T航空の空港職員
以前<今日もタイから独り言>を読んで激しく思い出したことがあります。
昔こちらに住み始めたとき、日本に帰ろうと空港に行ったのです。
その時持っていたチケットは、たまたまプーケット〜バンコク間が無料のやつでした。
そして、それはT航空の無料チケットでバンコク〜日本は他の航空会社のものでした。
通常のものと違っていたからか、カウンターの人は、それを持ってどこかにいってしまいました。
しばらくして、戻ってきて作業をして、搭乗券をくれました。
プーケット〜バンコク間の片道分だけを。
で
「あの・・・チケットは?」
「返したわよ」
「えっ、もらってないですけど」
「さっき渡しました。はい、次の人」
この辺りでかなりむかついてたのですが、
「返してもらわないと、バンコクから日本に帰れないので」
と冷静にいいました。
チケットはプーケットから大阪往復で、プーケット〜バンコク間の搭乗券だけもらっても、日本に行くことはおろか、帰りの分もないし・・・。
するとそのねーちゃんは、「返したっていってるのに」と逆ギレ。
カウンターからでてきて、(当時はなんか今と違う構造だった)私の肩からかけていたショルダーバッグをひったくると、勝手に中をかき回し始めました。
すごく、腹立ったのですが、絶対入ってない確信があったので好きにさせてると
「ないわね・・・。でも返したからあんたがどっかにやったんじゃないの」
おいおい、私はカウンターの前にずっといたし、返してもらったとしても入れるカバンはこれ一つだけ(もう一つのカバンは鍵がかかっていた)。
それに現にないやん!!
でも、食い下がる私を無視して次の人の処理を始めようとするので
「ちょっと待てよ。もらってないっていうてるやろ」
とかなりきつい口調で迫ったところ、その辺の引き出しとかを一応開けてみて
「でも、ほらもう、ここにはないから」
じゃーどこにあるんじゃー。
「さっき、どっかに持っていってたでしょ」
といっても
「ないものはない」
の一点張り。
運悪く私1人だったので、かなり青ざめてとにかく騒ぐしかないと思って・・・大阪弁で騒ぎました。(タイ語話せないし、英語もそんな抗議できるほどうまくない)
「お前、ふざけんなよ」とか「なに考えてんねん」とかいっていたと思います。
そしたら、案の定どこかにいきました。
こちらも、ひとりで必死だったので、いなくなったそのカウンターの中にずかずかと入っていき、引き出しを開けたりゴミ箱の中とか机の上とか探しまくりました。
隣の人が不審そうに見てましたが、気迫に負けてか無言でした。
そんな中、ねーちゃんが戻ってきて
「もう、ないから。向こう行きなさい。しっしっ」
みたいな態度なんです。
それでもう怒り狂って無視して更に捜してると、あった、ありました!
コンピューターの後ろの隙間に落ちてたんです。
たぶんカウンターにおいたつもりが、滑り落ちたんでしょう。
しかし、カウンターの仕切りより、向こう側なんだからあきらかに相手の守備範囲。
そんなところのことまで、私に責任なすりつけられてもって思いました。
「これはなんやねん!!」(全部日本語・・・完全に冷静さ失ってるし)というと言葉は通じなかったものの、手にしたチケットを見たねーちゃんはひとこと
「あら、あったわね。じャ、次の人」
お前が悪いんちゃうんか!と思いつつ、英語で
「あなたの責任じゃないのですか?謝ってもらえないですか」
(こんな英文しか知らんし・・・悔しい!!)といったところ、再びどっかにいきやがりました。
もう、見つかったことの安堵感で脱力し、その場を離れましたが待合い席にいってからも怒りでわなわなしてました。
(今もこれを書いていて、思い出してわなわなしています)
全く我関せずというか、サービス業にあるまじき態度でした。
今思い返しても「チケットがない?!帰れない」という衝撃とタイにありがちな<このままうやむやにされかねない恐怖>がよみがえってきます。
管理人から
いやあ、このお話、編集しているだけでその光景が目に浮かびます。まさにタイ人の一番イヤなところの一つです。決して自分のせいにしません。いいわけが子供じみているだけでなく、まったく責任感なく他人事です。さらにつらいことに、学歴が高い人ほどそういう傾向があったりします。今回のように相手が英語が出来てこっちがあまり出来なかったり、西洋人相手にしているタイ人は概して日本人やアジア人のことをバカにしています。たしかにバカにされるような行動もしていますが、「客商売」なんだから気をつけて欲しいものです。