タイの呪術
2年ぐらい前、日本に留学した時のある日、たまたま日本のある番組を二つ三つ見ました。
これらの番組では不思議な出来事や心霊の話しについてやっていました。
最初に見た時、私はとても疑いました。なぜならば、私が知っている日本人達はほとんど宗教が無いので、神様とかお化けのことは信じないだろうと思っていたし、そういう番組も間違いなく無いじゃないかとずっとそう思っていたのからです。
これらの番組の内容はだいたい宇宙人、心霊写真、呪いについての事件でした。
呪いって言えば、タイでは昔から呪いの話がありました。
今でもまだありますが田舎の方が多いです。特に、カンボジアとつながる国境の辺りは呪いなどの呪術がよく信じられているらしいです。
そして、今言った呪術の儀式を挙行する人は「モー ピー」という魔法使いです。
敵や誰かに怒り恨んだり、嫉妬したりする場合は「モー ピー」という魔法使いの所に行って呪術の儀式を挙行してもらいます。
その時、必ず用意しなければならないものは相手の名前、誕生日、と爪、髪の毛、洋服などの持ち物です。
これは相手のことを間違わないようにする為です。
怒り恨みや嫉妬の場合に対して、魔法使いがよく使う呪術は2つあります。
1つは悪いものなどをお腹に入れることです。まず、魔法使いは相手の名前と誕生日を言ってそれから、爪、髪の毛、洋服などの持ち物を持ちながら水牛の皮や釘などの悪いものを相手のお腹に入れるように呪文を唱えます。
その後、相手はお腹がひどく痛くなります。
もし、そのままほっていくとお腹にあるものが自動的に段々大きくなり、相手の命がなくなるということです。
もう1つは食べ物を毒にさせることです。
これは相手の好きな食べ物と飲み物 を毒になるような命じる呪文を唱えておきます。例えば、相手の好きなものはお酒とビールだとします。そして、もし相手がお酒またはビールを飲んだら、後で吐いたり、爪が紫色になったりします。
24時間以内にその呪文を消してもらわないと、相手がすぐ死んでしまうということです。
田舎の人たちの話では呪いや呪文を消すのに他の魔法使いなどの呪術師(呪術を習っていた人)にやってもらわなければなりません。
もし、その場に魔法使いがいなかったら、母親の「パーシン」というタイ式筒型のタイトスカートの下でにシャワーを浴びると呪文の力が自然に無くなるということです。
管理人から
タイ人は基本的に精霊信仰でもありますので、こういう呪術めいた話が大好きであります。日本でも昔は陰陽師などがいたりして、それが科学の最先端だったりする時代もあったわけですが、タイではとにかくこういうオカルトチックな話をよく耳にします。よく当たる占い師などを見る目はまさに信仰と言っても過言ではありません。なのでこういった占い師、呪術師などを馬鹿にした目で見ると言うことは宗教を馬鹿にしているのと同じようなことになるので気をつけなくてはいけないです。