南タイ料理

 タイ料理は一般的に辛いというので有名ですが、南タイはバンコクのそれよりも辛いのです。
 どれぐらい辛いかと言うと、舌が痺れて痛いと感じるぐらい、最初のうちは半日ぐらい舌が痺れて胃が熱い、次の日は必ずお腹の通りがいい、良すぎるぐらいです。
 そして甘い。
 これは砂糖を大量に使うという意味の甘さです。
 日本人では想像のつきにくい味ですが、単純に言うと、大さじ2杯の一味と大さじ1杯の砂糖と塩小さじ4分の1を混ぜた味です、さらに好みで酸味も加わります。
 そして香り(臭い)もキツイのでタイ料理が苦手な人にとっては地獄です。
 反対に好きな人にとっては激辛天国?料理に使われる大量の砂糖のせいで一口目はそれほど辛さを感じないのですがじわじわと辛さを舌が感じ取った時は手遅れ、「水、水、!!!」と叫ぶ羽目に。
 この場合は冷たい水ではなくて、ぬるま湯を飲むと早く治まります。
 でも、いくら激辛好きの人でもさすがに3日間南タイ料理を食べ続けると4日目には「今日は辛くないものが食べたい」と言いますね。
 同じく辛いもの好きの韓国人(ダンナの知り合い)がソンクラに来た時うかつにも「辛い料理が食べたい」と言ったそうです、まあ、韓国人だから平気だろうと普通に注文しても辛い南タイ料理を「辛くして!」と注文したそうです。
 後悔先に立たず。
 「こんなに辛いものは食べた事が無い。」と、半分も食べれなかったらしい・・・・・・・・・・
 恐るべき南タイ料理!!

 ある日スタッフが一緒に食べようとソムタム(青いパパイアの和え物)を買って来てくれました、 一口食べるといつもより数段辛い!あまりの辛さにそのまま手を止めてると「もう食べないの?」と聞かれたので「今日のは辛すぎて、これ以上は食べられない」と言うと、「やっぱりプリック(唐辛子)14本はちょっと辛いよね」って、、、14本?!!、4本でも十分辛いのに、14本ですよ、ちょっと辛いなんて言葉は適切じゃないです。
 その後スタッフは「辛いけどおいしい」と言いながらきれいに平らげました、さすがに後で鼻かんでましたが汗は1滴もかかず、こっちは一口で30分ぐらい汗が止まらなかったというのに。
 ソンクラは漁師が多いのですが漁師は何処の国も大酒のみ、ソンクラの漁師はプリックキーヌー(一番辛い唐辛子)を噛みながらメコンウイスキーや、こっちのどぶろくの様なお酒を飲みます。そう言えばそのスタッフのお父さんも漁師だった。
 そういう人達は反対に辛くない料理ばかり食べると禁断症状が出ます。
 めまいと頭痛におそわれるそうです、そして激辛のおかずを求めて買いに走り、食べると「スッキリした〜」と言っています。
 味覚というより体質の違いですね。
 鉄の胃腸を持ってるのでは?

 管理人から
 タイで一番辛い料理、それは南タイ料理、と言うことを知らない日本人は多い。なぜならバンコクあたりでは一番辛いのはイサーン料理と相場が決まっているため、必然的にこれ以上辛い物はないと思ってしまうからだと思います。ホント不思議なのですが、どうして文化的にはマレー文化なのに、あれほど料理が辛くなるのでしょう。そのマレー自体の料理はどちらかと言えばまろやかなのにねえ。
 ところで、調子が悪くなるとすぐ胃に優しい物を求めがちな日本人ってのは、タイ人からすれば一生病院食を食べているようなものですから、長生きするのも当然なのかもしれません…。