ソンクラの南

 ソンクラはマレーシア国境に接した県ですが、その南東にはパッタニー、ヤラー、ナラティワットの3県が有ります。
 その3県にはちょっと過激なイスラム教のグループが居ると言う事でタイ人でさえ特別重要な用事でもない限り行くのを避けるそうです。
 それもそのはず、つい最近も警察官が3人ショットガンで撃たれて死亡という事件が有り益々ソンクラの人々の警戒心が高まってます。
 そのせいもあって最近は白人観光客の姿もあまり見かけなくなりました。
 ファランご用達のお店は何処も大きな打撃です、もちろんウチの店も・・・・・

 ソンクラにも多くのイスラム教徒が居ますが、過激なグループではなく、ただちょっと食生活と宗教的な考え方の違う人達といった感じです。

 イラク戦争の時はソンクラ周辺のイスラム教徒のグループがソンクラのスタジアムに集結して、ソンクラ沖に有る油田に爆弾を仕掛けるとか言う噂が流れました。実際ソンクラ周辺の県から続々とイスラム教徒が集まりかなり物々しい雰囲気が漂っていましたが、ソンクラには大きな軍隊基地が有って、それも陸海空の3つが揃っているので軍隊の出動で何事も起こらず良かったのですが、どうなる事かとヒヤヒヤさせられました。
 その他にも「アメリカ製品ボイコット」でコーラを飲まないとか、KFC(ケンタッキーフライドチキン)を食べないとかで、同じくそういう店や倉庫に爆弾を仕掛ける又は、毒物を混入するという噂もあって大騒ぎになってました。

 結局、何事も無くソンクラは平和なのですが、ソンクラより南は未だに物騒な感じです。

 もし、旅行でタイ国中を回るとしたらソンクラより南は行かない方が無難でしょう、反対にマレーシアまで行ってしまえば安全と言うか、それ程過激なグループも無く英語も通じるので。

 同じ宗教でも色々宗派が有る様で、イスラム教だからアブナイとか言うのでは無く、そのグループによるみたいです。
 ソンクラでは仏教徒もイスラム教徒も、少数ながらキリスト教徒も普段は差別無く平和に暮らしています。何か問題を起こすのはソンクラ以外の県からのイスラム教徒の過激派だったりする場合が多いのです。

 何を信じるかは人それぞれの自由ですけど、それに巻き込まれてとばっちりを受けるのは勘弁したいところ、タイ南部を旅する時は気をつけてくださいね。

 でも、ソンクラは治安がいいですよ、だって陸海空の3軍隊の基地が有るぐらいですから。

 管理人から
 タイ南部地方、タイの中でも特殊な場所と言ったら失礼ですが、なかなかわかりにくい場所であります。よくタイの本に「タイ国民のほとんどは仏教徒だ」と書いてありますが、あれは大嘘です。管理人の感覚ではイスラム教徒がかなりの割合を占めております。南に行くほどその割合は増えます。タイ政府は西側と協調していますから、アメリカがイスラムとケンカするほど政府と過激なイスラム関係者との関係はこじれてきます。なかなか観光客が行くことも少ないですが、行く時は少し気をつけておかないといけないのも事実です。まこさんの言うとおり、タイ人でも行かない、のですから。。。