海外送金

いつ必要になるか分からない!?

 タイをはじめとする海外に住んでいると、何かあったときに「海外送金」が必要になるときがあります。日本からタイ、タイから日本への海外送金について調べてみました。


 日本からタイ

 タイで何かしら起きて困ったとき、日本から送金してもらわければならなくなることもあります。また、タイに暮らす上でも結構知っていると便利なことです。

銀行から
電信送金(TT) 銀行から電信により、受取人の取引口座へ振込する方法。銀行送金の中では最も速いが、タイまでだと約4日かかる。
普通送金(MT) 海外の受取人の取引口座に郵送で振込する方法。当然郵送なので遅い(約1週間)が、銀行間なので安全。
受取人の銀行名・支店名・銀行の住所・口座番号と受取人の氏名・住所・電話番号が必要になります。送金金額にもよりますが電信で6000円、普通で5000円程度かかります。日本の銀行の中ではシティバンクの海外送金手数料が一番安いようです。タイでは受取人に銀行から口座に入金されたという通知が来ます。日本円で送金されている場合がほとんどですが、「送金した日」の為替レートでタイバーツに両替されます。 受取りは、手数料を送金者払いとするケースと、受取者払いとするケースがあり、送金者が選択します。どちらの場合でも、手数料として送金金額の0.05%(日系銀行)〜0.4%(タイ系銀行)取られます。普通バンコクバンクなどタイの口座を持ってる場合がほとんどなので、金額が大きいとかなり大きな額になるので注意してください。(為替差損と足すとホントデカいです)
送金小切手(DD) 銀行が発行した外国送金小切手を受取人へ直接郵送する方法。郵便事故があっても補償がない。タイではお薦めできない。
郵便局から
住所あて送金 受取人の住所あてに為替証書を届ける方法。
通常為替と電信為替がある。手数料は10万円以下1000円、50万円以下2000円、100万円以下2500円で、電信場合はこれに1000円プラス。所要日数はタイでも場所によりますが通常で5〜30日、電信で2〜4日。為替証書の有効期間は、振り出した月の翌月から3か月間です。これを過ぎると受取人は、為替金を受け取れなくなるので注意してください。この為替を指定された郵便局へ持って行って現金化します。ちなみにタイの銀行口座への送金は取り扱ってません。
現金書留 その名の通り、現金書留を直接タイに送る方法。タイの郵便システムでは怖くて試せません…。
Western Union (ウエスタンユニオン)
日本ではあまり知られていませんが、外国で海外送金と言えばこのウエスタンユニオンです。これは銀行ではありませんが、受取人の口座がいらないというメリットがあります。つまり旅行者などでタイに口座を持ってない場合などに便利だと言うことです。(その他の国でも便利ですよ、もちろん)日本ではスルガ銀行が窓口になってます。静岡基盤の銀行なのですが、先にスルガ銀行のメールオーダーサービスを使えばテレフォンバンキングも使えます。東京支店のみ店頭で扱っているようです。手続きして数分でタイのウエスタンユニオン代理店(アジア銀行など)で受け取ることが出来ます。
ロイズ銀行
ゴーロイズ 言わずと知れたUKが世界に誇るロイド銀行が行う海外送金サービス。定期的に同じ口座に振り込む場合、特に便利。

送金先を事前に登録したら、最寄りの銀行のATMから円資金を「ゴーロイズ」専用口座に振り込むだけで送金できる。通常の国内振込と同じなので手間がかからない。ロイズTSBで午後3時までにお客様からの入金が確認できれば、その日の為替レートで外貨に換算して、同日付けで海外へ電信送金してくれる。手数料が2000円と安いも魅力。ただし、タイに送る場合でも円かドル建てでしか送れない。円を取り扱ってない銀行もあるので注意。

 このように純粋に海外送金をするほかに、国際キャッシュカーがあります。
 国際キャッシュカードは、日本の銀行が発行するATM用のカードで、日本だけでなく、提携された海外のATMからもお金を引き出すことが出来ます。
 シティバンク、三井住友銀行、みずほ銀行、東京三菱銀行など、大手の銀行はほぼやっているサービスです。海外では「PLUS」「CIRRUS」などのマークが入ったATMでその日のVISAやマスターのレートに3%程度上乗せしたものと、1件につき210円程度の手数料が取られます。しかし、手間を考えるとこれが一番便利な気がします。日本と同じ感覚でお金を引き出せるわけですから。
 上記の銀行の中でもシティバンクは手数料の200円程度がかからないので小口でお金をおろす人には便利だと思います。


 タイから日本

ほとんどの場合、こういう事はないと思われますが、何か緊急なようでタイから日本に送金しなくてはいけなくなった場合のお話です。

銀行から
電信送金 日本からと同様、銀行から電信により、受取人の取引口座へ振込する方法。タイからだと3〜4日かかる。
ほぼ日本と同じシステム。タイから送る場合手数料は金額問わず400バーツ。時間さえあるのならこれが一番お得ではないだろうか。
ウエスタンユニオン
これも日本と同じ。バンコク市内だとアジア銀行が代理店なのでとても目につくのでいいが、日本ではスルガ銀行でしか受け取れないのがネック。金額に応じて手数料が変るが、速さは一番。
地下銀行
知り合いの口座などを使って送金してもらう。これは外為法だか銀行法に抵触するので、もちろん違法。手数料は人によって違うだろう…。

日本の国際キャッシュカード同様、タイの銀行でも国際キャッシュカードが作れます。日本では銀行のATMではなく、VISAカードなどのATMを使うことができます。