アジアデビュー
『明日から南の国に行ける。もちろん、毎日が半袖・ハーフパンツでOKだな!』
と思い、海にもすぐ入れるように。と、海パンで飛行機に乗ることを決意!
我ながらナイスアイディアだ!
次の日、姫と日暮里で待ち合わせ、旅が始まった。電車に乗ってるときはなんとも思わなかったが、成田空港でこんな恥ずかしい格好をしているのは、私だけであった・・・・・・。
着替えようにも、15日間の着替えパンツは、これ1着のみ。。。
開き直って飛行機に乗った。
バンコクまでは成田から6時間で到着!
レートが安いということで、姫はバンコク空港で両替をしていた。
さていよいよ外に出る。
そーんなに暑くはないではないか、と思うもつかの間、やばい、やばい、やばすぎる・・・。
この格好が恥ずかしすぎる。
開き直るよりも、半泣きで、バスに乗った。
私達は当初、やっぱアジアに旅行するならビンボ〜旅行よね〜、と豪語していたが、最初からエアポートバスに何のためらいもなく乗ってしまった・・・・・・・。
(バンコクで一番安いのはバスです。でもトンローまで何時間かかるかなあ)
バンコクには、姫の友達とそのボーイフレンド(マオさん)がいるようで、初日は特に何も計画していない私達は、いきなりお世話になることになった。
待ち合わせのトンローで下車。
しかし待てど待てどなかなか来ない。
場所間違えたかの!?いや仕事が忙しいのだ。
しかもこの渋滞だし・・・(バンコクの渋滞ははんぱない。日本以上)。
遅くなるのは当然よ。と、目の前の屋台の美味そうな焼き鳥を見ながら待つことに。
数分後、やっぱ待ち合わせ場所を間違えたと思い、二人会議を開催。
結果、そう何度も電話しては失礼という結論になり、再度待つことに。
・・・数分後、さすがに姫も不安になってきたらしく、電話することに。
案の定、場所を間違えて待っててしまったではないか。
つ〜ことは、俺らと同じ時間、マオさんも待っていたことになる。
お〜、初対面からこんなんでど〜しよ〜、ドンドンドン。
(彼らとはセブンイレブン前で待ち合わせ。しかし彼らは違う通りで待っていた…)
なんとかマオさんと会い、さらにマオさんのお友達のヤスさんに会った。
初めはこのヤスさんがなんとも不思議なオ〜ラを発していた。
ん〜、日本人だけど、旅行者にも見えるなぁ。
何者なんだろう?と考えていたが、今度は話せば話すほど、マオさんも何者なんだろうと思えてきた。
これは姫も同じ様に感じてたはず・・・・・・・。
後日、私達は二人の凄さを知ることになる。
(初めてヤスさんに会うとたいていビックリする…)
時間も19時くらいということで、マオさんヤスさんと夕食を食べに行った。
というか連れて行ってもらった。
行ったお店はお粥さんで、大衆食堂と行った感じか!?
有名な空芯菜・おかゆを頼んだ。
さらに、牛肉の野菜炒めみたいなのを二皿。
ん〜これがまた美味い。しかし、タイの料理はこれが初めてのせいか、次第に火を噴くことに・・・・・・・・。
こ、こんなに辛いとは。東京・神奈川の激辛ラ〜メンや地獄ラ〜メンのあるラ〜メン屋の辛いラ〜メンは、ほぼ制覇していただけに、辛い料理には自信があるはずだった・・・・・崩壊。
ガンガン食べたい食欲旺盛な私達は、この店でいきなりタイの洗礼を味わうことになった。
しかもあまりの辛さに、耳まで痛いではないか・・・・・・。
これは中耳炎の時と同じ痛さである。
お〜、オレも軟弱になった・・・・・・。
今まで自意識過剰だった。。。
その後、パッポン通りへ連れて行ってもらった。
どうやらここはピンク色の町である。
日本でもそれなりに行ったことがあったから、心の準備はOKのつもりだった。
が、しかし、店に入ったとたん水着のおね〜ちゃんがみ〜〜〜んなオレを見て踊ってくれると、さすがに足が止まってしまった。
いつの間にか席に座らされ、ビールを飲むことに。
さらに隣には、推定10代のお姉ちゃんが、オレにべったりくっついて座ってくるではないか。
オイオイちょっと待てよ!たしかオレは今日バンコクに旅行に来たばっかだ。
初アジア。しかも着いてまだ3時間も経ってね〜よ。
なんでオレに手は勝手におねえちゃんのお尻を触ってんだよ???
オレにはそんな勇気がないはずだ・・・。
岩手の山奥出身のオレにそんな大胆なことなんかム〜リ〜。
と少しだけ思い、触りまくり!
ハッ!そうだ、そういえば店には一人で入ったが、マオさんヤスさん姫がいたんだ。
やべえ・・・・・・・、いま鼻の下を伸ばしてた一連の行動を見られたか???と、慌てて三人を探す、探す、探す〜。
ヤスさんがオロオロしてるオレを見つけ、助けに来てくれた。
そこからは落ち着いて、美女鑑賞!!!
さらにヤスさん姫をなんとか見つけ、バレないように、タイミングを見計らって、お触り・・・・・ふっふっふっ。
なんちゃって!店を出る頃には、心も落ち着き、ちょっとの不安だけを抱えて、明日からの希望に満ち溢れていた。
(すべて女の子の足の隙間から姫に見られていたにもかかわらず、脳天気にお触りしていたゲンちゃん、鼻の下ノビッパナシ)
夜10時頃、マオさんのガールフレンドのマッピーに会った。
二人はこれからパタヤーに行くということで、またまた私達も行くことに即決!タイの道路を時速150キロで爆走。
いや〜爽快、爽快!しかし、突然の睡魔が。
ま、まずい。パタヤーまで車で連れて行ってもらい、さらに今日初めて会い、会話が弾んでる車中で、オレ一人だけが寝るわけにはイカン。
しかもお疲れのところ運転もしてもらっているのに・・・・・・・・・。
どうすればいいだろう。
一人会議決行・・・・・・・・・。
オット、今寝てしまった。うお〜、つれ〜、ねむ〜い!という事で、会話を聞きながら寝ること決まった。
が、自分だけ夢の国に行くことは誰もが許すはずもなく、久々に頑張って起きていた。
(タイに来た日は旅の疲れとはしゃぎ疲れと時差でたいてい倒れます…)
パタヤーに着いてからは、これまた夜とは思えない賑わいを見せていた。
色んな屋台を見ながら歩く。
はは〜んな〜るほど、ここはプーケットだなと思い、さらに奥へ。
そんな時、腹痛が襲ってきた。
な、なんだ。初日からかよぉ〜。
苦労してとある店のトイレに連れて行ってもらい、冷や汗と共に下痢。
と思いきや、下痢ではないではないか・・・・・・。
こんな腹痛もあるんだなあと思ってたところ、
『ドンドンドン、”#$”}+‘{+*>’&%』
と何語かわからないが、オレに早く出ろと言う人が・・・・。
ヒエ〜、怖い怖い、早く出ないと何されるか分からん。
チキンボ〜イなボクちゃんは急いでトイレを出た。
しかしそこには誰もいないではないか???
待っている三人の元へ戻り、席に座っていると、隣席のドイツ人が寝てる連れに、一生懸命話をしてるではないか。
寝てるほうは完全にグ〜グ〜寝てるのである。
あれには笑った!
(ついてすぐの食事でやられるとはまだまだだなと思っていたが、それを食べても何ともなくなってる我々はどうすればいいのだろうか?それにしてもこのドイツ人には笑わされた。だって、夜中に男二人ですげえ重たいドイツ料理とビール注文したのはいいが、1人は食べながらずっと話をし、相方は料理に顔を突っ込むように寝ているんだもん。少しは相手のこと考えろよ…)
そしてAM3時過ぎ、きれいなホテルにチェックインして、私達はタイでの一日目を終えたのである。
(うーん、かなりカビくさくってさえないホテルだったが、いったいどういうホテルを想像してたのだ?)