映画で勉強
タイに来れなくても自宅でタイを学べる!?
タイをもっと知りたい時、タイに住んでみたり、タイに遊びに来たり、タイについての本を読んだりと、いろいろな方法がありますが、タイを舞台にした映画を観る事によっても、タイを知る事が出来ると思います。
特に最近はタイを舞台にしている映画が増えてきたので、ますます観やすくなってきています。
ここではタイを舞台にしたタイ映画以外の映画の紹介をしてみます。
ザ・ビーチ
あのレオナルド・ディカプリオが出演してるハリウッド映画。
タイ旅行に出かけたアメリカ人の若者が、安宿(おそらくカオサン)で秘密の楽園(ザ・ビーチ)の地図を受け取り、その楽園に向かう。その楽園と呼ばれる場所を守るために起きる様々な問題を描いている。
ディカプリオがあのタイタニックの後の出演という事もあって、話題性十分だったがあまり評判の良かった映画ではなかった。かなり漠然とした展開が何だかなって感じ。
個人的には、その秘密の地図の場所がどう見てもタオ島(もしくはその付近)なのに、ロケ地がピーピー島だった事が残念。途中で買い出しに行ってる場所がどう見てもプーケットなんだもん…。なんか曖昧。
このロケの際に環境破壊が取りだたされたが、制作スタッフは「前と同じ状態かそれ以上に戻した」と豪語していた。そういう問題なのだろうか…。
アンナと王様
ミュージカル映画の名作『王様と私』のリメイク作品。
昔の人(と言ったら失礼だが)にとってはほとんど部屋の中だけで終わってしまうその古い方がピンと来るはず。(私は旧作の方が名作だと思う)
ラマ4世国王がチョウ・ユンファ、その子供達の家庭教師アンナにジョディ・フォスターが演じている。
イギリス軍人の未亡人のアンナが、国王から依頼されて王子たち(ラマ5世チュラロンコーンなど)に英語や西欧のことを教える家庭教師としてバンコクを訪れる。タイにおける女性の立場も知らないアンナは、初対面の王に対して普通に話をしようとする。しかし、国王は、そんな彼女に好感をもち恋に落ちる〜、と言うラブストーリー。
これまた非常にお金のかかっている映画。90億はかかっているらしい。
さてこの映画、とても有名な事ですがタイでは上映禁止です。王室をバカにしているからと言う理由なのですが、昔はそんな事行ってるのがばかばかしいと思っていた管理人も、この映画や原作を読んでみて、これはまずいって思いました。
なぜって、このアンナって女性は実在の女性なのですが、おそらくかなりフィクションっぽいんですよね。けっこうタイの事が小馬鹿にされているのが分かります。そして自分のプライドとうぬぼれが…。
ついでに言うとこの映画時々タイ語が出てくるのですが、そのタイ語の出てくるタイミングがよく分かりません。せめてタイ人役同士が常にタイ語をしゃべるならともかく、基本的に英語をしゃべり、時々英語をしゃべるという意味が分かりません。とどめにタイ人スタッフが入ってないので(これに出たらタイでは仕事できなくなる)タイ語もメチャクチャです。チョウ・ユンファのタイ語はかなり中国なまりでいらっしゃいます。
ついでに言うとこの映画は実はフィリピンでロケされたものです。タイの映画なのに、タイっぽさがないわけですね…。
戦場にかける橋
第二次大戦中、日本軍はタイとミヤンマーを結ぶ泰緬鉄道を戦争捕虜を使って建設しようとしました。そしてカンチャナブリにあるクワイ河への鉄道橋架設を計画したものの、英国人捕虜に協定に反するとして協力を拒否される。そのためその英国人捕虜を軟禁するのだが、日本軍の力では進まない工事に苛立ち、再度協力を要請する。そしてその英国人捕虜は、立派な橋を完成させるのだが、彼は違う地区から脱走した米軍捕虜らと共にこの橋を爆破する作戦に参加する〜。
今から40年以上前の映画。アカデミー賞もかなり取った力作。
これを観ると日本人が嫌われる…そんな映画です。
タイ有数の観光地であるカンチャナブリだけは、日本人が行くとけっこうつらい雰囲気のものがある。その理由は先にこの映画を観ていれば分かると思います。
ブロークダウンパレス
卒業旅行でバンコクにやってきたアメリカの女の子たちが、男にだまされて麻薬の密売人として捕まる。そんな彼女たちは当然タイの法律に裁かれる事になり、懲役何十年という判決を受ける。弁護士も何も役に立たない、言葉も通じない刑務所での生活と、友情を描いている。
はっきり言って映画としてのレベルはたいしたことない。が、これは日本人(特にバックパッカー)のみなさんには是非観て欲しい映画。なぜなら、こういう話は映画の中の話ではなく、現実にあり得る話なのだから。こうやって無実の罪を着せられてしまったとき、もうどうにもならないという事を分かった上で、様々な経験をする気ならば、自分の責任の範囲でやればいいのではないだろうかと思います。
ちなみにこの映画に出てくる女優はけっこうタイ語を勉強していたらしく、映画の後半になるとしっかりタイ語をしゃべっています。全然チョウ・ユンファよりもうまい!
囚われた女
ちょっとマイナーな映画ですが、この映画先ほど紹介した「ブロークダウンパレス」とにたようなストーリーになっています。
行方不明の父親を探しにタイを訪れたアメリカ女性が、身に覚えのないヘロイン密輸の罪を着せられ、女刑務所に入れられてしまう。そこでの生活を描いています。
ちなみにこの映画は主演がニコール・キッドマンなのですが、ちょっとエロ系です。
日本で言うところのVシネマ系だと思っていただけるとわかりやすいかな…。