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9月2日

もしかして、私は興味本位に変な封印を解き放ってしまったのか?と非常に気になり、これはなに?と聞いてみたが、返事は「長く使ってなくてほこりとか蜘蛛の巣で汚いから」だけだった。
でも、なんかよく見たら結構厳重に隙間なく、囲ってあるし戸の位置も不自然なんである。
それに、人が住んでるのになんでわざわざ「入ってはいけない!」って書いてあるのか?
こんな広い空間があるのに、なんで物置にさえ使っていないのか?
その日は日差しが強くてかなり暑かったはずなのに、階段から上はひんやりとしていて、奇妙な空間だった。

その家のまわりは、どこまでも続くゴムの木の林で、本当になにか棲んでいるのかも知れないと思わせた。が、「何もいないはずなのに物音がする」「気配がする」といいつつ数十年もその下の家に住みつづけているおおらかさがすごいと思う。
仏像数体がその扉の方を向けて安置してあるのも、偶然だろうか。
超自然的なもの、というのか、よくわからない何かと共存する、という感覚がまだタイの田舎の人達にはあるようだ。
プーケットにも、まだまだそんな場所はたくさんあるような気がする。

 管理人から
子供の頃、田舎の家に行ったりすると必ず妙に涼しい部屋とかがあった気がする。最近の住宅ではそう言うスペースもないけど、昔の家って歴史というか何かを感じるものがありましたよね。特に気配なんて、そこかしこに。。。どんなに文化が違っても、結局似てくるのが不思議です。


9月3日

ずっと心に引っかかっていることがある。だいぶ前のことだが、この日記(の一部)がある掲示板に無断転載され、それについてこばかにしたようなやや否定的なコメントが何件か続いていた。
たまたま知り合いに教えてもらって覗いて、ショックを受けた。

確かに情報としてはいいかげんだったかもしれないが、別に情報として発表したわけでもなく、ただ私は旅行会社の人に聞いたことが初耳だったので、こんなことがいわれているのか、と単純に驚いただけだった。
また、その驚きを文にしたまで。
それが「こんな事今更いってるけど」みたいに批判されていたので悲しかった。今でも思い出す。

私は口が悪いので、腹が立つことがあるとすぐ口調が激しくなってしまう。
だんなとけんかをしたりすると、罵倒するのは大阪弁である。どうせ意味は通じてないけど、迫力は伝わるからいいかー、と思っている。
たぶんこの日記を読んで、不快に思っている方もおられるのだろう。
もともと私は目立ちたいわけではなかった。そうでなくても日本人というだけで、否応なしに目立ってしまう毎日である。在住の日本人にまでうわさされたくない。
見栄を張って、仕事をだんなにいろいろやらせてきた訳ではなく、何とか商売をやっていかないと日本から持ってきた蓄えもいずれは底をついてしまうから・・・。お金に無頓着な国民性の人とやっていくのは骨が折れる。自分が選んだ人とはいえ、愚痴も出てしまうのである。

 管理人から
正直な話、HPやメルマガをやっているとうんざりすることもあります。だいたい我々の話はプライベートの切り売り的なところが多く、その揚げ足を取られたり、意見の相違について文句を言われる筋合いはないわけです。管理人自身、自分の知らないところで変に有名になるのは、望む姿ではありません。極楽タイランドは、自分で言うのもなんですが、良い読者層が多く、それらの方に助けられて運営しているわけです。こういうことが増えるとモチベーションが異常に下がって、どんどん更新ペースも落ちていきます。ネット界にもう少し良識が欲しいと思う今日この頃でした。。。


9月4日

昨日に続いてなんだか自分語りで申し訳ないが、私は考えこむ性格なので文章にしないといつまででもずっと考えている。
はっきりいって大変暗い。結婚する時もものすごく悩んだ。
でも、だんなとはそれまで知り合った日本人の誰よりも話が合ったし真面目で人が良かったので、結婚することにした。ところが、若いのと奥さんが日本人というのとで、タイ人に騙される騙される。友達だといっていた人や、果ては近所のおやじにまで10人はくだらないタイ人からお金を巻き上げられた。

騙すより騙される人のほうがいいとは思う。でも、ここまで続くと夫婦揃ってただの馬鹿である。ビーチボーイでもガイドさんでもトゥクトゥク運転手でも日本人在住者でも、騙すのがうまい人はいる。
タイでは悪知恵もひとつの有意義な才能だと見える。
騙されるほうも悪いと自分でも思う。だけど、だんなも私と結婚しなければこんなに騙されることもなかっただろう。
どんどんタイ人不審になって友達(と思ってた人達)もいなくなり、疑心暗鬼になっている(くせにまた騙される・・・)だんなを見ていると不憫でならない。
本当に困っている人にお金あげるのならいいが、どう考えても自分より裕福そうな人に盗られるのはあほらしくてしょうがない。

 管理人から
日本人とそのダンナや奥さんという組み合わせ、タイではホントに良い金ずるだと思われがち。タイ人自体が人を信じやすくだまされやすいのだけど、日本人もそれに劣らずだまされる。だまされ方があまりにも情けないケースが多い(だまし方自体が幼稚なことが多い)ので、そう言う部分を書いていると「バカじゃない?」と思われがちなのがつらいところ。こういうことがあるんですよ〜という話なのだけど、知らない人にまでバカにされるのはちょっとうんざりするのでした。


9月5日

晩御飯を食べにいって帰ってきたら、ちょうど門の鍵を開けたところで突然停電になった!
あたりは一瞬にして闇となり月明かりもなかったので、何も見えない。
ほとんど手探りで進み家に入ろうとした時、途中の階段の踊り場から下を見たら、たくさんの蛍が乱舞していた。それこそ息を飲むほど幻想的で、はっとしてしばらくぼんやりと見ていた。
タイの蛍は日本のより大きくて光も明るい。ぼーというより、ばっばっと光り結構速く飛んでいく。

そう言えば引っ越してきた頃はたくさんいたが、最近見なくなったと思っていた。実は周りが開発されて明るくなってしまい、目に付かなくなってしまっただけだったようである。
街灯や家の明かりで、自分のうちが全部電気を消しても周囲はかなり明るく、星さえ庭からはほとんど見えなくなっている。
見上げると空には、こんなにたくさんあったんだと思うくらい一面の星空が広がっていた。たまには停電もいいもんだ。
次の日同じくらいの時刻に庭に出てみたが、どんなに探しても1匹の蛍も見つけることはできなかった。

 管理人から
なんとまあ幻想的な世界で。バンコクじゃ見られませんねえ、蛍。バンコクから蛍を見に行くツアーもあるそうで、場所さえわかれば自分で見に行きたいんだけど。。。ちなみに停電なら嫌と言うほど起きますが、、、ほとんど数秒から数分のもの。ろうそくは必需品です。(ろうそくはあるのにたばこを吸わない管理人夫婦は火をつけるものがなかったのでした。。。)


9月7日

最近ちょっと不眠症である。前から不規則な生活を余儀なくされているのだが、原因は近くのホテルの騒音で、ほとほと疲れてきた。3年間我慢に我慢を重ねてきたが、先日ついに怒鳴り込みに行った。
ちょうど白人の社長がいて「いっつもいっつも、やかましい!!」と言ったら「もう寝るのか?」と。
0時半なんですが・・・。寝たら悪いんかい!
「子供がいて」というと「OK、ノープロブレム」とその時は音量を下げてくれたが、1週間もするとまた元の木阿弥。
直談判したらすこしはわかってくれるかと思ったが、無駄だった。
やっぱり警察に頼むことにする。今まで幾度となく頼んでるが。

で、10日程して、たまたま家にいただんなが切れ警察に電話した。静かにはなったがだんないわく「自分は今から仕事行くけど、なにかあったら電話して。白人怒ってるから襲撃されるかも」って・・・
おいおい。こっちは迷惑かけられてる上に逆恨みかよ!でも、タイではそうやって殺人とか、人を雇っていやがらせとか、わりとポピュラーだったりする。気になって寝られやしませんでした。
そしてそれから1週間。またはじめやがったーー。家中ディスコ状態で寝られるどころか、吐き気までもよおしてきたので、一応だんなに報告すると「12時に終わらなかったら、警察来るから」と。
11時59分に終わりましたとも。なめてんのか!?
結局その後寝つけず・・・今に至る。(A.M.3時すぎ)

 管理人から
いやあ、さすがは白人様。ちゃんと時間に終わるだけましですねえ。これがタイ人だったら、すべてがマイペンライで終わってしまうかも。せっかく静かなところに家を建てたのに台無しです。あ〜、さらに山奥に引っ越します?


9月12日

今鳴り物入りで建設中のセントラルデパート、当初の目標だった8月半ばオープンは、やっぱり無理だった。
が、一応9月オープンを目標に頑張っているようだ。
そこで、でてきたこんな話。
なんでも、よそで建設中の現場から作業員を引き抜くという手段に出ているとかいないとか。
なにしろ施工主は大手の会社なので、作業員には多少高めの給料とヘルメットや作業着1式、また保険も出るとあって、話を聞いた出稼ぎ労働者達は、喜んで集団で引き抜かれていくそうな。

労働者がたくさんいそうな場所に、トラックで乗りつけ条件を提示、そのままみんな連れられていってしまうということだ。そのため他の現場では(作業員の裏切りにより)工事が遅々として進まず、困っているらしい。
そんなに人手が足りていないんだったら、なんで我が家にも一声かけてくれないの〜?
雨季で客がいなく、収入がないとぼやくだんなが巨体をもてあましているというのに!暇そうなビーチボーイも日雇いに行きそうだし。
だんなに自ら売りこみにいって欲しいぐらいである。

 管理人から
そうか、そうやってタイの突貫工事は進んでいたのか。と言うことは、今作っているバンコクの新空港も工事の遅れが目立つだけに、これからそのしわ寄せが他の工事に回る可能性だって事ですね。さすがにバンコクは労働者がたくさんいるからそれほど影響ないのかも知れないけど、この次には地下鉄も控えているしイヤな予感がするなあ。。。


9月13日

うちでは、飲料水を水売りのトラックから買っている。家の前に替えのタンクとお金を置いておくと、いつの間にか通りかかった業者が取り替えてくれるという仕組み。
20L入りのタンクで大体2週間ぐらい持つ。
いつも来てくれる業者は決まっていて、蓋の封印には緑色のシールが貼ってある。ところが、この前来ていたのは、別の業者で青いシールのところだった。
中身に違いはなし、と思ってしばらく使っていたところ、ある日残りのタンク内に何かの幼虫?を発見・・・。
みじんこみたいなのが、1匹ぐねぐねしているーー。

やばー、こんな水、飲んでいたのかよ!と花にやることにした。
毎回タンクから直接使うのは面倒なので、いつもペットボトルに詰め替えていて、タンクの蓋をあけたのは2回目で(残りの水は半分ぐらいだが)前回詰め替えした時に、偶然入りこんだとは考えにくい。
もとから卵かなんか、怪しげなものが入っていたのでは?
実は、以前にもいつもとは違う業者の水に(なんか忘れたけど)混入していた経験があり、値段は同じなのだが、業者の中にはちゃんと洗浄殺菌済の水ではなくて適当にやってるところもあるといううわさなのだった。
今日また青いシールの水が玄関先に置かれていて、なんか憂鬱。
飲まないでとっとと使いきったとしても、緑の業者が確実に来てくれるかどうかわからないし・・・。
縄張りあらされてんぞ!緑の業者、頑張れ!!

 管理人から
タイでは買ってきた水だからと言って信用してはいけない。冷たくすると味がわかりにくいけど、ぬるいとその味の違いがよくわかるのだ。少なくとも管理人は○○製の水は飲まない。まずい水、絶対なんか入っているよね。我が家では水をみいさんと同じようにタンクで買うけど、一応ちゃんと配達してもらってる。ぬるくても飲めるので一応安心なのです。

紆余曲折を経ながらも、何とか500号までたどり着きました。これもひとえにみいさんとそれを支えてくれた読者様のおかげです。感謝。そこでみいさんに管理人からプレゼントを。日本のビデオと日本の本、そして電話器。みいさんの欲しかったもの、ってことで。近いうちに送りますんで、期待しないで待っててクダサ〜イ。


9月14日

だんなが「お土産買ってきたよーん」とケーキをくれた。
最近あちこちで目に付くようになってきたファミリーマートで買ってきたそうだ。私はまだ行った事がなくて、どんな品揃えか知らないが、その一切れのケーキは、見た感じ、とってもおいしそう。
思わず買ってしまいそうな誘惑には、かられる。が、腐ってもタイのケーキ(腐ってないだろうが)、とんでもない味が
することもある。そう思いつつも、誘惑には逆らえず数分後にはいそいそと取り出してみた。
どこから見ても完璧なチョコレートケーキで、もしかしたらという思いが勝り、口にする。

まずい・・・やっぱり、普通のタイのケーキだったか。
不思議なことに、どうやったら画一的な味が作られるのか、どこでも同じような不味さのケーキが多い。バタークリームとなんともいえないねちゃっとした甘さのスポンジ。
今まで何回期待を裏切られつづけてきたことか。
子供の頃の昭和40年代にタイムスリップするかのような味である。
これで、30バーツもする。日本の100円ケーキの足元にも及ばない。
腕に覚えのある職人の方!ケーキ指導にいらしてくださいませんか?

 管理人から
最近バンコクは少しグルメになってきたらしく、甘過ぎとか辛すぎとか言うのが受けなくなってきているらしい。それってタイ料理の衰退じゃないの?と思ってしまうのだが、管理人的には歓迎。。。で、ケーキ。これはもう、、、コメントしたくないですね。バタークリームが砂糖でジャリッてするのはするのはいただけなさすぎます。この味、ホントにタイ人はオイシいと思っているのだろうか?時々不思議になる。<あまり食べてるの見たことないもんで


9月15日

幼稚園で英語をたまに習ってくる息子。先生の指導がよいのか、楽しんで身につけているようで、ときどき急に英語をしゃべってくれる。
先日は、「ウェアー ユー フロム」などといってきた。そんなこと急にいわれても・・・それは英語ですよね?と思っていると「お返事は?アイ アム フロム、っていうのよ!」と教えてくれた。
そして得意そうに「アイ アム フロム トイレット!」と元気良く!いや・・・でもそれは、もしかして<タイランド>の間違いでは?
そう指摘してみたが「先生がそういった」と譲らない。
その後微妙に訂正されたのか「アイ アム フロム アイランド」になっていた。まあ、ある意味それでも合ってる訳だが。

「アイ アム ゴーイング トゥ ザ クラスルーム」「アイ アム ゴーイング トゥ ザ コンピュータールーム」「アイ アムゴーイング トゥ スイム」とかひとりでいってる時もあり、私が幼稚園の時なんて、英語の存在すら知らなかったのにと思ったりする。
子供は素直なので覚えも早いようで「トラマーイは、フゥーツっていうのよ!」などと新しい知識を目をきらきらさせて披露してくれる。
しかし、フルーツはポンラマイでしょう・・・。
タイ語間違ってるよ、あんた。
母国語もおぼつかないのに英語までしゃべれるなんて、すごいな。
何年勉強しても英語もタイ語も上達しない母には、その若さが羨ましい。


 管理人から
タイでは結構前から幼稚園でも英語を勉強する。小学校もしかり。うちの嫁なぞ幼稚園から英語、小学校時代は中国語、高校ではフランス語、そして大学で日本語を勉強したそうな。マジでスゴいと感心する。その替わりと言ってはなんだが、イギリスがどこにあるかわからない。行ったことあるのに。。。数学も日本の中学レベル。ちょっとだけ、これでいいのか?と思ってしまうのだった。


9月16日

今でも日本ではやっているのか知らないが、遊戯王カードというものがある。遊戯王という日本のアニメの中で使う戦いのアイテムで、それが実際に使って遊べるように売り出されているのである。
ここタイでもそのアニメは放映されており、子供達の心をつかんでいる。
関連グッズとして、当然遊戯王カードも販売されていて、大抵の小学生は持っているのだ。ということに気付いたのは、たまたまおいの誕生パーティに行って近所の小学生集団と遭遇したからだ。
大事そうに各自束になったカードを持ち寄ってきて、対戦していたので、見せてもらうと、日本のカードをそのままカラーコピーしてるのが一目でわかる海賊版と、日本語部分がタイ語に翻訳されているタイ語版、そしてなぜか中国語になっているバージョンまで、3種類があった。

結局子供達は、中身まで読んでいないようで、絵柄の雰囲気を楽しんでいるようであった。
遊び方も(正式な遊び方を知らないけど)1枚ずつだしあって、両手をパンッとたたき、風圧でひっくり返ったほうが負け、でカードを取られるとか、独自の遊び方を考案していた。
「日本語読んでーー」と私のところにカードを持ってくる子もいて、地獄の扉ごし銃とか降霊の儀式とか王家の生贄とか闇よりいでし絶望とかいろいろ読まされました。こんなもんタイ語で説明できるか!
隣りの部屋では、パソコンのゲームやってる子やゲームボーイで遊んでる子達がいて、子供ってどこでもおんなじなんだーと思った。

 管理人から
世界の子供達に日本が与える影響は、日本の経済が子供達に与える影響よりも大きいと思う。子供達は、日本のアニメを見て育ち、日本のゲームに一喜一憂し、気が付くと日本の文化に触れながら大きくなっていることになる。アメリカでハリウッドが果たした事を、日本のアニメやゲームは果たしているのだ。子供に人気ってのは簡単そうで一番難しいことなんだから、とても誇って良いことだと思うんだけど、なかなか当の日本人が認めようとしないのも笑えるね。


9月24日

風邪を引いて声が出なくなった。私は喉が弱いのか、けっこうよくあることである。
それで思い出したのが、数年前のこと。
買ったばかりのジェットスキーで客が事故った。イギリス人の学生グループで幸い怪我はごく軽かったが、ジェットスキーは大破。事故の状況からして、修理費は数十万円単位になると思われた。
こういう場合、快く払ってくれる人は、残念だがやはり少ない。明らかに自分の過失でも、ホテルから逃げたり逆切れして警察やガイドさんに怒鳴り込んだりする人もけっこういる。

だんなは無事修理代金がもらえるか気が気ではなく、私もできるだけ協力したいのはやまやまだったが、全く声が出ないので歯がゆかった・・・。
結局英語での筆談(笑)も交えて窮状を訴え、なんとかいくらかのお金をもらうことができた。
数日に渡ってホテルに交渉に通い、警官やホテルの支配人の方にまでお世話になったが、あとでしっかりそれぞれに1万バーツずつとられた。当然のように値段まで指定して請求され、親切で手伝ってくれたんじゃなかったんだ、と少し悲しかったが。
(つづく)

 管理人から
まさにタイという部分が最後の部分ですね。もう全然驚きません。もちろん善意でやってくれる人もいますが、それはまれなケース。お金が見えれば知らない人にもとても親切に世話してくれるのです。値段を指定されるだけ楽かなあと思ったのは管理人だけではないと思います。そう、少ないと文句言うくせに「あなた次第だ」って言うのが普通ですからねえ、ホント。。。<経験者は語る


9月25日

事故を起こした当事者は19歳で、なんでお金払わなあかんねんというような不遜な態度だった(今思えばかなり動揺もしてたのだろうが)ので、終始険悪な一触即発といったムードだったのだがその友人のひとりが、全く声が風邪で出せない私を気遣ってくれ、ホテルの人に頼んでトローチをわざわざ買ってきてくれたのには、少なからず感動した。
彼は私のつたない英文を読んで、「友達(事故した人)は、とても混乱しているので、態度が悪くて申し訳ない。あなた方が商売道具を傷つけられて、大変お困りなのはよくわかります。ジェットスキーが高いのは当然ですし、自分達は金持ちではなく学生だが、できるだけ責任を持って対処させてもらいますから、心配しないで。」というようなことを何度もいってくれた。

結局、もらった値段より修理費はかかってしまい、赤字だったが悔しいとかは思わなかった。本人も最後は謝ってくれ、その彼も良い人だったから。
以前たまたま警察に行ったら日本人が被害届?をだそうとしていて、通訳を頼まれそうになったことがあった。なんでもジェットスキーをいきがって乱暴に運転した挙句、船にぶつけて、ジェットスキーと船の両方の弁償をさせられることになった、そうだ。
それは自業自得では?警察の人もあきれていたし、同じ日本人として恥ずかしかったが、その男性は自分が被害者だといわんばかりだった。
ビーチボーイがどうとか言う前に、人として、どうだろうか。
相手がタイ人だから、見下げているのか迷惑をかけてもいいと思うのは、旅の恥は掻き捨て以前の問題だ。

 管理人から
普段にこにこしているビーチボーイ達だけど、商売道具を壊されたらそりゃ怒り狂う。管理人も結構傍若無人なジェットスキーの乗り方をしてたら、沖までやってきて「やめろ〜!」と怒られた。そりゃ生活がかかってますからねえ。でも「おまえ免許持ってないだろ!」と言われたときに、「一応ジェットスキーの免許あるけど、あなたは?」と聞いたら黙ったのがオモシロかった。。。


9月26日

朝子供を幼稚園に送っていく途中、たまたま前を走っていた車を見てだんながぼそっと「おれ、あの車のやつ知ってるわ。奥さんが日本人だから金持ちで自分は成功した、とあちこちでいってまわってて、揉め事をよくおこしてる」と。
確かに高そうな車だったし、素敵に改造されていて羽根まで付いてた。
間違いなくそこの奥さんはお金持ちなんだろうが、そりゃー反感買うだろう・・・。
一般タイ人だけでなく、<奥さんが日本人なのに思ったほど金持ちにもなれなかったタイ人>まで敵に回しているようなもんだ。

だんなは、あんなやつがいるから、自分も誤解されて金のむしんやらたかってくるやつが多いんだと思っている様子。それは自分がええかっこして、貸したり奢ったりしなければ済むだけの話だと思うのだが。
タイ人女性にとっての白人男性、その逆がタイ人男性にとっての日本人女性のように思われているのだろうが、かなり無理がある。
浮かれるのもしょうがないとはいえ、程々にとどめておいて欲しいものだと思った。

 管理人から
何度も書いているように、タイ人男性にとって日本人女性はいろんな意味ステータスです。色の白い日本人女性、その容貌の他に、日本人としての魅力。たいていの日本人は、日本にいるときよりもタイにいる方がもてます。少なくとももてていると錯覚します。これで浮かれない方がおかしいくらい。当のタイ人やその周りが浮かれておかしくなるもムリはない。。。


9月27日

だんなと息子は、毎日夕方走っている。私はもともと運動しない人だし蚊に刺されそうで遠慮していたが、このところどうも体形がおばさん化していることに気付き、参加することにした。
うちから山のほうに続く道は、家も少なく車もあまり走っていないので近所の人のかっこうのジョギングコースとなっていて、たくさんの人とすれ違う。両側の林や眼下に広がる海を見ながら走っているのは、とても気持ちが良く運動嫌いの私でも楽しめるほど魅力的である。
タイに来てから運動らしい運動をしていなかったのに、自分でも意外なほど走れるのは、周りの景色や山の空気が新鮮だからか?それとも、子育てを通じて知らず知らずに基礎体力がしっかりついていたからか?

主婦というのは、時として泥のように眠りこけてしまった子供を片手に抱いて、もう片手で5kgの米袋を抱えなければならなかったりするものだからである・・・。
どっちか、だんなが持ってくれれば何の問題もないようだが、こういう時に限って行方不明だったりするのだ。
さて、その走りに行くにあたって、だんなはわざわざ途中までバイクに乗っていく。どうせなら、うちからずっと走ったほうが運動になっていいと思うが適当な場所までバイクで行って、そこから先を往復走りまた家までバイクで戻ってくる。
しかも初心者の私にでも、充分ついていけるペース。私のウエストはいきなり細くなったが、だんなの体形に変化はない。

 管理人から
母は強し、ですね。子供が生まれたときから、忍者の修行のよう毎日毎日大きくなる子供を世話しているだけで、細腕と呼ばれたはずのか細い腕が、たくましい腕に変貌していくのを最近よく見ます。良いダンベルですよね、ホント。


9月28日

だんなが「これ、おいしいよ」とお菓子を持って帰ってきた。
手にして、うっとひるんだ。
なぜなら、それは・・・うつぼかずらにもち米を詰めた、蒸し菓子だったからだ。うわさに聞いたことはあったが、実際見たのは初めてだ。うつぼかずらというのは、食虫植物で10cmぐらいのひょうたん型の入れ物の中に虫を誘い込み、溶かして食べるとかそんな植物だったはずである。
見た目も習性もかなり気持ち悪い。それをお菓子にして食べるというタイ人の思考回路も、想像を絶するのであった。他人種の食生活にけちをつけるつもりでは決してないが、受けつけられず見なかったことにして冷蔵庫に保存した。それでも、夢に出そうである。

数日後、ミヤンカムというお菓子をだんなが買ってきた。
ちょっと説明しにくいが、干し海老とかピーナツとか、なんかいろいろを手の平ぐらいの葉っぱに包み、たれをかけて食べるおやつなんである。で、その葉っぱには、何種類かあるようなのだが、この前買って来たのはなんと棘が生えている!しかも、かなりでかい棘で、びっしり。もちろん手にひっかかったりしたら痛い!!
なのに、だんなはむしゃむしゃ食べてるし・・・。
なんで、刺されへんのか不思議。タイ人頑丈やな〜。
この葉っぱ貴重で高いそうですが、そんなことより、お前はきりんか!!
私にはもう、ついていけません・・・。

 管理人から
食文化の違いは、一緒に生活する上でも有数な悩みの種になりがち。味付けが違う程度なら我慢も出来ますが、食べてはいけないと思っていたものを食べられたり、逆に我々が食べたりして、お互いが驚きあう。でもやっぱり目の前でタイ人がハシとハシで食べ物を渡しあってる姿だけは、見てはいけないと思った今日この頃です。。。<かわいい顔してばりばりタガメを食べている方が良いです。。。