タイの文化?

 新年度(2004度)を迎えた。
 また同じ事を書くようで皆さんには申し訳なく思うが、従業員の事です。

 この一ヶ月間で会社内の作業者の顔が一変する位出入りがあったようだ。
 社員数150人前後という人数的な事もあるが、ある程度他職場の社員の顔を覚えているのでその変化が何となくわかる。同じ様に、私のセクションであるQCも新しく入った作業者が長続きしないので新顔が毎週のように入ってくる。

 日々感じるようになった事だがタイ人の作業者の殆どは会社に対して、《私はこの会社の為に仕事をしている》という気持ちが非常に薄いのかなという事があげられる。(中にはちゃんと考えている人もいると思いますが)
 だから、ある期間勤めると他の会社に平気で移ってしまうというタイ独特の就職事情があるのだろう。

 まあ、日本でもそこまで考えて働いている人がどの位いるかは分からないが、私の会社の日本人は社長から常々それ以外の事は考えないで欲しい、仕事の事だけをと言われているので、非常に難しい事だが私を含め全員努力はしているつもりである。
(社長には全く考えていないといつも言われてしまうが)

 日本も十年位前から同じ様になってきていたようだった。
 それは、私がいた前の会社で流行の人材派遣会社の人が多数来ていたが、仕事が気に入らないとすぐいなくなってしまうというケースがよく目に付いていたからだ。
 その会社に雇われているわけではなく、あくまで人材派遣会社の人間なので派遣されている会社を辞めても給料などの変化が無いから自由にやめられるようだった。
 タイ人も今の会社を辞めても、次の会社には今までの自分が覚えた技術・技能をアピールでき、給料も今までにプラスされた形でもらうようになるので平気でやめていくのである。

 これもタイの文化と言わざるをえないだろう?
(ただ、今は日本も年功序列が崩れたから各企業同じ状況に近いと思うが)

 こちらで働かれている日本人なら常に感じている事と思うが、せっかく教えた内容がそのまま次の会社に移行してしまう。また新しい作業者を教え直さなければならない。本当に困ったものである。
 ただ、新しく入ってくる作業者も結局は前に似たような事をやっていた者も少なくなくドウドウめぐりとなっているのも確かだが。

 今後もず〜〜〜とこれは続く事と思うが、給料で解決できれば良いのだがそれもなかなか難しく、我慢強くやっていくしかないのである。

 タイの文化に慣れるには仕事のやり方が含まれるとは思っていないが、どうしようもない何かが根底にあるのは確かだろう。

 管理人から
これホントつくづく思うことです。ある程度仕事を覚えると昇給するわけですが、その昇級よりも転職した方が給料が上がることが多いです。おかげで転職する人も後を絶ちません。その代わりその職場が気に入るとずっとそこにいます。ですが、労働者が増えるにつれて問題も多くなり、結果として長くつとめる人が減ります。問題を解決するよりもなくしてしまう方がタイ人にとっては簡単な結論なのかもしれません。。。この話題を考えていると頭の痛くなる管理人でした。。。