タイの女子校

 先月、日本のお好み焼きを食べに行った時、たまたま日本の少女漫画を見かけたのでつい読んでしまいました。この漫画は日本の中学生の話でした。ある日もう8時なのに、この男の子は家にいて学校へ行くところでした。そこで、私はいったい日本の学校は何時から始まるのかなと一瞬疑ってしまいました。だって、タイの学校は幼稚園から高校までは皆8時から始まるからです。ですからその前に家から出るようにしないと絶対遅れてしまうからです。

 特に私の中学校と高校の場合は早く行かなければなりませんでした。(私の中学校と高校は同じ学校でした。)なぜかというと、毎朝、生徒は皆校庭で国旗掲揚をして、それから、一緒に仏教のお経を言うことになっていました。 遅くきた学生に罰が与えられました。それは皆が教室へ上がった後で別の列に並ばされて、もう一度国旗掲揚と仏教のお経を言わせれることでした。この他に、校庭を一周走らされたり、ゴミを拾わされたりしました。そして、それより遅く
きた学生は名前を聞かれて記録としてキープされました。1ヶ月に3回以上記録があったら、両親が学校に呼ばれることになってました。それは生徒に遅刻することが悪いことだと教えたいためでした。

 ところでタイの学校には必修科目と選択科目があります。必修科目は数学、英語、タイ語、科学、歴史、地理があって、選択科目は美術、料理、タイ舞踊、タイ音楽などがありました。体育は体操、バレーボール、バスケットボール、ハンドボール、バットミントン、テニスがあり、各学年によりちがいました。
 特に私の通っていたのは、シリキット女王の力によって設立された学校で、王族系の女子校だったので、私達には特別な授業がありました。それは裁縫や、お花、カービングの授業です。お花の授業では、皆さんがタイに来た時によく見かける「プアンマライ」の作り方を勉強します。「プアンマライ」とは首にかけるレイみたいなもので、白いタイの花を使って作ります。カービングの授業ではタイ料理に使う野菜や果物の飾り付けを勉強します。
 この学校は礼儀にも厳しかったので、学校の建物に入る時は、必ず靴を脱いで靴下だけで教室に上がって行き、靴は教室の前まで持って行き並べて置かなければなりませんでした。このルールは他の学校にはほとんどありません。このせいで靴がよくなくなったりしたので、私が在学中に靴は教室の前ではなく、机の下に置くようになりました。
 それから制服と髪のチェックもうるさかったです。週一回、スカートの長さやスカートを変形させていないか、ベルトを着けているか、髪の長さなどのチェックをされました。髪は肩までの長さがあったら結わなくてはいけませんでした。そしてそこには必ずリボンを付けなくてはいけません。そのリボンは白か黒か青の無地のものと決められていました。前髪はおでこが見えるようにピンで留めなくてはいけないし、もちろん染めるなんてダメでした。
 とても厳しい学校でした。が、今ではもうそれほどうるさくないようです。生徒たちはとても自由にやっているように見えます。だけど、私には昔の厳しい学校の方が良いです。学校は少しぐらいうるさい方が、子供のしつけのために良いと思うからです。

 ところで、管理人のマオさんが言ってましたが、日本の学校も昔は厳しかったというのは本当でしょうか?マオさんはおかげで坊主にされたと怒っています。今の日本の学生を見るとそんなことは信じられませんが、皆さんの学校はどうでしたか?


 管理人から

 日本の学校、今では校則があるのかないのか分からないほど自由になっているようですが、管理人の中学校は男は全員坊主でした。もちろん制服の規定もうるさくって大変。特に管理人はいきなりその中学に転校したのでびっくりでしたね。そしてその頃はやったのがビーバップハイスクール。今考えると途方もない格好をしたものであります。が、その後高校では県で一番自由なところに行ったためにゆるゆるでしたが、今の学校とはそれでも雲泥の差でした。
 マッピーの学校はいわゆる王立だったためにうるさかったようですが、今でもタイの高校まではけっこう厳しいルールがあるようです。でもお願いだから高校にもなって半ズボンで名前を刺繍して歩くのは…、きついなあ。