コンビニ
コンビニのおかげ?
日本は世界一のコンビニ大国です。町中コンビニだらけで、ヒドいところでは同じ店が100メートル離れずにあったりします。また、どんな田舎に行ってもあるようになりました。今や、コンビニが日本人の生活を支えていると言っても過言ではありません。サービスもすごいモノがあります。ATMや宅配便など、まあホントに小さなスーパーマーケットです。今日本に帰っていきたいところの一つもコンビニです。マジであれは宝の山です。食べたいモノも本も何でも置いてます。あーコンビニのおにぎりが食べたい…。
さてさて、タイのコンビニですが、タイって世界有数のコンビニ大国だってご存じですか?田舎はともかくバンコク市内はどこもかしこもコンビニだらけ。まるで東京のような様相です。出店ペースも異常なもので、たしか世界で日米に次いで三番目にコンビニの多い国だったと思います。
どうしてこんなにコンビニが多いかと言えば、この国、特にバンコクって言うのは眠らない町だと言うことにあるのではないでしょうか。「市場」編シリーズでも紹介しましたが、とにかく24時間どこかで市場をやってるような町です。こうなるとコンビニは便利です。実はタイのスーパーマーケットはちょっと前まで24時間営業のところがたくさんありました。これが、日本で言う大店法みたいなもので規制されて、小さなスーパーだけしか24時間営業しなくなったわけです。つまりもともと24時間やってても儲かる(お客が来る)ってことです。ちなみにコンビニが24時間営業して、夜中に客がこなくて赤字じゃんって思った方、それはちょっと間違いです。まず開店準備も閉店準備もしなくていいから時間のロスがないし、夜中暇なときに掃除とか、在庫管理とかできるわけです。経費はたかがしれてますから、閉めない方が得なことも多いわけです。
現在我々がタイで見ることのできるコンビニは、「セブンイレブン」「ファミリーマート」「AMPM」など、みなさんおなじみのモノばかりです。地場のモノのありますが、これは品揃えも少なくあまり数も多くないです。ただ、日本のコンビニがあれほどの商品量とサービスを誇っているのに対して、タイのコンビニは雑貨屋に毛が生えた程度のモノでしかないのが現状です。中に入っても必要なモノ以外買おうという意欲は湧きません。最近お弁当を扱い始めたり、パンも少しはいいものを置き始めましたが、こういう食べ物をコンビニで買おうという気がないらしくあまり売れてないようです。まあ、店の前には24時間何かしら屋台が出ているわけですから、そっちに行ってしまうのも無理ないことですが…。こういった新しいサービスをやろうとしてるのは「ファミリーマート」に多いようです。たしか「セブンイレブンタイ」は日本のとはほぼ関係ないはずですから、こうなってるのかもしれないです。
世界のコンビニを見ていて、もっとも日本のモノに近いのはたぶん台湾のモノでしょう。ほぼ日本のモノのまねです。その次が韓国かな。あとはもう、日本的コンビニではなくて、アメリカ的な方に近いですね。
時間を限りなく有効に使おうというシステムが、おそらく世界一であろう日本のセブンイレブンも、タイという国の前ではこのシステム自体骨抜きにされてしまう可能性が高いのですが、もしも、日本同様のサービスをタイで受けられるようになるとしたら、タイという国自体が大きく変わったと言うことを証明することになるのではないかと思ってます。
(08/02/02)