極楽日記最終回

 私が日本に帰国をしてから半年以上が過ぎました。この半年間はタイで生活をしていた時の何倍も忙しく、あっというまに時が流れてしまったという感じです。あまりにも忙しく自由な時間がほとんどとれなかった事や、過去の日記でタイに関しては自分なりに言い尽くした感があった事、日記に対するモチベーションがなくなった事などからも極楽日記を日本に帰国してから書くことは一度もありませんでした。今回管理人との話で最後の締めとして日記を書いてみてはどうかという話がありましたので、まとめの極楽日記を書かせていただきます。尚、すべて私個人の経験則からの話なのでこのような考え方もあるという感じで読んで頂きたいと思います。

 日本に帰国して思いますが、やはり仕事をして生活していくのには日本が適していると思います。十分な資金があり、生活や医療費などの心配がまったくないのであればタイでの生活はとても楽しいものになると思いますが、若くして十分な資金がありタイで暮らしている日本人はそう多くはないと思います。普通の日本人は働くことになりますが、タイで生活をしていく上で一番ネックとなるのはやはり仕事なのです。タイ国で仕事をする事の厳しさプラスタイ人と仕事をしていく難しさ(というかばかばかしさ)があります。例え日本から派遣された駐在員であってそれなりのクラスのタイ人と働いていたとしても、駐在員はタイ在住の期限が決められており、3年〜5年で日本に帰国かタイに残るなら起業するか何かしなければ生活できません。また現地採用で働いている人ははあくまで現地採用でありそれ以上ではありません。タイで会社やお店を経営している方もいますが、多くの方が会社を作り、お店を開いてはお金を失っています。
 全体的に暗くなる話ですが、高齢になってから会社やお店をたたみ、やむなく日本に帰国する方も大勢います。他に経済的基盤がなく、タイだけで働き生き残るというのは並大抵のことではなく、またそれほどまで力を入れてタイで生活し続ける価値があるかどうかも疑問です。私はある程度の段階でタイ生活を見切るということが大切であると思います。タイでの生活は若くして(20歳〜25歳)ひたすら遊びまわったり、恋愛を楽しんだり、もしくは年金暮らし(60歳以上)でのんびりと暮らすのには適していると考えられます。気楽に働ける場合や仕事をする必要がない場合にタイと言う国の自由さを心地よく感じることができるでしょう。

 日本に帰国する前にタイ在住者の方の多くに言われたことがあります。

1 日本に帰っても簡単に仕事はみつからない
2 タイ帰りはキャリアとしてマイナスになる
3 タイで遊んでいたと思われるから、特殊技術がなければ通用しない
4 タイで仕事を頑張り現地採用でもステップアップしていった方がいい

 私の経験則から言うとどれも間違いでした。また多くの助言を下さった方が日本に帰国して仕事を探した方ではないと言うことも事実でした。皆が同じ方法を向いていてもそれが正しいとは限らないということです。日本の方がタイに比べて求人がはるかに多いです。タイという国を知っている人が少ないことから私が会社の面接でタイ帰りと言うことで不利になったことはありませんでした。タイ帰りだからといって遊んでいたと思う人は私の場合はいませんでした。(タイを知っている人がほとんどいない)また冷静に考えても現地採用でステップアップしていける段階にタイ社会はまだ成熟していないと思われます。これから日本に帰国する人、どうするか迷ってる人、この要にタイという国自体があまり知られていない(これは田舎だろうが、東京だろうがあまり関係ないです。タイはマイナーな国で知名度はかなり低い)事は逆にプラスです。 自分の人生を長いスパンで考えましょう。

 これからも多くの日本人がタイに移住していくと思います。タイは一面は自由な国ですが、一面はとてつもない管理社会です。自由な面だけでなく、管理的な面、理不尽な面をみて総合的にタイでやっていけるかどうかの判断が必要だと思います。私はタイの理不尽でばかばかしい法律や規則にに不満です。お金持ちが何をやっても(人を殺しても)許されるという風潮も嫌いです。もっというと、人を殺した後で容疑者の身でありながら、シャンパンを開けている政治家の馬鹿息子にもあきれています。ソープランド経営のマフィアを人気者にしてしまう一部のマスコミにも呆れています。マスコミが軍部や首相の所有になってをり管理されているのも不満です。反面、外人を受け入れるタイ社会は好きです。ソンクラーンやロイカトーンなどのイベントは好きです。のんびりと生活できる雰囲気は好きです。映画を安く見れるのは嬉しいです。タイはいい面も悪い面もたくさんあります。
 自分の毎日の生活だけを淡々と生きていられるようになるには、まだ時間がかかりそうです。そういう気分と財政状態になったとき、その時にはタイと日本で半年づつ暮らしていこうと思います。

 では長い間ありがとうございました。それと管理人さん、これからもHPの更新頑張ってください。

 管理人から
 前管理人であるゆっきーの極楽日記はいったんこれにて終了です。いろいろと物議を醸し出したこともありますが、ゆっきーはゆっきーなりに思ったことを書いた、それだけの話です。こういうこともあると思ってください。今回の話の中でその通りと言いたかったことがあります。「日本ではタイはマイナーな国」だということです。最近かなりその認知度は高まったきてますが、まだまだマイナーだなあ、と言うことを肌で感じます。ま、マイナーだと言うことがプラスになる理由はいまいちわかりませんがね。この日記はとにもかくにも彼の経験則に基づいて書かれているわけで、それをどうこう言うことはおかしいのですよね。こういう意見も大事なんです。とは言っても、これまでのコメントを読んだ方はわかるとおり、管理人はゆっきーの意見には賛同してません。ボツになってしまったネタも数知れず。。。。ただ、彼に対して言えることはホントについてる男だ!ってことですかね。
 管理人の数ある友人たちの中で一番幸せな男ゆっきー(彼はどういう状況でも自分をその世界に持って行くことが出来る!)のこれからの将来にチャイヨ〜!ってことで、頑張ってね〜、ゆっきー。