マッピーの結婚式 〜その2〜

結婚式の段取り


 さてホテルも無事押さえることが出来、次は細かい相談。ホテルに関して言うと、どの様式にするかってお話。で、これはもちろん中華式ってことなので、当然中華のコース。これは10人分で一つの円卓。ちなみこれが最低20卓からと言うのがJWマリオットのコース設定。すなわち最低人数200人也。もちろん立食式やタイ式にすると安くなるのですが、これは動かせないそうで。。。そうなると気になるのがお値段。もちろんこの中華コースの中にも料金設定があって、この中から選べるのですが、一人あたり約800バーツ。うーん、皆さんどう思います、この値段?。正直なところ日本人相手なら仕方ないと思うんですけどね、タイ人相手にここまでするのか?と思っちゃった自分がいたりします。なんせタイ人は招待された人が親戚や友達を連れてゾロゾロやってくるのが普通。そしてその招待された人が招待状の封筒に祝儀を入れてきてくれるわけです。つまり一人払うと他はタダ。だからかどうか知りませんが、とにかく人数が増えるのです。だって、タダ飯タダ酒ですもん。。。ついでに申しますとタイ人の祝儀の相場、もちろんその人の稼ぎによっても違いますが、ふつうは400〜600バーツくらいです(バンコクの話)。と言うことは、タイ人が来れば来るほど出費がかさむと言うこと。それも見ず知らずのタイ人のために。。。が、そういう面子がとても大事な中華系ですから、そういうことを言うと後で大変なことになります。ですので、恥をかかない程度にがんばることにしました。

 ここまで書いたついでにこの中華式ウェディングのコースに含まれる物を紹介しましょう。

  1. 食事(中華9品のコース)
  2. ソフトドリンク&ミキサー無制限
  3. ご芳名帳
  4. 写真を撮るときのバックになる飾り
  5. ウェディングケーキ
  6. アイスカービング
  7. 花束
  8. フラワーアーチ
  9. スイートルーム一泊
  10. ギフト券2000バーツ
  11. その他諸々

 ここで交渉したのがお酒の持ち込みフリーと言うこと。なんせ大酒飲み集団ですからね、ここは。で、これはすんなりOKがでました。が、ビールはダメとのこと。なぜならビールを入れておく冷蔵庫が足りないからって話だったのですが、結局生ビールのサーバーを借りることが出来まして、当日も生ビールを飲むことが出来ました。ちなみにこの生ビール、ホテルで注文すると30リットル6500バーツほど取られますが、2550バーツで仕入れて持って行きました(日本レストラン魚昌のマネージャー様ありがとうございます)。そんなこんなであれもこれもつけてくれと要望だけは出しておきましたが、はたしてホントに出てくるかは神のみぞ知るというオチです。。。

 やっと場所も決まったと言うことで、改めて招待状を作ることに。実はこれは手作りでした。それから参加予定者に打診の電話。ひたすら電話。そして日本にいる方にもメール。実はこれが一番大変な仕事でした、管理人にとって。。。そんな中、司会進行のGOLちゃんからはプログラムの作成を訴える矢の催促。そりゃそうです、彼はこのような仕事したことないんですから。後ほど分かりましたが、GOLちゃんはアドリブがききません。ちゃんと台本を準備しておかないとテンパってしまう可能性だったのです。が、結局本当に何をするか考えるためにみんなで集まったのは1月に入ってから。12月にわざわざ日本から「司会のやり方」みたいな本を買ってきて貰ってきて、かなり研究していたのにこのていたらくです。GOLちゃんならずとも怒りますね、ハイ。結局タイ人側の関係者と話をしたのはなんと1週間前。ホントスマンね。。。

 ちなみにこうなるには理由があります。最大の問題はタイだと言うこと。タイでの結婚式に司会進行なぞあまり見かけませんし、第一我々のやりたいことが分かってもらえません。で、結婚式の段取り自体もまっぴーのお父さんとお母さんに訊かなくてはいけないわけですが、これもまた初めてと言うことで、そのたびに親戚に聞く羽目に。おまけに聞く人によっても話は違うし、お父さんとお母さん自体が言っていることが違う。これを通訳してくれるマッピーは板挟み。かわいそうでした。。。タイ人はみんな、「簡単簡単、問題ない」こればっかりです。実際その場で何とかなるんですよね、タイは。段取り、ホントに考えてません。まな板の鯉モードになるのが一番なのかもしれません。。。

 それでも意地で、タイ風、中華風、日本風を織り交ぜようとしたために、一部の人間が大変な苦労をしてくれて完成したのが今回の結婚式だったというわけです。え?何でそんなことまでするのかって?だって、タイの結婚式ってダラダラやるだけで、わざわざ皆さんをお呼びしてまで見せるようなものってないんですもん。とくにわざわざ日本から来てくれた方やそんなダラダラ結婚式で満足しているタイ人に対して、何かしなくてはという気持ちがありましたので、頑張ってみたわけです。どのくらいタイ式がダラダラしてるかというと、まず結婚式の打ち合わせにほとんどホテル側は関知しません。勝手にやってくれって感じ。さらに当日も、ホテル側は何の段取りもつけてくれませんでした。ある意味まさに手作りの結婚式です。新郎新婦も最後まで走り回る有様。。。来てくれた方には驚かれたようですが。

 日本側のお客様には招待状をお出しするだけでしたが、タイ側の親戚にはお菓子を配らなければなりません。このお菓子に招待状を添えてご挨拶に回るわけです。が、お菓子を買って後はマッピーの両親がやってくれました。当日の結婚式の際に必要な小道具や結納品なども全部向こうの家族にやって貰いました。あちらのご家族からすればもう披露宴まで頭が回らないのも当然なのかもしれません。結局そういう役割分担ができあがっていたのです。結婚ってホントに大変ですね。

 結婚指輪と金の話。まず結婚指輪は日系宝石店にて購入。これまたお知り合い価格と言うことで安くして貰いましたが、ホワイトゴールドにダイヤをあしらったもので、管理人の指輪が18号なのに対し、マッピーは5号。。。子供の指です、ホントに。それでも値段はほとんど一緒。大きさも厚さも重さも何周りも違うのにもかかわらず、です。宝石の値段はホント分かりません。
 そして金の話。タイ人と結婚すると必ず出てくるのがこの金の話ですね。タイのお金の単位はバーツと言いますが、金の重さの単位が元です。1バーツ=15.2グラムで4サルンが1バーツになります。現在タイでは金価格が上昇しており、1バーツ=8000バーツ近くなってます。これをヤワラートなどにある金行に行って買うわけです。大手で買うと後で換金率がよかったりします。ちなみに管理人の買った日には、1バーツ7800バーツでした。指輪、ネックレス、ブレスレッド、イヤリングを買います。指が細いので、重いの無理と言うことで、ネックレスとブレスレッドを大きくしていってお目当ての重さにします。今回の目標重量は10バーツです。よくタイで結納金の話を聞くときに、「10万バーツと10バーツ」などと言いますが、これは現金10万バーツと金10バーツという意味です。この金の重さ分+加工料を払うわけです。加工料は大体一品につき200〜500バーツ。この金行は友達の友達の店と言うことで勉強して貰いました。。。持つべきモノはコネです。。。

 最後にVIPのお話。今回の結婚式でのVIP、タイ側のスピーチをしてくれる人のところにご挨拶に行きました。管理人には何のゆかりもない、のは当然ですが、関係としては、マッピーの妹の彼氏のお父さん。この方の肩書きは「タイ国公共保健省副大臣」であり「警察大将」であらせられます。いわゆるタクシン首相にかなり近い方です。あ、タイでは警察の身分は軍隊のようになってまして、タクシン首相も「警察中佐」であります。警察官僚の中でも有数のVIPです。大変物腰の柔らかい方で、伺った際も「日本の柿」を出されました。それも日本で食べるよりもおいしいやつを。。。柿嫌いの管理人がかなり喜んで食べるくらいですからねえ。誰のおみやげなんだろう。

 こうして何とか必要なことをすまし、後は当日に備える、と言う状況が近づいてくるのでした。