7月1日

 なんかふと、夜中に目が覚めた。
 イレにでも行きたいのか?私、と思ったが、どうやら違うようだ。
 なにやら地響きがしている。
 寝起きのぼんやりしている頭で、「雨?津波??地震???」と考えてもなんだか変だ。
 どうやらそれは、暴走族?の一団のようでバイクの爆音なのだった。
 どどどどどぉ〜と次から次へと通り過ぎていく音が静かな山に連なり、延々と続く。
 時間にしてたぶん2〜3分に過ぎなかったろうが、いったい何台のバイクが集結していたのであろうか。
 明らかに、普通のバイクではなくて大型車の排気音。
 なぜか、プーケットでは、年に1回ぐらいハーレーダビットソン大会というようなものが開催されており、白人タイ人共イージーライダー系の方々がこれでもかとばかり、自慢の愛車とともに集まってくる。

 もしかしたら、またそんな集会でもあるのかもしれないが、夜の3時になぜ我が家からさらに奥の、明かりもほとんどなく漆黒の闇と化している山中に向かっているのか?単に夜景でも見に行っただけかもしれないが、ミステリアスな出来事であった。
 残念なことに、うちは大通りから一区画離れているため、窓から覗いても何もみえない。どんな光景が展開されていたのか、かなり見てみたかった。

 管理人から
 日本の暴走族のメッカ国道16号線にほど近い所に住んでいた管理人は夜中に10分以上続くほどの爆音を聞かされていたものだ。そしてバンコクでもそれはある。しかもバンコクのバイクはプーケットと違い、タイの一般的排気量である100〜200CC程度のモノだからかなり甲高くうるさい。それでも数がいないから我慢できるが、あの管理人もビビったほどのプーケット山中の明かりのない道を爆走する彼らの姿は気になるものだ。


 7月2日

 プーケットタウンにある古本屋さんに行ったら、2003年度版のタイガイドブックが売っていた。プーケットが最初に紹介されていて、結構ページも多くしかもお買い得な50バーツという値段につられて思わず買ってしまい、後でよく見るとなんだか内容が古い。
 地図にあるお店は、既に潰れてしまったのも多数あるし、ここ2年ぐらい新しいホテルがオープンしてるのに、全く載ってない。
 さらに、今はもうないアクティビティーもしっかり掲載・・・。
 トゥクトゥクなどの料金表示も「いつの時代?」といいたくなるほど安い金額で表示されている。
 一緒に見ていただんなまでが「これ、いつの本?写真が古すぎる」と鋭い指摘。そこには、私が見ても明らかに古い型のジェットスキーの写真が!どうみても同じ写真10年ぐらい使いまわしてないか??

 どこが改定されてるのか、以前のその雑誌を持ってないので調べようがないが、全然新たに取材していないのは、一目瞭然であった。
 表紙だけ変えてるっぽいが、こんなの買っても参考にならないだろう。
 タイ全土を1冊にまとめてある本だし、ある程度は仕方ないだろうがかなりお粗末だと思った。
 うけたのが、プーケット一のムエタイスタディアムの説明で、なんと2000人を収容可能なんだそうだ。おいおい・・・。
 このすばらしいスタディアムをご覧になりたい方は、ぜひ一度ご見学をお勧めします。

 管理人から
 タイに住んでいる人よりも詳しい(こともある)タイ関連雑誌。あの店がこれほどきれいか?とか、こんなに人気あるのか…と思いながら見てしまうだけでもおもしろいが、全体に写真が古すぎることが多い。極楽タイランド同様間違え記事も多く、これを鵜呑みにしてタイ旅行をすると大変なことになるのでは?と思う。ところでプーケットのムエタイスタジアムってあれですよね?2000人、どうやったら???


 7月5日

 ほとんど毎日のように放映しているためか、かなーり仮面ライダーがタイの子どもの間で流行っているようだ。
 息子の幼稚園でもみんな見ていて、変身!ポーズとかしているらしい。
 一応「マスクド・ライダー」というのが、海外での呼び名みたいでよく広告とかにも書いてある。
 が、タイではタイ語の呼び方もあり、最近まで気にしていなかったのだがそれは「アイ・モッデーン」??
 なんでやねん、仮面ライダーは<赤蟻>と、ち・が・う・ぞー。
 どうりで、息子が「お母さん、仮面ライダーは何?」と何回も聞いてたはずだ・・・。
 幼稚園で、お友達が「蟻」というので「バッタ!」とひとり言っててばかにされたらしい。不憫だ・・・。
 「蟻か?蟻じゃないのにねぇ」と納得が行かない風だった。

 どう見ても蟻とは全然顔が違うと思うが、虫だから、という理由でマイペンライなんだろうか?
 だいたい、赤蟻なんて日本にいないって・・・。
 日本でも、きっとアメリカの漫画とかを間違って解釈してたりして違うぞ、って思われてるのだろうな。

 管理人から
 そうかあ、タイではアリになっちゃうのか、仮面ライダー…。ちなみに仮面ライダーは改造人間で昆虫と人間の合体なのだけど、V3はトンボだし、ストロンガーはカブトムシ、アマゾンに至ってはトカゲ(昆虫じゃないじゃん)がお相手。タイでこれだけ人気があったら次は「仮面ライダーアント」もアリかな?(ここは笑う所です…。)でもシロアリが一番強かったらどうする?


 7月6日

 子どもが通っている幼稚園は、白人や日本人の子女も多く、お知らせのプリントは英語とタイ語が対になっている。
 私は当然、タイ語より英語がわかるので、英文を読むのだが今日それで一騒動だった。
 「いらなくなったおもちゃや古着をリサイクルするので持ってきて」と書いてあったので、用意していると、だんなが「服なんか、どこにも書いてない」という。英文を見せたが、よく分からない様子。
 で「書いてないのに、持っていくなんてばか」といってきたため書いてる、書いてない、ともめた。
 すぐ熱くなる夫婦なので、「×××メー」(暴言なので伏せ字)とかいいだし、こっちもむかむか。タイ語をみたら、どうも書いてないようだ。
 表と裏で違うこと書いてあったら、訳してる意味ないのでは?

 あまりにむかついたので、朝送っていった時、事務の人に確認した。
 「ここには(タイ語の方)古着なんてどこにも書いてないんですけど、裏には書いてあって。主人はタイ語の方を読んでて、私は英文を読んだので、話が合わなくて」
 そしたら、その人もよくわからないという・・・。
 結局校長先生まで呼んできてくれ、聞いたら「古着もあったらお願い」ということだった。
 「じゃー、ここに書いてるのは、タイ語と英語で違うでしょう?」と食い下がると・・・「タイ語の方は書くの忘れたんでしょう」って。
 ちょっと、待てよ!タイ語がメインだろうが。
 いるのかいらんのか、はっっきりせんかい、といらついていたが一気に脱力・・・。まさか、タイ人の古着でなく、白人や日本人のが欲しかった、とかいうんじゃないだろうな。

 管理人から
 これはよくある話です。タイ語の説明と英語の説明がよく違うんです、ここでは。しかもこれが故意ではないかと思われるほどぴったり大事な所がおかしかったりします。英語のスペルが間違っているのもしょっちゅうです。そしておかしいことを伝えると、「疲れてたから」「眠かった」とか不思議な言い訳をします。「じゃあ今書いてみて?」というと、「忘れた」だって…。最初から知らないだけじゃん…。


 7月8日

 先日のメルマガに書いた「瀕死の椰子の木」について、管理人さんはじめ読者の方から問い合わせがありましたので、その後の経過を。

 まず、管理人さんから質問のあった
>4年でどのくらい育つものなのでしょう?

 やしの木は、山には根づきにくいそうです。
 確かに、平地には多いけど山の上にはほとんどみかけません。
 あえてチャレンジしてるわけですが・・・やはり難しいようです。
 日当たりとかが、関係あるのかもしれません。
 植えて5年近くなりますが、植えたとき50cmぐらい(ココナツから芽が出ていたのを買ってきた)だったのがやっと1mあるかないか・・・。
 ある程度葉が出てくると、後は倍倍で勢いがついてきて早いんですがそれまでは、数ヶ月に1度、葉がでてくるぐらい。
 1枚出てきて開いて形になるまでにも、数週間かかる。

 そして、現在の様子。
 6枚の内、3枚までが枯れたものの、何とか一命を取り留め、徐々に回復に向かいつつあるようだ。しかしまだ予断を許さない状況が続いている。
 椰子の木を育てるなんて初めての経験で、水はたくさんやった方がいいのか、すぐに根腐れしてしまうのかもわからない。
 タイ人は「ほっといても、勝手にどんどん大きくなる」というのだが。

 管理人から
 タイのゴルフ場に生えているヤシの木も後数年もするとメチャデカくなってコースが難しくなると聞かされた。たしかヤシの木って竹ほどではないけど、大きくなりやすいんじゃなかったでしたっけ?(すいません、うるおぼえ)にも関わらずいまだその大きさってのは、やはり山の上ではイカンと言うことでしょうか?せっかくだから子供の成長とともに見守って欲しいものですが…。


 7月10日

 幼稚園から、登園時間の確認みたいなお知らせがきて、見ていたら「小学部の生徒は8:10までに登校のこと。遅れると罰が与えられる」なんて書いてあった。
 例によっててきとーなタイ人のだんな、それを見て急にあわてて用意をしている。うちはいつもぎりぎりに送っていっているからだ。
 まあ、幼稚園生は、そこまで厳しく注意されていないようだが、タイでも<遅刻はいけない>と教えてるんだーと、かなりびっくり。

 だって、タイ人といえば遅刻が当然!といった感じで、絶対時間どおりに来ないし、すっぽかしあり、1〜2時間なんて遅刻に入らない、だらだら気が向けばいけばいいか、といった国民性なのだから。
 「遅くなってごめんね」という配慮どころか、いいわけに終始するし気が変ったら約束自体が、相手の脳内でなかったことになっていてそんなときは、携帯も不通になってたりする・・・。
 おおらかな教育をしているのかとばかり思っていたが、ちゃんと習っているのに!大人になるに連れできなくなっていくのはなぜ??

 管理人から

 タイを語る上で避けて通れないのがこの「時間」の問題。元々時間の概念がほとんどないせいもあると思うが、「ああ、アジアって悠久を感じる」なんてほのぼのした感覚は、住んでいるとどんどんなくなる…。これで人に待たされるのはいやなんだから参っちゃいます…。


 7月11日

 タイ人は、仏教徒が多いので大抵仏像やお坊さんのペンダントなどを身につけている。金のネックレスに取り付けられるように、どこのお寺でもペンダントトップだけ売っている。お寺によって御利益も大違いなのだそうだ。
 またミニチュアの仏像とかもよく売っていて、どれも同じようにしか見えないが、だんなはひとつひとつ見比べて気に入ったのを買う。
 お寺にいくと、家にたくさんあるのに欲しがってしょうがない・・・。
 手に入れると満足するタイ人なので、その後特に信仰してる様子もないがたまに選んでは車に乗せたりしているようだ。

 この前日本に帰るとき、そのなかのひとつをだんながくれた。
 「これは、有名なお坊さんだから、守ってくれるよ」というので有り難くもらって、そのお坊さんの顔付きペンダントトップをかばんに入れようと思ったのだが、身につけた方がいいか?と思い直しなにげなく、はいていたズボンのポケットに入れようとしたら「お坊さんに、何するの!!??」とすごい剣幕で怒られた。
 そう、私はお坊さんを女性の下半身に近づけてしまったのでした・・・。
 ごめんなさい、そこまで気づきませんでした。
 その後「信じられない、何を考えているんだ」と激しく非難されただただ驚くばかり。本当に悪気はなくて、特になんも考えてなかっただけなんだよー。

 管理人から
 当然のように我が家にもこの仏像ペンダントが存在する。管理人は指輪やネックレスどころか時計も着けないので、これを肌身離さず持つと言うことはしないが、こないだ掃除中に誤ってこのペンダントが落ち、中の仏像が飛び出してきた。それを何気なくしまっておいたのだが、実は仏像の向きが逆になっているという失態を犯しており、エラく怒られてものだ。悪気はなかったんですよ、ホント。


 7月13日

 台所の窓の網戸にやもりの赤ちゃんが棲みついている。
 夜に電気を点けると、網戸の向こう側にスタンバイしていて、虫が寄ってくるのを待っているようだ。
 体調5cmくらいで、ちっちゃい手にはちゃんと爪もついていて、しっぽの途中からは緑と白の縞縞模様で、くるっと丸まっている。
 なんだか、とっても愛らしい。
 私は羽のある虫は激しく苦手だが、やもりは割と気に入っている。
 家には数十匹が棲みついていて、それぞれに縄張りがあり、隙間から室内にまで入り込んできて、せっせと虫を食べてくれる。
 壁にぺたっと張りついていて、獲物を見つけるとじりじり忍び寄り目にも止まらぬ早業で、ぱくっと仕留めると口をもぐもぐさせながらしっぽをぱたぱた振って、喜びを現わす?かのようなしぐさをする。
 かなり、かわいい。

 ただ、突然現れて走ったりするので、不意をつかれるとびっくりする。
 が、相手の方がもっとあわてて逃げていくので、全然害はない。
 そして、ちょっと大きい虫がいるとその虫の羽ばたき?にびびって?あたふたしてしまってたりする・・・。
 そんな姿を見ると、思わず「もっと、がんばって〜」と応援したくなるのだった。

 管理人から
 虫嫌いは虫類嫌いはては動物嫌いな管理人にとっても、このヤモリたちはお気に入りである。理由は同じく虫を食べてくれるから、であるが。ベトナムあたりではヤモリが住んでいる家はお金持ちになれるとかで、さらにヤモリが好きになった。が、あまり大きいものは当然…うちにいてほしくないものだ。


 7月14日

 プーケットでも怪我をするとバンドエイドを貼るが、なぜかまともなものがない・・・。
 そんなにしょっちゅう、すりむいたりする訳でもないが、ないと不便だし買いに行ったときのことである。タイではプラスターと呼ばれていて、一応売ってはいるのだが、なんか変。
 黒白の豹柄模様だったり、ファンシーな動物が一面に描かれてあったりして、そんなのだから当然高いし。
 さらに、理解不能なのが子どもや学生ならまだしも、OLやおやじがそのかわいい〜バンドエイドを堂々と貼っていることだ。始め見たとき「何が付いてんのかな?」と思った。
 普通のでいいのに、と探しても無地はなかなか見つからない。
 そして、バンドエイドというシンプルなブランドのものがない。

 仕方なく、一番地味な模様の無い物を買って使おうとしたら、シールのところの粘着が強すぎてはがれない・・・。苦労してやっとはがして貼ったら、今度はとれすぎてしまったのか、すぐにはがれてくる。
 この訳のわからない商品は、なんじゃー。
 どうでもいい模様なんかに凝らないで最低限の役割は果たすものを作ってほしい。

 管理人から
 そういえばたしかに「性能のよい」バンドエイドは見あたらない。モノスゴク粘着性が強くてベタベタしたものはあるが、大きさとかも一定で、傷の場所に合わせて、という雰囲気はない。ああ、タイにマツキヨが来る日はいつ?あ、絶対ユニクロも売れると思うが…。


 7月17日

 ターミネーター3を見に行きたいなと思った。タイは映画が娯楽の中心?だからか、新作が来るのがかなり早いような気がする。
 最近は日本も早いのかもしれないが、一昔前はハリウッドからちょっと遅れて公開されていた。今は全世界的に、同時公開に近づいているのかタイでも早い。感心するのは、字幕版あり吹き替え版あり、はたまた公開と同時に海賊版VCDまで出回ったりする手際のよさである。
 ほんとに映画が好きな国民である。
 プーケットは、自由業の人が多いからか平日の昼間でもそれなりに混んでいるし、夜ともなればとても賑わう。
 一人での行動が苦手なタイ人なのに、どうしても見たい映画ははずせないのか、一人で見に来ている人もちらほらいて、なんか意気込みを感じてしまう。

 ちなみに、だんなに何回「ターミネーター、3!」といっても通じずシュワルツェネッガーの!などと連発していると、「コンレック、のこと?」といわれた・・・。
 鉄の人、って、勝手にそんな邦題(いや、秦題?)つけられても・・・。

 管理人から
 鉄の人と言われて「サートリーレック」を思い出してしまった管理人です。「サートリーレック」は日本では「アタックナンバーハーフ」という邦題になってます。これも間違いなくタイ人にはなんのことやら全くわからない題名です。オカマのバレーホールチームの映画ですが、日本でもレンタルしているようなので、是非一度見てみてください〜。


 7月19日

 昨日だんながトゥクトゥクをやっているとき日本人のお客さんがきたそうだ。
 大学生っぽかった彼らは、片言のタイ語と英語とで交渉を始めたが、めちゃくちゃ安い金額を言ってくるという。
 ラワイビーチにあるホテルまでたったの200バーツといって譲らずだんなは、こりゃ話にならんわ、と思ったらしい。
 「そんな値段で、だれも行ってくれないよ」といって断ったら相手が「わがまま!」と日本語で言った。
 実はその言葉は、私がけんかするときよく言うせりふ!
 もちろん彼はタイ語での意味も知ってるし、しかもかなり彼のつぼを刺激する単語なのであった。
 なぜなら、タイ人は自分をわがままと思っていないし、タイ語でわがままというのはけっこうきつい言い方に当たるようなのである。

 当然だんなは反論した。「私はわがままじゃなーい!!」
 まさか日本語を知ってるとは、思っていなかった相手は唖然としていたと得意そうに語ってくれた。
 さて、誰がわがままかは置いといて気になるのは、そんな場面でその言葉を使う大学生?である。
 最初だんなが日本語を少しわかるのを知っててあえてわかりやすく罵倒のように捨てぜりふに使ったのかと思ったのだが、だんなは一切日本語を使ってなかったそうだ。とすると、日本人なのに妙な使い方をしていることになる・・・。
 「わがままってヘンケートゥアのことなのに。なんか変、けちっていうならわかるけど」とだんな。私もそう思う。
 日本人がよくわからん。

 管理人から
 日本人はタイに来て何でも安いと思っている。少し自分が思っているよりも高い料金を提示されるとボラれていると勘違いする。これはよくないことだと思う。それから、日本語の使い方がおかしい人、最近よく見かける。でもこの場合、いったい何と言えばいいのだろう?「ぼってんじゃね〜ぞ」と言うのが管理人の友人の意見だった…。

 みいさんから
 この単語、ちょっと難易度高め?とわくわくしながら、知ってるか聞いてみました。まあ、一応知らんかったら今後の参考に教えとこうかと。ですが、知ってました・・・。やはり、普段やってることは知ってるんかあ〜。(ちなみに、私関西人は、あまり使いません。使うとしたら「ふっかけとんなー」でしょうか? 


 7月21日

 読者の方が、台風の画像を添付したメールを下さった。
 あまりテレビを見ないので、全然気づいていなかったがそういえばこのところ雨が続いていたのだった。
 数日前は、大雨だけでなく風がすごくてやばいと思っていたら案の定停電。
 電話は使えたのでだんなに「ろうそく、なくなりそうやから買ってきて」といっていたら、自分がいるあたりも停電で真っ暗だから動けないといっていた。で、窓からだんながいるのであろう海の方をしばらく見ていたら突然視界一面にぱっぱっぱっ、ぱぱぱぱーっといっせいに電気が灯った!
 ホテルの窓などもあったからだが、一瞬のことでとてもみごとだった。
 普段なにげなく見ている夜景も、こんなにたくさんの明かりの集まりでできていたのか。
 あの辺停電直ったんやー、と思いながら回復を待つがいっこうに来ない。

 仕方ないので、ろうそくの灯かりの中ぼんやりしていた。
 よりにもよって、子どもは寝てしまい、私は昼間に読んだ「超恐い話A」の内容が頭にちらつく・・・。
 激しい雨と風で木々はばさばさいってるし、戸はどかんどかん揺れている。
 まさに最悪。なんでこんなタイミングで、友達にあんな本を借りてきてしまったのか。夜中に電気は回復したが、その後も風の音が続きほとんど明け方まで良く寝つけなかった。

 管理人から
 欲もまあタイミングよくそんな怖い話の本を借りてきてしまいましたねえ。停電、タイではよくあることだったりして、おかげで管理人もPCがダウンしたりして大弱り。最近ではちゃんとUPSなんて物も使ってます。ろうそくもちゃんと用意しているのですが、あまり役に立たない。バンコクには平気で30階以上の建物も多いが、それが停電でエレベーターが動かなくなった時、歩いて帰ることを考えるとついつい下の階に住んでしまったりするのも生活の知恵なのだろうか…。


 7月23日

 うちの裏の道をどんどんいくと、町から離れ山の方に行ってしまう。
 最終的には町外れに出られるのだが、そこに行くまでの山中におサルがいた。
 体長50cmぐらいのチャナーとよばれる手長猿だった。灰色で顔の輪郭が白くてかわいい。
 野生の?と思ったが、近くの家で飼われているらしい。といっても放し飼いで紐さえついていない。縄張りがあって遠くには、行かないようだ。まだ子どもなので、親とはぐれたのかもしれない。
 だんなに「さる」というと「猿じゃないでしょ」といわれた。
 なんで??猿やん。

 後で辞書を調べた。タイ英辞典では「チャナー」は「ギボン」だった。
 ついでに英和で見たら「ギボン」は「手長猿」なのだが。
 だんなは「猿はモンキーだ」と主張。タイでは猿の1種ではないらしい。
 それにしても愛らしい動きだった。
 ちょっと今「ギボン飼いたい病」である。
 でも売ってなさそうだし、どこにいるんだろうか?
 気が向いたらぜひうちの庭まで、遊びに来てほしい。

 管理人から
 手長猿は猿ではない?のだろうか。たしかに猿とチンパンジーを日本人は区別するが、タイ人の区別ではこうなるのかな。ちなみにバンコクでは「チャニー」と呼ばれるそうです。あ、たしかマレーではワクワク猿とか言いませんでした?(この系統の猿全部同じだと思ったけど…)
 みいさんから
 ギボンちゃんは、チャニーでした。チャナーは、勝利ですね・・・。お詫びして訂正します。


 7月24日

 日本にいたころ、女性週刊誌を読むのは喫茶店とかで偶然目にした時ぐらいだった。が、今、友人からまわってくる2年ぐらい前の週刊誌が久しぶりに見る新しい雑誌だったりする・・・。
 半年、1年前ぐらいだと「ちょっと古いけど」といわれても、「えー、こんな最近の、いいの?」って感じである。
 インターネットが普及してニュースも動画も見られるが、活字の本というのはまた別格で、情報自体は既に知っているものであってもそれを寝転んで読めるというのは、うれしいものなのである。
 うまくいえないけど・・・。

 そのため、友人の間では古新聞も古週刊誌も決して読み捨てはできない。
 「読んだらまわす」これが基本である。
 まわせば、また別のものがまわってくるし、みんなで喜びをわかちあうのだ。テープで補習してある女性自身とか、黄ばんだ読売新聞とかでも、「ありがとう!!」と心から喜んで受け取るのだった。
 この前は、「デイモスの花嫁」という漫画を2冊まわして頂いた。
 これ、なつかしすぎ!中学生の頃、読んだよ〜と思いながら、次に渡すのは年の近い彼女、と決定。絶対大受けしてくれるはずだ。
 日本で雑誌を作ってる人も、こうやって海外で何年にも渡って読み継がれていることを知ったら、結構うれしいのではないだろうか。

 管理人から
 バンコクでは日本の書籍があふれている、と言っても過言ではない。が、やはり新しいものは日本で買うよりも高いので、急いでないものは古本屋で買ってしまう。日本にいる時古本屋で雑誌を買おうなどとは、プレミアものでもない限り思いもしなかったものだが、ここでは普通に買おうとしている自分がいて驚く。特にゴルフ雑誌は、下手に最新の冬の物を買うよりも、古い夏の物を買った方がタイでは役に立つからなあ…。


 7月25日

 ちょっと趣向をかえて、タイ料理を食べるときのキーワードを紹介しよう。
 プーケットでは、旅行者向けの店が多いが本当においしいのは、屋台だったり、その辺の名もない食堂だったりするのは、タイ好きな人の間では有名な話。
 で、そういう店にはメニューがなかったりする。
 壁に貼ってあるときもあるが、タイ語だし・・・。
 そこでの、基本は「食べたいものを頼む」これにつきる。
 まず、飲み物を頼んだら、「豚・鶏・エビ・蟹・貝」などの中からメインの具を選び(店によってない物もあるが)あとは「炒める(パッ)・焼く(パオ)・あげる(トート)」とか調理法を決める。味付けには「バジル(パッガパオ)・にんにく(トートガティアム)オイスターソース(パッナムマンホーイ)」なんかがあるので組み合わせる。

 その他便利な用語としては、ラートカウ(ご飯におかずをかける)・ピセー(大盛りとか具の種類を全種類とかいうとき)・サイカイ(バーミーやカオトムに卵を入れる。)マイトンサイ(逆に入れなくていいとき、パクチーなど)なんで、こんな話になったかというと、晩ごはんは何にしようか悩んでいるところだからであった。

 管理人から
 タイの来る友達やお客様は、だいたいガイドブックかなんかで「これ食べたい〜」って言うのがあるようで、注文する時に「あんな感じの〜、あれが入ったやつ〜」とかオーダーしてくれと言われる。が、残念なことにあまりタイ料理が好きでない管理人はそれからメニューを必死に見て探すので時間がかかる。最近はタイ語表記付きの写真入りメニューが入ったガイドブックも多いので、それを持ってきてもらえると助かるのだ…。


 7月28日

 UKアドレスからメールがきた。「私の名前はFRANK KUTI博士。
 ナイジェリアダイアモンド銀行ラゴス支店のマネージャーで・・」というよくある不特定多数に送られる金銭詐欺のメールである。
 「あなただけに」と書いてあるわりには、CCで20人に送ってるし。
 以前うちのお客さんだったオーストラリア人の知り合いは、よくこういったメールを転送してくれる。
 案外、日本よりも危機感がないんだなあとびっくりした。
 中には、オーストラリア独自?(彼の友達の間で流行っている?)のようなSPAMメールとかあって、わりと面白がって受け取っている。
 が、もらってばかりなのが悔しいのでアメリカ製の「$250クッキーの話」と、今回来たのと似たような(同じのだったかも)のを送ってみたことがある。

 そうしたら、すぐに返事がきて「気をつけて。ぼくは、この話はとても信じられない。こんなうまい話が、そうそうあるわけないし、騙されてはいけない」とかいうものだった・・・。
 おいおい、まさか今までのは、全部信じて送ってきてたんか?
 「わかってるよ。新しいSPAMなんだよ。読み物として楽しんでね」と返信したら、「なんだ、そうだったのか。ほっとしたよ」とマジレス。
 心配なのはあなたの方である。

 管理人から
 タイ人にアドレスを教えると勝手にCCに入れられていて、変なメールがたくさんやってくる。怪情報から画像まで勝手に送ってくるので、ある意味これは使っていいのか心配になるほどである。特に画像はかわいいものからグロイモノまで来るので、一時期これをHPで公表しようかと思ったほどであるが、著作権の心配があったんでやめた。かなり受けるものもあったので残念なことだ…。


 7月29日

 この彼との出会いは、数年前にうちのジェットスキーを借りてくれた時にさかのぼる。しかも、友達と2台借りてくれたのはよかったが、運転を誤り衝突、2台とも大破してくれた・・・。
 1台は買って3日めだったし、3台しかないのに2台壊されちゃ仕事にならない。こういう場合弁償しないで逃げる人がとても多い。もしくはとんでもなく安い金額しか、払えないとごねるやつとか。
 警察をよんでも、自分たちも分け前に預かろうとするので、余計に話はややこしくなるばかりである。

 で、最終的に見積もりをだして交渉となるのだが、部品が馬鹿だかいため事故の程度によっては日本円で何十万ということもある。
 彼らは、インターネットを通じてタイの銀行に送金してくれ、一部は帰国後給料が入ってから送金ということになった。
 帰国後なんて、単なる言い逃れで2度と連絡してこないだろうなという予感があったのだが、自分達の責任を素直に認め大部分は既に支払ってくれていたので、あてにしないで待っていた。
 そんな予想を裏切り、帰国後近況をメールで知らせてくれつつ、分割で残りの分もきちんと払ってくれた彼は、かなりいい人だと思う。
 その後も、なんとなくメルトモになってしまい、今に至る。
 なんか不思議なおつきあいなのである。

 管理人から
 なんと、昨日の日記のSPAMメール好きなオージーとのつながりはこれですか!ジェットスキー、日本では免許がいるのでなかなか出来ず、タイで初めてやる人もかなりいると思いますが、ホント皆さん運転が危ない。ビーチボーイならずとも心配になります。よく事故っている姿を見かけます。あれ壊すと旅行保険ってきくんでしたっけ?たしかきかないんですよね?大破なんかさせたら…ホント何十万単位の損害なので、無茶な運転はよしましょう!!!(異国だからと言って逃げればいいという問題ではないです)


 7月31日

 ふと気づくとなんか虫にかまれている、が蚊に刺されたときのようなかゆみはなく赤くなっているだけ。しかし私には恐怖がよみがえってきた。
 これは・・・以前数回襲われたもっともたちの悪い謎の虫にかまれた跡だからである。
 今の家に引っ越してきて数ヶ月、真新しいベッドで寝ていたときが最初の襲撃だった。朝起きたらなんか肌のあちこちに違和感を感じ、見ると20ヶ所ぐらい赤くなっていた。??と思ってが別にかゆくもないし、忘れていたらそれは徐々にかゆさを増し、数時間後にはもうそこらじゅうが痒くて痒くてたまらない。かまれた時は全く気づかないのだが、しばらくしてその部分がしこりのようになって腫れてくると、たまらなくかゆい。
 全身かきむしらんばかりで、たまらないのであらゆるかゆみ止めを塗ってみたが、全く効き目がない。
 夜も痒さで寝られない、もうその部分だけナイフでえぐりとって捨ててしまいたいほどのいらいらが、1週間以上続いた。
 その後患部は次第に赤からどす黒く変色し、かゆみが完全に収まるまでさらに2週間近くかかった。しかも跡は1年ぐらいしっかり残っていた。
 恐怖だったのは、刺されてから10日ぐらい経ってやっとかゆみが少しひいてきた頃、また追加で刺されたこと。10ヶ所ぐらいさされたので、さらにかゆくて、それ以降半袖短パンで寝るのはやめて、長袖長ズボン靴下で寝るようになった。これは、タイではかなり暑い、だが襲われることを考えると我慢するしかなかったのだった。(つづく)

 管理人から
 管理人の友人は一緒にピーピー島に行った時に泊まったホテルのエキストラベッドでダニにやられ、見るも無惨な姿になった。かなりみいさんの状況とにている気がするが、やっぱり違うのだろうか?彼はその後数週間、まるで悪い病気にでもかかったかのような姿で、学校の先生という仕事を勤め上げた。冬だったので、見せずにすんだが、夏ならばみいさんのように長袖長ズボンできっちりして仕事をする羽目になったはず…。