第十一回
これまで書いてきたことを読み返すと
「な〜んだすべて金づくで本当の愛なんてないんだろうな?」
「タイ人の女ってすべからく金なんだなぁ・・・」
って思われてしまいますよね。
でもね、「愛だけがすべての純粋な恋愛形態」というのは世の中に見つけること自体が日本を含めてこのご時世柄難しいのかもしれないと私は思うのです。
自分の恋愛にお金なんていう不純なものは一切関係ないよと思われる方が多いでしょうが厳密にお金が絡んでない恋愛形態というのはあるのだろうかと私は思います。自分の誕生日に高価なプレゼントを要求すること自体も愛をお金という別の対価に変えてるだけにしか私には思えない。車がないと嫌とか車種はあれじゃないと駄目とか・・・・。
愛を具体的に目に見えるものにする場合は結局多くの事例はお金でしか具体化しか出来ないのではないでしょうか。
使い古した言葉だけども「愛」だけでは生活できないのです。特にこれまで書いてきた女性達の生活環境は貧困家庭が多く何とかその底辺から這い上がろうという気持ちが強い。
自分の魅力でその対価を求めるのです。
タイはとても貧富の差が激しい国であって日本のようなすべてが中庸な国ではないことを頭に入れておいて欲しいのです。貧困家庭はいつまでたってもどんなに努力をしてもその状況を一変できない苦しい現状がある。余程のことがない限り1つ上のステップにもあがれない。またタイ人社会には階級社会がきっちり見えない線引きが存在し、まかり間違っても玉の輿的な結婚もないのです。
あまり本人の家庭環境に頓着しない外国人というのは手っ取り早く次のステップへの近道かもしれません。
タイのお金持ちは本当に金持ちです。彼らの子弟はお金のことを気にせず大方のことは実現できる。階級社会的な発想が根本にあるので彼らは日本人のそこそこの家庭の子弟のように自活や自分のお金が欲しい場合、間違ってもコンビニなんぞで働くことは間違ってもない。
こういう仕事は自分たちの仕事ではないと端から疑わないからです。
また、タイは妾を何人もてるかが一種の金持ちのステータスにもなってると聞いたことがあります。
TVでは頻繁にミスコンが放映されてるし地方のミスコンはお妾候補の草刈り場とも聞いたことがあります。こういうお国の内情というか環境もタイ人と外国人の恋愛もどきを熟成します。