2月1日
この前友達の家に「葉っぱとそっくりの虫」がいたそうだ。
緑色でどこから見ても葉が落ちているように見えるが、つつくと動くという擬態昆虫だ。
プーケットは一応ジャングルみたいなものもあり、熱帯の昆虫がいっぱい棲んでいる。
我が家は山のまっただ中のため、いろいろと奇妙な虫に遭遇する機会も多い。
特に虫嫌いの私でさえ、思わず見とれてしまうほどなので、虫マニアの人達なら、きっと「こんな珍しい○○がっ!!」とかいうこともあるのだろうが、私にとっては気持ち悪いで終わってしまう。
昨日、ベランダに枯れ葉そっくりの巨大な蛾がぼとっと落ちていた。
(床にとまっていたのかも)
たまたま枯れ葉を掃きだしていて、それも掃こうとした瞬間に虫嫌いのカンがとっさにひらめきほうきを止めた。
何かが違う・・・ような気がする。
しかし、改めてそれをじっくり見ても15cmくらいの枯れ葉であるようだ。
色合いもほかのものと変わらないし、虫食いの穴まであり、しかも端のほうもぎざぎざと縮んだようになっている。でも、やけに左右対称だ。
さらに見ると触角を発見した。
そのとたん寒気を感じ、掃除もそのままにすばやくその場を離れた。
もし掃いてたら、飛んだだろうなぁ。腰を抜かしたかも。
あとで、冷静になって写真撮っておいたらよかったと思ったが、そんな勇気ある行動はとても無理だった。
蛾と蝶類が極端にこわい私だが、こわいものみたさの好奇心を充分満足させてくれるそんな虫であった。
管理人から
虫嫌い度数にかけてはみいさんに勝るとも劣らない管理人である。しかしその我々でさえ思わず見とれてしまうことが多々ある。たとえばゴキブリ。日本では見えただけで漫画ダッシュができるほどの驚きぶりだったが、タイのゴキブリは日本のモノよりも全然大きく、そしてノロい。何より飛ばないゴキブリなど怖くもない。おかげで虫に対する耐性が少しついたのであった。
2月2日
だんなが突然「シーフードを食べに行く」といって、ラワイビーチにいくことになりました。
彼は、年に何回か海の幸を思いっきり食べたくなるようで、その時は決まって海岸沿いにある食堂に行きます。
そこでは、焼きカブトガニが食べられるのです。
確か日本では天然記念物のあれです。しかも、メス。
焼いた後、卵をヤムというすっぱ辛いあえものにするのですが、プチプチした食感でけっこういけます。
体長20cmくらいのでかい個体なので、食べ応えあり。
それをメインに、シーフード焼き飯、タイ風オムレツ、豚のバジル炒め、焼き貝、炒りカシューナッツなど。さらに、生牡蠣も頼んでみました。
で、これら7皿をたったふたりでたらふく食べました。
一見、体の大きいだんながたくさん食べているように思えるのですが、実は私もこういうときは負けずに食べるので、かなりの量を食べてしまいました・・・。
「こんなに頼んで食べられる?」といいつつ、しっかりすべて完食。
食後はしばらく海を眺めて、無言になってました。
別にものすごくお腹が空いていたというわけでもなかったのに、こういうBBQはつい食べることに集中してしまい、食べ終わったとき我に返りました。
ここはただの小さな食堂なのに、食材がいいのかとにかくおいしい。
しかも安い。
焼き貝なんか皿に山盛りで50バーツ。食べても食べてもなくならず堪能しました。
牡蠣もすごく大きいのが一つ30バーツ。
貝ずきなので、それはもう至福のひとときを過ごしました。
これだけ食べて、飲み物(アイスティーとコーラ)入れて<520バーツ>。
めちゃくちゃ安い。
が、タイ語のみのメニューをくれていたので、もしかしたら英語のメニューは値段高めなのかも知れない。
管理人から
シーフードって食べても食べても太らないイメージがあるんですが、それは管理人の偏見なのでしょうか?少しは太りましょう、みいさん。ところでみいさん、どうしてそんな店があることをこないだ教えてくれなかったの…。とは言うものの確かにプーケットのちょっと隠れた名店って安いんだよなあ。でもなかなか見つからないのですよね、地元以外には…
2月3日
指をやけどしてしまった。
タイならなんか、それっぽい軟膏がありそうと思って買ってくるよう頼んだら、「歯磨き粉をぬれ」とのこと。
聞き間違いかと確認したがやっぱりそれだった。
いいのか?こんなコルゲートので??
で翌朝、バンドエイドを剥がしてみると、あんなにずきずきしていた痛みはひいていました。
効いたのか?
それともただの気のせいか?やけどに歯磨き粉を塗ることを思いついたのは、誰なんだろう。
プーケットには、田舎だからか当然のように普通の薬以外にも、薬草のたぐいがたくさんあってその辺に生えている草が実は何かの薬にはいいとか、よくいわれている。
草の種類も多いのでよく覚えていないが、それなりにいろいろとあるようだ。
ただ中には怪しげなものもあるようで、前にビニールに入った草を渡されて「これをおじいちゃんに持っていってきて」といわれた。
で、そのまま手で持っていこうとすると「カバンに入れて!お巡りさんに見られたら、どうするの!!」とすごい剣幕で怒られた。
どうするのって、何か知らんちゅうねん。
しかも勝手に人に託しといて。
後で聞いても結局なんかわからず、まあ年寄りだしタバコも吸わない人なので麻薬でトリップするというより、煎じて飲むとかなんかなんだろうと思う。
それにしても、毒にも薬にもなるだろうから、けっこう深い世界のような気がする。
中国系の漢方とかもすきで、痩せる薬とかもあるらしいのだが、飲むと痩せるが体を壊すといわれている・・・。
それじゃ意味ないのでは?
高いお金を払って痩せても体を壊し、入院したりしてたんじゃ余計にお金かかってしょうがないと思うんだが。
管理人から
やけどに歯磨き粉、確かにタイ人はやってます。この他にナムプラーやタイ醤油も使われているようです。皆さんも一度お試しを…。って、醤油はちょっとねえ。かゆくなりそう。ところでみいさんの託された草、なにげに怪しすぎません?警察に見つかったらいかん葉っぱってそのまんまな雰囲気醸し出しているのですが…。
2月4日
知り合いの銀行員が前々から、ぜひお話ししたいことがあるといっていて今日だんなが約束を取り付けていた。
時間に待ち合わせの場所に行くと、なんとほかにふたりもいて3人でノートパソコンまで持ってきている。
そして、説明が始まったのだが、どうも新しい?定期預金の宣伝らしかった。
私が日本人なのでお金をたくさん持っていると、思いこんでいるらしい。
とても熱心に勧めてくれるのだが、いまいちよくわからない。
だいたい、それは15年間おろすことができないという。
1年目は3%の利息だが、複利のため15年後には175%になり、最終的には元本合算で244.8%だ!という表をくれた。
つまり100万バーツを今預けると244万8000バーツになるというのだが、しかし冷静に考えて15年後ってタイはどうなってるんだろうか?という不安のほうが先立つ。
日本でもそんな先のことはわからないのに、ましてや異国のタイ。
タイ人でもわからないだろうに、日本人の私には予測不可能。
インフレとかデフレとかお金の価値も変わるだろうし、銀行自体潰れてるかも・・・。
しかも、タイファーマーズ銀行の職員なのに、勧めているのはバンコク銀行の関連商品らしい。
ますます、わけわからん。
日本人の友人に話を振ってみたところ、銀行員がらみのそういう詐欺もかつてあったらしい。
とりあえず「15年後はもう死んでるかも知れないので」といってみたら、「子供さんのために財産を」と返された。
でもそのころには子供も成人してるし、親の金をあてにせず、自分で働いて生活する子であってほしいなー。
管理人から
うーん、なんて言うかタイ人なら引っかかりそうな話ですね、これ。にしても数年前まで平気で10%以上付いていた利息がたったの3%(あれ、最近2%になったと聞いたからもしかしてお得?)にまでなって、それでも貯金しようという人は少ないだろうなあ。アパート買って貸した方がましです…。インフレ率考えると…マイナスの可能性大な利率だなあ。
2月5日
だんながお客さんの日本人と飲みに行っていたら、とあるバーで中学の時の同級生達と偶然再会したそうだ。
その仲間同士はずっと連絡をとりあっていたらしいが、だんなとは別の学校に進んだため全く会ってなかったそうで、実に10年ぶりの再会で盛り上がったという。
彼らはほぼ全員、高校からバンコクの学校に進み、大学をでてバンコクで働いたりというエリート路線の人達で、当然色も白い。
初めその集団を見ても、全然タイ人ぽくなかったこともあって、だんなは全くかつての知り合いだとは思わなかったそうだ。
ところが、そのうちのひとりがだんなに気づき、話しかけてきたのだった。
しかし話しかけられてもまだ思い出せなかったらしい・・・。
10人くらいもいるのに、なぜ?中学時代、友達いなかったんか?
中のひとりが財布に当時の写真を持っていて、それを見てなんとなく記憶がよみがえったとかいっていた。
タイ人なぜか、そういう昔の写真を持ち歩いていたりするのだ。
みんな、学校の先生とか会社員で働きながら大学の勉強を続けている人など立派な人ばかりで、真っ黒に日焼けしている自分がやけに恥ずかしかったとだんなは語っていた。
クラスの3割がそのような道に進み、残りは地元でうだうだしているようだ。
まあ、頭の出来や各家庭の資産の違いもあるだろうが、人生いろいろである。
だんなに気づいた人は「すごく大きくなってて、初めわからなかったよ」といっていたそうだ。
さすがに学のある人は言葉に気を遣う。
管理人から
最後のオチがいいです。なあんて、同じ台詞をダンナさんも返すべきでしたね、ここは。ともあれお互いに全然気づかないってのも恐ろしい話。ましてや相手は10人もいて、この空白はたったの10年。それほどプーケットにいると黒くなるのだろうか?まずい、管理人もすっかり真っ黒になってしまっている。もしかして昔の友達は気づいてくれなくなってしまったか…。
2月6日
毎年中国正月の頃に開催されている、シャロン寺のお祭りに行った。
夜はものすごく混雑するので、夕方に行ったのだがそれでも、店がまだ少ないのにも関わらず、けっこうな人出で大変だった。
ここ数年のこのお祭りの主な目的は、天津甘栗にある。
わりと珍しい栗の屋台が出されるので、それを知った数年前から必ずその屋台を探し出し買っているのだ。
今年は去年と同じ場所にあったため、すぐに見つかった。
(その前の年は、匂いを頼りに探し回ってつきとめた。)
売り子のお姉ちゃんは私を見て「栗!」と日本語で・・・。
きっと今まで他の日本人が「くり、くり」といいつつ、買っていったのだと思われる。
その人達もきっとかなり嬉しかったのではないだろうか。
1kg180バーツというタイの物価から考えると破格の値段にもかかわらずいつもタイ人にもけっこう売れている。
主な目的は達成したので後は散策。
安い服やらコピーCDの店をぶらぶら見ていたら、新しくできたお寺の建物があって、中庭に噴水も作られていた。
ちょっと休もうかと近寄ってみたら、噴水の水が勢いよすぎて池(というのか、噴水の下の囲い)の外まで飛び出している。
その噴水は真ん中から吹き出すのと、周りから内側へ落ちる水の2種類を同時に出しているのだが、そのうちのひとつが勢い余っているのだった。
おかげでその辺りだけびしょ濡れ・・・。ちゃんとテストしたのか?
なんか抜けててタイ人の仕事らしいと、ほほえましかった。
管理人から
ワットシャロン(シャロン寺)と言えば、プーケット有数の観光地。プーケットに行ったことある人ならばなにげに一度は足を運んでいることであろう。そんな由緒ある寺に天津甘栗を探しに行く日本人はみいさんだけにちがいない。バンコクじゃスーパーの中でさえ実演販売していて、「栗、おいしい」とか言いながら売ってるけど、管理人は一度も食べたことがないのであった…。
2月7日
久しぶりにビーチに行ったら、白人のおやじが愛想良く「サワディーカップ」と言ってきたので、こちらも愛想良く返したら「自分のこと、覚えてないの?」と言われた・・・。
かっこいい若者ならともかく、どこにでもいそうな白人のおじさんだし、はて?と戸惑っていたら「わからないならいいんだ・・・」とさびしそうに去っていった。
後で聞いたら、近くのアパートの住人だった。
私は日本人で目立つのかも知れんが、白人の顔を見分けるのは苦手だ。
そういえばクリスマスの頃、日本から友達が来ていてホテルに遊びに行った。
偶然知り合いの働いているホテルだったので、話しながらフロントの近く
座っていたら目の前を白人のおじさんと若者が通っていった。
何気なく、外に出て車に乗り込んだのを見ていたのだが、直後に知り合いのタイ人が「今の人!見た?知ってる?有名な映画監督なんだって」という。
映画監督も、たくさんいるからなーと「ふーん、そうなんだ」といっていると「オスカーとった事もある人だよ」と言う。
「わりと有名な人なんや」
「そうそう、なんて言ったかなぁ、なんとかストーン・・・」
それって、<もしかしてオリバーストーンちゃうんか?!>
「なんかそんな感じ。なんの映画の人?」
「プラトーンとか」
「あーっ、みんなに教えてこよう」
といいつつ、走り去る彼女。
先に言えよー、貫禄のあるおじさんだったとしか、覚えてない・・・。
まさかこんなところにそんな人がいるとは夢にも思ってないし、ものすごくびっくりしたのだった。
管理人から
タイにいるとなにげに超有名人が普通にしている姿を見る機会がある。ある意味お忍びなのだろう。タイの芸能人もざっくらばんと普通にしている人が多いし、日本のようにこそこそしているケースが少ないので、よく見かける気がするのだろう。が、ジャッキーチェンがソイカウボーイにいたと言うのはなんだか少し悲しい話だ…。
2月8日
バイク通学の高校生の男の子、ふと見たら学生カバンがぺったんこに潰してある。
なんか、なつかしー。
そういうことって、昔田舎の高校生がよくやってたよなーと思ってしまった。
タイの学生というのは、学校指定の制服はもちろん靴下から靴までおそろいのを使っていて、たまにそれ以外のを使ってる子を見ると反抗してんのかなと思う。
制服の胸の辺りには、フルネームで名前が刺繍してあり、日本のようにタバコをふかしていきがってたりすると、即学校にいいつけられるのではないか。
なにしろ、名前ばればれでは、なかなか悪いこともできない。
ましてや、知り合いの多い田舎なので、何をしてもすぐ身内に筒抜けだ。
男子はスポーツ刈りのタイバージョンみたいな頭に刈り上げることが規則みたいだし、全体的に乱れが少ない。
白のシャツに半ズボンというスタイルなので、日本のように改造もしにくいし。
ところが、これが大学生となると様子が変わってくる。
大学生も制服があり、白のシャツに黒の長ズボン、女学生は黒のスカートらしいのだが、名前はもう書かなくてもいいようだ。
そのためなのか、とたんにだらしなくなってしまい女の子は黒のプリーツスカートの裾が足首まであったりする。
スケ番かっ!
または、やけに短いタイトスカートだったり・・・。
私服の人もいるので、制服は着たかったら程度のものなのかも知れないがどこの国でも制服とは似たようなものに、進化を遂げるようだ。
というより、これが田舎なのか。
うちのかつての田舎の人と思考回路が似ているような気がするプーケットの今の学生達。
管理人から
人と同じモノがいいと思っていた昔の日本、そして今、人と違うモノがいいと思っている日本。これをそのまんま数年遅れで実践してくれるタイでは、我々在住からすると時間が止まったような感覚に陥らせてくれる。ホントデジャブな毎日である。でも上げ底のサンダルは絶対にタイの方が早かった。何でもかんでもタイがマネしてるわけではないと言うことも覚えていなければならんのだ。
2月9日
信号で横に止まっていたバイクのおばちゃん。
はいているズボンに「〜するには、必読です」という日本語が活字ででかでかと書かれてあった。
上の部分はしわになっていて、見えない。
なにが必読なのかすごい気になる。
プーケットに住んでいても、テレビではよく日本のアニメやドラマを吹き替えでやっていて、毎日日本語を聞くことができるし、インターネットでホームページを見れば日本語を読むこともできる。
でも、生来の活字好きである私には、物足りない。
やはり本が読みたい。
パソコンの画面で文字を読むのと、本を読むのは違う。
日本語の本や雑誌が読みたいのだが、プーケットにある日本語の本は限られている。
個人の家にある本か日本食屋さんや旅行会社などに置かれている本を借りてくるか、日本人会にある蔵書を借りるか。
小説ならば古くても構わないが、周りまわった昔の新聞・雑誌を数年後に読んでいることも多い。
活字に飢えているので、内容なんかどうでもいいのだ。
既に知っている話でも、とにかくなんか読みたい人達の間では古新聞であろうが貴重な日本語源なのだ。
そうやって2〜3年前の、日本にいたら立ち読みする程度の位置づけの女性週刊誌を友達が貸してくれて、喜々としている自分がちょっとおかしかったりする。
日本にいれば読み捨てている雑誌をお互い友人のためにと、とっておいたりぼろぼろになった週刊誌にセロテープを貼って補強したりしているのも、海外に住んだことのある人なら一度は経験があるのではないか。
それなのに、その話をバンコクにいる管理人さんにしたところ、バンコクには捨てるほど本があるらしい。
在住者の数が桁違いに多い上、紀伊国屋書店をはじめ日本語の本屋も何軒かあるし、雑誌も捨てるほど流通していて日本にいるのと、ほぼ変わらないのだそうだ。
うらやましすぎる。
買いだしツアーでもするか。
管理人から
そうなんです、海外にいるとまず恋しいのが日本食と日本語。我がバンコクでは、週刊誌などは日本の発売日の次の日には店頭に並んでます。つまりちょっとした日本の地方レベルと言うことです。バンコク紀伊国屋は日本にあるのと変わりません。テレビは約2週間遅れるもののほぼすべてビデオで見れるし。沖縄の隣の県はバンコクなのかもしれない…。
2月10日
プーケットの人は、けっこうお金があるほうだからか、薬好き医療好きである。
ちょっと風邪をひいて頭が痛いと、やれ薬薬と大量に買い込んできて、喜々として飲んでいる。
熱なんか出ようものなら、うれしくてたまらないのか何種類も探してきて飲みまくる。
そんなに使用説明書を無視してたら、効かないのでは?と思うが病は気からなのか、それで元気になっていたりする。
需要があるから、薬局がやたらに多い。
町中に何軒もあって、それぞれに趣向を凝らした薬を売っている?のか、薬の種類もやたらに多い。
薬局では、症状をいうと適当に薬を処方してくれる。
もちろん医者から処方箋をもらっていってもよい。
小さなビニールの袋に3日分ずつぐらい入れてくれてそれを数種類。
それで、50〜150バーツ。
めっちゃ安い。
効き目はというと、値段のわりにはよく効く、いやはっきりいってきつい。
ヨーロッパ系の会社の薬が多く、色も毒々しくて白人向けだからか小柄な日本人には効きすぎるような気がしないでもない。
もちろんもっと小柄なタイ人にはいうまでもない。
だが、この即効性が人気のようだ・・・。
さらに「タイの薬」という怪しげなものもあり、大抵の薬箱にはタイ語と英語で説明書が付いているのだが、これにはタイ語と中国語だけ。
プーケットのタイ人はこちらのほうが、効き目があると思っているのかよくこのシリーズを買っている。
タイの薬会社ももちろんたくさんあるようで、この手の製品もたくさんある。
いかにも昔ながらのというパッケージで、漢方に近いのかも知れない。
また、医者自らが作ったのか?と思わせる丸薬が並んでいるだけの謎の医院兼薬屋もあったりする。
日本に比べて年寄りが少ないのに、これだけ繁盛しているのも薬好きの所以か?すぐに薬を飲まないで、できるだけ自力で治そうとする薬嫌いの私には、子供の頃から薬漬けにしてしまうタイの方針は信じられない。
管理人から
タイ人から見ると日本人はなぜ薬が嫌いなのか不思議らしい。と言っても別に我々も薬が嫌いなわけではない。なるべく自力出直したと思っているだけなのだ。が、そんな日本人をよそに、具合が悪くなると大量の薬を用意してくれる。はっきり言っていらん。のだが、親切には答えなければならないので少し飲む。たしかに劇的に効く。いや、効き過ぎて怖いのだ…。タイでは日本の薬は売れないよ…。
2月11日
だんなの実家に幼稚園から帰ってきた息子を迎えにいき、夕涼みしていた。
普通プーケットの家の玄関前には、テラスがあってそこで夕方になると家族一同風に吹かれて雑談していたりする。
通りかかった近所の人がそれに加わったりして、のどかな夕べなのだが。
ふと、隣の家に目をやった義母が「見てごらん。すごいことになってるよ」と。
プーケットの古い家は、天井に近い部分の壁に隙間が空けてあることが多い。
多分熱がこもるのを防ぐためと思われるが、コンクリートブロックの穴を塞がずそのまま生かして風が通るように設計されているのだ。
それで、外から中が見えるのだが、なんとそのうちの中は虫だらけだった。
マレーンマオという、コラムでも何回かふれている例の羽蟻であるが、なぜかその部屋の中で大発生しているようなのだ。
外から見えている範囲だけで考えても、その部屋のほぼ全体が虫に覆われているように思われた。
蛍光灯の周りを何十匹か飛んでいるという程度ではない。
とにかく、数百匹と思われる大群が家の中にいて、例えるなら狭い箱の中いっぱいに紙吹雪が舞っているような状態。
いや紙吹雪ならいいが、虫だから・・・。
しかも、家の人の姿は見えないが騒いでいる様子もなく静まり返っている。
電気をつけた人は少なくともいるだろうに、その家のお母さんも女の子も全くこわがっていないようなのが私にはこわかった。
どうも、その家の古い木の柱に巣くった虫が大発生したのだろうとのこと。
外には全然飛んでなかったので、家の中で発生した説は説得力があった。
それにしても、もし我が家がそんなことになったら・・・間違いなく気が狂う。
管理人から
数百匹の羽虫が飛んでいる部屋、これ人の住む世界なのだろうか?息も吸えないのではないだろうか?たとえタイ人がいくら虫に強かろうともこれは無理だ、絶対。それにしてもマレーンマオ、何という名前だ…。マレーンは虫と言う意味なので、つまり「マオ虫」と言うことになる。管理人に対する挑戦だろうか??
2月12日
朝ご飯をいつもの食堂で食べていると、珍しく新聞売りのおじさんがやってきた。
なぜかみんな買っていてだんなも一部買い、じっと読んでいた。
あとで(読めないのに)わたしもじっと眺めてみた。
とりあえず、見出しだけ読んでみたら知ってる地名らしきものが?!
パトンって書いてある?ような気がする。
で、さらに注意してみると知ってる通りの名前まで!うちの近所である。
しかも写真には雑貨屋の店先で頭を銃撃されて死んでいる人が写っている。
これって・・・。
殺されたのは、新聞記者でテレビの取材もやっている某氏。
彼は実は裏の世界にも通じている人物で麻薬の密売人もしていたのだった。
取引のもつれから仲間か対立組織に命を狙われたらしい。
毎度のことだが、思いっきり死体写真がカラーで載っていた。
頭から血がどくどく流れてるのとか、死体を警官が抱き起こしてるのとか・・・。
日本でもたまにやくざの抗争などで住宅街に銃撃!とかあるが、まさにその辺の雑貨屋でおこったことでとてもびっくりした。
田舎で比較的治安はいいと思っていたが、事件の巻き添えをくうこともあり得る訳だ。
そしてかなり問題となっている麻薬も浸透しているのだなと実感した。
ところで、以前見たニュースで「大量の麻薬が犯人の家から発見」とかいうのをやっていたのだが、押収された麻薬の錠剤を机の上にわざわざ並べタイ語で<ヤーバー>という文字の形にして、周囲に残りを積み上げてあった・・・。
わりと非常事態の中そんなふざけたことをしている関係者がいて、それを誰も止めなかった上報道していることに妙なインパクトがありずっと覚えている。
管理人から
現在タイでは麻薬取り締まり強化月間とも言うべき運動をしているわけだが、これが半端なものではないために「運動」ではなく「戦争」といった表現がなされている。1000人以上がすでに殺されている。その記事で毎日新聞紙上が賑わっていて、そこには今回みいさんが見たような写真がずら〜っと並んでいるわけだ。やりすぎの声もあるが、相変わらずトップはやられていない…。初戦はトカゲのしっぽ切りゲームだ。
2月13日
だんなが犬を拾ってきた。
我が家は2年前に、いろいろと犬に関しての不幸があり、その話はコラムの方で以前ふれたが、そんなわけで動物を飼うのにひどく敏感になっている。
しかし、人の事は全く気にしないタイ人のだんなは「これは、すごく珍しい犬でタイにしかいない種類の犬。朝ビーチにいったら、自分になついてきた。買うとすっごい高いし、迷い犬だからうちで飼う。」と譲らない。
最終的に飽きたら面倒を見るのは私だし、はじめだけなのはわかっているので嫌だったのだが、いざ前にしてみると人慣れしていて、頭もいいし、とてもかわいい。
しょーがないなぁ、といいながらも、ついつい遊んでしまいなかなかいい雰囲気になっていた。
が、次の日、飼い主が判明し、あっけなく返すことに・・・。
なんのこっちゃ、がっくりである。
だからいったのに。なんでちゃんと確かめないのか。
息子も「なんでー?いなくなっちゃうのー?」と大泣き。
私も泣いてしまった。
実はその犬は、実家で十数年飼っていた犬に激似だったのだ。実家の犬は去年老衰で死んでしまい、ここ数年離れていたとはいえ、とてもさびしかった。
ところが、だんなが拾ってきた犬は色も見かけも模様までも実家の犬にそっくりでものすごくびっくりしたのだった。
しかも、今3ヶ月くらいというので、もしかして生まれ変わり?なんてばかな事まで考えてしまったほどだった。
それほど、初対面の私や息子に「会えて嬉しい」とばかりにべろべろと舐めたりして甘えてきたのである。
本当に生まれ変わったことを知らせに来てくれたのかもなどと思ってしまった。
それにしても、子供じゃないんだから気軽に犬を拾ってくんなっ!!
管理人から
おそらく死ぬまで動物を飼うことはないであろう、動物嫌いの管理人。犬を飼ってみようと思ったことなど毛頭ない。死ぬのを見るのがイヤなだけかもしれないが、面倒を見るのが面倒くさいだけかもしれない。自分よりも長生きする動物で手がかからない、そんな動物はどこかにいないだろうか?
2月14日
今日はバレンタインデーである。
タイでも十年ぐらい前からメジャーになってきたようなのだが、学校ではそれにちなんだ行事があるらしく子供の幼稚園では「赤い服を着てきて下さい」とのお達しがあった。
また、送っていく道の途中では、早朝から花屋さんには人だかりがしていてみんな花束を買っている。
そう、タイではバレンタインデーには花を贈ることになっているらしい。
それも本命には赤いバラを。
なんか、もらっても恥ずかしい〜と思ってしまいそうだ。
もちろん女性が気になる男性に贈るのだが、なぜか高校生の男の子も花束を買っていた。
それを見てだんなが「最近の若いもんは・・・」とぶつぶつ。
既におっさん化して、若者の感覚についていけなくなっているらしい。
気の毒に。
たぶん「好きな人に花をあげる」というように変化してるのだろう。
今はだいぶイベント化しているが、だんなの若い頃はもっとひっそりしていて本当に「愛の告白」っぽかったようだ。
日本も昔はそうだったように思う。
女性から告白なんてしにくい時代で、年に一回はそれが許されるみたいな。
私が中学生ぐらいの時はそんな感じだったかも・・・。
タイも少し前まで男女が一緒に歩いたり、話をしたりしにくかったようだ。
ドラマでも、恥ずかしくてなかなか口も聞けないとかいう設定がわりとある。
それなのに、最近は堂々とデートしたりしてる学生なども多く、私でさえ少し違和感を感じてしまう。
ちなみにだんなに「バラの花もらったことある?」と聞いてみたら得意そうに「ある!」といっていた。
今は色黒になってしまい、タイ人女性から無視されてるけど、恋愛の対象だった頃もあったのね。
管理人から
バレンタインデー、ホント勘弁してほしい。この日は電話もつながりにくくなるし、渋滞するし…。日本ではチョコレートの販促で盛り上がったこのイベントもタイでは花屋の販促で盛り上がってきているのだろうか?ところでチョコと花、もらうならどちらを選びますか?管理人は…、チョコだなあ。花を持ち歩くのが恥ずかしいもんで…。
2月15日
ふと気づくと、2月14日付けのメルマガで100号でした。
これもひとえに、いつも応援して下さっている皆様のおかげです。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
このホームページに参加させてもらってから、主にプーケットにまつわるコラムを書いていたのですが、あまりにネタが多いため追いつかなくなってしまいました。
仕方なくそれらを日記形式にしたら、管理人さんからメルマガのお誘いが。
しかし、そんなにネタがつづくものだろうか?と自分でも不安で始めて見たのでしたが、これがまた・・・それでも尽きないほどの出来事に遭遇する毎日。
つくづく、とんでもないところに住んでるなぁというのが今の思いです。
初めは、「ネタがなくなってもこちらに来てから書き貯めた日記があるさ」と思っていたのですが、なかなか出番がないぐらい、新ネタが続いています。
そう、私は旅行にでると詳細に日記をつける習慣があり、プーケットに来た当初はただの旅行者だったため、その日のできごとを綴っていたのです。
当時はまだノートパソコンなんて普及していなかったし、ノートにびっしり、日々体験したことを書いていました。
つらいこともうれしいことも悲しいことも楽しいことも、いろんなことがいっぱいあったのですが、書いてるうちに気持ちの整理ができる部分が多かったのです。
その頃から、「いつかこのプーケットでの生活をだれかに聞いて欲しい」という思いがありましたが、思いがけなくそれが実現し読者の方から感想や共感のメールを頂くようになり、とても嬉しく思っています。
正直いって「こんなところにいられるか!離婚して日本に帰ろう」と思ったことも何度もありました。
でも、メルマガを書くようになって自分の中でつらかったこと理不尽だったことなどを、少しずつ昇華できるようになり、今は精神的にすごく落ち着いています。
この機会を与えて下さった管理人さんと、いつも私の愚痴や不満を聞いて下さっている読者のみなさんに改めて感謝します。
そしてこれからもよろしくお願いします。
管理人から
締め切りを守らない極楽タイランド執筆陣の中にあって、唯一ネタのストックを持つ人、それがみいさんです。おかげさまで極楽タイランドの更新にも事欠かず、(イヤ、時々事欠くが…)プーケット情報を皆様に送ることができてます。近いうちにHP内でみいさんの新しいコーナーができるかもしれませんので、それも楽しみにしていただきたいモノです。それにしても少しずつ増える読者に支えられここまできました。これからも温かい目で見守ってくださいませ。
2月16日
今日はタイの仏教系祝日の日。日曜日と重なったため、連休で明日もお休み。
朝からお寺は賑わっていた。
まず、9時頃からお坊さんにお供えするごはんを持って正装したおばちゃん達が詰めかける。
所定の場所に持ってきたお供えのごはんやおかずを置き、仏像にお参りすると今度はお坊さんのありがたい説法&お経の時間。
これが午前中いっぱい続く。
この間にも続々と人がやってきては、お参りしていく。
そして、メインは夜。
夕方になると、突然ろうそくとお線香と花を売るにわか屋台が出現する。
1セット20バーツのそれを各自買った後、夜のお坊さんのお勤めの様子を見学。
有り難いお経を聞く人もいれば、その間外に座ってぼんやりしたり、近所の人としゃべったりしている人もいる。
周りにはイカ焼き屋台やお面とかシャボン玉とか子供の喜びそうなおもちゃを売る屋台などがちらほら現れ、子供は騒ぎ犬は鳴く。
南国の蒸し暑い夜、待つこと1時間。
突然たくさんの人がお堂に向かって歩き始めた。
だんなにうながされて、私と子供、日本から来られていたお客様もいっしょについていく・・・のだが、なぜか裸足にならなくてはならない。
タイ人には全く平気な裸足の行進も、日本人にはきつい。
コンクリートの上はまだしも、石ころだらけの道は痛くて痛くて。
お堂につくと、お坊さんを先頭にみんなで祈りながら建物の周りをぐるぐると3回まわる。
厳かなはずなのに私語してる人も多く、子供ははしゃぎながら火のついたお線香やろうそくを振り回しているので、神経を使う。
最後にお花やろうそくをお供えして終了となるが、花に火が燃え移り台の上はあちこちで火柱があがっていた。(タイ人全く動ぜず・・・)
管理人から
いわゆる万仏説(ワン マーカブーチャー)と言う、釈迦の弟子たちの初めて集まりを祝う日のことです。することはと言えば、お寺の周りを3周する。これがメインだったりします。裸足の行進、タイ人の足の裏はとても厚い…、人が多いのは間違いなく、足の裏がサンダルもどきみたいな人もたくさんいるので、石ころの上なんて問題ないのかなあ?いったいホントに痛い人はどうするのだ?
2月17日
いつものバイクシリーズ。
今日の人は、タイによくある洗濯を干す物干しを片手で支えながら、運んでいた。
タイの物干しというのは、高さが2m弱で横幅は狭い。
それの下の支柱をお尻に敷いて自分が中に入り縦の支柱を片手で持って片手運転。(あー、図に書いて説明したい!!)
見たときしばらくだんなとふたり無言になってしまった・・・が、しばらくして気を取り直して「今の人見た?物干し持ってなかった?」「持ってた」という会話が交わされた。
さすがにタイ人にも驚きだったらしい。
だって、ちょっとでもバランス崩したら転倒、確実に物干し台&バイクの下敷きに。
雑技団のわざを見ているような光景だ。
かなりいろいろなものを運んでいるので見慣れたとはいえ、「無理してるなー」というのが率直な感想である。
後部座席にトウモロコシらしき物の入ったずた袋をどさっと積んでこれも片手で支えつつ爆走している人もいた。
そういう、危なっかしい物はせめてくくりつけてほしい。
もしバランス崩したら、袋の口も開いてるし本人転倒だけでなく、物も路上に散乱し、後続の車などがもらい事故する確率高し。
ほんとに自分さえよければいいんだね。
そんなだからか、プーケットではけっこうよくバイクでこけている人にも遭遇する。
女の子だったら、みんな助けているがおばさんとか男性は大抵無視されてるので自力で立て直し、何事もなかったように去っていく。
無理してとんでもないものを運んでいると、間違いなく(こけたら)冷たい視線を浴びせられる。
それでも君たちは妙なものを運びたいのか?
一体何に挑戦しているのか、ただ器用なだけなのか、またはめんどくさいのか。
後先考えない無謀なチャレンジ精神だけはすばらしいと思うが。
管理人から
必死でイメージしているのだが、そのチャレンジャーのスタイルがいまいち想像できない。と言うか想像できないからこそ、驚きがある訳なんだろうが、物干し竿を???になってしまう。まあプーケットに限らず、この手のチャレンジャーは田舎に多い。さすがにバンコクではそこまでの強者はあまり見かけない。屋台をひいたバイクがなぜここを走る???と言う風景くらいかなあ…。
2月18日
観光バスに「SEA HORSE」と書いてあったので、タイ語ではなんて言うのか聞いてみたら「海の馬」というのだそうだ。
そのままやん。
日本では何?と返されたので説明したが・・・既に人の話は聞いてなかった。
(単語自体は意味わからないだろうからと、「龍のあかちゃんっていう意味だよ」と教えてるのに・・・)
その後よく見ているとタイ語でも会社名がかいてあるようだ。
しかし、どこにもそんな単語が見あたらない。??と思っているとそのまま「シーホース」とタイ語で書いてあった。それは英語やって。
日本はカタカナで書くから、それに注意すれば「これは固有名詞でしかも外来語」ということがわかりやすいが、タイ語にはカタカナに当たる文字がないのですべてそのまま書かれる。
つまりローマ字で日本語を書いたのと同じように、読みにくい。
どれがタイ語の単語でどれが英語をタイ語で書いてるのかが、一見してわからないからだ。
タイ語を一生懸命読んでいて、途中で英語をタイ文字で書いてるだけかとわかったときの脱力感ときたら。
しかもカタカナも似たようなもんだが、脚色されてるので実際に知っている単語でないと果たしてほんとに英語なのかがつかめない。
前述の「シーホース」もわかってて読んだので読めたが、タイ語の単語では「チーホーット」というような綴り。
これだけ書いてあったら、タイ語の単語なのか悩むところだ。「ホース」の「ス」はThじゃないしなぁ・・・。
プーケットは白人の多いところだからか、外来語をタイ文字書きしてあることが多く、かっこいいつもりなのかも知れないがどうせタイ人しか読めないのに。
管理人から
これは極楽タイランドのコンテンツ「タイ人学」の中にある「タイの英語」を読むと少し理解できます。タイ語はいわゆるローマ字と同じような作りをしているわけで、それでまず英語のこの字はタイ語のこの字という風に当てていくわけです。ところがタイ語は末尾につくと同じ字なのに違う読み方になってしまう字が多く、結局それを読んで英語だと思っているタイ人が、「英語だよ」と言い張りながら、ほとんどタイ語のような英語を話すことになるのです…。
2月19日
タイの俳優さんは、なぜか白人とハーフの人が多いようだ。
昔の日本がそうであったようにか、単一民族で周りがみんな同じ顔、同じ黒髪だと異質な物がよく見えるのかも知れない。
だが、はっきりいって別にかっこよくないと感じてしまう。
白人単独なら、かっこいい人もいると思うし、タイ人にもかっこいい人はいる。
でもハーフの人の混じり具合がなんだか受け付けない。
例えて悪いが、某アンナさんみたいな人がタイでは受けるらしい。
自分にない白人の血が混じっているのがすてきなのか、よくわからない。
だが、そんな人達ばかりが登場するドラマはとても不自然。
しかも設定が、異常に金持ちとかで大体ものすごい外車に乗って白亜の豪邸に住んでるし・・・。
前に友達に日本のドラマのビデオを借りたが、主人公の某俳優さんがどうにもこわくて途中で見るのを断念したことがあった。
ラブストーリーなのに、なんでこんなにおびえなきゃならないのーと自分でも困った。
白人にも絶対受け付けられない人がいて、昔の人だがクリストファーウォーケンというおっちゃんが、めちゃめちゃこわい。
どうも私は「色が白くて一重瞼で唇の薄い、顔の表情がない人」が苦手である。
ところが、タイ人は色は黒いし、目はぱっちり系、口もでかい。
お、あの兄ちゃんもかっこいいぞ、などと思っているうちにどっぷり浸かってしまった。
で、話は戻るがタイの俳優さんを見ていても「こんな人がかっこいいか?」と思うことが多く全然ドラマに集中できない。
「これやったら、近所のあの人のほうが絶対かっこいいのに」とか思っている。
でも、一般タイ人には受けないようで、その証拠に彼はタイ人女性にはもてない。
タイ人の考える見た目のよさは、背の高さと色の白さらしいので。
管理人から
タイ人の美的センス、いまいち日本人と重ならない。たとえば去年はやった「RATREE2002」の中の5人の女の子の中で誰が一番いいかという話をしてもタイ人と日本人では全然違う。そして、「白く、背が高い」はタイ人にとってあこがれの対象、つまりそういう人物はほとんど存在しないので、そういう人物はここでは異常にもてる、ホントそれは異常なほどに…。が、肝心の顔は???なことが多かったりするのだ。ちなみに一番もてるのは「お金持ち」である…。
2月20日
今タイで大人気の映画があるというので、見に行った。
最近タイの映画もけっこうやるなと思っているので、期待していたら案の定面白かった。
田舎のお寺で仏像の頭が盗まれ、それを追って一人の若者がバンコクへ向かう。
彼は実はムエタイの秘技の使い手でその技を生かして、次々と現れる悪党どもをなぎ倒すという、話。
話の筋は単純で、しかも80%はひたすら戦っている。
しいていえば、タイ人が大好きなジャッキーチェン映画のタイ版といったところ。
アクションとカーチェイス、勧善懲悪と典型的な娯楽映画でしかも仏教がからみ国宝の窃盗とか、麻薬とか内容も豪華で盛りだくさん。
しかも英語の字幕つきで白人客をも狙っているよう。
まあ、字幕がなくても話はわかりやすく展開が容易に読めるので見ているだけでも充分楽しめる。
途中「ムエタイがこんなに強いか??」と思うところや(まるでK1並にものすごい勢いで相手を次々倒していくのがすごすぎ・・・)「3輪のトゥクトゥクがこんなに速く走れるか??」などの突っ込みどころもけっこうあるが、下手なアメリカ映画よりはよくできている感じだ。
この映画館では普通席は100バーツ、VIP席は150バーツである。
VIPは普通の席より感覚が広くイスも大きい。
混んでいたので、ささやかな贅沢にVIPを使った。
日本の映画もよくやってるので、安いのはうれしい。
ちなみに日本でも公開された「アタックナンバーハーフ」の続編が始まっていてそのためか、待っている間やたらにおかまに遭遇した。
「アタック・・・2」の室内の様子がものすごく気にかかる。
管理人から
こないだ極楽タイランドのTOPページでも紹介しました、この映画の名前は「オンバーク」でございます。古典ムエタイを中心としたアクション映画、なかなかの出来映えでございます。ちなみにトゥクトゥクは改造するとかなり速いモノになり、よく公道レースをして曲がりきれず転がっているという映画のシーンのようなことが起きております。この映画の中でいったい何台のトゥクトゥクが潰されたか、暇な人は一度数えてみてほしいものです。
2月21日
たまたま持っていた2枚の1000バーツ札を見ていると、なんと一部の絵柄がずれているではないか!
うわっ、まさか偽札?と思いながら財布に入っていた他の2枚をだしてきたところ、すべて微妙に違っていました・・・。
まじで?こんなんでいいのか?1000バーツといえば、一番大きなお札。
日本でいえば1万円札にあたる。
それなのに、何枚か集めてじっくり見てみると、明らかに印刷のずれと思われる上下の絵柄のずれとか、透かしの位置のずれなどを随所に発見。
結局もしどれかが偽札であったとしても、どれが本物かすらわからない状態であった・・・。
だって、お札の大きさまで一定していないんだもの。
まあ、タイバーツの偽札を作っても大して儲からないだろうが、これはいけますよ。
偽札のプロの人は考えてもいいのではないか。
だって、誰も全然気にしていない。
大きさが違っても絵がずれてても、堂々と流通している。日本円や米ドルの偽札を作っている職人が見たら、絶対に怒りだすと思う。
いやむしろ、力が抜けてしまうかも知れない。自分たちが精巧な偽札を技術の粋を集めて作っているのに、国家が発行しているお金がこれだ。
世界的に見て価値のないだろうお金とはいえ、国内なら充分使いでがある。
タイ人に精巧な技術とか求めるのは無理なので、そんなことは夢にも考えないと思われるが、外国人が作るならわざとずらしたりしなければならず、逆に大変だったりして。
それにしてもいろいろと適当な国だとは思っていたが、これほどまでとは。(驚愕)
写真左 3つの0の真ん中、その下にある黄色っぽい曲線部分、大きさちがいません?
写真右 右上のV時のマークの左側にある銀色の点線、明らかに場所ちがいませんか?
管理人から
出ましたね、特ダネ。この写真私も見せてもらいました。しかし1000バーツでこれって言うのは少し…ねえ。ちなみに管理人は昔日本に帰ったときに100ドル札を100枚両替に出した時、なんと20枚近く帰ってきました。なんで?と聞くと、一枚を取り出して「これ大きさも印刷もおかしいです」と言われました。しかもその行員が言うには、「アメリカでなら使えると思いますよ」だって。そのままアメリカに行った管理人は、ホントにその札が使えたことに驚愕を隠せなかったのでした…。
2月22日
今日(2月22日)は私の誕生日だ。
毎年だんなの誕生日は、「誕生会誕生会」とせがまれビールを買ってきたりして賑やかなのだが、なぜか私の誕生日は風邪で寝てたりとか、子供が体調を崩して入院とかが続きここ数年全然祝ってない。
今年こそ、祝ってみようと数日前から決心。
さりげなくアピールを開始した。
タイでは大人も子供もとても誕生日がすきで、(というかそれを口実に酒盛り)いつも誰かの誕生会といっては飲みに行く習慣がある。
ところで、私はあまりお酒が飲めないので、日本食を食べに行くことにした。
ビッグCにあるZENというお店に前々から行ってみたいと思っていたのだが、高そうでなかなか実現できなかった。
まあ、こんな日なので気合いを入れて行ってみたら思ったより高くなく、普通だった。
タイ人にも日本食はブームのようで、けっこう満員。
にぎりセットと天ぷらうどんカレーライスを頼んだ。
思ったよりもおいしく、満足できた。
日本食というのは、なぜか妙な味付けになってしまう事が多く、高くて不味い店もあるのだがここは合格、と思ったらバンコクにもあるチェーン店なのだった。
なぜわかったのかというと、支払いの時「スタンプカード」をくれたからだ。
日本食の店でスタンプ集めるというのもタイならではであろう。(タイ人はなぜかこの手のカードが好きで、あちこちの店でよくやっている)
私と子供は、「おいしかったねぇ。またこよう」などといっていたのだが、だんなは無言。
彼は、日本食が好きではない。
理由は<味がないから>って・・・
そういいながらも、山のように盛られたわさびを(タイではにぎり寿司の上にのっているのとは別に、わさびが横に盛られる)大量に醤油に溶いて食べていたが、それでも辛さが足りなかったらしい。
期待のカレーも甘口だったため、七味唐辛子をかけていた・・・やめろ!!(店の人もわざわざ持ってくるな)
管理人から
とりあえず遅ればせながら3X才のお誕生日おめでとうございます。この年になるとうれしいやらそうでないやらで突っ込みづらいですが、222とまあ覚えやすい誕生日で…。ZENと言えば、タイにある日本料理チェーン店の中でも有数のやつですが、まあ味の方は…ねえ。それほど高くないのが魅力かな。ところでタイ人や香港人のわさびの量半端じゃないですね。醤油よりも断然多いんですよね…。(絶対舌壊れてるって)
2月23日
日本からお客様が来られている。
朝ご飯の時話をしていてふと見たら、足に大きい打ち身の跡のようなものがついている。
どうしたのかと聞いてみたところタイ人が連れていた猿に咬まれたという。
傷跡は目立たないものの周りが青あざになっていて腫れている感じ。
犬なら狂犬病とかあるけど、猿はどうだろうと思いつつも腫れが痛々しいし、保険に入っているとおっしゃるので、それならタダだし見てもらいにということになった。
だんなに話したら、顔色が変わり「病院行ったほうがいい」という。
普段なんでも「だいじょうぶ」の人がである・・・。
行ってみると、医者には「なんですぐに来ないのか!」と怒られた。
犬の様に予防接種もしていないから、とても危険なのだという。
期間を開けてワクチンを5回は接種しなくてはならず、抗生物質もかかさず飲むように、とのことだった。
しかも腫れている方の足は短パンの上からなので問題ないが、直接咬まれて傷になっている方が危険とのこと。
実は見たとき、素足に咬まれた方は一見切り傷のようで気がつかなかった。
咬まれてから2日ほど経っていて傷も治りかけていたのだが、猿の唾液がそこから体内に入っていたら危ないのだそうだ。
それを聞いて私も同行のお友達も「ひえーっ」と思った。
なぜなら、「ま、いいか。これくらい」と少なからず思っていたからだ。
ただ、珍しいことだし一応医者に見せて化膿止めでももらっとけば、程度の認識だったのに、えらい大事であったのだ。
<何か生き物に>咬まれたら<即座に>医者にかかって指示を仰がないと熱帯のタイでは特に、場合によっては死に至るらしい・・・。
だんなが通訳してくれ、破傷風のようなことをいっていたが、狂犬病に近いと思う。
どちらにしても傷口から感染するかなりやばい病気である。
みなさんも、異国では自分で判断せず何かあったらすぐ病院に行きましょう。
管理人から
異国の地では、犬、蛇、蚊など何に咬まれても病気になる可能性があり、かつその病気は日本にはないものが多い。少し臆病なくらい病院にすぐ行った方がいいケースが多いことを、心に留め置いていただきたい。管理人は動物嫌いなために近づくことさえせず、おかげでなかなか咬まれないが、タイではタイの女の方に咬まれることが多かった。なぜタイ人は血が出るほど咬むのだろう?と思ったが、これも病気になる可能性を秘めてたのだなあと思うと恐ろしいことだ…。
2月24日
プーケットタウンのはずれに、刑務所がある。たまにその側を通りかかることがあるが、長い間学校か何かだと思っていた。
なぜなら、建物の塀の周りに紙で作った?お花のようなきれいな飾りがしてあったり、壁の色とかもなんとなくパステル調でかわいい感じを醸し出していて、暗さはみじんもなかったからだ。
門から建物もみわたせ、別にがっしりした門扉で閉ざされているわけでもない。
しかし、あるときふと中を見たら、明らかに受刑者と思われる服装の人達が集団で前栽にたむろっていたのだった。
その時も門は開け放たれ、周りに看守らしき人は見あたらなかったのでなんて無防備なんだろうと思ってしまった。
ここでは脱獄とかないんだろうか。
どう見ても門まで数メートル、全力どころか軽く走れば出られるし・・・。
いつも思うが、タイ人ってそういうことは思いつかなそうだ。
なぜか銀行も誰でも強盗できそうだったし、セキュリィティはどうなっているのか?
「努力しない」「すぐあきらめる」「はじめからどうせ無理だと思いこむ」といったタイ人の<無気力さ>が非常によく出ていると思った。
まあ、脱獄したら罪が重くなるのだろうが、普通犯罪者って(アメリカ映画とか見てると)そういうことを常に考えているのじゃないの?
何で刑務所なのに、あんなに塀が低くて上に有刺鉄線とかもはってないのか?
普通の家でももっと万全にしてるところがたくさんあるというのに。
もしかして、待遇が良すぎて、出たくないのだったりして。
なぜなら受刑者らしき人達は玄関前を整列して行進というよりは、だらだら歩きしながらもなぜか楽しそうな雰囲気だったから。
凶悪犯罪者収容所ではないのかも知れないが、あのほのぼのとした感じはなんなのか、わけわからん。
管理人から
この国の刑務所はなぜかお金がある人に有利なように出来ているそうで、お金があればたいていのことが自由になるそうだ。タイの女子刑務所について映画が出ているのでそれを見るのも参考になるかもしれない。題名は「ブロークンタウンパレス」だったと思う。ビデオ屋にゴーである。刑務所内でサッカーのワールドカップをやったりと、なかなかアイデアはあるようだが、それ以前の問題だと思うぞ、ここは。
2月25日
ムエタイを見に行った。
日本からのお客様の希望で行ったのだが、着いてみるまで「ほんとにやってるのか?」かなり不安であった。
なぜなら、事前情報が違いすぎ私の入手した筋によると「火・金曜」だんなは「週末」お客様は「金曜しかやってないとか」という。
いずれにしても、帰られるまでには今日しか(やってるかもしれない)日はなかったので、だめもとで行ってみた。
私は見るつもりはなかったが、メイン試合はなんと<日本人>らしいので一緒に観戦することにした。
金曜日以外はひっそりとやっていて面白くない、客も少ないという噂だったのに、前回金曜日に見たときよりも大勢入っていて熱狂している。
まあ、毎度の賭のため熱くなっているタイ人集団が騒ぎまくっているのだが、いつ見てもその必死さには感服する。
やはり金が賭かると気合いが違う。
10時前に行ったので、ほどなくして本日の目玉である<タイ国VS日本>の熱き戦いが始まった。
当然のように更に盛り上がるタイ人&やけにたくさんいた日本人観光客とわれわれ。
だんなの話では、日本人選手は今日がデビュー戦だという。
始まってすぐ、相手の若いタイ人に顔を責められ非常に苦戦している新人さん。
こりゃあ、散々か?と思うまもなく突然、相手はよろけしりもちをつく・・・。
あれ、意外と強い?と思っていると、2度3度相手は大きく後ずさり、ついには太めのタイ人はノックダウン!?
わずか1ラウンドKOである。
だんなはじめ、周りのタイ人大受け。
そう、これはショーなのだそうだ。
「トレーナーか誰かがお金渡してる」とだんなは言う。
こうして初勝利を味わわせてあげ、みんなでデビューを祝うのだという。
(たぶん本人はわかってないだろう)
勝っても、勝ったときのポーズのやり方すらわからず、おろおろしていてタイ人のトレーナーに「こうやってするんだ」などと教えてもらっていた日本人選手。
ちなみに名前はユーロ・フジヤマという。
いかにもすぎて「ほんとに日本人か?」と対戦表をもらったときつぶやいてしまいました。
今後のご活躍を期待します。
管理人から
ユーロ・フジヤマ?ありですか?それ。タイではムエタイにもいろいろありまして、観光地あたりでやっているショーは明らかにショート化しているのでわかりやすいが、そこに外国人が絡んでくるとひと味違ってくる。さすがのタイ人も外国人に負けるわけにはいかないため適当に遊んだ後に相手に会わせてやっつけてしまう。つまり彼らは本当はかなり強いのだ。ちなみにメンバーのおーどりーさんは、ショーではなくガチンコ勝負で相手をヒイヒイ言わせる恐ろしい人である。管理人もやりたくない相手である…。
2月26日
タイ航空にカードの有効期限を聞きに行った。何年も使ってなかったし結婚して名前も変わっているので、まだ使えるのか確かめようと思ったのだ。
が、風邪を引いて声があまり出ない。
それで、だんなについてきてもらって話をさせたら、職員の態度がでかい!
名前で私のだとわかっているのに、だんなにタイ語でなにやらまくしたてていてどう考えてもそんなにややこしい話じゃないはずなのに、いろいろ聞いている。
結婚証明書がどうとかいっているので、「この前聞いたとき、カードの番号とパスポートがあれば調べられるといわれた」とだんながいうと、私に向かって<ホワット ドゥー ユー ウォント?>と言ってきた。
さっきの白人にはすごい丁寧な言葉遣いやったくせに、何でそんな態度?
しかも、散々だんながタイ語で説明したやろう。
出にくい声でもう一度私が<英語>で言うと、やっと調べに行ってくれた…。
タイ語が母国語じゃないのか?
とにかく、なにを威張っているのかさっぱりわからない。
どこの会社でもそうだがタイではお客に大してやたら横柄。
しかも相手によって態度が変わる。
だんなの色が黒くて服装もだらっとしていたので、私たちは見下されてしまったのである。
その上私が日本人なのに最初話さなかったので、英語がしゃべれないと思うと、とたんにばかにした態度である。
(声が出ないからだんなに言ってもらっただけなのに)
なんかいちいちむかつく〜。
君ら!マクドナルドの店員のほうが、社員教育行き届いてるぞ!!
管理人から
タイの役所や大企業は、非常に対応が悪いことが多い。しかし英語には弱い。まるで昔の日本のようだ。だいたいタイ語で話そうとしても、英語で返ってくるあたり、疲れてしまう。タイで仕事したい人にも言いたいのだが、タイではタイ語が出来るよりも英語が出来る方が仕事見つかりますよ、それもいい条件のが…。
2月27日
先日のムエタイ。
あまり期待してなかっただけに、非常に楽しめました。
大体その日はやってないという情報もあったわりには、着いてみると周り中に屋台が並び駐車場は満杯。
トゥクトゥクで後から後からどんどん人がやってくるし。
プーケットでは、本格的な試合をやっているのはここだけなので隠れた観光スポットのようでした。
というのも、場所がプーケットタウンのはずれのため、なかなか交通手段がなくガイドさんに送り迎えしてもらうか、自分でレンタカーまたはバイクなどでくるしかないからである。
日本人観光客はパトンのホテルに泊まることが多いため、不便だがやはり一度は見てみるものだと思う。
ところで、例のフジヤマさんのデビュー戦は見事にすばらしい勝ちを収めたわけだが、他の試合であれだけ賭けまくっていたタイ人達は全く賭の対象にしていなかったのだった。
そう、タイではきっとデビュー戦とはこういうものだと決まっているのだろう。
(日本でもそうなのか、格闘技に詳しくないのでわかりませんが)
当のフジヤマ氏はじめ応援していた観光客も、心地よい勝利に酔いしれた瞬間でした。
それにしても、人をおだててのせるのがうまいというか、人を気持ちよくさせるつぼを抑えているのがタイの人達。
なんていうか「今日のところは負けといたれ」みたいな日本的な感情をタイ人がもっていることが妙に印象的でした。
管理人から
ムエタイではKOシーンはほとんどありません。と言うのも、ものすごい選手層の厚いところでちょうどいいレベルの人を選んで試合を組むからです。その理由は、まさに賭けるためなのです。5ラウンド目一杯戦ってもらわないと、途中で賭けが成立しません。なので外国人のように、最初から倒しに来る選手の試合では賭ける人が減ってしまうんですよね。って、いいのかそんなことで…。
2月28日
2月ももう終わり。
毎年恒例のように、例の羽蟻が発生するこの時期、まだ予断は許さないものの、なんとか初めの1ヶ月は乗り切った。
あとは天気の状態で今年の発生率が低いことを祈るのみである。
例年1月の末頃から、ひどいときには6〜7月頃まで月に数回マレーンマオの襲来があるのだが、大発生の時には窓を閉めていても、サッシのわずかな隙間から、かすかな灯りをめがけて怒濤のごとく室内に入り込んでくる。
外には無数の蟻が舞っていて恐ろしい光景が展開されている。
大体暗くなる頃から現れ、遅くとも8時前にはどこへともなく去ってしまうのだが、その間部屋の電気を消して暗い中でじっとしていなければならない。
これはけっこう情けないものがある。
しかし、テレビでもつけようものならとたんにその明かりに引き寄せられてどんどん入ってきて飛び交うため、後の落ちた羽の掃除や羽がとれてはい回っている本体を掃き出すことを考えると暗闇にいることを選んでしまう。
そこで今年は新兵器を導入した。
電気虫取り機である。
30cmぐらいの円筒形の真ん中に蛍光灯が縦に立っている。
その周りを取り囲むように鉄の柵があり、そこに微電流が流れている。
光に集まってきた虫がそれに触れると感電して死んでしまうという仕組み。
そんなもので虫がとれるのかと、けっこうばかにしていたが500バーツぐらいだったので物は試しに買ってみたところ、これが意外にも大活躍。
特にものすごく光に寄ってきやすい性質の羽蟻は、ことごとく引っかかってくれる。
これさえあれば、例え部屋に入ってきても電気を消してその光だけにすればみんな勝手にそこに集ってくれるので、まさに飛んで火にいる夏の虫。
虫取り機に累々と横たわる死骸が気持ち悪いが、部屋に点々と落ちているよりどれだけましか。
ちなみに日本製だった。某メーカーさん、ありがとう。
管理人から
虫のせいでテレビもつけられない生活、かなりみじめでございます。タイの虫の数は、日本で皆さんが想像しているようなレベルではなく、たとえて言えば、東京のカラスのように異常です。(相変わらず変な比喩ですいません)バンコクの我が家でさえも虫やアリにはしょっちゅう悩まされるので、うちもこの新兵器投入しようかなあ。