タイで映画を見る その1
プーケットで初めて映画を見たのは、日本の場末の映画館のようなところででした。
歴史を感じさせる館内に新旧いろいろな映画のポスター。チケットは座席指定で、好きなところが選べます。
なぜか後ろの方から埋まっていくのですが、そのわけは、中に入って判明しました。
とにかく画面がでかい!客席が多い!こんな田舎の古そうな映画館でなぜこれだけの設備が?というくらい古さの割には立派なもの。
タイ人映画好きだもんなと感心してしまいました。お値段は席によって違い、また映画によっても微妙に変わりますが、後ろの良い席で50〜70バーツ(150〜200円弱)です。
後ろのほうでもでかいため見にくい画面を見つつ、周りでは、飲み食いが始まります。
この辺日本と似たようなもんか、と思っていたら何のなんの音がすごい。
全員でやってんのか?と思うくらいばりばりがさがさ、予告始まってもしゃべりまくってるし・・・。
ところが、あれほどうるさかった観客が予告が終わった瞬間、うそのようにおとなしくなるではありませんか。
お、これはいよいよ始まるか、と思ったら何と全員立ち上がった??始まったのは、国歌(というか王様をたたえる歌)。
みんな聞き入ってます。
その後いよいよ映画が上映されました。
が、アメリカ映画だというのに当然のように吹き替え。
タイ語の良くわからない私には、なんのことやら。そのうえやたら寒い。
こちらの冷房は「寒ければ寒い程よい」ことになっているので、薄着で行くとほんとにつらい。
気になって映画が楽しめないことにも、なりかねない。
冷え性の人はサンダル履きなんかでは、行かないように要注意です。
さて、映画が終わりに近づきました。
こちらでは、各回入れ替え制のため途中で入って来る人もほとんどなく、集中できます。 最後のシーンが終わったとたん、全員がほぼいっせいに立ち上がり帰りはじめました。
余韻にひたる、などという情緒がここにはない。
とにかくはやく帰らねば、駐車場も混むしね。