エアコン

 タイを知っている人なら(タイに興味のある人なら)、まず暑いと言う事がタイへの一番先の印象として考えに出て来ると思う。
 次は辛いとなるであろうか?(反対もあるかな?)
 私はどちらも同じ位に感じていたが、今回は暑さの方について書いてみよう。

 日系の大企業は日本人が多数駐在しているという事もあり、冷房関係には相当気を使って工場の建設を行っていると思う。
(それだけでなく、仕事での精度的な事もあると思うが)
 実際私が前にいた会社も現場の温調設備は日本にひけをとらない、と言うよりも日本より以上に素晴らしい設備になっていると思ったほどである。
 また、タイは一年中暑い国だから冷房関係についての設備は想像以上のものがある。ただ、電気代が日本に比べ非常に安いのでそんな事ができるのかなと思ってしまう事もある。

 ここで私の会社の冷房関係について書いてみよう。
 私の会社は、オフィス・設計室・QC室・成形室・金型室・出荷室というおおよそ6箇所のセクションがある。この中で、オフィス・設計室・QC室。金型室は前記述と同じように結構な冷房設備になっている。
 ただ、残りの成形室及び出荷室に関しては、誰が来てもこれは暑いと感じる現場である。

 実際、冷房装置はきちんと整備されているのだが冷房が効いていない。
 さて何故なのか?
 答えは簡単、その設備が壊れているからである。(とうぜん暑いよ)
 修理をするお金がないのだ????


 
私が入社して来た時も暑かったが、ここへ来て一段と暑く感じる時がある。
 がしかし、オペレーターは腕まくりをして頑張っている。
 何とも頭が下がる。(有難うと心でつぶやく)

 その点QCのオペレーターは(アオテジャイ)である。
 《わがままと言う意味》
 以前にも書いたがQC室は検査という事もあり結構冷房を効かせている。
(数ヶ月前に修理をしてQC室内は全て冷房装置が働くようになった)

 そんな中、あるオペレーターがまだ暑いと言ってきた。
 そこで私は「成形の職場はとんでもなく暑いぞ」と言ってみた。
 しかしそんな事は他人事なのである。
 私がいない間に冷房の風向きを自分の方にしているのである。
 私が思うに、この子達は家に帰ったら扇風機さえあるかどうか考えてしまう子達なのだ。(多分扇風機はあるだろう)
 その子達が会社に来ると暑いだなんだと言っているのである。
 何とも慣れという恐ろしさを感じた次第であった。

 ちなみに私の家は冷房装置があるが、私自身冷房を使った事が数える程しかない。
 何とも笑ってしまうような話ではないか。

 今後もオペレーターの行動には気を付けて行かなければならない。
 特に冷房に関しては一年中付きまとう事なので装置の故障につながるから。
(また、壊れるとしばらくは直してもらえないという心配もあるので)

 管理人から
 タイにはちょうどいい温度というもがあまり存在しない。暑い(熱い?)か寒いかである。冷房のかけ方、もうこれは微妙な調整などと言うモノは存在せず、ひたすら強烈にかける、かける、かける。。。何がそんなに暑いのだ?と聞きたくなるほど、暑さに対して敏感である。日本人はエアコン好きでしょ?と言われるが、そりゃあ日本より暑いからつけたくなるだけであって、なれてくるとあまりエアコンは使わなくなってくる人が多い。エアコンの設定温度は〜、なんて言ってみたって、所詮オンかオフしかない方が多いしね…。