名義

 簡単なことですが、とても重要なこととして、タイでは名義をどうするかという問題があります。
 年金ビザをとりタイに移住してきた人やまた若くしてタイで一生を送ることを決めた人、会社経営者などこの名義をどうするかで悩んでいる人は後をたちません。
 また何かしらの問題が起きた時には大抵この名義の問題が関係してきます。

 まずタイで土地や家を購入するには<タイ人の名義が必要>と法律で決まっています。
 コンドミニアムは外国人の名義でも購入できます。
 家に関しては法律が改正されて外国人名義でも購入できるようになったといわれていますが、はっきりしないところがあります。
 また会社を設立するさいにも会社株式総数の51%はタイ人名義で所有しなければいけません。
 土地や家を購入したり、会社を設立しても<名義はタイ人>なので結局その本当の所有者はお金を出資した外国人ではなく、法律上の名義人のタイ人となります。
 日本であればまず他人の名義で何かを購入したりはしませんが、タイでは当たり前のように行われており、それが問題が起きる原因となる事が非常に多いです。
 私もこれまで多くの方をみてきましたが、会社経営が上手くいったところで名義人のタイ人に会社を乗っ取られたり、自分の恋人(実際には恋人だと思っているだけの場合が多いですが。。。)の名義で購入した土地、家、車等をすべて奪われたりという問題が後をたちません。

 こういう状態に陥らないためには<絶対に信頼できるタイ人>を見つける事が必要なのですが、タイ人は信頼できない人間がほとんどなので難しい問題です。
 コンサルタント会社などで名義人を紹介してくれたりする場合もありますが、会社自体が信用できないところが多く、実際には有効な方法はありません。
 一番いいのはタイにきてからなるべく日本人の人脈などをつくり(オフ会などに参加して話を聞くのもいい方法です)、何か問題が起きた時に相談できる人間を何人か持っておくことがいいかもしれません。


 管理人から
絶対に信頼できる人、日本にいてもそうそういるものではありません。ましてやこの異国であるタイで信頼できるタイ人を探すのは非常に困難です。たいていは自分の家族や恋人にお願いするわけですが、これもそれらの人との関係がおかしくなった時に、結果として家や会社、車などもなくなってしまうことになりがちです。たいていその相手自体ではなく、周りに人にそそのかされておかしくなる場合が多いので、ますます信用するのが難しくなります。これは在タイ日本人にとってかなり大きな問題なのです。問題が起きた時に相談できる人間が必要と言ってますが、日本人が名義で問題になった時、ほぼ勝てる要素はないというのが実情です。ああ、ホント頭の痛い問題ですね。