面倒なオヤジ
私が今住んでるのは築何十年の借家です。
引越しして来た当初からのこの家の問題は、シロアリ。
引越しして来た次の日に荷解きの終わってないダンボールを開けると、そこにはダンボールの底を食い破ってウゾウゾと動き回るシロアリが・・・うぎゃー!!
早速大家さんに言って駆除をお願いしました。
それから定期的にシロアリ駆除の業者が来てくれるのですが、去年から何故か業者が代わってしまいました。
前は3人の制服を着た若いにーちゃんだったのが、最近は私服のおっちゃんに。
このおっちゃん、気さくで人懐っこい地方のオヤジそのものなんですが、何か的外れな事ばっかり言ったり聞かれたりで私にとっては疲れるタイプ。
初めてうちに来た時は仲間を2,3人連れて隅々まで駆除してくれて、前の業者より数段頼もしく見えたのですが。。。。
2回目来た時は一人で来ました。
ニコニコ愛想も良いです「シロアリ退治の薬撒きにきましたー!」と、元気も良い。
あっちこっち薬を撒きながら
「最近どう?シロアリいる?」
「あ、ここシロアリがいた跡だ!!」
「こういう古い家にはあっちこっちシロアリが出るんだよね」
「この家、家賃いくら?」
タイ人は初対面の人にも平気で家賃や家の購入値段を聞く。
「へえー」
「フェーン(恋人、又は配偶者)が借りてくれたの?」
この辺りから何か会話がちぐはぐに・・・そりゃ、一応ダンナの名前で借りてるけど。。。
「子供は何人?」
「フェーンは何処で仕事してるの?」
うーん。私は悩みが有ってみのもんたに相談してる主婦じゃないんですけど。何でこんなに質問攻めなの?
さらに、カートン買いしてるタバコを見付けて。
「これ、いくらした?」
そして、一通り薬を撒き終わったオヤジは食器用洗剤で手を洗うと食器拭き様のタオルで手を拭いて、さっきまで私が使ってたグラス(洗ってない)で水を飲んで。。。。
「ここの大家は俺以外誰も信用してなくって俺以外は家に入れないんだよ、他の人に頼むにしても信用がなくて・・・・・(以下略)・・・・」
って、前は別の業者が来てたんやけど。。。
「何か問題有ったら何でも言ってね。ゴキブリは?多くない?」
ネズミが居て困ってると答えると
「ネズミは何処の家でも居るからねえ。」
駆除出来るのは虫だけなのね。だったら「虫に関して」とか付け足して言えよ!何でもって言ったくせに!
そして、帰り際にタバコを1本取って
「これくれる?」と言いつつ火を点けたかと思うとさっと箱ごとポケットに入れて「コップンカーップ!!」
門の鍵を閉める為に付いて出て行くと、門の手前で少し間をおいて。
「あなたはタイ人じゃないの?」と。
はあ、違いますよ私は日本人だって。そう答えた瞬間に急にそそくさと挨拶して帰って行きました。
どうも私は外国人の現地妻だと思われてた模様。
で、次に来た時もまた同じ質問の繰り返し。
記憶力が無いのか?
その次も同じ。
そのまた次にはやっと憶えたらしくやっと同じ質問が無くなったと思ったら。
「家賃はいくら?」
「へえー、高いね」
「フェーンは前借出来ないの?」
・ ・・・・・・・・・・・・言ってる言葉の意味は分るけど、前借って?(後でスタッフにこんな事言われたと言ったら、政府関係の仕事や大企業などでは会社が家を購入する資金を貸してくれるとか。)
もう、人の事なんやから放っておいてほしい。
で、この前に来た時は初めてダンナが家に居ました。
いつも何故かダンナが出張とかで居なかったので初対面、見た瞬間にかなりオヤジはびびったらしい。
いつもはよく喋るオヤジが無言で黙々と仕事して私も楽でした。
で、、、、一通り仕事が終わった頃にはダンナは2階に上がりオヤジは1階。私は1階でオヤジが帰った後に門の鍵を閉める為に待機してました。
今日は無駄なお喋りも無しにさっさと帰ってくれるのかと思えば、テーブルを挟んで私の前に座ると
「駐車場に置いてる自転車、使ってないんでしょ?貰ってもいい?」
いいですよー、どうせ何処に捨てたらいいか悩んでた代物ですから。
その話が終わると、
「いやー、ここの大家さんって誰も信用してなくてさぁ・・・・・・・」と、いつもの話を。
正直言って早く帰って欲しい。。。
そりゃ、シロアリ駆除をしてくれるってのはありがたい事ですよ。ウチにとって必要な事です。
でも、毎回同じ話に相槌打つのも疲れます。
さらに私が現地妻だと思い込んでる誤解もまだ解けず。。。。
頼むから私が外国人で突っ込んだ質問を理解出来ないというのを憶えて欲しい。
質問に答えないと何回でも聞いてくるし。
シロアリ駆除は3ヶ月に1度です。
このペースで来るだけなのですが、憂鬱です。
管理人から
ナイスネタ、です。管理人の所にたまに出没する方も、似たようにプライベートに立ち入って話をし、そして忘れ、またあうたびに聞く、の繰り返しをしてくれます。これはまたマジで疲れます。興味があるから聞いているのでしょうが、覚える気がないのなら聞かないでくれ〜。が、ちょっとしゃべったことをよ〜く覚えている人もたくさんいて、その人たちは街のスポークスマンとして、みんなの情報を街中に振りまいてくれます。全然知らない人が、自分のことを知っているのもこのためです。これもまたマジで疲れますが、これをイヤがると、、、タイ人社会の中では暮らせないだろうなあ。それでなくても外国人で目立つのだから、あきらめよっと。