意でないので単一製品が出回る。同じものの方が安心なんだろうが、あと数十年もすれば日本のようになると思う。日本も数十年前まではそうだったのだから。