11月1日
知り合いに紹介してもらって、ある会社に用事で行った。
そこは、タイに良くある長屋形式の建物で間口2〜3mくらいの一見ただの部品の修理屋のように見えた。
案内されて中に入ると、奥の方の部屋が事務室になっていて、そこに紹介された社長が座っていた。
タイ人にしては流暢な英語でまくし立てる彼は、タグホイヤーの腕時計にキンキラの宝石を散りばめた指よりでかい指輪を両手にしていて、かなりの景気良さがうかがえる。
話を聞いてみてびっくり、マレーシアの会社と提携して輸入業をしているとかで、機械の部品などを買い付けてプーケットだけでなく、パタヤやサムイ島などに売っているそうだ。
で、その額が半端じゃない。「この前は・・・」といいつつ、手元の資料を見せてくれたら、一度の支払額300万バーツとか500万バーツとかの規模である。
こんな小さなごく普通の店、いやむしろ普通より小さめともいえるようなところで、そんな大金が動いているとは。
お金ってあるところには、あるもんだと妙に感心したりした。
日本円しても1000万円前後の金額である。
タイの物価を考慮すると、3000万から5000万円を一度に動かしているくらいのインパクトがあると思う。
それを社長ひとりでやっている。
数人いる社員は、部品の修理工のみである。
この手の会社がほかになく、ほぼ独占状態でかなり儲かっているらしい。
後で、ふと気になって聞いてみたら、やはり華僑の血が混じったタイ人だった。
成功してる人を見ると「純粋なタイ人じゃないよな」と、つい確認せずにはいられない・・・。
管理人から
タイで商売がうまく行ってる人、ほとんどが華僑系。純粋なタイ人はほぼ例外なく商売が苦手。彼はみんな公務員などになりたがる。そしてお金持ちからその権力を利用して、お金(賄賂など)をいただくというシステム。華僑の皆さんの商売のうまさ(すごさ)は見たことがない人には分からないだろうが、ホント日本人では太刀打ちできないなあと思うことがある。日本人はやっぱり商人ではなく職人の国にならなくちゃね。
11月2日
日本では冬に当たる時期、なぜか南半球でもないのにプーケットでは夏となる。
正しくは、雨期が終わって乾期になり、次第に暑さが増して4月が盛夏となるのだが。
この時期、プーケットの主なビーチでは、どこからともなくわらわらと集まってきたビーチボーイたちがスタンバイしている。
彼らは季節労働者なので、稼ぎ時には田舎から親戚を頼ってはるばるプーケットまでやってくる人も多い。
1日中ビーチでたむろってぐだぐだしているようにみえるが、実はそれが仕事である。
遊んでるようにしか見えなくても、彼らの心境は「今仕事中で忙しい」のである。
しかし、どう見ても忙しそうには見えないため、タイ人からもなまけものでどうしようもない人達だと思われている。
私も最初は「こんなんでお金儲けられたら、楽でいいよな〜」と思っていた。
でも、ある時知り合いの男の子を見ていてふと気づいた。
彼は日に日に焼けていく・・・。
タイ人も日焼けするのだ。そしてすごくやけたらやっぱりやけど状態になって、痛いのだそうだ。
シーズンのピークには、褐色を通り越して焦げている。
それなのに、まだ焼けていくのだった。
タイのきつい日差しの中、炎天下を朝から晩までずっとうろついているのである。
裸足で焼けた砂の上を歩き回って、ひたすら勧誘し続けるのは、ものすごく体力を消耗することだと思う。
日本では彼らを悪く言うような報道しかされていないが、これはこれでけっこうたいへんな仕事だと感じる。
すきあらば、ナンパして女の子に奢ってもらおうとばかり考えている輩もいるが、もくもくと仕事をこなしている人もいる。
いろいろな事情でまともな仕事に就けない人達なのではあるのだろうが、決して楽して儲かっている訳ではない。
どんな階級の人にも、いい人もいれば悪い人もいる。
むやみやたらに見下すことは、誰に対しても失礼だと思う。
管理人から
ビーチボーイという言葉を聞くだけで悪感情を抱く人もいる。そして同じように水商売の女と聞いただけで悪感情を抱く人もいる。そういう人に限って人間は平等だとか、職業の卑賤はないとおっしゃる方が多い。アジア人、タイ人だというだけで、日本ではあまりいい目で見られていないのも事実。はっきり言うが何様のつもりだと言いたい。人は人それぞれであって、職業や人種で区別するのは失礼なことだ。と、管理人にしてはマジメなコメント送ってみた…。
11月3日
タイのテレビを見ていると、日本のドラマや韓国の映画なんかを吹き替えにしてしょっちゅうやっている。
で、けっこうよく画面にぼかしが入る。
決して怪しい場面ではなくてごく普通の話の中で突然画面半分が見えなくなったりするので最初は「何事??」と焦っていた。
これは、法律での規制がいろいろとあるようで、最も多いのが登場人物が煙草を吸うシーン。
口元をいきなくぼかすので、顔の表情は見えないし、ひどいときには画面に主人公がアップになって煙草をくわえているのを、無理矢理ぼかすので画面の下半分が白かったり。
あと、刃物類もNGらしく、犯人が女性の人質を羽交い締めにして「動くな、さもないとこいつの命はないぞ」などと良くあるセリフをいいだしたら要注意。
首のあたりが白くなったら、そこに間違いなくナイフをかざしている。
まぁ、この場合はナイフが見えなくてもある程度想像はつくが、煙草の場合はかなり時間を要した。
そういうことにうるさいわりに、死体とか血塗れの人とかは平気で映す。
普通のニュースでもばんばんそんな映像がでてくるので、なにげに見ているとしばしば衝撃映像を目にしてしまう。
しかし、ケーブルテレビや衛星放送から受信できる番組には、この規制が緩いのか、ないのか、けっこうすごい内容のものをぼかしなしでやってたりする。
それでは、意味ないのでは?と見かける度に思う。
香港・中国系の映画では、男性が女性をよってたかってぼこぼこに殴ってたり、襲ってたり、猟奇殺人してたりする・・・。
こちらのほうが、よっぽど子供の人格形成に影響すると思うのだが。
管理人から
タバコを吸うシーン、ナイフのシーン、なんでこれがダメなの?と言うようなシーンばかり。なのに銃はOK?ましてやぐちゃぐちゃな死体は平気でゴールデンタイムに放送。絶対おかしいってこの国の規制。ちょっと前まで女性の乳首もダメだった。だからその手の写真などにはちゃんとお星様「☆」マークが張ってあったものだが最近はよくなったのかな。今さらって感じの規制、ホントタイには多いです。
11月4日
今日はとにかく、ついてない日だった。
朝から車に乗っていたら突然「どごーん」とすごい音と衝撃が?!
だんなは少しスピードを緩めてそのまま走りつつ「鳥が・・・道の真ん中でけんかしてて、ぶつかってきた」といった。
死んじゃったよ、と嫌な気分になりつつ、目的地の銀行に到着。
チェックを送ってもらったので、現金化しようとしたらすぐにはできなくて2週間から45日くらいかかるといわれた。
これは仕方ないかと思いながら、大きな買い物の支払い予定があったため、確認の電話をしてみると、商品の発送が、1ヶ月先に変更ということだった。
数ヶ月前から交渉に交渉を重ねて、やっと折り合いのついた話しだったのに、なぜ約束今日になって・・・とさらに嫌な予感を高めつつもう一つの予定だったバイクを買いに行く。
欲しかったバイクの在庫は・・・なかった。
見本品1台のみの展示。
じゃあいますぐ買えるやつにするかと変更。
値段を聞いて銀行にお金をおろしに行く。
と、今度は月初めの月曜日だったから、ものすごい長蛇の列だ・・・。
やはりこんなもんだろうと思いつつ、今日の購入はあっさりあきらめ並ぶ気力もなく、銀行をでた。
夕方、だんなが帰ってきてまたでていったと思ったら外から「にゃぁ〜」という猫の悲鳴が!!
ベランダから見ると「猫・・・ふんじゃったよ」とだんなが・・・。
なにをするんじゃ〜〜。
その子猫は我が家に数日前からうろついていて、みかねてミルクをやっていた子だった。
まだ幼いので、人の足元にすりよってくる。
私も何度か踏みそうになり、気をつけていたのに、よりにもよって巨体のだんなにお腹を思いっきり踏まれたらしい。
よろよろと歩いているが、回復するかどうか・・・。
真剣にお祓いしてもらったほうがいいかも知れない。
管理人から
管理人も少し前、かなり取り憑かれたような状態で、メチャメチャ運気が落ちていた。そうするとタイ人にはタンブンだのお寺に行けだの言われてしまう。おかげでワラにもすがりたいときは、見える寺、祠、何でも手を合わせてしまう。しかし、みいさんに起きたことはタイじゃありがちってことなので、それほどついてないってほどのもんじゃない気がするのは、管理人だけなのでしょうか?
11月5日
息子を幼稚園に送っていったら、前に停まった車から園児とともに降りてきたお父さんは、明らかにタイ人なのに見事な金髪である・・・。
思わず「なんか、奥さんが日本人ぽい人だなぁ」という感想が頭をよぎった。
で、なんでそう感じたのかなーと考えてみると、基本的にタイ人は身分に合った格好をしているからだった。
普通若くして車に乗っている人は、まあまあお金があるはずなのでいわゆるホワイトカラーの服装をしている。
タイでは長袖シャツに長ズボンがそれっぽい服装で、短パンなんか外出時にはいてはいけないのだ。
金持ちの人は子供のころから「金持ちらしく」しつけられるので格好や持ち物に気を配る。
しかし、うちのだんなもそうだが、何らかの事情で急に今までよりもなんとなく金回りがよくなってしまうと、なかなか普段の格好までは変えられない。
必然的に他のタイ人から見てもちょっと浮いてしまう。
微妙に、そういった違和感を感じてしまったのだった。
もちろん、周りのタイ人から見て、だんなもそのように見えているのだとわかっているし、本人も気づいている。
だから、幼稚園の親の集まりには、「恥ずかしい」といってだんなは参加することを頑なに拒む・・・。
ものすごく身分の違いを気にする国民性だと思う。
人と違うということはとにかく恥ずかしいのだ。
それなのに、見分不相応の買い物をしたがったりするのは一体なぜ?
身分をわきまえて行動してるのではなかったのか??
管理人から
タイという国は身分にとても厳しい。これは日本人にはとてもわかりにくいのだが、日本人はタイ人のどの層とでもつきあうことが出来るのに対し、タイ人同士ではそうはいかない。タイ人同士に玉の輿というのはほとんどあり得ない話なのだ。女性でも愛人になるのが関の山で、男性に至ってはほぼ道がない…。だから日本人など外国人と結婚してしまうと、まるで成金のようになってしまうのだ。まさに地に足がつかない…。
11月6日
ビッグCの中のショッピングセンターに行った。
ここには、なぜか安いVCDが大量にうっているコーナーがいつもある。
タイのマイナーなドラマ?か映画とか、インドの映画とかが多いのだがたまに日本のマイナーアニメとか、特撮ものも売っている。
これらは、テレビで放映されたものをコピーしてタイ語吹き替えになっていて、1枚100円〜200円程度。
また、ちゃんとしたCD屋さんに売っているものは、パッケージもきちんとしていて300円くらいはする。(それでも安いが)
その一角にDVDの安売りを発見。
バンコクでの安物買いの銭失いが頭をよぎるが、こちらはパッケージもきちんとしていて、未開封のものだ。全く怪しさはないのに、異常に安い。
謎の売れ残り品と思われる。
元値は450バーツのようだが、250バーツ、149バーツの特価シールが貼ってあり、それが「更に特価の99バーツ」だった・・・。
一応ごく普通のハリウッドのSF、B級作品。そういうのが好きな私はもちろん買った。
結果は全く普通だったので、バンコクのはDVDというあおり文句からしてうそだったのかも知れない。
というより、地元でいくらでも安く買えたのになんでわざわざよりにもよって怪しいコピーものを120バーツも出して買ってしまったのか?
恐るべしバンコク。
なんとなく、「バンコクは何でも安い」と思っている田舎者心理が、べつに何でもないものをついつい得した気分でおみやげにしてしまう・・・。
このときのバンコク滞在中にチャトウチャック市場にも訪れたが、はっきりいって飛びつくような安くて珍しいものをこれでもかとばかりに売っていたわけではなかった。
しかし、同行した義姉の目の色は確かに変わっていた。
そしてやたらにでかい、木製の象の置物をふたつも購入していた・・・。
そんなもの例え安くても、プーケットで買わないでしょうに。
管理人から
この「バンコクは安い」というがまさにディスカウント商法。スーパーの特売品も必要もないのに安いと言うだけで買ってしまう。いらないのに…。そしてその目玉商品につられまたさらに必要のないものを買ってしまう。セットでおいくらなんてまさにその典型。「いらないものを買わない」これが出来る人が買い物上手なんでしょうね。
11月7日
ついでがあったので、銀行のいつもと違う支店でお金をおろそうとした。
日本だと別の支店であろうが全然問題なく入出金できるのに、タイではなかなかやっかいだ。
わかっていたので、あらかじめパスポートを持っていった。
しかも私は通帳を作ったときまだ独身だったので、名前が今と違う。
昔の旧姓のパスポートと新しいパスポートもぬかりなく用意していた。
で、予想通り「パスポート」というので、渡して「同じ名前(旧姓)でしょう?
期限が切れてる?これが今ので、結婚して名前がタイのに変わりました。
それから、この新しい通帳がタイの名前の通帳。」などと説明。
一通り聞いていた職員は
「他人の通帳でお金をだしたいの?」
だーかーらー、話を聞け!
パスポート見たら同じ顔の写真が貼ってあるだろう、ともう一度説明。
かなりしぶしぶ「もし、問題あったら・・・」とぶつぶついいつつ、なんとか書類作成。
しかも、パスポート番号とか電話番号を控えられ、さらに住所まで聞かれた。
そこまで疑うかと思いながら、答えると「?そんなとこ、ないでしょ〜」とつっこむ。
あるって、おまえが知らんだけじゃー。(確かに最近まで山だったところで通りの名前を知らない人は多いのだが・・・。)
その後しばらく待たされてやっとお金をもらえた。
後で、だんなにいうと「だって顔知らないから。誰かわからないでしょ」という。
「だからいつものところが、簡単っていってるのに」とぶつぶついうし。
でも、ちょっと待て。
銀行とは本来顔見知りの人のみが利用するだけのところではないぞ。
それが、タイ人にいわせると同じ銀行の別の支店はあくまで別のところで自分の口座のあるところしか、利用しないらしい。
しかも、銀行によっては支店があってもプーケットの通帳だとバンコクではおろせないとか、わけのわからないルールのところもあるそうだ・・・。
オンライン使ってるんだから、融通きかせろよ。
管理人から
さすがはプーケット。バンコクだったらまあ、問題なしですな。ここじゃいちいちお客の顔なんて覚えてないですもん。と言うか、入出金共に管理人は私はATMでします。(ちなみにタイのATMで入金するのはとても大変です)そして振り込みも電話でやります。だってタイの銀行の窓口、なんでいつもあんなに混んでるのって位混んでますから。でも理由がATMでのやり方が分からないだけではないかと疑っている管理人でした…。
11月8日
昨日の銀行ではさらに驚いたことがあった。
長い間待たされたのでふと見ると、トイレがある。
普通銀行って防犯のためにないのになと思いつつも、英語でわざわざTOILETと書いてあることだし、これは客も使っていいんだろうと解釈し、行ってみた。
トイレの奥はボイラー室みたいになっていて建物の裏に簡単に抜けられそう。
けっこう繁華街に近い場所にある銀行なのに、こんなことでいいのかと気になった。
またよく見てみると、カウンターの端が思いっきり広い空間になっていて仕切られてないので、客でも入ろうと思えば中に入れる・・・。
もちろん中には、札束の入った袋とかをその辺に置いてるし。
「なあ、ここってめっちゃすきだらけだと思わん?」とだんなにいうと
「だって、近くに派出所あるし、路上駐車しにくいところだから」
いや、そんな問題ではないと思う。
「でも、銃って簡単に買えるでしょ。こんなんだったら、ちょっと頑張ればどろぼうできそう・・・」
といっているところに、カウンターの中からにこやかに談笑しながら数人の行員がでてきた。
両手に明らかにお金が入っていると思われる「1000」とか「500」などとシールの貼ってあるケースを、片手に三つずつくらい持ち客の前を通って一般の出入り口からゆうゆうと出ていった。
この余裕はいったい何なのか。
タイでの犯罪に銀行強盗という言葉はないのか?
日本だったら、かなり田舎の郵便局などでも狙われることもあるのに・・・。
あまりにも隙がありすぎるので信じられなかった。
しかも、ここは一階にある。タイでは大抵の銀行は一応治安の観点から一階は駐車場になっていたりして、二階にオフィスがあるというのに。
まさか現金輸送車もその辺の車なんじゃ??
よけいなお世話だが、仮にも銀行なんだからもうちょっと真剣にやった方がいいと思う。
管理人から
タイの銀行、のんびりしているようでそうでもない気がします。ちゃんと出入り口にはガードマンが立っています。が、そのガードマンの主なお仕事は「ドアの開閉」なんですけどね…。そういえばこないだパタヤで銀行強盗がありましたがこれも外国人による犯行でした。タイでは大がかりな犯罪はほとんど外国人がやっているような気がしますが、それもこれ籾井さんのダンナさんみたいな考えの人が多いからですね?
11月9日
やっとバイクを買った。
前に使っていたのが古くなって、修理しつつ使っていたのだが、ついに壊れてしまい、新しいのを買うことに。
プーケットではなんといっても、HONDAが主流らしい。
タイの特徴として、中古品としての価値も高く買い換えたくなったらいい値段で引き取ってくれるのだそうだ。
いろいろと問題があって今お金があまりないので、安いのを選んだら例によってだんなの「一番安いよ。みんなもっと高いの買うのに。恥ずかしい」の声。
恥ずかしいのは、あなた。
文句いうなら自分で買え、とそれにする。
オプションもいろいろつけたいとかいっていたが、とりあえず無視。
今まで散々いろいろ「買ってぇ」攻撃されたので、もう自己資金が乏しいから・・・。
すぐに持って帰れるというので、ピックアップの車に乗せてたら店の人が手伝いに来てくれた。
だんなを見て「覚えてる?中学の時同じだった○○だよ!!」
だんな・・・忘れてました。
でも、思い出したらしく「10年以上会ってないねー。いやー、懐かしい」とかいいつつ、昔話に花が咲いていた。
しかし、どこででも知り合いに会う人だなと感心していると、その後お昼を食べにいったけっこう有名なラーメン屋さんでも別々に入ってきた、数人の友人としゃべっていた。
行動範囲が狭いのだろうか?
でも、前に郵便局の人にも「君○○ちゃんの弟?お姉さん元気?」とかなんとか話しかけられてたし。
さて、家に帰る途中だんなの携帯に電話が掛かってきた。
内容は「バイク買ったんだって?」
プーケットタウンから家に帰るまでの間に、もう既に誰か知り合いに見られたようだ・・・。
こんな生活、疲れる。
管理人から
噂の国タイランド。隣近所で起きていることはたいていすっかりばれています。昨日夫婦げんかをしたことなど次の日の午前中には知らぬ者のいないほどの伝わり具合。ましてや外国人たる我々は、興味をそそる最高の対象でしょう。考えても見てください、日本の田舎に外国人が来たときのことを…。
11月10日
今日は朝からいい天気。
やっと乾期も調子に乗ってきたか、などと思いながら大量の洗濯をした。
山なので、湿気が多く雨が続いたり曇りだと、なかなか洗濯がからっと乾かないのである。
気温もわずか十数メートル違いのふもとより少し低いらしく、むわっとした暑さはなくて涼しいが、その分乾きが悪い。
涼しいといっても、常に日本の7月程度はあるので汗はかく。
だから洗濯物の量はけっこう多い。
早く乾かして次にいかないと、たまって臭くなるのはどこも同じ。
そんなわけで、雨期は最悪。
乾期になってくると洗濯するのが(あまりにも早い乾き方のため)楽しくなってくる。
なにしろ、干して1時間もしないうちにからっからに乾いてほかほかしている。
いい匂いの洗濯物は幸せな気分になる。
今日はあまりの日差しに家中の枕もベランダに出してこのときとばかりに干しまくることにした。(タイの家には枕が多い)
もう干すものも洗濯するものもない、主婦としての満足感でいっぱいであった。
ついでに窓も拭くことにする。
このところのたたきつける雨や常駐しているヤモリ軍団のおしっこ?などで、とても汚いので、こんな日に一気に片づけてしまおう。
天気のせいで気分もよく、掃除もすすむ。
充実した1日だった。
夕日もとてもきれいで写真を撮ったりして。
で、暗くなってきた頃から突然激しい稲光と雷鳴が。
そのうちだんだん近くなってきて、ついにはどどどどーっともう滝のようなとしかいいようのない大雨が降ってきた。
テレビは映らなくなり(電波が遮られている?)たたきつける雨音で声が聞こえない。
数十分後、雨は嘘のように止み雲の切れ間からは星が・・・。
メリハリのきいた気候はきらいではないが、せっかくきれいにした窓には見事に雨の跡がついていた。
管理人から
主婦ではない管理人は洗濯はあまりしないのですが、これと同じようなものは分かります。それは車の洗車。雨期になると洗車する気なくなるんです。毎日雨だから…。(こんな時にもきれいな車に乗ってる人は運転手付ですね)そして乾期になって喜んで洗車したら…、まるで狙っていたかのように雨が降る。いやあ、神様は意地悪だわ。
11月11日
朝から用事があり、外で朝ご飯を食べることになった。
プーケットには専門の朝ご飯屋がたくさんあって、点心風のものやおかゆ、にゅうめん、らーめん、鶏ご飯、豚ご飯などを食べたりする。
今日は初めての店に行った。
そこでは鶏ではなく、珍しいアヒルご飯を売っていた。
あひるのちょっと苦手な私は具だくさんのおかゆ、だんなはアヒルご飯にして、ふたりでひとつスープも頼んだ。
不便なところにあるのにも関わらず、けっこう繁盛しているので予想していたが、やっぱりものすごくおいしいー。
油っこいものが多いタイのおかゆなのに、ここのはあっさりしているのに、こくがある。
そして、頼んだスープだが、どろっとした黒い色の中に煮込んだアヒルと椎茸、えのきなんかが入っている。
味はというと・・・薬臭い感じ。
これは、前にどっかで食べたことある、と記憶をたどってみると、昔マレーシアで食べた中華系の店の薬膳スープだった。
朝からなんか豪勢だ〜。
大満足してお会計を聞くと「180バーツ」うわーっ、高い!と思ったがやっぱり薬膳スープが高くて一杯100バーツするのだそうだ。
いつも朝ご飯といえば、25バーツくらいの鶏ご飯とか一皿2バーツの点心だったので、一瞬びびったがそりゃ薬膳だもんなと納得。
高いといっても300円なんだし・・・。
プーケットでも、ここしか売ってない有名店だそう。
それにしても、いつも思うが食べ物屋のことにくわしい人だ・・・
管理人から
朝から外食?って思うかもしれませんが、タイでは普通自宅で食事を作らないので(そういう設備自体がついてない)けっこうあたりまえのことだったりする。けど、朝から薬膳食べる人は…、いないわなあ、普通。
11月12日
朝ご飯を食べに近所の食堂に入って、何気なく新聞を見た。
一面にでかでかと「どす黒く色の変わった裸の赤ちゃんの死体」が鮮やかな写真でのっていた・・・。
突然そんなものを目にして、かなり気分が悪い。
別に見たくもないグロ画像を朝っぱらから、見せつけられた気分だ。
記事の見出しは、「母親が息子の全身を切り裂き腕を切り落として殺す」とかなんとか。
なまじ、偶然知っている単語が多く読めてしまった自分がまた鬱・・・。
タイの新聞には、このように死体とか血塗れの人とかの写真がよく掲載されている。
衝撃的なほど部数がかせげるのだろうか?
うひぇーなどと思っていると、ご飯が運ばれてきた。
今日に限って目の前に置かれたスープには、鶏の足がどでーんと器いっぱいに入っている。
爪のついた足先がなんともいえず、グロい・・・。
「いつもこんなもの、頼まんのに、なんで今日これを飲むわけ?」とだんなにいうと「毎日、あなたが飲んでるスープを今日は大きな器に入れてもらっただけ」というではないかっ。
こちらもかなりのショックであった。
そのスープの方を見ないようにして豚のせごはんを食べていたが、さっきの写真と目の前の鶏の足が微妙にオーバーラップしてかなりきつい、食欲がでない。
全く動じていないだんなはさすがにタイ人である。
一応「気持ち悪い」と訴えたが「なんで?おいしいのに。」と足をすすっていた。
管理人から
タイ人はこういうグロイモノを見てもケラケラ笑っている人とか多い。スプラッタ系のモノを見ても全然大丈夫らしいが、代わり日本的なお化けには弱いみたい。と言うのも一般にタイではお化けは信じられているから。冗談で「そこに何かいる」みたいな事言うとホント怖がるのを見せられると、どちらがホント?と聞きたくなる…。
11月13日
プーケットは、世界的に有名なリゾート地といってもまだまだ一歩奥に入れば、鬱蒼とした林などがたくさんある。
だからなのかどうか、土地の人は大抵不思議なものに遭遇したことがあるという。
昔ではなく、現代の話である。
老人だけでなく、そのへんのおばさんや青年までもが「この前、どこそこでお化けを見た」とかいっている。
はじめは、またまたぁーとか思っていたが、去年の今頃近所のおじさんがすごい勢いでやってきて
「山の神様を見たよ!」
なんか「はぁ?」って感じなんですが、だんなはかなり真剣に話を聞いて頷いている。
なんでも夜中にうちの隣の敷地でたき火をしていたら、突然どこからともなく真っ白な服を着た白髪のおじいさんがものすごいはやさであらわれたそうな。
そしてぐるぐると我が家の周辺を点検するように歩き回って林の中に消えていったと。
まるで風のように駆け抜けていって唖然とした、
絶対この世のものではない。
そして、だんなとおじさんのふたりが出した結論は「この辺の山を守っている神様が、最近木を切り倒して家が建ちはじめ様子が変わったので見に来たのだろう」でした。
お供えしなければといって、しばらくお花や果物を祠にあげたところ、なんと白人の長期滞在客が来て、その後数ヶ月我が家の家計は潤ったのでした。
ちなみに今はまた、貧乏生活に戻っていますがあの一瞬だけ景気がよかったのは、なんだったのだろうか。偶然というにはとても不思議な出来事でした。
できたら、今年も御利益をお願いしたいものです。
管理人から
タイの精霊信仰、日本と似てるって思いません?同じ仏教と言え、全然システムは違うのですが、どちらの国も「すべてのモノに命が宿る」みたいな考え方がありますよね。ある意味神教っぽい所があるのも、タイが日本人にとって身近に感じられる原因かもしれません。
11月14日
偶然ちょっとした知り合いのゲイの青年と話していたところをだんなに目撃された。
また「男と楽しそうにしゃべって」などと、機嫌悪くなるかなと思ったら「おかまか」といった。
なんでわかるんだー、その人は外見は普通の男の格好のままである。
「なんで?」と聞くと「歩き方がおてんば」(意味不明・・・)
どうやら歩き方が普通と違うらしい。
さすがにゲイの宝庫に暮らしているだけあって、見慣れているのかだんなはやけにゲイを見分ける能力が身に付いている。
まあ、かつて言い寄られたとかなんかあって自然に危険回避しているのかも知れないが。
体型を変え女性っぽい格好をしていても、男性のままの姿をしていても見抜けるらしい。
私はというと、いかにも!という人しかわからない。
先日は前を走っているバイクの後ろに乗っているお姉ちゃんが実は男であると教えてくれた。
この方は、タイ人にしては色白・キャミソールドレス(しかもレース付のぴらぴらで、透け透け〜)に白のTバックの下着、ピンヒールという格好。
さすがに、タイの女性はバーのお姉ちゃんでもここまでの露出系の人は少ない。
しかし一見あくまでも女性、暗闇で酔っぱらっていたら気づかないかも知れない。
さりげなく、普通のバーに女性として混じっている方もおられるそうなのでどっちでもいい人以外はご注意を。
管理人から
なんて言うか、ホント夜にきれいなお兄さんを酔っぱらっているときに見たら、普通の日本人には理解できない世界。これがまた声もワカラン方々もいるのでさらにはまる。タイでお姉さんと仲良くなったと思って喜んでいたら…、実はその方は男の方だったと言うことに気づかずに日本に帰る方も「かなりの数」いるという事実がそれを物語っていますね。
11月15日
プーケットでは、たいして仕事をしなくても生きていけるらしい。
その証拠に昼間からごろごろしている一家の主らしい年齢の男性がけっこういるし、子供の授業参観に両親揃って平日に来ていたりする。
それでも貧しくて困っているようでもないし、むしろ裕福そうな人もいる。
この人達の仕事はなにか?
まず考えられるのは、会社の社長クラスで日本でいうところの会長みたいに、あまり毎日働かなくてもいい地位なのかも知れない。
また、自営業で比較的時間の融通が利くのかも。
アパートを経営していれば、入居者がある程度あればあくせく働く必要はないし。
しかし、どう考えても何もしていない人もいる。
それでも、全く焦らない。
タイ人の幸せは、ぼーっとしていることであるらしい。
お金がなくても、ぼーっとしていたら、なんとかなるかも、と思っているのか?
最後には、土地を売ればいいか、とかとにかく考えは甘い。
家に全く食料がなくても、親戚のうちか友達の家に行けば、ご飯は食べさせてもらえるし、運が良ければお酒も飲める。
南の島では、急いだら負け。
のんびりしていれば、そのうちいつか運が良ければ宝くじが当たって金持ちになれるかも知れない。
だから、今働かなくてもと思うらしい。
「宝くじが当たったらあれもこれも買ってあげる」
というのがうちのだんなの口癖。
これを聞くといつもいらいらする。
そんな夢のようなこといってんと、働け〜〜、という私は夢のないつまらない人間らしい。
私の見る限り、中国系、イスラム系の人は仏教系の人に比べてよく働く。
宗教観の違いなども関係しているのかもしれない。
管理人から
全然働かない人たち、タイには腐るほどいらっしゃいます。困ると親戚や友達の家に居候して、ただひたすらタダ飯を食う…。だからといって悪びれるわけでもなく、家の手伝いとかするわけでもない。これが短い期間なら納得できますが、1年いるのもざらな話。衣食住が安い国とは言え、する方もされる方も平気ってのを見てると、日本って小さいなあって思っちゃいますね。
11月16日
例の選挙、やっと投票となりました。
で、結果は・・・予想外の落選。
当選したのは、例のB候補陣営。
立候補期間中に候補者が逮捕されその弟が突如代理に立候補したり、というどたばたがあったにもかかわらずです。
直前まで勝利を確信していたらしいだんなの陣営は、投票日当日
「きのうもお金を渡してたし・・・。」
と嫌な予感を口にしていましたが。
なんというか、やはりお金がすべての国なんだなーと改めて実感。
誠実な人よりもお金をばらまく人のほうが支持を得られるんですね・・・。
部外者の私からみても、候補者のスキャンダルや陣営の行動は議員にはふさわしくないものに思われました。
住民に4000バーツずつ配ったり、直前にも大量に住民票を異動したりしていて、なんかもう、どんな手を使っても勝つって感じらしかったです。
だんなの落ち込みようは、それは大変なもので声をかけることもできない程でした。
まあ、いままでのすべての努力が水の泡状態の上今後の生活自体も何かと不便になるのですから、当然でしょう。
普段の生活からは想像もできないほどの熱心さで、ほとんど無給で一日中、徹夜も繰り返してまで応援してましたから、これがあっちの陣営だったら、たくさんお金ももらえたんだろうにと思ってしまいます。(もちろん、当選した暁には祝い金がたくさんでるといってましたが、落選したので・・・)
一番の問題は、パトンには地元の人よりよそから一時的にやってきている人が多いということではないかと思います。
彼らにとっては、誰が当選しても関係ないので、たくさんお金をくれた人を支持したのではと。
このことから明らかなように、地元の人にとっては住みにくいところになりつつあるようです。
管理人から
えええええぇ!?なんですか、この選挙結果。ホントタイの選挙ってワカランです。だいたい途中で立候補者が捕まってその弟が当選する?って言うか立候補する?1人4000バーツって言ったらもう、月給みたいな金がみんなにばらまかれたわけですが、彼らは年間いったいいくら税金払ってるか知ってます?たぶん「0」でしょうね。それだけ払ってもまだまだ儲かるこの商売、血眼になっても…。にしても、ダンナさんの落胆ぶり目に浮かびます。もしかしてこんなに働いたことないかもしれないし…。
11月17日
子供は親の言葉を聞いて覚えるという。
そのため、一緒にいる時間の長い母親の言葉をまず覚えることが普通なのだそうだ。
家の子供も例に漏れず、タイに住んでいるのにもかかわらずまず話せるようになったのは日本語だった。
だんなも家では日本語で話すので当然なのだが、外に一歩出ると全然違う言葉が話されていることを幼いながらも感じ取っていたようだ。
なにしろ、近所のスーパーですれ違った日本人観光客の話す日本語を聞き取りすばやく振り返ったりしていたくらいだった。
ところが、タイ語のほうはだんなの実家でおじいちゃんおばあちゃんと話す機会があるのに、いっこうに上達しない。
今思えばかなり混乱していたのだと思うが、こんなことで学校に行きだしたらだいじょうぶなのか心配していた。
しかし、幼稚園に通い出すと1日タイ語環境に放り込まれているので半年もしないうちに、かなりの「タイ語使い」になった。
それも、プーケットの方言なので、たいしてタイ語のわかっていない私には、さっぱりわからない。
気がつくと、普段の会話も日本語が聞き取れるようだが、返事はタイ語。
しかも、さすがに発音はきれいで当然声調も使いこなす。
我が子ながら、あっぱれなんて思う。
いまでは、気を遣ってくれてるときは日本語で話しかけてくれるが、だんながいるとふたりで楽しそうに方言で会話している。
そんなとき、疎外感を味わっている私である。
が、たまにふたりが日本語で話しているときもある。
先日は
「抱っこ、抱っこぉぉぉ〜」「ねこじゃなーい(今抱っこしないのつもり)」
といっていた。
確かに抱っこは猫じゃない。
しかもそれで通じてるし・・・
管理人から
子供は言葉の天才。我々が何年もかけてやること(かけても出来ないこと?)をスポンジのように吸収していきますよね。でも自分の子供がどんどんタイ語がうまくなっていって疎外感を味わっているみいさんの気持ちよく分かります。タイ語、それも思いっきりプーケット弁なんて父子で話されたら、これから日本語を勉強する予定のしばらくない子供とどうやってコミュニケーションとるんでしょうね、これから…。
11月18日
息子と話していたら
「あのね。お友達がけんかしたの。女の子、泣いちゃったの。そしたらくんくうー(先生)が、たたいたー」
おいおい・・・。
タイでは、すごく感情的な育児をする。
じいちゃんばあちゃん親はもちろん、学校の先生までもが平気で子供をばしばしたたく。
初めて見たのは近所の小学校でだった。
校庭の側にいたとき、教室から子供達がばらばらーっと走り出てきた。
そして、列を作り始めたのだが、あとから出てきた先生がふざけている子供をみつけ、手にしていた棒で足をびしっとたたいた。
子供は当然大泣き。
見かけたこっちが動揺した。
また、だんなの実家でも姉の子供は、やれ宿題をしろだの早くシャワーを浴びろだの、くだらんことでじいちゃんばあちゃん、果てはおばにまで思いっきり叩かれている・・・。
ほうきとか棒でかなりつよくたたかれるので、泣き叫ぶ。
そのわりに、またけろっとしていうことをきかず叩かれているが。
義理の家族はふだんはとても、穏やかな人達だ(と思う)。
だが、いったん切れると?豹変するのか、突然大声で孫に怒る様子はかなり
衝撃的である。
ストレス解消にはいいと思うが、側にいるときにされるとびくついてしまう。
息子も私がいないときは、こんな風に怒られてるのかと気になるし。(内孫と外孫は違うのかもしれないが・・・)
だんなの実家には犬もいて、よく家の中に入りかけては蹴られている。
人も犬も同じかい、と思う。
犬にでも怒らず話しかけてしまう私は、ここでは変わった人なのだろう。
虫のいどころが悪いからと、自分より弱いものに当たるのはいいこととはいえないと思うのだが。
管理人から
そうだったのか…。この国で子供たちを見かけるとあまりに大事にされている姿(バスなどでは必ず席を譲ってもらえる)ばかりなので、子供をたたく習慣などないと思ってました。そういう風に家や学校でしつけられていたんですね、タイ人も。その割にはすぐやられたことを忘れるあたりが思いっきりタイ人な訳ですが…。にしても、棒は痛いって…。
11月19日
今日はロイクラトン。
朝人通りの少ない幹線道路脇で、街路樹の花を枝ごとむしってる人達を発見。
しばらく行くとまた別の人が・・・。
不審に思ってだんなに聞くと
「ロイクラトンだからね」
つまり、盗んだ花を使ってクラトンを作って売るんですな。
もともとバナナの葉とか花とかで作る自然のものとはいえ、「あそこの花をとって
つくろう」という発想がさすがというかなんというか。
原価がただならまるまる儲けだもんなぁ〜。
ひとつ100バーツとしても1日で数千バーツの儲け。
なかなか鋭い商売である。
そして夜。
ビーチに行くとたくさんのにわか屋台が出現し、それぞれがクラトンを売っていた。
花の種類やクラトンの大きさに様々なものがあり手にしてから数分で流してしまうものとはいえ、選ぶのに迷ってしまう。
やっと決めたクラトンのろうそくとお線香に火をつけ、願い事をしているとどこからともなく小学生の子供がやってきて「運んであげましょう」という。
そう、普通は川に流すのだが、うちの地域では海に流すためうまくやらないと、波に飲まれたり岸に戻って来たりして縁起の悪いものになってしまうのだ。
そのため、うまく流すには海の中まで入り下半身ずぶぬれになって、数メートル先の波が強くないところまでいかねばならない。
だから、初めて参加したときはあまりの騒ぎにびっくりした。
静かなお祭りというイメージがあったのに、流し損ねて頭から波をかぶり「キャーッ」といっている人やクラトンをもってざばさば海に入っていく人達でごった返していて、なんか全然イメージと違った・・・。
今年は早めに行ったので、渋滞もなく騒ぎもなくて静かにお祈りをして終わった。
男の子に頼んだので、うまく沖の方に流してくれゆらゆらと流れていった。
これで、来年はいいことあるだろうか。
管理人から
そうか、プーケットではやっぱり海に流すのかロイカトーン。波に揺られて戻ってくるんじゃないのかって思うんですが…。でもバンコクの「目の前の池」とか、「水たまり」みたいなところに流すよりは風情があるかなあ。実はバンコクっ子はあまりやらないらしいと言うことを今年初めて聞いた管理人でした。
11月20日
インスタントラーメンを買った。
といっても、ちょっと変わった麺でお米の粉から作られている。
正方形の薄いぺらぺらの麺をゆでるとくるっと丸まってなかなかかわいい。
この麺は2種類のパッケージがあって袋の色が赤かオレンジかで、味が違っている。
どちらかが辛くてどちらかが普通の味なのだが袋の表示を見てもどっちがどうなんだか、いまいちわからない。(濃い、薄いスープみたいな表示になっていたと思う)
けっこう好きな味なので、何回か買っているのだがいつもどっちが買う方だったか、しばし悩んでしまう。
「確か、辛さを色で表現しているはずだから、オレンジのほうが唐辛子色で辛い方だったはず・・・」
などと確認しながら赤い袋のを買った。
食べてみると・・・失敗!から〜い。
「ホットの色、ということで赤いパッケージのほうが辛いほうだったのか」
と気づいたが、5袋入りのを買ったので、残っている。
何で毎度同じ間違いを繰り返すのだろうと、我ながら自分のあほさに呆然としつつ、今日また食べてみた。
すると、どうだろう・・・辛くない。
なんか、普通のスープである。
自分の中で無理矢理そう思いこもうとしているのか?と思ったが、やっぱりいつものスープだ・・・。
てことは、最初の袋には間違って辛いスープを入れてしまったということ?
タイではよくあることなんでその程度ではもう驚かないが、問題は残りも本当に辛くないスープなのかということだ。
ただのラーメンなのに、ロシアンルーレットのような気分が楽しめるのはタイならではである。
管理人から
管理人は出前一丁派なので、なかなかタイのインスタントラーメン(マーマー)を食べることはない。けど、タイのインスタントモノ、これはけっこういけることが判明している。トムヤム風味のインスタントラーメンに味噌を入れて食べるとこれがまたけっこういけたりする。タイで日本の味を出したかったら、まず味噌を使ってみましょう。
11月21日
プーケットにはイスラム教徒が多く、彼らの住んでいるところには当然イスラムのレストランがある。
大抵のタイ人の食生活は保守的で新しいものを進んで食べようとする気持ちはないようで、ひたすら子供のころから食べ慣れた料理を食べているようだ。
つまり仏教徒は仏教徒のタイ料理、中華系の人は少し違った料理というように、なんとなく決まっているのである。
中でもイスラム教は戒律が厳しく食事に制限があるため、かなり特殊な料理といえるかもしれない。
近所にイスラム教の人達がたくさん住んでいる地区があってたまに食べに行く。
いつも食べに行くタイ料理の店とは少し違ったメニューが新鮮なのだ。
店の人は、別に普通にタイ語でしゃべっているが女性はみんなイスラムの布を被って服も体を覆うあのスタイルで肌を見せないようにしている。
豚肉がないとはいえ、メニューは充実していて普通にタイ料理のカレーとか炒め物などがあり、タイ人はあまり食べないはずのハンバーカーやサンドイッチなどもたくさん種類があった。
洋風なものを食べることに抵抗があまりないのだろう。
ハンバーガーは鶏肉のパテ。
これが見た目、普通のものと区別がつかずなんかいい感じである。
某M社製のよりボリュームもありおいしい。
観光客向けの店でバーガーなんぞ食べたら、100バーツ近くとられるのに、たったの25バーツ。
「ASAMA」というタイ語でありながら日本ちっくな店名も気に入っている。
管理人から
宗教がらみな制約のほとんどない日本に住んでいるとイスラム教の戒律はものすごいモノに感じられる。が、実際にタイのイスラム教徒というのはアラブのモノとは少し違うらしい。タイやインドネシアなどのイスラムはライトイスラムとも言うべき代物でアラブに比べてかなり開放的というか、なんというか新しいのだ。おそらく今一番世界で増えている宗教がイスラムなのも、この辺に関係があるのだろうか?
11月22日
プーケットでは、赤ちゃんが産まれると頭に薬草を塗るという習慣がある。
家の子も生後1週間に満たないうちに、その薬を作っている人のところに行くとかいって、連れ去られた。私は産後疲れで体がまだ思うようにならないときで、「やめて」といえなかった・・・。
はるばる隣の県の山奥まで数時間もかけて連れて行かれ、もちろんその間強制ミルクである。(母乳だったが、私はついていけなかったので)
タイに嫁に来たのだから、習慣に従わねばと思っていたが、別に頼んだ訳ではないのに、しっかりお金は請求された。
しかも数千バーツだったので、かなりむっとした。
だって、ただの薬草なのに、その辺の草を煎じたみたいな謎の粉・・・にそんな大金を。
それで、毎朝毎晩そのくさい粉を水でといて頭に塗る。
さらに残りを無理やり口に入れて飲ませるので、嫌がって大泣きするわ暴れるわ・・・。
だんなのお母さんは、そこまですると泣きわめいている赤ちゃんを私に手渡す。 そりゃ、私の子だから私があやしますが、
しかしここまで手を付けられないほど泣かせたのはあなたでは?
嫁の立場は弱いので、そんな疑問をぶつけることもできず、いいなりに。
塗るだけならたいして気にもならなかったものの、食べさせているので一体こんなもの、赤ちゃんに食べさせてだいじょうぶなのか?と心配になった。
尋ねても絶対に教えてくれないので、1ヶ月検診で病院に行く日にその粉を持っていって医者に聞いてみようとしたら、義母に発見され大騒ぎに!
「お医者さんにみせちゃ、だめ!」
とものすごくあわてて、ごみばこに捨てられました・・・。
結局その後は、もうその粉は使われることはなかったのですが、あの顔色の変わりようにはこちらが衝撃を受けました。
そんな医者に見せたらまずいようなものを赤ちゃんに飲ませんな!!
私はお医者さんならタイの習慣も知っているしそれを英語で説明できるだろうから、純粋にどういうものなのか、興味があっただけなのに。
だんなも近所の子供達もみんな飲んできたという、一種の虫下しの迷信のようなもので悪いものを体から排出するためらしいのですが、なんだかな〜なのでした。
管理人から
これを読んで笑った人は、タイのことがけっこう分かる人でしょうね。かくいう管理人もこれを読んで不覚にも笑ってしまいました。(すまんです、みいさん)タイ人は迷信みたいなのかなり信じているわけですが、それが科学的でないと言うことも知っているわけです。もしもこれがタダの葉っぱだったら…、彼らの信じているもの(これまでしてきたこと)全部壊れちゃいます…。
11月23日
車で走っていたら前からやってきたトラックになぜか懐かしさを感じた。
緑の車体に黄色の線、近づいてきたのをよく見たらでかでかと「福山通運」と書いてあった。
実は、こちらでは日本の中古車がよく走っている。
バンの横に○○商店、○○市○○町○○番地 電話○○番なんて書いてあったりして、日本語が読めるとけっこう楽しめる。
この前なんかうちの近所の道路工事に使われていたショベルカーに「○○組」と書いてあった。
その名前になんとなく見覚えがあったのでよく見ると住所が書いてあったのだが、なんと私の実家近くの住所だった。
思わず興奮してだんなに訴えたが、彼はもちろん漢字が読めないのであんまり感動してくれなかった・・・。
こんなすごい偶然めったにあるもんじゃないのに〜。
カメラを持ち合わせてれば、写真撮りたいくらいだった。
そういえば、前に中古ノートパソコンのセールをたまたま見かけたときも日本製のものだった。
95年製くらいの明らかに一昔前のものと思われる分厚い存在感のあるラップトップで、NECとか富士通とか書いてある。
そして、キーボードには「カタカナひらがな」キーまであった。
「これ、日本のやん」といいつつ、さらに見るとひとつひとつのキーの上にご丁寧にタイ語のシールが貼ってあって、それでタイ語入力できるようになっていた。
中身はもちろんタイウインドウズにしてあるのだろうが。
こういうことを考えさせるとタイ人は頭がいいというか、鋭い。
お値段も2万バーツくらいだったので、こちらのノートパソコンと比べて格安だった。
ただし、ノートパソコンはステイタスの象徴のようなものだと思うので、中古品が売れたかどうかはわからないが。
管理人から
タイに限らず特にアジアでは日本の中古車がそのまま走っている。ベトナムあたりじゃバス自体が日本の市営バスからの転用だったりする…。特に建築工作関係の車はそのまんまな事が多い。が、これってホントは盗難車じゃって思うようなモノも多いのも事実。蛇足ですがこの中古ノート屋は管理人の商売だったりしたのでした。
11月24日
買い物に行った先でモーターショーをやっていました。
お金もないけど、見るだけただと見学してたら、なんだかやたらに高い。
フォード・ホンダ、トヨタの新車のようなんですが価格が450万バーツとか・・・。
おいおい。
確かにその車はでかかった、普通の車より大きくて迫力満点だったけど、しかし1000万円以上の車って日本でも充分高級車だと思うのですが。
タイでは車は金持ちの持ち物であり、持っている車によって生活のランクが誰が見ても一目瞭然というところがある。
当然そんな高級車も売れてはいるのだろうが、それほどの金持ちはこんなとこに買い物にはこないだろうなと思いつつ、それではこれはいったい何のまねなのだろうかと考えてみる。
月収5000バーツやそこらの庶民には、こんなもの見せられたって・・・という感じなのだが、みんな素直に驚いている。
そんな中、庶民でも手の届くカーオーディオのコーナーもあった。
が、こんなものは使いたくないだろうという代物。
だって車のトランクいっぱいに巨大なスピーカーが設置されて動くディスコと化している・・・。
しかもモデルの車はマツダの地を這うようなデザインのもの。
こりゃあ、すごいわ、とあきれてみていたら、だんながぽつりと
「すごい。かっこいい」
そう?もしお金があってもこんなの恥ずかしくて乗れないよ・・・。
「これでもかっ」というくらい派手なものがすきなタイ人の感覚にはどうもついていけない。
下手にお金があったら、こんな車買わされてたかも。危ない危ない。
管理人から
タイのモーターショーは日本風には新車発表会みたいなもの。だから年中やってます。ここで新車発表して予約販売をはじめるわけです。でもホンダに450万バーツもする車あったかな?は、さておき、日本でもたまに見かける「走るディスコ」仕様な車、タイ人にはバカ受けでしょうね。そんな車に乗ってるみいさんに空港まで迎えに来られたら…、あ、トランクないから荷物詰めないじゃん…。
11月25日
最近だんながやたらに「日本語を勉強したい」という。
どうせいつもの気まぐれだろうと思っていたが意志は固いようで、なぜか「早く習いに行きたい。学校に行きたい」としつこくいう。
これは少しおかしい。
今まで、何回も「日本語を勉強してガイドさんにでもなったら?」と提案してみても、「むつかしい」とか「わからない」とかいって全然乗り気でなかったのに。
もしやと思ってきいてみたら、「みんな言ってるから」だそうだ。
でたよ、でたよ、いつもの「人と同じがいい病」が!
友達の間で突然ブームになっているのか、プーケットタウンで日本語を習っている人が数人いるのだそうだ。
それで、自分も遅れをとりたくなくてとりあえず習いたいようだ・・・。
なんというか、動機がわけわからん。そんなことで大成するとはとても思えないが、まあめったに自分から進んで勉強とかする人ではないのでこの機会に習わせることにした。
ここで、普通奥さんが日本人ならわざわざ学校なんか行かなくても家で教えてもらえばいい、とか思いそうなもんだが、それではいけない。
あくまでも、「学校にいって友達といっしょに勉強する」ことにタイ人のこだわりがある。
なんというか、形から入るというか妙なこだわりがあるというか・・・。
タイ人の先生に習うより、身近にいる日本人の発音を聞いた方がいいような気がするが、まあそんな提案しても聞いちゃいないので、すきにやらせることにした。
どうか、友達が途中で辞めても、続いて辞めないようにだけお願いしたい。
管理人から
間違いなく友達が辞めたらダンナさんも辞めますわな、これは。逆に1人で続けていくことは一般的なタイ人にとっては非常な困難。みんながやるから、みんなが持ってるからという理由ではじめた人が、みんながやらなくなったらどうなるか?そりゃ村八分にならないためにも速攻で辞めるでしょうね。その前に「みんなで辞めよう」って相談するんでしょうが…。
11月26日
プーケットでは、乾期の終わり頃の2月になると羽ありが大発生することがある。
部屋の中にも明かりめがけて入ってくるので、そんなとき私は叫び声をあげたりしてしまう。
が、タイ人は大抵平気である。
が、以前うちの裏にイサーンからでてきた人達が小屋を建てて住んでいた。
彼らはそんなとき「うわーっ」とかなんとか騒いでいたので、きっと隙間だらけの小屋の中にたくさん入ってきて困っているのだろうと思っていた。
ところが、最近聞いたところ、なんとその人達は虫を食べるのだそうだ。
つまりあの声は怖くて叫んでたのではなくて・・・歓声?
見るのも嫌な蟻のでっかいの(シロアリみたいな感じ)を集めて炒って(たぶん)おやつにぱりぱりするそうで。うう・・・。
そういえば、前に家を建ててくれたお兄ちゃんも甲虫みたいなのをとってやたらうれしそうにしていた。
あれはやはり・・・。
プーケットの人は、あまり食べる習慣はないが、バンコクに行くと屋台でいろんな虫の唐揚げが売っていたりする。
なかには、サソリまであったりして白人がぎょっとしてみていた。
この前義理の姉とバンコクに行ったとき、姉はかなりハイテンションだった。
国際結婚の手続きがなかなかうまくいかず、落ち込んでいた彼女の目に飛び込んできた虫の屋台。
じっと見ていた彼女は
「今日はこれを食べるわ。もう、やってられない」
といいつつ、バッタの唐揚げを買っていた。
どうやらやけになっていたようだが、そんなときに食べるものなのかは謎。
管理人から
虫がオイシイかおいしくないかというのはさておき、健康には良さそうな雰囲気がする。タイ料理は概して健康にはいいらしい。日本食も海外で見ているとヘルシーな雰囲気、一歩間違えると病院食に見えてしまう。だいたい日本人は少し疲れてくるとツルッとしたものとか言ってソーメンとか食べ出す。こんな時に肉を食える民族と戦えるのか?こんな事で…。
11月27日
タイ人の家には、ほぼ100%仏壇がある。
イスラム教の人はしらないが、仏教系なら絶対に部屋の一角に神棚があったりあるいは一つの部屋が仏間になっていて、たくさんの仏像が飾られていたりする。
我が家には、特に部屋は作っていないがいつの頃からかだんなの私設神棚ができてしまっている。
まず柱にどこからかもらってきた紅白の布が巻かれた。
そしてそこにお線香をはさみ、仏陀のペンダントトップとか置物とかを近くの棚に少しずつ置いていき、だんだんそこが信仰の場になっていくようでその辺りに向かって毎朝拝んでいる。
ベランダには、植木鉢にお線香を立てたものがあってその周りにろうそくをたてて、そこでも拝んでいる。
タイのお線香は持ち手があって全部燃えても軸が残る。
それを簡単に捨ててはいけないようで、びっしり残った軸も置いてある。(なんか汚らしいのだが、片づけるにもやり方があるらしい)
そしてカップ麺の空き容器にお米を入れて、そこにお線香を刺したものもあり、だんなのこだわりはなんなんだかさっぱりわからない。
もともと、だんなの実家はかなり熱心な仏教徒なので、しきたりとか方角とかいろいろとあるのだろう。
不思議なのは、信仰の対象となる仏像がやたらにたくさんあることで家とかお寺とか行くたびにいつももらってくる。
そしてちいさい仏様が増える。
車にも何個か仏像があり、大切に飾られている。
その他にネックレスにしたり指輪についているのもある。
多けりゃいいってもんでもないと思うのでちょっと不思議だ。
管理人から
タイの人たちの仏への畏敬の念というのは、やはり日本人の想像を絶する世界。日本人が持っているお守りを想像してもらえばわかりやすいが、身体からも、家にも車にもとにかく居住空間にはほぼ仏様がらみのモノが何かとある。よくマニアが集めていて、えらく高額で取引されている。だいたい金持ちは金とこの高そうなお守りを持っているので裸になってもすぐ分かるのだ…。
11月28日
タイ人の性格で理解できないことのひとつにものを大切にしないということがある。
よくいえば何事にも執着しないのだが、例えば日本からおみやげを買っていく。
オクレイのサングラスでもナイキのシューズでもいい。
もちろんタイでも手に入るが、値段も高いし種類も限られている。
さぞ喜んでくれるだろうなと渡して、しばらくするといつのまにかなくなっている。
はじめこそ、うれしくて大切に使っているようなのだが、そのうち人に貸したりなぜか交換したりしてしまう。
手元に戻ってくるときもあるが、大概はそのまま行方知れずになってしまうことが多い。
なんで、大事にできないのかどうもわからない。
自分のお金で気軽に買えるものでもないのに、そしてあんなに「欲しい欲しい」といっていた物なのに。
私は逆に物にこだわりがありすぎる方で、けっこうつまらない物でも思い出といっしょに大事にしてしまう。
性格の違いといえばそれまでなのだが、値打ちがないというか、張り合いがないというか。
せっかく買ってあげたのにこっちの気持ちは通じてないんだなと思う。
知り合いのかなりもてている男の子は、日本人の彼女がいっぱいいて金のネックレスとかサングラスとかスニーカーとか、貢ぎ物が多いようだ。
だが、気が付くといつも換金されてしまっていて、品物は手元にない・・・。
自分の物になった時点で満足してしまうのか、飽きっぽいのか。
女の子(達)は、きっと「喜んで使ってくれてるかな」とか思ってると思うと日本人としてかなりむなしくなる。
なんとかして、タイ人に「ものを大切にしましょう」ということを教えたいが根本的な考え方が違うようなので、けっこうむつかしそうだ。
管理人から
うーん、タイ人にも色々あるので何とも言えないですが、とりあえず管理人が思うこととして、タイ人はすぐモノをほしがる。それが高くても安くてもあまり関係ないらしく、そのあとそれがスゴく欲しかったものだと言うことを忘れる傾向にある。あ、貢ぎ物を換金するのはそりゃ、仕事ですから…。
11月29日
テレビを見ていたらニュースで奇形らしい子供が映っていた。
その映像が(一瞬見ただけなのに)目に焼き付いて離れない・・・。
その子は小学生ぐらいでなんの病気なのか頭が普通の人の2〜3倍に膨れて?いた。
病院のベッドに寝ていたが、目も離れ気味になっていて膨れた頭には血管の筋が黒々としていた・・・。
とても気の毒だとは思うが、なんのために放映しているのかよくわからない。
タイ語が聞き取れないので内容もわからないが、それにしても薬か何かの医療関係の特集というわけでもなければ、寄付を募っているのでもない。
ほんの数十秒で終わってしまい、ただの好奇心のようにしか感じられないし、見ているタイ人のほうも「すごいね」とかいう感想しか漏らさない。
変に見慣れていて、もはやかわいそうという感覚も麻痺しているようだ。
ニュースってそんなものでは、ないという気がする。
現実にいろいろな症状の人がいてそれを知ることも大事かも知れないが、ただ見せてるだけではなんの解決にもならないように思う。
ほかにも、タイ人じゃなかったけど、シャム双生児の映像とか顔の崩れた人とかも映っていたのを見たことがある。
センセーショナルな映像には違いないが、それを流すことで差別をなくそうとしているのか、ただの話題性なのかといえば、どうも話の種にみたいな感じがするのであまりいい気分がしない。
同情するのがいいとはいえないが、面白がるのは問題だろう。
管理人から
センセーショナルなモノって言うか、単にスプラッタモノの宝庫であるタイ。どんな特殊メークした最強ホラー映画よりも、この目に焼き付いて離れない映像や写真を見ていると、少しタイ人の神経を疑ってしまう。バンコクの隠れた名所である死体博物館も日本人はけっこうまともなリアクションをしてくれるが、タイ人はみんなで指さし合って、時として喜んでいるやつもいるのだ。
11月30日
プーケットには、何カ所が高級住宅地がある。
ぞくにいうビラとかいうもので入口に守衛がいて、周りは高い塀に囲まれ関係者以外立入禁止になっている。
中は整備された住宅が並んでいて、各家の庭にはプールがあったりして治安も良くて、街路樹などの手入れもされていて・・・などと想像している。
もちろん、日本人には安い値段なのでそういうところに住んでいる方もけっこうおられるようだ。
住宅地に住んでいる限り、日本とそれほど変わらない治安のよさだと思っているのだが、前のアパートにいたとき、白昼堂々と泥棒に会ったことがある。
その日、だんながいて家族でテレビをみながらごろついていた。
2時頃うとうとしていたら、静かにドアが開いて知らない男の人が部屋の中に入ろうとしている。
といっても、一間の部屋である。
私はドアと離れたベッドで息子と寝ていた。
部屋の真ん中ぐらいにだんながいて、気配に気づいて「なに?」というと「あっ、友達の部屋と間違った」とかなんとかいってでていった。
間違ったって、中に人がいたら気づくやろー。
「なんか、変。普通開けた瞬間に気づくよな」といっててあとで聞いたらアパートの他の部屋の住人がふたり、置いていた500バーツがないとかいって騒ぎだし、やっぱり泥棒だったとわかった。
白人の多いところだったので、狙われたらしい。
気をぬきまくって、暑いときは玄関の戸を全開したまま裏のベランダで洗濯を干したりしていたが、以後戸締まりに注意するようになった。
だいたいお金がなくなっても、いっしょに住んでいるタイ人のおねえちゃんが黙って持っていったかも知れないし、ごっそりやられない限り「なんか少なくなってるような?」程度だろう。
こそ泥はタイでは見つかりにくいかも。
管理人から
タイにはアングラな商売をしている人がとても多い。そしてそれがけっこうまかり通っている。私の知っている泥棒もすでに何年も泥棒稼業をしているらしいが捕まったことはないらしい。なんていうか、ある意味職業チックなのだ。だいたい日本の犯罪とかのニュースを見たあとに、タイのを聞くとがっかり来るほど笑える。そしてそれで捕まらない…。やはり警察の仕事が交通整理と賄賂をもらうという国だからだろうか?