タイの王様
タイでは王様はとても敬われています。
王様は神と等しく、代々崇められてきました。
日本での戦前の天皇陛下と同じような扱いと思われます。
どんな貧しい家でも、王様とお后さまの額入りの写真が飾られていますし、学校や会社にも必ずあります。
銀行が年末に配っているカレンダーの図柄も大抵は歴代の王様や今の王様一族の写真かイラスト。
また、タイの紙幣硬貨とも、王様の肖像が入ったデザインです。
朝晩決まった時間にすべてのテレビ局ラジオ局は、国家または王様をたたえる歌をながします。
学校では、朝一番に校庭に集合し、国旗の掲揚とともに、タイの歌の合唱があり、全員が楽器で演奏したりもします。
また、王様やお后さまと誕生日が同じ子供は、学費がただだそうです。
王様のご成婚50周年を記念した紙幣が2000年に発行されました。
購入にはタイ国発行の身分証明書が必要で、パスポートでは購入できませんでした。
また国外への持ち出しは規制があったようです。
購入できる銀行も限られており、枚数限定のため長蛇の列でした。
庶民は、額面 50バーツの紙幣を求めたわけですが、記念品のため額面50万バーツの紙幣も発行され、約2000枚限定で予約販売されました。
お値段は、50バーツのほうが200バーツ、50万バーツに至ってはなんと100万バーツ(300万円)で販売されましたが、すべて売り切れたそうです。
王様は精力的にタイ各地を視察され、庶民の声に耳を傾けられています。
我が家のある地区にも20数年前に訪れられ、それを記念した碑が建てられ毎年王様の来られた時期には、お祭りが催されます。
また、当時王様を迎えた人たちが語ったそのときの様子がビデオに収められており、今でも見ることが出来ます。