第9回

 前回に書いたやり手のお姉さん方(実際はお客の仕打ちからの学習効果からの産物でもあるし、その女性の先天的な気質の場合もある)とは反対にまだまだそういう域に達してないお姉さん方との付き合いの方もより深刻化する場合も多い。

 なまじお互いが善意の思いやりで事が進んで行く場合が多いからやり手お姉さんとのケースに比べて一見順調に発展して行くが何かの拍子でその関係が崩れると後には修羅場しか残ってないように思えます。これはこれで取り扱いが難しい。

 傍目にはとても順調に愛を育むカップルになるまでにはそれなりのステップがあるのをご存じでですか。

 まぁ、カラオケクラブなどで好みの子にアプローチをかけるとしましょう。
 こういう場所はとても敷居が低い。疑似的な恋人関係になるには数日あれば事足ります。何度か訪タイを繰り返せば男性はより絆が強まったと思うでしょう。

 しかし、日本国内でも人と人が恋愛関係になるまではそれ相応のステップを踏むものです。それがタイでは全く違うということはありえません。相手は生身の人間です。やはり、商売柄がどうのこうのではなくここでもちゃんとしたステップが存在します。

 先に書いたタイに嵌まるブースター効果などが相まり、最初の敷居が低い事もあり、特に遊び慣れてない人は自分の中でどんどんバンコクでの愛が増幅して行きます。

 彼女から見ればあなたのステータスはこういう段取りになります。
 1.普通のお客さん
 2.常連客の一人
 3.タニマチ的お客さん
 4.彼氏然として振舞えるお客さん
 5.お客さんから彼氏に昇格

 3のステップまでは彼女もそんなに相手の存在が大きいものではないようです。そのステータスの場合は本人がタイにいない時には他の似たような顧客が来れば同じような対応を苦もなく出来ます。

 4になるとかなり対応は変わりますがそれでも最終目的は大切な金ヅルですから彼女自身の行動は自ずと制約しますが、まだ彼女も男性の心に懐疑的です。なぜなら会った場所が場所だけに。

 会ってる時はもう完全な彼女としての役をこなしますが内心はそれ程でもないのです。あなたが帰ってしまえばすぐに忘れてしまえる頭と心はまだ持ち合わせてます。

 この辺りのステップの男性の方が結構、心の中で彼女の存在が一段と膨らんでるのではないかと思います。