田舎モン
この前2年以上ぶりにバンコクに行った時の事(その時はまだ「極楽タイランド」の存在さえ知らなかった)、ソンクラとの違いに改めて気付きました。
まず、空港から高速道路に乗ってホテルまで向かう。ソンクラには高速なんて無いのでそれだけでも随分感じが違います。前回バンコクに行った時は普通の事に思ったのですが、今回は、どうもソンクラののどかな風景を見慣れてしまったせいか高速道路を見る事自体が久しぶり。
ホテルの周辺も賑やかでした、ダンナがいつも仕事で利用してるビジネスホテルなのでホテル自体の華やかさには欠けるものの部屋は広くて普通の家庭用の小さめの冷蔵庫が有るのが魅力。でもよく見ると裏が墓地でんがな。クーラーの音もうるさい。まあ、値段的に安いので我慢しなければと思ってもホテルの料金1泊1400Bだとソンクラなら海辺のリゾートホテルの値段。同じタイ国内なのにかなり物価が違うのです。
その時は確か3泊4日だったのですが、ダンナは昼間仕事なので私と3歳になる前の息子と2人で昼間はうろうろする事になりました。
さて、着いたその日は色々と用事が有ってそれで終わったのですが、次の日からは私と息子の二人で昼間の時間を過ごさなくてはならないのです、バンコクに着いた次の日の前半は私の知り合い(日本人)を訪ねる事にしてました、車で迎えに来てもらって帰りは途中からBTSに乗りました。
この時は息子は初めて乗る電車に緊張気味で大人しくしてくれてたのです(後で大変だったけど)。カードを購入して改札を抜け様としたら、改札機に入れたカードを手前で抜き取るというシステム。日本では改札を抜けてからカードを抜き取るのですがちょっと勝手が違います。
知り合いも一緒について来てくれてたので教えてもらってカードを抜き取るとほんの一瞬改札機が開閉して息子だけが通り抜けてしまいました。あまりにも一瞬の出来事にぼーぜんとしていると駅員さんが「こっちからどうぞ」と改札の横のドアから通してくれました。子供はくぐり抜ける様にとの事。 ・・・・・・・・・・・改札をくぐり抜けるって何か変な感じ、何となくヤマシイ事をしている様な・・・・・
ホテル近くの駅に着いて再び改札機を抜けるのですが、先に息子をくぐらそうとすると、私も一緒にくぐらないと嫌だと駄々をこねられ何とか説得して先にくぐらせ私も続いて通り抜けようとすると、またもや失敗。タイミングが難しい、何でこんなに早いんや〜!
次の日も懲りずにBTSに乗る事に、今度は何とか成功したものの改札機におもいっきり腰をはたかれてしまいました。子連れなので荷物が多くて身動きが取りにくいのです。(言い訳)
今度は息子もはしゃぎまくって、BTSに乗るなり真ん中に有る手すり代わりに立ってる棒にしがみついて洋画に出て来るストリッパーの様に棒の周りをぐるぐる回って周りの注目を浴びてしまいました。
これがソンクラなら「かわいい!」とか、「上手!」という注目なのです、それも変なんですけど、バンコクでは明らかに白く冷たい目線、せめてもうちょっと温かい目で見て欲しいなぁ。
何とか息子の注意を窓から見える景色にそらして目的地に到着、またもや改札で失敗。くっそー!次は成功したい。
着いた場所はエンポリアム、さあ、ショッピングと意気込んでいたのですが、1階の水槽の前から息子が離れ様としない、、、、、その上背が届かないので抱っこをせがまれて結局1時間近くあっちの水槽こっちの水槽と指示されるままになっていた私、息子はその時14,5キロ、さすがに疲れました。
何とかなだめて服でも買おうと売り場に行くと、今度は走り回る息子、店員は露骨に迷惑そうな顔をするし、片身が狭いのですがこれがソンクラなら、「私が面倒看ときますからゆっくり選んでください。」と、言って息子にお菓子までくれたりします。ソンクラのケチな人間を相手に長年商売やっていくにはテクニックが必要なのです。お蔭で反対に気を使ってたいして欲しくない物を買ってしまったり、でも気分はいいのです。
何とか息子を大人しくさして買い物しようとしましたが、ほんの一瞬しかじっとしてくれないし、店員の態度が気に入らない。全く、販売員としての教育がなってない!こっちは買う気が有って見てるのに、やっぱり所変われば商売の仕方も違うのか、それともエンポリアムという場所のせい?
息子が売り場に突撃して行くと「入っちゃダメ」って、子供を入れないでどうして母が買い物出来るんや?私はそこで服を買おうと思ってたのに。
ソンクラでは子供が突撃して来たら獲物とばかりに子供の気を引いて放さないのです。これはこれで困った面もありますが最終的に商売としてはそっちの方が断然上手い!
それとも私がソンクラでの買い物に慣れてそれが普通になってしまってるのかも?こっちで子供を産んで育ててるから何が普通の基準なのか分からなくなってるのかもしれない、と、ちょっと不安。
とりあえず、またBTSに乗ってホテルに帰ったのですが、入り口で成功、出口で失敗。
あ〜、きっと田舎モンやと思われてるやろな〜
駅員さんは慣れてるのか親切でしたが他の乗降客から白い目線で見られてしまいました。
結局バンコク滞在中4回BTSを利用したのですが成功したのはたったの2回、4回と言っても乗る時と降りる時があるので実際には8回改札機を通る事になります。
何となく田舎モンになった気分。
管理人から
同じような思いは管理人も東京に帰った時に感じます。特に電車では。。。まだ使ったこともないスイカカードや、増えていく路線…。さらに大きな荷物を抱えているその姿は、まさにオノボリさんとしか言いようがないです。BTSとエンポリウム、ある意味今のバンコクを象徴するかのようなモノですが、ここは庶民にあまりなじみのない所でもあります。まあ、ほっといてもお客さんが来るので大名商売みたいな感じ受けないわけではないですが、結構バンコクで買い物してもまこさんが感じたようなことを感じることは少ないです。ただし、あまりやる気がある、とは感じませんが…。
そうそうまこさん、極楽タイランドってまだ2年経ってなかったりします…、頭の片隅に伝も入れておいてください…。