6:アマチュア大会?

 さて。
 ミットを蹴らせてもらいすっかりいっぱしの選手気分になっている私。
 相変わらず一日2時間の練習時間以外は暇なので家で「格闘技通信」をぱらぱら眺めておりました。
 んん〜?なになに?

「シュートボクシングアマチュア大会男女出場選手募集!」

 あらら♪
 こんなのあるんだあ。
 アマチュアで、女も出られるのね?!
 これは是非とも出なくては!
 シュートボクシングって前ビデオで見た、キックボクシングに投げ技のついてるあれだよね?
 まあ、あんまりキックと変わらんさ〜。
 出てみよう!と勝手に盛り上がったのでありました。

 夕方ジムに行きAさんに
「シュートボクシングのアマ大会に出てみたい」
と申し出ました。
 Aさん、くすっと笑い
「あと1ヶ月しかないじゃん!スパーリングもしたことないでしょ。今からスパやってみようか?!」
と言ってくれました。
 へットギアを付け足パットを付け、14オンスの大きいグローブ。
 マウスピースはまだ持っていません。
 いざゴング。
「思いっきりきていいよ〜(笑)」Aさん。
 気合の入る私(笑)。
 まずはジャブ。当らないのは当たり前。それでもジャブジャブ。
 左を制するものは世界も制す。などとゆうコトバが頭に浮かんできます。
 ジャブ、ワンツー。ワンツー。
 Aさんは足をつかって逃げてゆきます。
 追っていくうちにもう息があがり手が下がってきます。
 14オンスのグローブは重たいです・・・。
 蹴りも出してみようと右ロー打ってみる。
 イタっ!ガードされたっ!
 (解説:キックボクシングなどでは相手にローキックやミドルキックを蹴られた場合それに合わせて自分の足を上げ相手のすねに自分のすねを当てる。これを「ガードする」といいます)
なんかもう動けません。
 Aさんは軽くジャブを出します。
 ポーンと私の顔が後ろに飛びます。
 「ああっ!」と思ったら今度はみぞおちのあたりに何か硬いものが当り、「はうぅっ!」とその場にうずくまってしまいました。
 まだ1ラウンド半分くらいしか経っていません。
 なのにぜいぜい、はあはあ、腕は痛い、お腹も痛い壮絶なダウンです。
 私は10カウントで立ち上がれませんでした。
「こーゆー練習もいっぱいやってなきゃアマでも試合にでちゃ危ないよ」
と、Aさんは教えてくれました。
 それでもアマ大会まではあと1ヶ月あります。
 もうちょっと練習すればなんとかなるんじゃないかなと自分では思ったので、明日シーザージムに入会しよう!と心に誓ったのでありました。


 管理人から

 なんという安易な…。ボクシングの3分間と言ったらそりゃもうメチャメチャ長い3分間ですよね。マジで息が切れる…、と言うか動いてらんないです。殴るはずの腕が疲れた上がらず、蹴るはずの足がガードされて逆に痛く、息は上がり、そして何よりもなぐられり蹴られたところはメチャ痛い…。見るとヤルとじゃ大違いなんですよね。にしても、1ヶ月で出ますか?大会…。