カンボジアへの道 〜姫との再会〜
今朝の起床は5時半。
準備して6時にはゲストハウスを後にした。
コンビニで朝食を買い、集合時間の25分前に到着!
もち1番のり。
バスの1番後ろの左側という、カズとオイラの定位置をゲットせねば。なのである。
つまるところ、ここだと何でも出来る(爆)。
姫の愛のビンタを受けなんとか乗車・・・・・・・・・・・のはずが、乗った席は1番前の左(爆・爆・爆)。
真ん中が姫。
右側が運転手(ドンドンドン)。
しかもワゴン車だった(ドガ〜ン)。
集合は6時半だったが、出発は8時となんとタイ的出発の仕方。
ドライバーと仲良くなり、お菓子の交換しあいっこして、カンボジアの国境へレッツゴ〜!!!
PM2時、タイからカンボジアへの国境へ到着。
ドライバーと握手したかったが、出来ずにお別れ(無念)。
カンボジアへ入国したとたん雰囲気が180度変わった。
すご〜く埃っぽいし、いきなりスラム街ではないか・・・・・・・。
カンボジアの人々は、うちらの荷物を引っ張るは、物乞いしてくるは・・・・・・・・・。
さらに地雷で怪我をした人。
衰弱した子供・・・・・・。
ここでお金をあげては彼らにとっては一次的な幸せにしかならないと、難しい決断をし、バスへ向かう。
しかし、スゴイ光景だ。
横浜の寿町なんか比べ物にならん。
と言っていいのか。。。
(そう、タイとカンボジアの国境は、まさにここが国境線だと思わせてくれるようなモノ。ここでカンボジアの洗礼を受け。たいていの日本人はひるむことになる…)
そして今度は道がスゴイスゴイ。
何がスゴイって、道路が大穴があいているため、とにかくバスが上下に揺れる揺れる。
これがハンパないのである。
バスが穴とタイヤの衝撃でドガンドガン言っているのである。
とにかくスゲ〜凹凸・・・・・・・・・。
常に震度3なのだ。
(電波少年で舗装していた道路を想像していただければいい。ただ、これでもかなり昔に比べて良くなったのだ)
そこで私は姫に聞いてみた。
オイラ『オイラの騎乗位とこのバスの揺れ、どっちが激しい???』
姫『バカ言ってんじゃないよ〜!』
オイラ『ハイハイごまかさない。ちゃんと答えて!』
姫『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
オイラ『だろ〜!やっぱオイラだよな!さんきゅう〜!!!』
『バシ〜ン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
どうやら姫はオイラの想像力に負けを認めるようです。
(誰もゲンちゃんには勝てんって…)
そんなこんなしてるうちに夜になり、バスはスコールで見えなくなった道を、バシャバシャとスゴイ音と迫力で動いてた。
あれはマジ忘れられん。
なんと言っても道が見えないため、引っくり返っている車もあるのである。
それを横目に進み、車は真っ暗闇でカンボジア人がみんなで起こしているのである。
バスの運転手は道をどうやって分っているのだろう。
(カンボジアやベトナムで車が横転してるのはよく見かける光景。自分がそれに当たらないように祈るばかり)
バスはまた壊れ、遂に5度目の乗り換え。
真っ暗闇を15分くらい歩くと、2台のバスが待っていた。
オイラは前のバスに、姫は後ろのバスに乗車。
これがいけなかった・・・・・・・・・・。
バスは2時間後 (PM11時)、カンボジアのシェムリアップに到着。
しかも、2台は別々のゲストハウスに。
つまりは姫とオイラは離れ離れになってしまったのである・・・・・・・・・。
(自業自得!)
オイラはみんながチェックインしている間、従業員に『オイラの姫は違うバスで、他のゲストハウスに行った。そこに連れてってくれ!』とお願いした。
しかし、『ムリ!』と言うばかり・・・・・・・・。
この従業員はダメだと思い、他6人くらいの従業員に、一生懸命英語を話した。
しかし、『明日の朝にしろ!』と言うばかり・・・・・。そこで自分で探すことを決意。
真っ暗の外のゲストハウスを訪ねだした。
しかし、ものの2,3分でさっきのゲストハウスの従業員が3,4人追いかけて来て御用。
どうしてもオイラをこのゲストハウスに泊めたいのか?コラ?
それとも実際問題この夜中の探すのは不可能なのか?
イライラは自分の無力にもイライラ。。。
姫に何かあったらどうすんだよ。
ちくしょ〜、ちくしょう〜・・・・・・・・・・・・・。
アドレナリンが出ているオイラは、またもや必死に下手な英語で、従業員に言い始めた。
『姫は女性で、一人で泊まるのは危険だ。どうしても今晩会わなくてはいけないんだ。荷物もオイラが持っているし・・・・・・・・・・・』
この場で冷静に話してるつもりだったが、傍から見ると興奮して見えたのか、日本人がやって来た。
彼女はここに3ヵ月住んでいるそうだ。
そしてオイラに、『この辺りはゲストハウスが多く、今晩探すのはムリです。明日の朝5時から、バイクで2人乗りで探してくれるそうですから、今晩はここに泊まってください!』と、言われついに堪忍。
(ゲンちゃんの気持ちは分かるが常識的にはかなり難しいし危険)
不安とあのバスで離れ離れに乗ったという後悔のまま、部屋のベットでゴロン。。。
そし後風呂に入りながら対策を考えた。
『・・・・・・・・・・そ、そうだ、メールを送ろう。姫が見てるかもしれん!』
希望が出てくると、風呂もカラスの行水になった。
風呂なんてどうでもいい。
PCルームへ、レッツ ゴー!!!1時間2ドルらしい。
あ〜何ドルでも払うぜ!
またもやアドレナリン。
希望が出てきたオイラは、そこのいた二十歳のカンボジアボーイと軽快ト〜ク!メールを書きながら、
オイラ『明日オイラは5時に起きるから、姫探しをバイクで付き合ってくれ!』
少年『あ〜いいとも!』
オイラ『サンキュウ!ところで君達はいつも何時起き?普段は何してるの?』
少年『ふっ、5時起きさ。あと高校生してます!』
オイラ『おぉ〜、良かった!では明日頼む!オイラは4時半に起きて待てるから!』
と、その時外から
『!”#$%&’()=〜』
オイラ『カンボジアのゴリラが外で叫んでるね〜!』
少年『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
高校のときの、いつも怒鳴っていた体育教師を思い出した。
彼はよく怒鳴っていて、遠くから聞いているとゴリラが叫びと一緒なのだ。
しかも暴力的で、何度かボコボコにされたことがあり、ああいう声には敏感なのである。と、その時、
『ガチャン』・・・・・・・・・・・・・・・
『あんた〜、何やってんのよぉ〜、こんな所で。探したのよ〜!』
ひ・ひ・ひ・姫だ。姫ではないか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。何でここを分かったんだよ!
オイラ『姫〜〜〜〜〜!ブチュ!』
『バシ〜〜〜ン』
まさか今夜会えると思わなかった。
姫も一生懸命交渉して探していた。
姫のゲストハウスの人は、様々なゲストハウスに電話して聞いてくれたらしい。
とにかく姫に会えてよかった!
(結局このカップルは姫次第ってことね。姫の行動力には頭が下がります、マジで。ゲンちゃん、こんなんでいいのか!?)
バックを持ち、姫とオイラは姫のゲストハウスへ向かった。
とにかくホッとした・・・・・・・・・。
しかし、このおいらには一つ謎が残った。そしてそれは日本に帰った今も解き明かされていない。
この日、オイラは姫の全財産を持ってしまったまま、離れ離れになってしまったのである。
もし姫がバックを自分で持っていて、離れ離れになってたら、オイラを今夜中に探してくれていただろうか?
(いや、たぶんすっかり1人で寝ているはず…。あ、そんなわけないね、ゲンちゃん)
そんなこんなで、その夜は軽〜く食事して、嬉しさで一杯のままベットに入ったので
ある。