シェンメン
今頃は「シェンメン」という祭りに入ります。
いわゆる、日本の「お彼岸」と同じです。
この祭りがくると、中華系タイ人はお墓へ行って先祖の霊をまつります。
お墓はだいたいチョンブリ、サラブリ、ラーチャブリにあります。一番多いところはチョンブリです。
チェンメンの日は毎年の4月5日に当たります。
普段は、渋滞にはまらないようにみんなは当日の2週間ぐらい前、または、3月の下旬に都合のいい日を決めてお墓へ行って先祖の霊をまつります。
なぜかというと、もし、皆は同じ日に行ったら道が混んでしまうし、人も多くてどうしようもないからです。それで、この時はチョンブリやサラブリやラーチャブリに行く道は間違いなく込みますので本当に用事がなかったらその辺に行かない方がいいです。特に週末には絶対その辺に近付かないようにしてください。
さて、行く前にもちろん買い物をしなくてはいけません。
一番人気な市場は「ヤワラート」いわゆる、中華街です。
そして、買わなければならないものは煮た鶏とアヒル、果物、もちみたいな中華お菓子,きんばくの紙、紙で作った洋服などです。おかずと追加のものの方は各家の習慣により異なります。
私の家では先週お墓へ行って先祖の霊をまつってきました。
行く前の日はいろんなものを準備したりしてとても忙しかったです。
また、翌日の朝からおかずを作らなければなりませんでした。
そして、全部揃った後に私たちはチョンブリにある先祖のお墓へ出発しました。
最初は道が空いていたけどチョンブリに入ったら渋滞にはまってしまいました。
お墓に着いたら、まず、皆は「ティーコン」という天地の神様を奉ります。中国人にとっては「ティーコン」という天地の神様はその場を見守る神様のようなものなので、一番最初に尊敬しなくてはなりません。
それから、自分の家族のお墓まで車に乗っていきます。
着いたら、一番最初にしなければならないのは奉りものを出してお墓の前に並べる事です。順番に言うと、まず、酒コップとお茶コップを一番前に置きます。
その次、ご飯の茶碗、スプーンとお箸を置きます。ポイントは今言ったものはちゃんとお酒、お茶とご飯を入れておく事です。後、先祖の人数どおりにセットする事です。(私たちの場合はいつも6人の先祖の霊を奉ります。)
そして、煮た鶏とあひる、他のおかず、果物、金箔の紙と紙で作った洋服をきれいに並びます。各人は3回ずつ奉ります。各回はしばらく時間を置きます。
その間には線に切ったカラーペーパー(color paper)をお墓の上とまわりにきれいに置きます。それはお墓を飾るためです。カラーペーパーは赤、黄色、緑などの明るい色をよく使います。黒は絶対使いません。
その後、爆弾に火をつけます。そして、みな、3回奉りおわった後で、先祖に持って使ってもらうために金箔の紙と紙で作った洋服を燃やします。最後に、先祖に奉ったものをさよならにし、奉り行事を終わりにします。
そして、当日が来ると家でもう1回同じような奉りをします。この行事に対して気をつけなくてはならないのは12時(昼)までに奉りを終わらせる事です。
なぜかというと、先祖が12時(昼)までだけの許可をもらってるという事を信じられています。ところで、日本ではこういう行事ありませんか?
そして、日本のお彼岸ってどんなものか教えていただけないでしょうか。
管理人から
中国正月に続いて中国系タイ人のイベントの紹介です。当たり前のことかもしれないですが、中国正月とこのシェンメンはやってることが同じ部分が多いですね。実は管理人はタイではお墓というものを見たことがありません。が、写真で見たらかなり立派なお墓なようです。しかもタイはまだ土葬とか勝手な偏見があったりしましたが、火葬と決まったいるようですし…。
それにしても中国の行事は日本のそう言う行事に比べて派手ですよね。日本は白黒だってのに、それは使っちゃいけない色なんですから…。おまけにお供え物も日本に比べて豪華ですし…。基本的なところはやっぱり同じなんですけどね。
ところでマッピー、爆弾に火をつけたら大変なことになるけど…。<爆竹のことかな?