9月1日

 たまに朝ご飯を食べに行く店で食べていたら、突然すごいクラクションの音が!そちらを見ると、若いお姉ちゃんが車から降りるところだった。
 朝の混雑した道路で、わりとそこは狭い。そんなとこに車を停め、しかも2重駐車である!当然さらに渋滞がちになり、いらつく周りの人々。
 で、彼女はゆうゆうと助手席側にまわると、洗濯物をとりだして、近くのクリーニング店へ。
 ここまでの光景を見ていた私の頭の中に、突然ひらめいたものが!
 「ここは、大阪か?」

 私はタイに来る前、大阪の町中で働いていた。
 お金を扱う仕事がたまにあり、そのときは運転手付きの車で客先に送ってもらう。大阪も細い道が多く、運転手さんはプロなのでどんな細いところでも上手に進めるのだが・・・路上駐車の多さや、勝手な行動をとる人の車などで、渋滞になってることも多かった。
 タイに来て、なんとなく違和感なかったのは、関西ぽかったからなのか?
 そういえば、車の運転は荒いし、自己中な行動を取る人が多い。プーケットの人は、バンコクに次いで都会だと思っているようだし。
 ところで、タイ語で「早くする」ことを「レオ・シー」といいます。
 大阪では「早よぉ、しぃ」関係ないですね・・・。

 管理人から
 タイの交通事情が関西っぽいのは、関東人の管理人にはすぐわかりました。東京に二重駐車なぞ存在しませんし、メチャな割り込みもあまりありません。え〜、もちろん今では管理人自身、大阪に行っても負けないほどの運転になってしまっておりますが…。

 早いものでこのメルマガも今回300号を迎えました。ありがとうございます。
 これもひとえに読者の皆様と筆者みいさんの努力の賜物ということで、管理人冥利に尽きます、ハイ。これからもますますパワーアップするみいさんの執筆活動、陰ながら応援させて頂きますので、皆様よろしくお願いしま〜す。 あ、1周年にみいさんが何かプレゼントするとか言ってました。現在読者数約900人、これが1000人になるのが早いか、1周年迎えるのが早いか、それ次第でプレゼント決めましょう、みいさん!


 9月3日

 最近妙な虫を見たら、写真に採るのが密かなブームになりつつある。
 この前は、葉っぱそっくりな緑の葉脈までついた蝶?
 今日は、枯れ葉そっくりな蛾?(分類わからず、取り合えず色で認識)どちらも擬態の仕方があまりに見事で、息を呑む。嫌いだからよけいに凝視してしまうし・・・。

 枯れ葉蛾のほうは、実は見るのは2〜3回目。
 恐くてカメラを向けるなんて、できなかったのだが、恐いもの見たさで何回か虫の写真を撮っていると、食指が動く。
 これを撮らねば!みたいな、妙な義務感。こんなもんが、庭に!!という驚きを誰かに知らせたくて、心臓止まりそうになりながら近づく。
 多分飛んだら、叫ぶと思う。
 ここまで接近して飛ばれたら!!と思いながら、接写するのだが、さっきやってたらカメラが気を利かせてフラッシュたいてくれたのでびびった〜。なにすんねん、よけいなことすんな。
 いつか、プーケットの草花というコンテンツを作りたいかも、と日々きれいなお花を見つけると撮ったりしているが、先にプーケットの虫写真集ができてしまうのでは?嫌いなのに・・・。

 管理人から
 相変わらず素晴らしい視点で…。この独特な間合いを持つ文章のファン、じわりじわりと増えているようで、応援メールも増えてきております。業務連絡になりますが、草花のコンテンツも虫のコンテンツもたくさんの容量を開けてお待ちしております。写真数百枚、いけますよ〜。


 9月7日

 読者の方にメールしていて、ちょっと愕然としたことがあった。
 実は、歳がばればれだが、私が現役OLのころは、いまほどパソコンは普及してなかった。メールを使いはじめたのは、タイに来てからで仕事で検索とか、メール連絡とか、まだなかった時代なのであった。
 NEC98とかは確かにあった、でもワープロ使う程度の仕事だったのだ。
 ここに来てから、もう8年、世の中も変った・・・。

 日本にいれば、それでもなんとかついていけたのかも。
 でも、ここにいると時間の流れも遅くて(苦笑)気がつくと携帯でメールも送れない自分・・・。今使っている携帯はノキアので、ショートメールができるはず、っていうか人からは送られてくる、のに、送り返せない。
 マニュアルは英語とタイ語表記なので、頑張ってはみたものの、挫折。
 日本にいた頃は携帯なんて、持ってなかったんだ!
 タイに来てはじめて、自分の携帯使ったんだよ。仕事してた時は、営業さんがたまに机の上に忘れていったりして(まだ出始めで、携帯することに慣れていない・・・)呼び出し音にどきどきしながら、出てみたら忘れた本人からだったり。
「携帯に間違い電話かかってきた!!」ことが、話題になったり(まだ、そんなにみんなが持ってない時代で、間違い電話ががかかるほど、番号が使われてなかった?のか、すごい驚きで語られていた)
 その後の激動の時代を、南の島でぼんやり過ごしてきた自分・・・。
 もう、普通の日本人には戻れそうにない。


 管理人から
 新しもの好きの管理人はコンピューター歴もすでに20年以上になり、携帯歴も10年以上になる。これはこれでスゴいことかもしれないが、最新の事情にはトンと疎い。日本にいるからこそ最新の情報を求めるのであって、タイにいると全然ダメ。なんたってタイではいまだにダイヤルアップだし、携帯でEメール送れるようになったのも最近なんだから。。。


 9月8日

 今電話がかかってきた。この電話はパソコン専用に近く、番号を知っているのは、だんなとまおさんと日本の親だけである。友人関係には携帯を教えていて、(パソコンやってるとずっと話中になってるので)誰も知らない。
 当然日本語で出たら、相手はタイ人のおねえちゃんで、かなり動揺している様子。それでも話し掛けてくるので、聞き取ると電話料金をまだ払ってない、とかいっているようだ。
 この辺のタイ人は英語が得意な人が多く、こちらもタイ語よりはましなので、料金とか日にちとかで聞き間違いがあっても、と思い「ドゥーユースピークイングッリィシュ?」といってみたら、間があって微妙に固まるおねえちゃん。

 いや、いいです・・・いってみただけなんで。
 で、タイ語で「まだ、お金払ってないですか?」って聞いたら「22日よ、22までに!はらって」と強調されて切られました。我が家では、料金関係はだんなが払うことになっていて(名義人だし)自分の持ち金が足りない時は、「お金!」といって徴収されます。
 で、この前渡してるはずなんですが・・・まだ払ってないって。
 しかも、なんで私が怒られんといかんのじゃー!!はよ、払わんかい!!
 今後は、この番号にとりたての電話もかかってくることを覚えとかないといかんようだ。

 管理人から
 管理人の家の電話、これはもう一日中24時間接続のPCに占領されていてFAXを送る時くらいしか利用価値がない(そのFAXもPCから送るが)。なので、ごくたまにPCを切っている時(1週間に数時間)に電話が鳴ると天地がひっくり返るほど驚く。誰も知らない番号なのだから(もちろん管理人も)。間違え電話なのだけど、逆に「まおいるか?」と聞かれるとかなり固まると思う。そんな経験をこないだしたことを思い出したのだった…。


 9月10日

 夕方だんなが子どもを迎えに行こうとしてたとき、お昼食べてなくておもちを焼こうと出していた。焼いてるところも見ていたのに、1時間後に帰ってきてバーミーパッをくれた。
 多分自分が外で食べた時に、私の分も買ったようだが、お餅焼いてた時にじっと見てたはず。食べ物にみえなかったんだろうか?
 何回か「お餅」の存在を教えて食べさせたこともあるんだが。
 (おいしくも不味くも無かったようで、無反応だったけど)
 それでも、何か食べ物を作ってたんだから、当然その後食べただろうとは思い至らないのか?それとも、まじで忘れてるんじゃ??

 だんなは、何も考えていないのか、常になんか別のことを考えているのか一瞬で物事を忘れる。私もよくうっかりするが、その私が驚くぐらいに早く忘れ去るようだ。
 なんなんだろう・・・。よく「また、聞いてない」と(お互い)けんかになるが、どちらもぼんやりしているので、仕方が無い。
 で、今も「ちょっと、走る」(日課の運動)というので、水のタンクの元栓を開けてきてくれるように頼んだ。行きしなに、珍しく玄関を掃いてくれてたと思ったら水の方はやはり・・・忘れて行ってしまった。
 問題なのは、彼が私よりだいぶ若いということだ。このまま年とったらさすがにやばすぎないだろうか・・・。

 管理人から
 素晴らしい似たもの夫婦、どちらかの記憶が異常に良かったらもう離婚しているのかもしれない。ただタイ人の場合、物忘れというか、最初っから覚える気がなかったんじゃないかと思わせてくれるようなイベントを起こしてくれることが多い。だって、一番最初にやってくれって言ったやつを忘れているんだもん。。。


 9月11日 

 家のそばに真新しい看板がかけられていて、doremon fishing prawnと書いてある。でかでかとドラエモンの絵も付いている。
 察するところ、釣り堀のようだがなぜドラエモンがでてくるのか、妙に謎めいている。
 タイでは通常、著作権は無視するのがお約束である。だから、いろんなところで「これは・・・」という自分勝手なキャラクターグッズに遭遇する。ライセンス販売でなく、適当に作っているため、大体において似てない・・・わざと似せないように作っているのか?と思うくらい大雑把な造りのものが多く、笑える。

 多いのがディズニーもので、夜店の景品などにまである。射的などをするともらえるのだが、すごく変な顔。
 我が家にもプーさんらしきものと、ミッキーのつもりのものがあるが、可愛がる気がしなくて、雑な扱いになっている。
 ミッキーのなんて、それをとるためにだんなが何回も挑戦し、数百バーツを費やしてやっと手に入れたものなのだが、冷静に考えてそんなに払うのならもうちょっとまともなぬいぐるみが買えたと思う。
 男のロマンなのだろうか?大して欲しくもない景品になんで毎回大金をはたいてるのか、とても理解不能である。

 管理人から
 いいじゃないですか似てなくって。だって、doremonですもん。ドラえもんじゃないんですよ、たぶん。。。管理人が子供の頃はまだまだ日本にも微妙なバッタモノがたくさんあったものだけど、今の日本にもまだあるのかなあ?NIKEがMIKEだったりするやつ。だけど、どうしてMIKEはマイクなのに、NIKEはナイキと読むのかが永遠のなぞな管理人でした…。


 9月14日

 今年もまた、ベジタリアンフェスティバルの季節がやってきた。
 中華系のお寺では、境内に垂れ幕がかかり、なにやら準備が始まっている。町中に色とりどりの幟(のぼり)がはためき、華やかな様子である。
 毎年9〜10月に行われ、今年は少し早くて26日から9日間である。こちらに来た当初は珍しがって、あちこちのお寺の行事に連れて行ってもらったり、この期間中しか食べられない特別なおかずやお菓子にわくわくしたりしたものだが、珍しさが薄れてくるとあまり新規開拓もしないようになってしまった。

 期間中は、肉類乳製品たまごなどはメニューから除かれ、替りに野菜を使った料理が中心となる。一般の屋台は店じまいするところが多く、臨時の屋台が登場するのだ。
 このベジタリアン料理、不味い店は味がないような不味さだが、うまい店はとことんうまい。そのため、店の情報が毎年飛び交う。
 湯葉や大豆製品を巧みに使って、肉や卵そっくりの味と歯ざわりの料理を作ったりする店もあり、この時期にしか食べられないおかずと合わせてなかなか楽しい食事ができる時期でもある。
 また、行事のほうはスプラッター好きの人には、たまらないマニアックなものである。話しの種に一度は見てもいいかも。(一度で充分とは思う)

 管理人から
 中華系タイ人の行事であるジェーをお祭り化したのがこのベジタリアンフェスティバルである。何も知らずにビールを注文するとイヤなカオをされるので気をつけるように。<経験者は語る
 ちなみに最後のスプラッターモノ、これはなかなかにキテいる芸が見られる。身体にいろんなモノを刺したり、いわゆるびっくり人間コンテストもどき。ホント一度でおなか一杯です〜。


 9月16日

 うちの隣りの土地が売れ、家が建つことになった。
そこは林で、大きな木がたくさん建っていたのだが、先週からどんどんと切り倒されはじめた。
 なんとなく、斧でかんこんやるようなイメージがあったが、タイにもチェーンソーが当然あり、ものすごい音をたててあっというまに大木が倒されていく。
 雨上がりにはリスがやってきた木も、お猿が山から迷い込んで来た木も数分でなくなってしまった。
 うちの土地ではないので、どうすることもできないけど、とても悲しくてせっかくあんなに大きくなってたのに、あっさり切り倒されてかわいそうと思ってしまった。

 もちろん、うちも家を建てる時にたくさんの木を切り倒したのだろうし、自分勝手なことはよくわかっている、それでもさびしいというか、感慨深い思いがあった。
 家を建ててから3年間毎日ずっと窓から、眺めてきた林だったから。
 大木というのはとてもしなやかで、どんなに強い風に吹かれても大きく揺れながらもどっしりと立っていた。木漏れ日が目を楽しませてくれ、風にそよぐ葉のざわめきが耳に心地よかった。
 今は、耳障りな機械の音とぽっかり空いた空間があるだけである。

 管理人から
 今までは自然に囲まれていた、まさに山の中から海が見えると言った趣のシントーハウスも数年後にはただの住宅地の中に埋もれてしまうのだろうか?と心配になってしまった。タイ人は自然が余っているおかげで環境保護とか、自然破壊という言葉に敏感ではない。まあ、そもそも先進国にも自然はあったわけで、なくなってから気づくんだけどね、みんな。それを目の当たりにしているみいさんのやりきれない気持ちは、まだまだタイ人にはわからないんだろうなあ…。


 9月18日

 私はたまに、前に飼っていた犬のお墓にお花を供えてあげる。
 それが、だんなにはとても不思議なことらしい。
 彼いわく
 「なんで死んだ犬に花を買ってきて、家の祭壇には買ってこないのか?」
信じられないそうだ。
 そういわれればそうだけど、うちの実家には仏壇があってご先祖様をまつってあった。そこには手を合わせたりしていたが、どうも今の家にある
 偉いお坊さんの肖像画、を拝むのにはちょっと抵抗があるのだった。
 まだそれが仏像だったらそういう気持ちも湧いてくると思うけど、ほんとにただの絵にしか思えない。
 なんでも、タイのとても偉いお坊さんが9人(タイでは9という数字が縁起が良い)も描かれているもので、価値のある絵らしいのだが、どうも信仰心がわいてこない。

 お寺でも、仏像とお坊さんはイコールの扱いで、敬うべきものだとは理解できるものの、習慣として身についていないのでどうも違和感がぬぐえない。
 先祖の霊に手を合わせるのなら、抵抗ないのだが・・・。 
 死んだ犬に線香あげて花を供えるのに、お坊さん(の写真)を信仰しない日本人、というのに、だんなも違和感あるのだろうけど。

 管理人から
 こないだなぜか突然キリスト教の勧誘を受けた。断った。。。で、少し前、仏教徒であるタイ人から見て、同じ仏教徒である日本人の管理人が(タイの)仏教のことを知らないのはおかしいと思われた。で、このときから管理人は決心した。もう仏教徒だというのは辞めようと。。。これからは神道にします。これが一番当たり障りがないんです。だって、何でも神様がいるって言うのは説明しやすいですからね。おかげで何にでも手を合わせても問題がなく、非常にうまくいっておりますです、ハイ。(ちなみに神道のことは仏教よりも知らなかったりして…)


 9月20日

 たまに日本語を教えてあげていたタイ人の女の子が、ポーランドに行くという。彼氏と結婚が決まったのだそうだ。どうりで、最近習いに来ないと思った。それどころではなかったのだろう。
 普通のタイ人は、日本人のように気軽に海外旅行する習慣もお金もないし、ネットができる環境にあるとはいえ、使いこなして情報を集めてる人は私の知る限りでは、ほとんどいない。
 つまり、結婚して全然未知の世界に行くわけで、勇気あるなあと思う。
 私なんか、同じアジア圏でさえこんなに戸惑っているのに、白人社会に飛び込むのだから。

 それにしても、ちょっとうらやましい。玉の輿は乗るのがいいのであって乗られた方は何かと大変そうだ。
 なにしろ、相手は「もうこれで、安泰だ」とばかりに、きらきらと目を輝かせて「あれも買いたい、これも買いたい」といいだす。
 タイに旅行に来ている分には、たまの休暇に派手にお金を使えたかもしれないが、現実に生活していくとなるとそうもいかないだろう。
 よっぽどの金持ちでない限り、湯水のようにはお金を使えないのだが。

 管理人から
 タイ人にとってその玉の輿だと思われている日本人。ほとんど日本人は日本では普通の日本人であって、ホントの玉の輿なんてのはあまりいない。年に数えるほどしか遊べないからこそ、そこでパ〜っと使うのが日本人だと言うことをタイ人は知らない。自分の恋人はともかく、その家族まで背負えるか?と言われるとみんな引くかもしれないけど、その恋人の家族はそう思っていることが多いので、ちゃんと考えた方がいいですよ。


 9月21日

 昨日の続き。
 そう、タイ人は何か誤解している。白人や日本人は金持ちと思っているが確かにある程度は金持ちといえる、だが、タイ人が思っている金持ちとはかなりちがう。
 タイのテレビドラマを見たことある方はおわかりと思うが、豪邸に何人もの雇い人、運転手付きのベンツ、庭にはプール、それがタイの金持ちの典型的なイメージだ。
 理想とあこがれがごっちゃになっているので、その程度かもっと金持ちかもと思っている、だってタイは貧しい国だから・・・と。

 日本のOLは、現実に疲れて貯金はたいて羽をのばしに来るんだよ、といっても全然聞いてないし。
 日本で会社でも経営してれば、少しは理想に近いかもしれないが、普通のサラリーマンじゃ、例え引退してタイに住んでもそんな生活は無理だと思う。
 だが、タイ人が見る日本人というのは、テレビのドラマか旅行に来て散財しているような人に限られる。日本人といれば、こんな生活ができるかも?と妄想は果てしなく膨らみ、ナンパに熱が入るのも仕方ないのか。

 管理人から
 全くタイ人の日本人像というのはそんなもので、日本人は湯水のようにお金を持っていると思っている。タイの金持ちというのはみいさんも言うようにマジで金持ちであって、日本人など足元にも及ばない。が、その彼らと同じくらい旅行中はお金を使う日本人を見ているとやっぱり日本人は金持ちだと思われるよなあ。お金が関係なかったら日本人はもてるか?と言われると、、、答えは簡単です。日本でもてる人はタイでももてます、これが管理人の意見です。


 9月25日

 日本人の友達とローカルなバーミー屋にいたら、日本人男性の二人組みと遭遇。話してみたら、一人はめっちゃ日本語の上手なタイ人だった。
 見かけが派手で金髪。地元のファンキーな人たちはわりと把握しているつもりだったが知らない人だった。なんていうか、これぞビーチの人!って感じで、いっしょに写真撮りたい!と思わせる。
 しかも、彼、日本語が丁寧で親切。迎えを待っていた私たちに「僕ら、バイク2台で来てるから、良かったら送っていきましょうか?」といってくれる。
 「だんなのこと、知ってます?」と聞いて見たら「いえ、名前は覚えてません。多分顔見たらわかるかもと思います」って、なんなんだ、この礼儀正しい話し方は!!

 現在、天候のためか無職だそうで、「うちで、ジェットスキーの勧誘してくれませんか!?」と思わずスカウトしそうになってしまった。
 外見が派手な割に、怪しさがなく話しかけて見たくなるタイプ。
 こういう人がやってくれると、客の入りが違うんだよなあー。
 だが、だんながもっとも嫌うタイプである。
 だんなは「片言でも誠実に」という商売をモットーにしたいらしい。
 だから儲からないんだよっ!ビーチボーイなんて、いかにもってほうが日本人受けがいいんだから、見た目だよ見た目、という私とは全く意見が合わない。
 まあ、こんな人は充分ジゴロで食っていけるので、地道には働かないのか。

 管理人から
 日本語を話すタイ人、その中には恐るべき日本語を操る人も少なくない。これは日本人も同じだが、子供の頃日本にいたというケースだと、全く日本人並みの日本語を話す。そして、そういう彼らはファッションも日本風だったりするので、全く日本人の中にいても見分けが付かない。「そうだよね〜、あれって違うじゃん」とか言われると、わかっていても思わず悩んでしまうのだった。。。


 9月27日

 この前、旦那の実家に行ったとき、ご飯食べて帰ろうとしたらだんなが見当たらなくて、探していたら、ある部屋でじっと写真を見ていた。
 覗き込んでみると、現在イタリアに住んでいるお姉さんが、降りしきる雪の中にたたずんでいる写真だった。
 私も知らなかったが、そこはかなり雪が積もる地域だったらしく、生まれてはじめて雪を見たお姉さんは、とても嬉しそうに笑っていた。分厚いコートを着て雪だるまを作ったり、かまくらみたいな雪の家を作ったり、それはそれは楽しそうだった。
 そんな写真が何枚も何枚もあった。

 それら一枚一枚を、食い入るようにずっと見ていただんな。
 きっと行きたいんだろうな、雪を見たいんだろうなと思ったら、なんだかこっちが泣きそうになってしまった。お金がなくて、日本に連れて行ってやることもまだできないのだけど、いつか本物の雪を見せてやりたいなと思う。
 でも、実際行ったら、あまりの寒さに耐えられず楽しむどころじゃないのかも知れない。
 大金叩いてやっと着いたら「寒い!もう見たし、帰りたい」とか、いいだしかねない。なんていうか、気が済むの早いから。


 管理人から
 普通のタイ人は雪を見ないで人生を終える。雪を見たことがあると言うだけで自慢になるわけだ。が、楽しいのは最初だけ。寒さの限界点自体が違うわけで、「雪が降っているとどのくらい寒い?」と聞かれたので、「冷蔵庫くらいの寒さでは雪は降らないよ。冷凍庫くらいだね」と教えると「それじゃあ私が凍っちゃう」と言われたことがある。さすがは15度にもなったらコートを着るお国柄だ。


 9月30日

 うちの近所は開発が進んでいて、最近も部屋数40はあろうかという大きなアパートが建設中である。管理人が住むためか、隣接して一軒家も同時に作られていて、この二つが売りに出ていることが判明した。
 なんと20百万バーツである!
 パトンといっても、一等地からはかなり外れたところだし、いくら4階建てのアパートと、玄関先に大理石をあしらった見るからに高級そうな家がセットとはいえ、信じられない高値である。タイでは、はったりをかますのはよくあることだが、本気で言ってそうなところがまたこわい。

 さらに気になるのがその家の造りで、庭に勝手に木を植えたり、噴水をつくったり、ベランダに妙な仏像?とも言えない置物を設置したりと建ててる人の趣味が炸裂なのである・・・。
 そんな大金払って、わけわからん装飾の家には、住みたくないと思う。
 ほとんど毎朝、通りかかるたびに「あー、またそんなとこに、いらんもんつけてー」と人事ながら、口出ししたくなるほど過剰装飾が施されていく。
 なんていうか、一つ一つが独立して派手、成り金臭いというのか。
 個人的に新スポットとして、紹介したいくらいだ。もしかして、タイ人が考えたある種のモデルハウスなのか?

 管理人から
 今回の話の中で実は管理人的にあ〜と思ったのは、「20百万バーツ」と言う書き方。一瞬日本人には???な書き方だけど、タイにいるとこれは何というか普通になってしまう。ようは2000万バーツのことなのだけど、千万という単位はタイにはなく、結局10百万という言い方をする。ある意味英語チック。みいさんもすっかりタイ化しているんだなあ、と感じる今日この頃であった。