5月1日
ホームページで知り合った人がこちらにこられたので、会う事になった。
タイ人の彼氏と婚約中だとかで、もうすぐ長期で滞在予定とのことでいろいろ生活の事とかを聞きたいというお話だったので、電話で会う場所を約束してしばらくしてから・・・また電話があった。
が、今度はその相手の彼からで、「あなたはどういう知り合い?なんでその場所で会う約束をしたのか?」などと次々聞かれ、しかも興奮状態なのかうまく英語で話せないらしく、「タイ語は話せる?」と最初に聞いてきたから「少し」といっているのに、ほとんどタイ語でまくしたてるし・・・。
そして「彼女ひとりでは(出歩かせるのは)不安だ」という。
でたよ、でたよ。これぞタイ人、久しぶりにこのせりふ聞いたぞ、とちょっと笑ってしまった。
タイ人は、なぜかものすごくこういう時に自信がなくなる。
彼女がいくら日本人でタイに不慣れだといっても、もう大人なんだしどこに行くにも付いていかなくても適当に行動できるちゅうねん。
しかし、自分の知らない人と知らない話をするのが耐えられないらしく「心配ならいっしょに付いてきたら?」といったら、きっちり同席して退屈そうだった・・・。
どうせいたって日本語わからないんだし、よけい疑心暗鬼になるだけだと思うが、つたない私のタイ語で通訳してなるべく話の内容を伝えるようにしたら納得していたようだ。
そういや、今じゃ出ていったら全く帰ってこないうちのだんな様もそんな事言ってた頃もあったなぁ。
管理人から
極楽タイランドメンバーはほとんどタイ人の配偶者なり恋人を持つわけですがそれなりに行動の制約を受ける場合がある。「タイで働く日本人」のすーさんなどはどこにいても奥さんからの「どこに行くの?誰と会うの?〜」などの質問攻めを食らう。それも国際電話で。特にネットで知り合った人と会うのは不安らしい。それからタイ人はとても嫉妬深い人が多いので、異性がいるととても不安になるらしい。今回は同性だったからまだいいかもしれないが、これが異性だったら彼の興奮度数はさらに高まったことであろう。
5月2日
いつも、だんなを小ばかにしているこのコーナーなので、最近よく「なんでそんな旦那さんと結婚したんですか?」という問い合わせのメールを読者の方から頂く。
自分なりに結婚を決意したのには、色々と理由があったのだがなんといっても一番の失敗は、タイ人のみせかけの優しさに丸め込まれたことであろう。
彼の口癖は「危ないよ(自分が付いてなければ)」という妙な束縛感。
わりと自分でうろつくのが好きな私は最初はっきりいってうっとしかった。
いちいちどこに行ってたか聞くなよ、とか勝手に行動させろ、というと彼はそれこそ目に涙をためんばかりに「どうして・・・。女の子だし日本人だから、心配だよ」というのだ。
だんだん、そんなに危ないところなのかな、とか思うようになり「じゃあ、いっしょに行ってくれる?」というと嬉々としてどこに行くにも付いてくる。
そして荷物は持ってくれるは、「疲れた?ここ座る?」とか「これ飲んで」とかとにかく気をまわしてくれ、まるで女王様気分である。
まあ、けっこうでかい人だし顔もこわいからタイのちんぴらにからまれることもないだろう、などと用心棒気分で連れ歩いていたら、いつのまにか情がわいてしまい今にいたる・・・?
(明日につづく)
管理人から
管理人は男なのでどうしても逆パターンの話のほうが詳しい。なので今回はタイ人女性の優しさについて書く。タイ人女性も男性に負けないくらい、最初は優しい。が、情が移ってくるともっと優しくなる。そして恐ろしいほど優しくなる。が、その愛情は異常なほど濃くなっていくことが多い。あまり濃くなって怖くなってくる。そんな日本男児はやっぱり大甘でしょうか???
5月3日
良く日本では「料理上手な奥さんはもしだんなが浮気しても戻ってくる」などといわれるが、うちは反対である。といっても私が浮気しているというわけではなく、だんなが料理上手なのだ。
プーケットの男性は、なぜか料理上手な人が多いようで友達の元彼なども良く料理を作ってもてなしてくれた。
魚のうろこをとるところから始まって、さばいて空揚げにしてみたり香辛料を使って甘酸っぱい絶妙な味付けのヤム(酢っぱ辛いサラダ)を作ってくれたり、ある材料で適当に作っている様にみえてなかなかこれが本格的なタイの家庭料理だったりするのだ。
義理の母は料理人として長く働いていた人らしく、二人の姉も同じく料理がうまいため、実家では全く出る幕のないだんなも、幼少の頃から料理は見て覚えたらしい。
タイ人は時として世話好きのため(気が向いたらではあるが)「なんであなたは、魚をさばけないの?」などといいながらも、おだてるとまんざらではないようで、やたらうまいタイ料理をがんがん作ってくれる。
例えけんかしてむかついていても、やっぱりお腹は空くわけで・・・。
相手のペースにはまっていると知りつつ、ついおかわりしている私であった。料理上手が円満の秘訣とは、よくいったものである。
すっかり食べ物で懐柔されている私の自立は難しい。
だんなのどこが良かったのかは、かつては格好のよい若者だったこと今ではただのおやじだが、料理がやたらうまいことなのだろう。
管理人から
タイ人はあまり自炊しない民族なので、特に都市部の人は料理できない人が多い。が、プーケットなどの地方ではやはり自分で食事を作るケースが多く、おかげで料理のうまい人にあたることがある。特にみいさんのだんなさんは、お母さんが料理の名人なのでうまいであろうと管理人は勝手に予想する。やさしくて料理がうまくて気が利いて、その上格好よかったら惚れちゃいますわな、そりゃ。
5月4日
つまらないことだが、タイ人のファッションセンスには唖然とすることが多い。
例えば今日見た人は、毛糸の目だし帽を被ってバイクに乗っていた。あまりのことに、彼が何色のシャツを着ていたかなどは全く覚えていないがやけに紺の目だし帽だけが印象に残っている。
だいたいこの暑いところで、いくら仕事上の必要性があったとしても(どんな仕事がそんな帽子を必要とするのかは、私にはわからないが)そのまま街を走っているのはどうよ?
まさかファッションではないと思いたいが、ここでは毛糸の帽子がわりとよく被られていたりする・・・。
ほかにも、テレビを見ているとアナウンサーがやたらに、けばかったりして「そんなお水っぽい、服装で濃い化粧でいいのか?」と思う。
TPOには、うるさい国民のようで、服装で人を判断するようなのだがその基準がよくわからない。
日本人がばかにされがちなのは、お金があるにもかかわらずTシャツなどラフな格好で出歩いているからだといわれるが、それこそ旅行に来ていてきっちりしてたらおかしいだろうに。
私は日焼けしていないので、あまりタイ人に間違われることはないのだがたまに間違ってかタイ語で話し掛けられると、そんな服装だったか?とどきっとしてしまうのであった。
管理人から
毛糸の目出し帽とはあのスッポリかぶる、まるでこれから強盗にでも行くかのような帽子のことでしょうか?メチャメチャ暑そうですが、あれも日焼け対策のひとつなのかと思ってました。と言うかほかに用途が考えられないもんで。でもあれだと絶対逆パンダになると思うんだけどなあ。
5月5日
我家は洗濯物が多い。3人家族なのになんで毎日こんなにあるんだといつも思う。タイ人のいる家では、たぶんみんなそうだろう。
彼らは、やたらと水浴びをする、そしてその度に新しい服を着ないとならないらしいのだ。
確かに1歩外に出れば、照り付ける日差しでみるみる汗ばんでくる。
適当に水を浴びるのは気持ちのいいものだろう。だけどそんなに、なんどもなんども着替えなくても・・・。
とにかくちょっとでも、汗ばんだら気持ちが悪いらしくどんどん着替えるのであっという間に洗濯かごは、いっぱいになる。やれやれと思って洗濯していると、さっき出ていったばっかりなのに又戻ってきて着替えている。
そして、「日本人はあんまりシャワーしないね、汚いよ」という。
日本にいたら寒い時は、朝からシャワーなんてやってられないしそんなに汗もかかない。第一、みんな仕事に行ってたらあなたみたいに1日に何回も普通うちには、帰ってこないんだよ。
本当は、洗濯して乾いた後にすべての洗濯物にアイロンがけをしてぱりぱりにするのが習わしらしいが我家では省略している。
Tシャツにしわがあるのが、多少不満らしいが、いいじゃん、どうせまたすぐ着替えるんだし。
管理人から
その昔管理人がタイ人の奥さんと一緒に住んでいたころ、それこそコンビニまで行って帰ってくると『くさいから着替えろ』と言われ、さらに『シャワーも浴びさせられた』ものだ。面倒くさいのでそれから香水をつけるようになった。これなら『くさい』とは言われない。が、一日1回しかシャワーを浴びないでいるとやっぱり『汚い』と言われるのであった。。。
5月6日
最近友達になったタイ人の女の子が携帯を買ったというので、番号を教えてもらった。「家の電話も教えとくね」というので、「でも、携帯にかけるわ。タイ語あまりわからないから、おかあさんとかでても話通じないかもしれないし」というと「私しかでないから、大丈夫」という。
彼女は偶然にもだんなの中学の同級生で、ずっと地元にいるのでひとり暮らしではないはず、と不思議に思って良く聞いてみると「うちはね、みんな死んだのよ」とあっけらかんという。
弟さんが一人いたのだが、バイクの事故で亡くなったという。そしておかあさんも去年亡くなり、今は独りで住んでいるそうだ。
お父さんはどうしたかというと、物心ついた時からいなくて、後で知ったそうだがやはりもう他界されたのだそうだ。
もともとはプーケットの出身ではなかったので、祖父母は遠い他府県にいるが会った事はないらしい。
立ち入った事とは思いながらも「全然身内の人は近くにいないの?」と聞いてしまったが「今はだれにも、何も言われないし気楽でいいわよ」と返されてしまった。
タイ人はわりあい、大家族で住んでいる事が多いのできっと地元民の彼女もたくさんの親戚に囲まれてにぎやかに暮らしているのだろうなと思っていただけに、とてもびっくりした。
そしていつも元気で、にこにこしている彼女に感心した。
管理人から
タイ人は基本的に一人でいることがとても苦手な民族で、どこに行くにも誰かと行こうとする。日本人も団体行動が好きな民族であるが、タイ人はそれ以上だと思ってもかまわないほどである。でもやっぱり一人でいるのが好きな人もいて、そういう人たちは実は大体少しお金を持っていたりする。友達と一緒に住まなくてもすむ経済的余裕がなければそういうこともできないしね。それにお金を持っていると、その人の払いになることが多いだろうから結局同じなのかもしれない。
5月7日
夜寝ようと思って枕を触ると、なにか固いものの感触がある。なんだ?と思って、カバーをとると枕とカバーの間ではなくて、枕の中になにか入っているようだ。
ますます気になりその何かを押してみたら、どうもネジ?のような丸い部分と長い部分がある。
なんでそんなものが、枕の中に??とはさみで枕を少し切ってみてその怪しいものを取り出してみた。
それは、どこからどう見てもなにかの部品のプラスチックのネジであった。
なんで枕の製造過程でそんなものが紛れ込むのか、ものすごく理解に苦しむ。
たぶん中の方の綿?のところに入っていたものが使っている間にだんだんずれて外側にでてきたのだろうが、そんなとんがったものが入っていてよく目を突いたりしなかったものだ。
枕は柔らかいものだと信じ込んでいて、子供が飛びついたりして遊んでいたのを思い出し、ぞっとした。
2〜3年前に買ったもので、どこで買ったのかも忘れてしまったが日本だったら絶対に、買ったであろうお店か消費者センターに持ち込んで調べてもらってでも、クレームを出している。
ここでは、苦情をいっても笑って済まされるだけ・・・。
それにしても、まさか故意に混入されたのじゃ無いだろうな。
こんなロシアンルーレットみたいな、日常いやだー。
管理人から
2〜3年を経て出てきたネジ、うーん、当たり前のことですが、枕の部品の中にネジってのは存在しないのでは??と言うことはいったいどこからこのネジは入ってきたのでしょう。枕工場じゃなくって、綿工場?ロシアンルーレットで思い出したが、タイで買うものは結構あたりはずれが多い。だからこそ安いんだろうけど、腐った卵とか平気で売っているので気をつけましょう。
5月8日
時計の電池が切れたので、ロビンソンに入れ替えに行った。
なんでわざわざ、プーケットタウンにあるデパートまで行くのかというとパトンにも替えてくれる店はあるのだが、高い上にすぐまた止まってしまうのである。
たぶん安い電池を使っているのだろうが、真相はわからない。
ほんとにちゃんと新しいのと入れ替えてるのかすら、疑問だ。
それで、信用がまだおけるデパートに行く。
私は時計好きで、スウォッチとかいろいろな時計を10本ぐらいもっている。だから、よく電池切れになる。
今回は3本、頼んだ。
しばらく待って値段を聞いたら、「550バーツ」おいおい、えらい高いやないか。
スウォッチがひとつ200バーツ、ベネトンのが150バーツだとか言ってるが、レシートはくれない・・・。
面倒だったので、文句を言いつつも払って帰ってきたが、やっぱり日本人だったからなんだろうなぁ。
この前だんなが付いてきた時は、もっと安かったしレシートもちゃんとくれたもん。
あー、せこい、せこいぞ、君ら。
管理人から
時計というものをつけない生活が続いている管理人。10個も時計を持っていると言うこと自体に驚いている。なので当然この電池代が高いか安いかもわからない。これで我々日本人的に怒られることとすれば、「先に料金を聞かなかったこと」に尽きるのだろう。相手を見て値段を変えるのはこの国では当たり前のことだからなあ。。。
5月9日
タイには、中華系の人たちが運営?している「助け合い協会」のような機関がある。
たまに寄付を求められたりするのだが、日本の自衛隊が災害時に活躍するような役割を果たしている。
というか、警察や消防署はけっこうお金でしか動いてくれないところがあって、交通事故などがあっても来てくれない事があるらしい。
貧しい人の住んでいる地区がなにか、災害にあっても役所が動いてくれなかったり、動きが遅かったりしたとき、誰よりも早く現場に駆けつけ救助に当たるボランティアの集団なのだ。
このように、民間ではボランティアの精神がわりと浸透していて、以前タイの南部で大規模な水害が発生した時、近所の船やジェットスキーを何台も持っているおじさんは、それらを無償で被災地まで運び、役立てたそうだ。孤立している人をジェットスキーで救助したり、水や食料を
運んだり、手こぎの船より速くてパワーもあるのでとても重宝がられたといっていた。
そういえば、そのうちも中華系の家系である。
タイでは、お金持ちはお金持ちらしく、気前が良くなければならない。
そして、慈悲の心を持っていなければならないのだ。
管理人から
バンコクでもこの中華系のレスキュー部隊がある。交通事故の時にいち早くその現場に駆けつけ、その処理をするというもの。しかし、その事故現場に行く姿はまるでレースである。昔の江戸の火消しのようにライバル心旺盛で、ともすれば彼らの方が危ないような気がする。そういえば、彼らも中華系のユニフォームを着ているなあ。元は同じなのだろうか???
5月10日
お客様を迎えに、あるホテルに行った。ソンロイピーという少しパトンの繁華街から通りを隔てたところにあり、始めていったのだが感じのいいプチホテルだった。
名前を忘れてしまって、地図やガイドブックで探したのだが今見つからない。
たしか、シーサンサンドかそんな名前だったはず。
そのお客様は、さくらこさんのホームページというプーケットの情報を個人で発信されているところで、予約されたとおっしゃっていた。(そこを確認したいのだが、まだインターネットを見れる環境が整っていないままこれを書いているので)
さて、なぜそんな名前も定かでない状態でそこを紹介するのかというととにかく、すてきだったからだ。瀟洒で周辺は静か、かといって不便でもない。
従業員は気が利いているし、ロビーのイスひとつとっても非常に感じがよく、センスのいい調度品が揃えられている。
また庭もうまく工夫して、たくさんの南国の植物が植えられており、「こんなところで、のんびりしたい〜」と思わせるホテルなのだ。
日本には、ほとんど紹介されていないようだが、実はプーケットにはこんな隠れたお値打ちどころもあったのか、という思いである。
住んでいても縁がなければ、中に入る事もなかったのでよけいにそう感じた。
ちなみに、セキュリティもかなりしっかりしているとの事でお勧めである。
管理人から
感じのいいプチホテルってやつですね。って、同業者をほめちゃってどうするんです、シントーハウス。シントーハウスもこういう風にする予定ってことでしょうか???それならかなり楽しみなのですが…。それにしても、プーケットの物価が下がってくれれば、もう少しプーケットも行きやすくなるのになあ。国内としては高いっす…。
5月11日
私はアジアの雑貨が好きで、よく雑貨屋さん巡りをしていた。最近は目新しい店もなく、ご無沙汰しているが、とにかく気に入っている店がタウンにある。
ロビンソン近くの交差点の脇に、その小さいお店はひっそりあるのだが最初あまりのこじんまりさに、入るのがためらわれた。
どうせ、よくあるいかにもな雑貨を扱っているのだろうと思ったのだ。
時間があったので、一応入ってみるかと軽い気持ちで入ったら、そこは(私にとっては)パラダイスであったのだ。
長年探していた藤で出来たしゃれたお盆、バンコクで見かけたのだがでかくて、持って帰るのを断念。プーケットにも売ってるだろうと高をくくっていたら、どこを探しても見つからない、それがこんな場末の店(といっては失礼だが)に何種類も取り揃えられていたのだ。
その店は、おじいさんが一人で切り盛りしていて、観光客あいての品揃えにも関わらず、英語が一切通じない・・・。が、おじいさんは、精いっぱいの筆談でまけてくれたりする。
息子さんがチェンマイなどから定期的に買い付けてくるそうだが、私の琴線にふれる工芸品が揃っていて、気がつくと散財してしまっているというおそるべしお店だ。
管理人から
なんとみいさんも雑貨マニアだったのですか?管理人はその方面にはとんと興味がなかったりするので、何ともコメントすることができません、ごめんなさい。ですので、今回はロビンソンの話を。タイの3大デパートグループの一つであるロビンソン。これなんとあのスピッツの名曲、ロビンソンの題名の由来だそうです。ボーカルのマサムネがこのデパートを見てつけた仮タイトルがそのまま津割れているとのことです。どうりで曲の中に一度もロビンソンが出てこないわけですね。
5月12日
今回は皆さんにいろいろとご迷惑をおかけしたこのメールを使えなかった2ヶ月間のいきさつについて、説明したいと思います。
だだ、あまりに運の悪さとタイミングの悪さ、タイの訳のわからなさが重なってちょっと信じがたいような(毎度のことかも・・・)話なので言い訳がましいと思われるかも知れません。誓ってほんとのことなので批判などはご容赦願います。
うちには、2台パソコンがありましたが引っ越して以来数年にわたって家の電話回線工事が進まず、仕方なく日本から持ってきたほうのノートパソコンをだんなの実家に週に2〜3回運んではネットに接続してきました。
ところがそれが壊れてしまい、電話がつくのも予定よりさらに遅れた上やっと工事が来るという前日にデスクトップのほうのパソコンまでが壊れる始末。
数年がかりでようやくついた電話もこれでは使えません。普段は携帯があるから特に不便もなく、家に電話をつけるのはインターネットに繋ぎたいからだけだったのに、やっとつながったときには肝心のパソコンがないのです。
メルマガは書き溜めたものや、デスクトップを使ってフロッピーにコピーしたものをネットカフェで送ったりしてしのいできました。
(長いので続く)
管理人から
2ヶ月間にわたって告知し続けていたみいさんのPC事情ですが、やっと復旧したと言うことを皆さんに伝えるべく、これまでの事情をお送りします。この間の経過は逐一電話で知っていたのですが、なかなかあり得ないことが続き今に至ってしまっております。今日から数日間、みいさんからますますタイらしいお話が聞けることでありましょう。
5月13日
日本のノートパソコンはタイでの修理はできないと、今まで何軒もあたって断られ続けてきたため、そちらはあきらめ、デスクトップを買い替えようと入った何軒めかのお店で、ノートパソコンを見てくれるという人が現れたため、わらにもすがる思いでお願いしました。
そしてなんと、ないはずの部品がどこかから調達され見事に直ったのですが引き取った直後今度はACアダプターが寿命のため電源が入らなく・・・。
5年もののパソコンなのでしょうがないとは思うものの、あまりにも絵に描いたようなタイミングの悪さ。
それからタイのパソコンを修理してもらい、日本語のフォントをダウンロードするのにまおさんを早朝から電話でたたき起こし(その節は大変申し訳ありませんでした)、その後日本語を使えるように設定をして、やっと今に至ったのでした。
タイでは何事も時間がかかり「また明日」とか「来週」とかでなかなかはかどらず、かといってタイ人は同時にいくつものことをこなせないので一つずつかたずけていくしかなく、いらいらは絶好調に達していました。
ところで、修理費用ですがこれがなんと驚きのやすさで、ノートブックが500バーツ、タイのデスクトップにいたっては300バーツでした。
ノートなんか、もういくらふっかけられても直してくれるなら払う覚悟でいたため拍子抜け・・・。
タイというとぼられる、という感覚でしたがまともなお店もあるんだとやたらにうれしかったのでした。
管理人から
はい、早朝からたたき起こされた…わけではなく、ゴルフ中にダウンロードの仕方を聞かれた管理人です。さて、タイでよく壊れるのがノートブックのバッテリーとアダプターなどの電源部分です。220ボルトでさらに安定しない電流が流れてくるタイの電気事情では、繊細なノートブックはすぐに壊れてしまうのも仕方ないことです。(管理人のノートはいつも電気を発していたし…)
5月14日
そのパソコンを修理してくれたお兄さんの話です。
彼はたまたま新しいパソコンを探しに行った店のエンジニアでした。
事情を説明すると「見るだけなら」といってくれ、持っていったところ見てくれたものの「日本の製品だから日本に送った方が」とどこでもいわれた答え。
前に送ったら法外な輸入税をタイで課せられたこと、5年前に30万円で買ったことなどを話すと明らかに同情的になり、だんなが最後に「今まで何年も壊れるたびにプーケットの店をあちこち回ったけど、すべて断られた。タイでこれを直せる人はいないといわれた」と言ったとき!彼の目はきらっと光った(ような気がした)。
「私がやりましょう」
そして彼はきっちりやってくれたのである。
いやぁ〜ブラックジャックのような人だ、と思いました。
彼は一見、いかにもおたくっぽい風貌。なんでパソコン好きな人はこうなってしまうんだぁぁーというような日本に連れていっても全く違和感なく仲間に受け入れられそうな感じ。
ほとんど期待はしていなかったので(タイでは期待を裏切られることの方が多いし)わずか2日後「直りました」と電話をもらった時は、小躍りどころの騒ぎではなかった。(ぬか喜びに終わったわけだが)
初めて信用できるタイ人に会ったような気がした。見直したぞ、タイ人!
やればできる(こともある)んだよっ。
彼にはこの調子でこれからも活躍してもらいたい。
管理人から
タイ人に修理を依頼すると指定した部分だけは直って、そのほかの部分が壊れてきたりすることが多い。総合的に見るのではなく、まさにその部分だけを直そうとするからだ。これはPCに限らず車でも仕事でも何でもそう。が、その直し方はもはや神業に近く、どうしてこの部品がここに使えるの?と聞きたくなるようなマニュアルにはない技を見せてくれるので、もうダメだと思った後にはかなり有効だと思う。
5月15日
そんなこんなで、復活をとげたこのパソコン、ノートパソコンが壊れた時用にとサブに使っていたものである。
今がその時なのであるが、これがまた使いにくい。
キーボードの機能が微妙に違うのは仕方ないとしても、ATOKを使っていたのでgrobalーIMEの使い方がいまいちわからずしかもウインドウズタイ版なため、油断するとタイ語で入力されていたりするのだ・・・。
これは激しく脱力する。なに切り替わってんねん、とつっこみを入れる気力もあのふにゃふにゃした文字を見ていると無くなってしまう。
さらに、画面の大半は英語で表示されているが、ヘルプを見ようとしたら急にタイ語で説明?が出てきたりもする。
いや、訳わからんから助けを求めてるのに、さらにわからんタイ語で言われても・・・。
タイ人じゃないのにタイ語環境は、全く必要ない。だんなはゲームに使いたいだけで、タイ語のホームページなんて見てないし。
タイ語でメール打つ練習しても、見てくれる人もなし。
新企画「タイ語でメルマガ」でもやりますか?まおさん。
管理人から
確かにタイ語や英語のウインドウズで見る日本語フォントは情けないほどちゃっちい。これがXPになるとしっかりした日本語が使えるようになるので問題ないのだが、みいさんのPCは結構年代物なためにXPを使うのは厳しいのだ。(ちなみに管理人はXP英語版使用)で、なんです、「タイ語でメルマガ」ですか?これ読める人限られてきますよ〜。タイ語がではなくって、タイ文字自体が文字化けします…。
5月16日
私は、タイで暮らすようになってから、収入に合わせて質素な暮らしをするように心がけてきた。雑貨などは、無ければないで別に困らないものである。あれば、生活に彩りが添えられるだろうが、今のところそんな余裕も無いし、なくても困らないものはなるべく買わないように生活を切りつめようとしてきた。
雑貨屋巡りをして、目の保養&チープな雑貨を少し買うのが楽しみだった。しかし、その店にはなぜか私が欲しいと思う一味違った物が豊富に取り揃えられている。
竹を螺旋状にくり貫いてつるせるようになっているワイン入れとか、マンゴーの木で作った入れ物に香りろうそくが入っているものとか、木製の写真立てに観音開きのふたが付いていて、タイの独特の絵柄の模様がついていたり。
そんなわけで、そこに行くとつい逆上してしまい買いすぎる。
当然この前日本に帰る前にもお土産を買いに立ち寄ったわけだが、選ぶのに苦労した。
しかも、じいちゃんが息子に1リットル入りのジュースをくれたり「これも持っていきなさい」とおまけをくれたりで、恐縮してしまう。
そんな商売してて、儲かってんのかなぁと心配になってしまうぐらい気のいいじいちゃんである。
問題は1点物ばかりなので、買い逃すともう手に入らない事が多い事。
気に入ったら即買わなければ。これも作戦なのか?
管理人から
一品限りの品物、たしかにそそられますねえ。ハンドメイド系のものはどこかヒットするとものすごく(その人にとって)ヒットするらしく、その衝動を抑えられないらしい。管理人がチャットゥチャック市場などに行ってもヒットするものはほとんどないので、すぐ飽きてしまうのだが、お客さんは目を輝かせてあの広い市場を歩き回る。と言うことは、みいさんと一緒にいるときはその手の店には行かない方が良いな、と思う今日この頃でした。
5月17日
今は雨季でたくさんの花が咲き乱れている。乾季に咲く花もあるにはあるがやはり、雨季には植物が生き生きとしてくる。
うちには、猫の額ほどの庭があって雑草がおい茂っている・・・。
一応、草刈りはしているが、なにぶん山の中の土地なためあっという間に変なつる草とか、勢いのある雑草に覆われてしまうのだ。
これではいけないと、庭を作る計画が以前からあるが、それにはまず塀をめぐらせたほうがいいだろうということで、頓挫している。
土を入れて木を植えるより、塀を建てる方が高そうで全然予算オーバー、いつになっても余裕ができない。
プーケットには、日本ではあまりみられない変わったきれいな花や木が多く、いつの日にか庭に植えようと思って書き溜めてきたお気に入りの植物リストがある。
UBCの店の隣のビデオ屋の前にある幹の白い青紫の花の木とか、白い風車のような花が咲く木とか、幼稚園のフェンスに植えられてた青い花のつる草とか、免許センターにある葉っぱに白いふの入ったハイビスカスとか、見つけた場所をやけに具体的に列記してある。
なぜなら、名前を調べようがないからだ。たまたまカメラを持っていた時は写真に撮っているが、通り掛かりにふと目に留まって気に入ってしまった花木が多い。
早くお金貯めて、素敵な庭をつくるぞ!!
管理人から
良いですねえ、花の咲き乱れる庭。たしかに今のままの庭ではちょっと殺風景ですしね。相変わらず準備には余念のないまめなみいさんですわ、ホント。シントーハウスにお客様をたくさん呼んで、早く立派な庭を造りましょうぞ。
5月18日
なぜかタイでは、文房具が手に入りにくい。売ってはいるのだが、どれもこれも「これはちょっと・・・」といった感じなのだ。
愛用していたシャーペンを落として壊してしまったので、新しいのを探しに行ったのだが嫌な予感通りろくなのがない。
だいたい、ペンはペン、シャーペンはシャーペン、色ペンは色ペンと整理しとけ、と思うのだが、どうも適当に分類されているので「これはなにか?」というところから、入らねばならない・・・。
だいぶ探して、ようやくシャーペンらしき物を見つけたが、またこれが超ファンシー。ぷーさんの絵柄のシリーズである。
この年でなぁ、と思いながらも他に適当なものがないので、まぁ家で使うだけだしなんでもいいか、とそれにして、4色あったので緑の絵柄のにした。
家に帰って早速使って見ようとパッケージを開ける。
芯を繰り出すと、嫌ーな予感が。なんとそれは、緑 の 芯 の シ ャ ー ペ ン だったのだ。
こんなもん、何に使うわけ??わけわからんもん売るなや〜。
ほんとによく、妙な文房具ばかり売られているので、かなり慎重にシャーペンかどうか確認したのに、それでもはめられてしまった。
(つづく)
管理人から
ものすごく細分化された文房具などを見て育った日本人にとって、タイの文房具屋の状況は厳しいものがある。バンコク市内だとそれなりというかかなりの品揃えを誇る店もあるのだが、それは全部輸入物だったりする。で、肝心のペンはみんな色を見るために、その辺の紙切れで試していたりするので、ホントの新品がほとんどないのが悲しい…。
5月19日
しかもむかつくことに、パッケージのどこにも、それが何なのか表示されていなかったのだ。いや、正確には裏に英語と中国語でその商品のシリーズすべての説明が載っていた。
「ボールペン・水性ペン・シャーペン・シャーペン色つき芯」と。
そんなんじゃ、どれがどれかわかるか!と、結局ペン先を透かしてみて、それがシャーペンであろうと思ったのだが、外軸の色によって芯の色が違っていたとは。
見たところ、その4色のしかシャーペンはなかったように思うが、ほんとに普通の黒い芯のも売っていたのだろうか。
だいたい、担当者すらよくわからずに、売っている事が多いお国柄である。聞いてみたところで、わかりはしないのだ。
ふだん、めったに行かない店なのだが、一番品揃えが多そうなのではるばる行ったのにこの始末。
いらんものはいくらでも売っているのに、必要なものが手に入らない不思議な国である。
昔懐かしい芯が10本ぐらいに別れて入っていて、書いてるうちに芯が少なくなってきたらその芯を取り出して上からいれて、次の芯を押し出す式のペンシルとか、使いにくそうな細さのとか、普通のはないのか?シンプルでつかいやすいのはっ!!
まぁ、芯さえ入れ替えたら使えんこともないし、とシャーペンの芯を入れたらストーンと落ちて出てしまった。
0、5mm芯とちゃうんかい?
ますます、使えん。もっと、ましな商品作ってくれ〜。
管理人から
ものすごく筆圧の強い管理人は0.5mmでは字が太くなるので、0.3mmのシャーペンを使っていた。もちろんタイではそんなの見たことないし、だいたいシャーペンを使わない。よって消しゴムも使わない。タイの紙やノートはあまり質がよくないので、シャーペンでは使いにくいのだ。でもボールペンもインクが残っているのにすぐ使えなくなる。いったいこの部屋には使えそうで使えないペンが何本あるのだろう…。
5月20日
あるバイク店の前にかなり目を引くバイクが停められている。
といっても日本人にしかインパクトはないかもしれない。
それは、いわゆるカブとは違ってちょっと大型でフルカウル型のもの、競技用みたいなというか、ボディーの面積が広いやつである。
(意味のよくわからない説明ですみません・・・)
その広いところにでかでかと黒字で「ほんだ」と書いてある。
しかも、平仮名である。
下地が黄色なので、やたら目立って目が釘付けとなってしまった。
だんなにこの感動を訴えたが、日本語が読めないので反応がうすい。
あぁ、このバイクの持ち主はどんな人なんだろう。
この文字を書いたのは、日本人なのか、それとも日本語を勉強したタイ人?日本人がかつて、横文字をありがたがってなんにでもアルファベットを書きたがったように、かっこいい日本語で決めてるつもりなんだろうか?とか、考えれば考えるほどほほえましい。
せめて漢字で「本田」だったら、もうちょっとかっこ良かったかも。
うちの車もにっさんとか書いてみようかな。
管理人から
タイの車やバイクはほとんど日本のモノ。おかげでタイ人は日本車を国産呼ばわりしてくれる(まあいいことでしょう)。それに貼ってあるステッカーも「柿本」など日本のステッカーが多い。その割合たるや、日本で売れるそれらのステッカーよりもタイで売れる分の方が間違いなく多いと思われるほどである。こないだBMWに『無限』のステッカーが貼ってあったのには笑ったが…。
5月21日
向かいの山が突然伐採された。今まで、誰も見に来てなかったし手入れもされていなかったようなので、売れたのかなぁ、いつ売地になってたんだろう、と思っていたら、となりのアパートの人が切っていたのだった。
「あのおっちゃんの土地だったん?」とだんなに聞くと
「違うけど、木を切ったら海が見えるから」と。
そりゃ、その向こうは見晴らしがいいけど、勝手にそんなことしてもいいのか?
「人の土地、ちゃうの?勝手に入って木を切り倒してもいいの?」というと
「どうせ、だれがやったか、わからんって」などという。
なんでやねん、近所の家、特に妙に眺めが良くなってる我家も思いっきり疑われると思うが・・・。
だいじょうぶ、とかいってて後でもめる事が多いので、ややこしい事をしないで欲しい。
タイ人の自分勝手さが、よく出ている行動でまさに「自分さえよければいい」のだ。
そのおやじは、以前からその土地の木が邪魔で海が見えないとぶつぶついっていて、そこに強力な除草剤をまいて根こそぎ木を枯らしてしまおうかとか、企んでいた・・・。
そのときは、いくらなんでも人の敷地なんだし、持ち主が見に来たらこまりますよ、と止めたのだが。
問題が起こっても、責任とかとらない人なので巻き込まれたら嫌だなぁ。
管理人から
日照権や騒音など目にもくれないタイ人だが、逆に相手の意志には関係なく突然行動を起こしてしまう人は多い。これは別に普段にもよくあることで、本当に突然、自分自身の利益だけのために行動してしまうのだ。これが諸外国なら訴えられること請け合いだが、タイではそういう訴訟はきわめて少ない。おそらく面倒くさいのだろうが、おかげでそういう輩がのさばって困ることになるのだ。
5月22日
日本に帰った時友達と大阪にある百貨店に行ったら偶然タイ王国展をやっていた。
催事場のフロアをほとんどすべて使っての大掛かりなものだったが定期的に開催されているらしく、大盛況。
正直言ってこんなにタイが好きな人たちがいっぱいいるとは、思わなかった。
平日の昼間にもかかわらず、40〜50代の方を中心に非常に込み合っている。
タイの食材や調味料、雑貨から陶器、小物、染め物、工芸品、タイで目にするおなじみのものから、「こんなもんタイに住んでても見た事ないぞ」というものまで、多彩な品揃えが楽しめた。
タイ風屋台のコーナーもあり、普段よく食べているバーミーなどが日本風の値段設定で売られている。呼び込みのおばちゃんたちが「おいしいですよ〜」と声をかけてくれるが・・・せっかく日本に帰ってきたのに今はタイのものは食べたくないぞ!と愛想笑いで辞退したのであった。
一角では、ステージが作られていてタイの歌や踊りが披露されているという。
のぞいてみるとちょうど2人のタイ人がアレンジされたショー用のムエタイをやっているところだった。
なんでもバンコクなんたら舞踊団とかで、心なしかプーケットの人より洗練された感じがする。子供がいっしょにいたら、タイ語で話し掛けさせて見たかったような気もする。
その後は、おねーちゃん達の民族舞踊、何種類かあったが最後のは出演者がみんな大柄で「もしや、おかま?」と思ってしまったが、どうやらタイ航空の乗務員の方々だったようだ。
タイに長くいると、こんなふうな目で見てしまいがちになり、とても申し訳ない・・・。
思いがけずタイを満喫し、しみじみしていると、側の食材売り場でおばちゃんが思いっきり値切っている。
「ちょっと、おにいちゃんっ。これ前の時も買うたんやけど、高すぎるわ〜。もっと安いのあらへんの。それか、大きいのは?ペットボトルに入ったの前あったやろ」
「いやー、かんべんしてください。もうそれだけですねん」
「そんなら、まけてやー」。
やっぱりここは大阪だった。よけいしみじみした。
管理人から
タイが好きでタイに住んでおきながら、どうして日本でタイがブームになるのかわからない管理人。このブームは一過性のものなのか、それともこれからまだまだ続くのか?その辺が微妙なところだと思う。が、タイに住んでいる日本人的には日本人に好かれるタイというのはいいものである。ちなみによく言われる話だが、タイでは東京人よりも大阪人の方が向くと思う、いや、間違いない。なぜって?そりゃもう…ねえ。
5月23日
近所の人が家を新築したというので、そのお披露目式に呼ばれた。
タイでも家を建てる前と完成した時に、お坊さんを招いて家内安全を祈願するのである。
小高い丘の中腹にその家はあった。が、でかい!!
思わず「ここは何人家族なん?」と聞いてしまったほど異常に巨大なお屋敷がそびえているではないか。
なんでも、土地が高値で売れたそうで長年住んでいた家はそのままに新居も建てたとか。もちろんりっぱな車も駐車場に入っている。当然新車ナンバー(タイでは新車はしばらくナンバーが赤いのですぐわかる)。
家の周辺には、数百人の近所の人たちが集まり、日よけのテントが張られ椅子がならべられ談笑している。
中に入るとおぼうさん達用の席や祭壇がしつらえられてあり、それ以外のあらゆるところで思い思いに近所の人たちが飲み食いしている。
建ってまだ1週間していない家である、床に真新しい高価そうなテーブルにご飯粒やおかずの染みやアイスクリームの滴れたのがこぼれていく。
しかも、家中勝手に子供は走り回りドアというドアは開けまくられ、すべての部屋はのぞかれる。さらに「これはいくらぐらい」とか値踏みされソファーやベッドには上られ・・・。
私が神経質なだけかもしれないが、日本のいわゆる新築現場完成会とはおお違いである。実は私は日本である住宅会社に勤務していた事があるため完成した現場をどのようにして公開するかにどんなに気を遣うものかは良く知っている。多めにスリッパを用意し、静かに決して床に傷をつけたり汚したりされない様に細心の注意を払う。
それでも新築の家に他人を入れたく無いという方は多い。
それが・・・習慣とはいえ、ここでは踏み荒されものすごいことに。
驚いた事に泊り込んで、食事を作っているグループもあるという。
こんな騒ぎが数日つづく。やっぱり私には耐えられない・・・。
管理人から
タイ人にプライベートはないとよく言われるが、逆に見せつけたくてしょうがない人もいる。俗に言う成金様たちなのだけど、この人たちは心が大きいことを見せることによって、自分の価値を見せようとしているのだろうけど、それがまたさらにタイ人の琴線を刺激するらしい。タイでもホントの金持ちはこんなことしないから、日本と同じなんだけどね。
5月24日
今朝子供を幼稚園に送って行こうとしたら、ガソリンがなかった。
しかも、バイクも車もである。
近くのスタンドに行ったところ、朝っぱらからそこもない・・・。
だいたいなんで、ガソリンスタンドなのにしょっちゅうガソリンが切れてるんや!!
そう叫んでも無い物はない。また、既にこのバイクでは峠を越えて次のスタンドまで行く気力はなさそうだった。
と、だんなが全然違う方角に向かって走り出した。
たどり着いた先には、小さな小屋がありおじさんがドラム缶に入った怪しげな液体を売っていた。
たまに、誰かが買ってるところを見るのだが、ほとんど流行っている様子はない。それもそのはず、かなり怪しいにもかかわらず高い!のだった。
40バーツも払ったのに、数リットルしか入れてくれず。全然メモリが赤いところから動いていない。
ほんとに困った時しか、使いたくない。今日は、強気な商売にもかかわらずスタンドにガソリンがないからか、次々客がやってきていた。
まあ、それでなんとか峠を越え次のスタンドで40バーツ入れたら満タンになった。日本では成り立たない商売であろう。
管理人から
まさに経済活動の原点。需要と供給のバランスによって値段は決まるというお話ですね。砂漠の水や、不作時の野菜などまあ数え上げたらきりがないですが、ほとんど儲からないこのお仕事を黙々とやっていただくわけで、ある意味よろしいのではないでしょうか?と管理人は思うのでした…。
5月25日
大事に育ててきた椰子の木が瀕死の状態になっている。隣の土地が売れ、家の敷地との境界がはっきりしたら、植えていたのは隣の土地だったのだ。だんなは、境界に植えたつもりだったらしいが非情にも赤ペンキでがーっと印がつけられ、今にも引っこ抜かれそうな勢いだった。仕方なく植え替えたのだが、やっつけ仕事で適当に植えてくれた。
こんなので、根づくのか不安だったが、タイ人は「大丈夫!!」と。
それから1週間。きっちり枯れてきて、すべての葉っぱが茶色くなる日も近い・・・。
土地を買った時、3本の椰子の木を植えたが、ひとつはだんなが草刈りの時草といっしょに芽を切り倒してしまい、もう一つは私道工事の時に作業員に切られた。
残りの1本を、4年近く大事に育ててきたのに。今年に入ってやっと遅い成長が少し進み、新しい葉が4枚出てきていいぞーと応援してきたところだった。
飼った動物はみんな殺してしまうし、植物は枯らしてしまう・・・。
どうも、うちは不幸な星の下にあるようだ。
決して大事にしていないわけではないのに、妙に運が悪い・・・。
なんか、すごい落ち込んでしまう。
管理人から
去年もお祓いの話がありましたが、いったいそこには何があるのか???なんて言っている場合ではなく、どこにでも生息可能なはずのプーケットのヤシの木がやられてしまうとは、ちょっと予想外の展開ですねえ。ところでみいさん、ちなみに4年でどのくらい育つものなのでしょう?
5月31日
やっと溜まっていたメールの整理も終わり、自分で書いたメルマガが配信されていたのに目を通していると、バイクのレンタルにまつわる義理の姉との確執についてのがあった。
改めて読んでみると、自分でも大人げないというか、性格悪いなと思った。
しかし、なんか違う、私がいいたかったのはこんなことじゃなかったはず。
なんでこんな話が出てきたかというと、タイ人というのは人のものを勝手に使ってしまうのである。くだんのお姉さんも結局新しいバイクが使いたかったらしく、いろいろ理由をつけて持っていってしまった。
ここで、けちけちせずに貸してあげればいいやん、と感じる方も多いと思う。
確かにけちとタイ人に思われる所以であろう。
が、はっきりしておきたいのはたとえ貸してもそれはあくまでうちのものであり好意で貸してやってる、という事実である。
タイ人はそれがわかっていないので、勝手に持っていった挙げ句適当に使って壊したり調子が悪くなると返しに来る。
明らかに「おまえが壊したんちゃうんか!?」という状況にもかかわらず責任転嫁、一切知らぬ存ぜぬで、弁償とかする気が全くない。
だから、いやなのだ。
大事に使ってくれてるなら、貸してもいいしお互い様という気にもなる。
でも、他人のものを好きなだけ使って、何かあっても知らん顔、っていうのはやっぱり、日本人の私にはなんだかなぁーなのだった。
管理人から
思わず笑ってしまいました。これ全くタイでは当たり前な話でして、家族のモノは自分のモノ的なところも多々あります。そして壊したり、汚したり、そういうことがあってもマイペンライ、そういうことも多々あります。特に後者は相手がお客さんであっても成立してしまいがちなところが恐ろしいところであります。そこで目くじらを立てるやつは心の狭いやつ扱いされてしまうんですから、いつでも心の準備だけはしておかなくてはいけないのでした。