アジア若葉マーク

 ヨユウの5時起床。
 アンコールワットへ。
 しかし雲っていたため、またもや見れず。
 今の時期、見れないことはしょっちゅうらしい・・・・・・・。
 3日待ったり、1週間待って見れる人もいれば見れない人がいる。
 運がいい人は初日に見れて、らしい。

 そのままゲストハウスに戻るのかと思いきや、そのまま遺跡巡り。
 オイオイ、オイラはいいとして姫は手ぶら・スッピンである。かわいそうに・・・・・。
(まだまだ姫はスッピンでいけるでしょ…)

 途中ご飯を食べに行った。
 そこの食堂のトイレでトイレットペーパーを1つ失敬してきた。
 これは1つでもかなり貴重なはず。
 それは、トイレの前では子供が『トイレ1回5バーツ』と言ってお金を取っているからである。
 だからこの紙も日本では考えられないほど貴重なはず。
 しかし、カンボジアのトイレ事情にはどうしても私達もトイレットペーパーが必要なため、心を鬼にして1つ失敬したのだった。
(紙は必要だと思うが、それを買うという発想はないのだろうか?管理人は最近紙をほとんど使わないけど…。)

 その後バイクで1時間半。
 着いた所は『滝』である。滝には日本人が少なかった。
 仲良くなった日本人に写真を撮ってもった。
 住所を交換し、帰国したら送ってくれるという、なんとした親切さ。
 滝を見た後はまたこの道を1時間半かけて帰ると思うと、だるかった。
 なんと言ってもバイクの二ケツで片道1時間半である。
 単車ならまだしも。姫はどうだったのであろう???
(よく旅行中に会った人が写真を送ると言ってくれるが送られてくる確率はかなり低い。たぶんかなりの数の写真撮ってるんでめんどくさくなるだろうね。)

 その後、戦争博物館・ボート場へ行き、ゲストハウスに戻る。

 夕食は同じゲストハウスに泊まっている女子大生達と4人でとることに。
 今夜は最後の夜ということで、バイカー達が飲み屋へ連れて行ってくれるらしかったが、うちらは2人で4ドルしかなく、断った。
 結局彼女達はそちらへ行き、姫と2人で食事。
(ナニユエあと4ドルという状態にまで…。)

 お金がないため、1つの品物だけを頼み2人で食べた。
 しかしここまでお金がなくなるとは思わなかった。
 残金2人で4ドル・・・・・・・・・・・・。
 150ドルあればお釣りまでと言うことで、150ドル両替して安心してたのに・・・・・・。
 しかし今夜はあと寝るだけ。
 清算もしたし、後はタイに行けばなんとかなるさ!
(まるで「○○のかけそば」みたいじゃん。)

 2人で1皿の料理を、カンボジアを振り返りながら味わっていた。
 最後の晩餐である。
 と、会話の中で姫があのハンサムバイカーとの話をした。
 そこで事件発生(ピ〜ポ〜ピ〜ポ〜)。
 それはオイラにとって許せない話と同時に、怒りが込み上げてきた。

 頭にきて食事は喉を通らない。
 部屋に戻り、姫の話を頭を冷やしながら聞く。
 時間は夜11時過ぎ。
 立腹の内容は、カンボジア2泊目の夜、あのバイカーは、姫をインターネットに送り、ネット後、姫をラブホテルへ連れて行ったこと。

 今までの彼の行動には本当に我慢してきた。
 姫の腕に『あなたが好きだ!』とか、色〜んな事をしてきて、正直頭にきてた。
 手とか触っているのを見ても笑ってごまかしていた。
 オイラが人の10倍ヤキモチやき屋というのは承知済みだ。
 しかし、あのバイカーのニセ笑顔に今までだまされ、かつオレの大切な姫をラブホに連れて行ったことと、それにより、姫の心は傷ついた事に許せなかった。
(彼らは日本の男なんて怖がってないからねえ。イヤならイヤってはっきりと女も男も言わなあかんよ。見ていると情けなくなって来るもんね、いつも。あ、皆さんに断って
おきますが、その場所に連れて行かれただけで入ってはいませんよ、姫は)



 オイラはそのバイカーをぶん殴りに行った。
 闇討ち食らってもいいと思った。
 男性ならこの気持ちがわかるはず。
 男と言うのはいざとなると、自分より強い相手でも立ち向かえるのである。
 姫はビックリしてついて来た。
 姫がいたら何も出来ん・・・・・・・・・。
 さらに運がいいのか悪いのか、そのバイカーは女子大生と飲みに行ってて、ロビーにはいなかった。
(その気持ちは重々分かるがこう言うのを「後の祭り」というのですぜ)

 となると矛先は姫に向いてしまう。
 姫の言い出せなかった苦しい気持ちも分かる。
 勇気を振り絞って言った気持ちも分かる。
 明日でタイに戻るのだから、今回は何もしないで欲しいのも分かる。
 姫に怒鳴るわけにも当たるわけにもいかなく、ズボンなど衣類を壁やベットに叩きつけて寝た。

 姫も泣いていて辛そうだった。オイラの器の狭さが悔しかった・・・・・・・・・。
(今回の旅でもっともセンチになった日のこと、ゲンちゃんは一生忘れないでしょう。)