タクシー
メーター壊れてるんじゃないの??
ほとんどの日本人が利用することになるタクシーは、うまく使うととても便利なものです。数年前からほぼメータータクシーに変わったため、料金もかなり明瞭です。そしてその料金も、世界的に見てかなり安い部類に入ります。初乗りは35Bで、これで2キロまで乗れます。このほかに2Bずつ、距離や時間によって上がっていきます。つまりメーターはほとんど動きませんので、遠くに行けば行くほど安くなっていきます。バンコクからパタヤまで150キロほどあるのですが、もしメーターで行くと1000B程度と言うことになります。帰りはほぼ空で帰ってくることになるので、大体この場合は要交渉と言うことになります。それでも1200〜1400Bで行ってくれますが…。また、タクシーはほとんどバンコクにしかいないと思ってください。地方ではタクシーではなく、トゥクトゥクやサムローになります。
日本ではタクシーに乗る時は手を上に上げますが、タイでは手をななめ下に伸ばしてタクシーを停車させます。そのあと座席に座り行き先を告げますが、行き先は英語では通じないことが多いです。タイの英語は日本人の英語と対極をなすようなものなので、慣れないうちはホテルでボーイに言ってもらうか、紙にタイ語で書いてもらうことを奨めます。また、タイ人は地図を読むことが苦手らしく、地図でここに行ってくれと言ってもなかなか分かってもらえません。まして、みなさんの地図は日本語か英語ですので、これはほぼあきらめた方がいいと思います。また、似たような地名も多いので、その辺も注意してください。
タクシーに乗り込むと、運転手によっては英語で「ツーハンドレッドバーツ」とか言ってくるのもいます。よほど急いでない限りすぐ降りましょう。大体メーターを使った場合の倍以上の相場を言ってきますが、メリットとして最短の時間で行こうとしますので、その辺は使い分けでもあります。また、こういったタクシーは主に観光スポットから乗り込む場合の、さらに道ばたで停車して待ってるケースに多いです。出来るだけ流しのタクシーを拾いましょう。
日本と違って乗車拒否もたくさんあります。これにはいくつか理由があります。行き先が渋滞してること、行き先を知らないことなどありますが、ちょっと気をつけてほしいのは、夕方の時間帯です。この時間帯はタクシーを会社に帰す時間でもあって、これに遅れると罰金を取られるため、帰り道方向でないと乗せてくれないことが多いです。夕方はなるべくBTSを使った方が無難だと思います。
また、これは女性に限ってですが、深夜のタクシー一人で乗る事だけは避けましょう。タクシードライバーによるレイプ等の事件は実際におきており、また旅行者などがツーリストポリスなどにいってもナンバーなどを覚えていなければ、警察も手の打ちようがありません。深夜にタクシーを使う場合は複数で乗るのが無難だと思います。タイの女性も護身用にカッターやナイフを持ってる人が多いくらいです。
タクシーには日本同様、個人タクシーと会社のタクシーがあります。黄色と緑のタクシーが個人タクシーで、そのほかの色、青と赤、緑のみ、赤と白、青と白などは会社のタクシーです。個人タクシーには助手席の前に持ち主の免許が貼ってあります。でもよく見るとモノスゴク古くって同じ人に見えなかったり、全然違う人が運転していたりします。個人タクシー自体を貸しているケースもよくあるのです。一般に会社のタクシーの方がきれいなことが多いですが、パタヤなど遠くに出かけるなら個人タクシーを借り切る方が簡単です。
タクシーの免許は3年おきの更新になってます。タクシー会社も車を盗まれては大変なので、最初の保証金を取ったり、従業員の知り合いでないと雇用しないなどの対策を取っているようです。
世界有数の渋滞都市であるバンコクですが、タクシーをうまく使って効率よく移動できるようになれば、バンコクっ子に一歩近づくことが出来るようになるでしょう。
(03/10/02)