第六回
タイのすべての女性がそういう環境を得ようとしてるのではありません。
タイはなかなか表面的にはわかりずらいですが完全な「階級社会」です。
金持ちと貧乏人という大きな括りであらわす事も出来ます。それにプラス学歴がものをいう社会です。
高学歴=裕福な家庭の子女という構図は簡単に成り立ちます。親が貧乏であれば子供は幾らいい才能を持っていてもなかなか社会には認めて貰えません。
タイの富裕層というのは自分の子女の婚姻関係においても同じクラスかそれ以上のクラスとしか望みません。TVや映画のようなシンデレラストーリーはこの国では無きに等しいのです。
ですから少しでも上に上がろうとする場合は現在の親が余程頑張るかその長男、長女が頑張って次世代に教育を施し少しずつステップアップして行くしか方法がありません。次の次ぐらいから高学歴の恩恵が出始めます。そういう社会なのです。
基本的にはこういうステップに上がれるように頑張ろうとする家庭が多いのですがなかなか現実は厳しいようです。
さて、貧困層の子女が金銭的に楽な環境を求める場合を考えましょう。
一番手っ取り早いのは1つは富裕層の愛人となるケースが最も多いのではないかと思います。自分の魅力一つである意味道が開けますから。
タイ人は愛人を作るのがとても好きです。
自分の経済力を示すバロメーターにもなるようです。
タイは母系社会というか家庭が逼迫すると女性が一生懸命働くようになります。男の稼ぎというのはたかがしれていて生活費、次世代への教育費の捻出となると大抵はその家の長女が風俗関係や水商売などに流れて行くケースが多いようです。
タイでは学歴がなければいい職(=給与水準がいい)にありつけません。
これはある意味非常に冷酷なシステムです。性格がいいからとかよく働くからというのはなかなか評価の対象になりにくいのがタイの現実です。