南タイ言葉
タイの中でも南タイはかなり方言がキツイ様です。
ただでさえ発音の難しいタイ語、文法は簡単でも、ちょっとした発音で意味が変わってしまうのですが、それに方言のイントネーションが加わればさらにややこしくなってしまいます。
実際、バンコクから来たタイ人でも南の方言に慣れるまで1年近くかかったりするそうです、今はテレビの影響で若い子達は標準語も喋れますが、40代50代は方言と標準語の区別がつきにくいらしく、聞き取りに苦労します。
さらに言葉を省略して言うのが特徴なので教科書どうりのタイ語は通用しません、例えば「サバーイ ディー マイ?」(元気?)と言うのが「バーイ マイ?」と、かなり省略されます、しかもイントネーションが微妙に標準語と違います。
そして、早口、標準語から比べると外国語の様に聞こえるそうです。
私がタイ語を勉強したのはソンクラに住んでから、今の一番古いスタッフに英語を介して教えてもらいました、彼女は元々バンコク出身なのできれいな標準語、でも実際に市場なんかに買い物に行くと方言が飛び交っていたりで最初は訳がわかりませんでした。
自分で店をしてスタッフを雇って初めて「こんなにも標準語と違いがあった」という事を知って徐々に聞き取れる様になりつつあります。
特徴的なのは語尾に「タ」を付けて軽い命令形にするというのがあります、「パイ タ」(行け)、「スー タ」(買え)、という感じで動詞+タ、語尾に「ヤ」を付けた疑問形も、「ユー マイ ヤ?」(居る?)、「ナイ ヤ」(どこ?)、といった感じです。
さらに、南タイ独特の名詞も有るので標準語を勉強しても実生活では違う言葉が飛び交うというのが現状です。
困った事に英語も南タイなまりの影響を受けています、タイ人の英語はバンコクでも聞き取りにくいのに、ソンクラではさらにパワーアップされてます。
英語さえも勝手に省略して南タイの発音にアレンジしてしまうので解読に時間がかかります、特にちゃんと英語を習った事もないバーのおねーちゃん方は「エクスキューズ ミー」と言うのを「キュース ミー」、「ジャスト モーメント プリーズ」を「モーメン ピー」と発音+省略してしまうのでタイ語なのか英語なのか分からないのです。
そのおねーちゃん達の中で「私の英語は変だ」と気づいた人はちゃんと勉強してファランとの結婚(玉の輿)の第一歩を踏み出すのです、で、お残りさんは「私は英語がウマイ」と思い込みながらいつも貧乏くじを引く羽目に、、、、、、、