4月1日

 タイでは日本のアニメを放映していることについては何度もふれているが、夕方一休さんをやっていたので終わりの歌に併せて歌ったら、一緒に見ていたおいっこと近所の子供達から「すげぇ」と感嘆の声が
 いや、それ日本語やし・・・子供のときに見てて歌覚えてたし・・・。
 タイの子供達にウルトラセブンの歌とか初期の仮面ライダーの歌を皆さんも機会があれば是非歌ってみて欲しい。
 曲は知っているが歌詞が聞き取れなくて歌えないらしく、大喜びする子続出だと思われる。タイでは音声はタイ語吹き替えになっているのだが、歌の部分は日本語のままなのだ。ハム太郎、くれよんしんちゃん、ポケットモンスター、遊戯王、ベイブレードなども知っている確率が高い。

 で、その中で仮面ライダーだが、なぜか最近クウガが人気でCDやスナック、カード、人形などが売られている。Tシャツや夜店のお面などのコピー商品ももちろんあり、かなり浸透している様子。
 こちらでは、ビデオより絵のでるCDが普及したので、安いVCDがたくさん売り出されていて、必ずウルトラマンとか仮面ライダーがある。子供用なので吹き替えられてるのが残念だが。
そのため、「オダギリジョー」とか知っていて若い女の子にも人気だとか。
 日本人は色が白くて、もろにタイ人好みそうだしなぁ。
 タイ語でクウガと書いてあるのだが、ロゴがカタカナにうまく似せていてかっこいい。コークワイの下にサラッウ、ゴーカイにサラッア・・・ってわかりませんね・・・。
 カタカナの「ク」と「ガ」に激似で一瞬見間違ったくらいだった。

 管理人から
 タイ文字は基本的丸くできているので、日本語のひらがな、特に丸文字系にすると非常に雰囲気が似てくる。タイのフードコート(スーパーなどに入っている食堂)の中に「すかいらーく」があるのだが、この「すかいらーく」のロゴもタイ語なのに日本語に見えてしまう。それもちゃんと「すかいらーく」というひらがなっぽく。管理人はしばらくの間それがひらがなだと勘違いしていたほどだ…。


4月2日

 お米を買いに行ったら、間違ったのを買ってしまった。これは最悪・・・。
 いつも買っているブランドの袋がデザイン変更したようで、似たのを選んだつもりが中身が違った。
 タイに住み始めてから、米の問題は切実でましな味を探して2年近くも試行錯誤の末やっと今の米にたどり着いたというのに。かつての悪夢がよみがえった。炊き立てはまだしも、冷めたらもうばさばさで砂をかむような味になる米があるのだ。タイ人は汁物のおかずが多いため、気にならないらしいが米自体が不味いとふりかけをかけようが海苔を巻こうが、どうしてもごまかしきれない。

 いつものは100バーツ前後のもので、今回は80バーツのもの。安売りの時は90バーツ台のときもあるので、そんなに違いはないと思ったのだがこの差が大きかったらしい。しかも、前々回も間違ってブレンド米を買ったらそれも不味くて、だんなの実家に持っていった。(嫌がらせではない。タイ人はぱさぱさの米がむしろ好き)で、今回「米・白・空・授ける(という名前)100%」というのにしたら、それもだめだった・・・。
 100%でも種類によるらしい。
 で、やっと別の店で見つけたいつもの米らしいのには、「香り米5%ブレンド」だった。たった5%でこの品質の違い。やはりお米の国の米は奥が深い。ちなみにそれらのブランドは鳳凰の絵が描いてあるが、その種類も十バーツ単位でたくさん揃っている。(だから袋のデザインが変わると迷う)
 もっとおいしいお米もあるのかも知れないが、不味い思いをするのはつらいので、(いくら5〜6kg単位とはいえ、失敗したら一袋無駄になるため)もう冒険はせず今の米に落ち着いている。試食とかできたらいいのに。

 管理人から
 プーケットではこのように苦労している米、バンコクでは普通に日本米が買える。と言ってもタイ産の日本米。普通に食べる分にはまあそれなりな同じ。業販のを分けてもらっているので、キロ30バーツ。タイの米に較べればこれでもかなり高い。が、おかげで気兼ねなく日本式の食事が出来るので幸せだ。と、先日行った日本食屋に美味しんぼがあって、題名がズバリ『タイ米』だった。タイ米のおいしい食べ方が書いてあった。はっきり言ってタイメシにはタイ米ですよ。日本米は世界では受けないのですから、あまり世界に自慢するのはやめましょう…。もちろん日本的にはおいしい日本米最高ですけどね。


4月3日

 またまた、例の車の話題。この前ビーチで路上駐車していたら白人と黒人の2人組がやってきて、車を見ていたそうだ。
 だんなが「タクシーと間違ってるのかな?」と思っていると(そんな、間違いするかっ)
彼らは「これは、あなたの車ですか?<非常にすばらしいのでぜひ撮影させて下さい」と言った>らしい。またかよ〜。
 ほんとにそんなこといってるのか?とものすごく疑問なのだが、しかし彼らは許可を得ると喜々として何枚も写真を撮り、しかもアメリカの某車雑誌に載せてくれるといっていたそうだ・・・。
 「2人は、アメリカ人だったんだよ。それで、こんなにかっこいい車はアメリカにもほとんどない。どこの店でやったのか、教えて欲しい」と言ってきた。
 (取材?)で、「自分で雑誌とかを見て考えてメカニックの人に頼んで部品を作ったりして、取り付けてもらった」というと「ワンダフル」とか「エクセレント」とか連発していたらしい・・・。

 もちろん、前回に続き鼻高々のだんなは、いろいろ説明し意気投合。
 すっかり盛り上がったと得意そうに教えてくれた。
 なんで誉めるねん・・・。管理人さんもご存じのあの車、そんなに素敵でしたか?多くの人の目を惹きつけ、虜にさせるほど。
 タイ人の感覚はわからないと思っていたが、(大概のタイ人はいわゆるシャコタン車を見て喜ぶ、本心から)白人まで同じ様な思考回路だとは!
 大丈夫か?アメリカ人、そしてこの前の何国人か忘れたけど、やたら感動してた人・・・。
 私としても、そうまで評判がいいのなら、もうやるだけやってくれ、という境地に達した。羽でも何でもつけて、思う存分気が済むまで改造してくれ。
 今まで乗ってて恥ずかしかったが、実はタイ人や白人からは羨望の目で見られていたのだったら、あきらめもつく。
 ということで、今日本語でインパクトのあるステッカーを貼る事を検討中
 候補は「神風〜KAMIKAZE」とか。他にも我が家の車にふさわしそうなヤンキーっぽい言葉を募集中です。皆さん、是非ご協力をお願いします。

 管理人から
 うー、そのアメリカ人、まず日本に行け、日本に。その手の車の元を正せば日本のカスタムカーだ。おまけに細かさがちがう。黙って日本の雑誌を買ってくれ。とは言ってもタイでも一部の人に人気なのは間違いないところなので、この場を借りてヤンキーっぽいステッカー募集です。どうしても戦争時の言葉か、メチャメチャな当て字(夜露死苦<いいのかこれで?)とかしかイメージ出ませんが、いいんですか?みいさん。


4月4日

 この前日本からお客様が来られていたときに、タイ人が話す日本語の話になった。プーケットにいるタイ人の中には大学や専門機関できちんとした日本語を習った人も多く、読み書きもある程度までできる。
 しかし、圧倒的多数の客商売の人達の日本語はあくまで独学の域をでないため、アレンジされた妙な日本語を話す人も多い
 代表的なのが「動詞+レェーオ」という形を使う過去形のいい方で「行ったレェーオ?」などと日本語とタイ語を重ねて使われる・・・。
 また、文の最後にタイ語をつけることも多く、「行くマイ?」とかもけっこう頻繁に言っている。  なんかかわいい。
 あとは、「(長い文をひたすら勝手な文法でしゃべったあげく)ディア」とつけてまとめる。これは・・・プーケット弁なのかよくわからないです。「〜したけど、全然わからなかったディア」など。
 他には、話の途中に突然英語やタイ語の単語が混じる。良く聞くのは「チェンジ」とか、この辺は日本も外来語を使うことが多いのでわからなくもないが、日本語かと思って聞いているので意味がとれなかったりする。

 人によっていろいろあるようで、「〜です・ます」で文を終えるとか(どちらが適切か判断できなくてとりあえず両方言ってる?)やたら「〜でしょ?」が多いとか(タイ語のチャイマイ?の直訳?)聞いてるとおもしろい。慣れると大体いいたいらしいことはわかるが、ある程度の修練は必要である。
 ちなみに絶対男性がみんな知ってる単語は動詞の「やった」
 意味が通るため「行く」のかわりに「ピーピー島やった?」などとすべての動詞に使う。
 それは、「日本人の女の子(と)・・・」という使い方が浸透しているため・・・。

 管理人から
 なんとつっこみどころ満載な…。タイに住んでいる日本人でかなりの人がタイ語に日本語が入る。そう、これも語尾に日本語が入るのだ。日本語とタイ語の文法で似ているのは、順番無視に近いところ。どんな順番で言っても何となく分かってしまうのが逆に失敗を招いてるのだろう。プーケットの男性がみんな知っている動詞「やった」、これまたなんというか、情けない話だ…。でもこの「ピーピー島やった?」というのはこの使い方だとまるで「ピーピー島(で)〜」となってしまうような気もするのは管理人だけなのだろうか?


4月5日

 好評連載中のバイクシリーズ。
 今朝の人は、普通のバイクで大量の魚入りビニール袋を運んでいた。
 なにか緊急の用事があったのかもしれないが、あまりのことに周りの車はひいていた・・・。
 だって、ハンドルの両方に小振りビニールをひっかけ、そこには(多分)小さめの金魚をたくさんいれている。そしてシートの後ろに両側に振り分けるようにしてでっかいビニールをぶら下げているのだ。
 スーパーの買い物袋より大きめの透明な袋をめいっぱい膨らませて空気と水と魚を入れている。そのため横幅がバイクの幅よりかなり広くはみでている。袋の口は合わせて縛り、お尻の下に敷いているようだ。

 しばらくだんなと「あれはどうやって乗せているのか?」と議論になったほど、工夫がこらされた運び方である。
もちろん、バイクの揺れに合わせて水&魚はゆらゆらどころか、ばちゃばちゃと波打っていて、それで車の脇をすり抜けてくれるのでこっちがびびってしまう。
 接触しそうだし、もし袋が破れたら大惨事になるのは目に見えている。
 なんていうか、タイ人は頭がいいんだか悪いんだか、思いもかけない方法でものを運ぶ性質があるようだ。しかし、そこまで難しいやり方を思いつくのなら、知り合いに車を借りれば済むことではないのか?
 いや、借りられないから工夫してでもバイクで運んでいるのか?
 過去にもいろいろ運んでいる人を見たが、かなり上位に食い込むはず。
 そのうち運び人ベスト10でも発表したい。お楽しみに。

 管理人から
 おそらく仕事なので毎日用事があるから車を借りることは出来ないのだろうが、この辺ではやたらと変わったバイクの乗り方をする人が多い。ベトナムでは一台のバイクに一家族乗ってしまうしね。タイも田舎に行けば行くほどダイナミックな使われ方をするなあ。こないだは両足広げて右足で荷車?、左足で自転車を押しながら走っていた。まるでヤジロベエのようだった。恐ろしいバランスだね…。


4月6日

 今うちの隣の家が増築しているのだが、その2階部分にセメントを流し込みたいらしく、突然木で足場を組みはじめた。山の中なので、土地が傾斜していて坂の上からスライド式にトタンを並べうまくそこに落とす計画らしいが、しかし彼らが作業しているのは完全にうちの敷地なんですけど・・・。
 お互い様なのかもと思おうとしても、我が家は一度も迷惑かけてないしむしろ、その家が建築中から音やらごみで迷惑かけられっぱなし。
 せめてひとこと、いえよ。隣に住んでるんだから。

 タイでは、なぜかこういうことが頻繁に起こる。自分さえよければいいので人の迷惑は気にしない。(迷惑かけられた方も、気にしてないこともあるが)そのため、道路工事とかもけっこうすごい。
 この前は道路脇に土管を埋め込む工事をやっていたのだが、範囲の家の塀を破壊してまで、予定の穴を真っ直ぐに掘っていた。その後完了してから、改めて塀を作り直し近くに植えてあった花を植え直していたので唖然とした。大胆というか、無駄が多すぎないか?
 家の人も塀を新しくしてくれるのは、よかったかもしれないが、育ててた植物を引っこ抜かれるのは(後で同じ様な花を植えてくれてたけど)嫌じゃなかったのだろうか。
 私だったら、嫌だなぁ。仕方ない工事といっても、急にどかんどかんと塀を壊されていったら・・・。たぶん「後で直しますから」でタイ人はあっさり納得するんだろうけど。

 管理人から
 タイってのは非常に騒音の多い国。管理人の部屋の上の住人は、24時間関係なくバンドの練習をする。って考えろ少しは。友達の部屋は隣で工事中で日中うるさかったり、ムスリムが隣りにあってうるさかったり…。でもどれも全然悪びれてないところがタイであったりする。騒音とか日照権とかそう言うのが浸透するのはまだまだ先なようだ…。(いや、ずっとないかも)


4月7日

 友達の友達であるタイ人男性、日本語を勉強しているので少し話したいというから、しばらく話していたら次第に口説きに入っていた。
 「年はいくつですか?」と聞くと「24です。あなたは?」というので「私は答えられません」というと、真顔で「年は関係ありません」ときっぱり。(タイ語)
 お前が聞いたんちゃうんか?
 そして「自分の職場には日本人スタッフが3人いるが、ひとりは太っていて一人は色が黒い。もうひとりはかわいくない。あなたはすべてにおいて彼女達より優れています」という。「うわーどうもありがとう」と適当に話を合わせていたら、延々と甘い言葉らしきものをささやいていた。
 まるで、なんかの勧誘みたいである。そういえば、最初こそカタコトの日本語を話していたが気がつけば、全部タイ語になってるし。
 何が日本語の勉強だ、日本の女としゃべりたいだけちゃうんかと思った。

 タイ人の年もわからないが日本人の年はもっとわからないらしく、こんなおばさんを真剣に口説いてる彼はなんだか間抜けである。
 そういえば、昔からの知り合いの男の子も私を見るたび、にこやかに話しかけてきて、だんなにガンを飛ばされている。元はだんなを介しての知り合いなのに今ではだんなは彼が嫌いで(私に馴れ馴れしいから)絶対しゃべらない。そんな彼の態度も「私に気があるのでは?」と勘違いしてしまうほどに親しげである。だんなと子供がいるのを知っていても、優しい言葉をかけてしまうのがタイ人男なのか?
 彼らの特質を利用して、美人局できるかも知れないが、タイ人には肝心のお金はないのだった。(あるのは、優しさだけ・・・)

 管理人から
 タイで日本人が美人局ですか??そりゃあある意味面白いですよね。タイ人から見たら、日本人のおじさんおばさんの年が不明らしい。どうしてそんなに若いのかと…。たしかに管理人(もうすでにタイ化している感覚)が見てもやっぱり日本人は総じて若い。そう言うおまえが若く見えるわいと言われるが、色が白いとさらに若く見えるそうだ。色白はいろんな意味でタイでは得だ!


4月8日

 近所では知られていることだが、うちの近くのガソリンスタンドはすぐにガソリンがなくなる。日本の私の田舎でもそうそう、スタンドのガソリンがなくなるなんて事態になることはなく、最初はものすごくびっくりした。
 が、最近慣れてしまい「またか・・・」と思う。そして、その度に騒いでいるだんなを見て、なんであらかじめ買っておかないのかといつも思う。
 仕事で毎日たくさん使うのだから、少し余裕を持って買い置きしておけば、売り切れてても焦らなくていいのに。
 しかしそこがタイ人で、近くの店になくなってからみんなで大挙してその次に近い店に買いに行くのでそちらが変に混む・・・。

 昨日の晩からまた、なくなってたそうで今朝一番に再挑戦しただんなが「まだない」とあわてて帰ってきて、別の店まではるばる行くことになった。当然近所の人達もみんなそこに買いに来ているので混乱中。
 待っている間ふと見ると、端のほうで係員達が朝礼?をやっていた。融通が利かないというか、混んでるんだから後にしろよ・・・。
 お揃いの制服を着て、5人ぐらいで誘導の仕方とか挨拶を丁寧に振り付けしながら一通りやっている。のんきなのかなんなのか、
 シフトの時間の関係とかあるのかも知れないが、サービスとは何か教えてやりたい。明らかに人出が足りてないのに、まるで他人事。
 あそこまで自己中でいられたら、よけいな気を回してストレスが溜まったりすることもなく、気楽でいいよなぁ〜と思った。

 管理人から
 さすがプーケット。バンコクではまずあり得ない光景だ。そもそもガソリンがカラになるまで補充しないのだろうか?それも売れないがGSならともかく、プーケット一のビーチにあるGSでしょうが…。朝礼の件もタイ人の段取りの悪さを象徴しているかのような出来事。彼らの優先順位はお客よりも日課なのだ…。


4月9日

 スーパーチープというスーパーがある。
 けっこう昔からあり、プーケット人の間ではなくてはならない存在という。近隣のパンガーなどから一族郎党がピックアップの荷台に乗って買い出しに来るという、守備範囲のかなり広い
スーパーである。
 が、実はそんなに安くもない・・・。たしかに山と積まれた商品は天井までも届きそうな勢いであるし、タイ人好みのわけのわからない野菜やらスパイスやらが一番揃っている田舎臭い品揃えに、根強いファンがいるようだが市場にトタン屋根がついただけのような店内は熱気で暑く、ゆっくり買い物できる雰囲気ではない。
 商品はばら売りもしているが、箱でまとめ買いする人が多く、かといってまとめても値引率が上がるかというとそうでもないシステム。単に何回もこまめに買い物するのが面倒な人にとっては、楽なだけの様な気がする。めんどくさがりのタイ人には、どっさり買える最適な環境なのだろう。

 数年前にここの商品棚にコブラ?が紛れていて、うっかり野菜を手にした主婦が咬まれたという、噂にしても空恐ろしい伝説まであり、混沌とした雰囲気をもつ場所である。ロータスやビッグCという大型スーパーができるまでは、家具からペットまで何でも揃う大型店として、君臨していた。
 とにかく一般向けから業務用機械?風のものまで、揃わないものはないというくらい商品の種類は多い。が、行くと疲れるので滅多に行かない。私は品数が少なくても、冷房の効いたところでゆっくり見て回りたい。
 タイ人はというと、気合いを入れての買いだしにはこちら、子供を連れて娯楽を兼ねてのんびりというときには、ロータス系というように使い分けているように思う。タイ人の生活を知るには、お勧めである。

 管理人から
 外資系スーパーに負けずに頑張る地場スーパー、いいですなあ、そのローカル具合。スーパーチープとはまた、すごい安いのか、安いスーパーなのかイマイチわかりにくいが、実は安くないというのが笑える。なぜあれだけ冷房好きなタイ人が、わざわざ安くもなく暑いこのスーパーに足を運ぶのか、管理人はその辺をリサーチしてみたいね。


4月10日

 たまたまお客さんから、チップを1000バーツもらったとしよう。
 臨時収入にうれしくて何に使うか考えるのが日本人、うれしさのあまりとにかく使ってしまうのがタイ人だと思う・・・。
 この辺の感覚が何年経っても慣れなくて、よくだんなとけんかになる。
 恋人だとか知り合いが、そんな金銭感覚ならむしろ奢ってもらえたりして楽しいひとときが過ごせると思うが、これが配偶者だとそうはいかない。
 自分の収入は何に使ったかわからないうちになくなってしまい、「お金ちょうだい」とくるからだ。
 身に染みついた生活習慣という物は、何回注意しても改まらない。
 何とか更生させようと、お金の大切さなどを語ってみたがわかってはいるものの、<貯めておいて後で使う>ということができない。

 つくづくなんでなのか考えてみたら、「今を楽しく生きる」のがモットーだからのようだ。今が楽しければいいので、先の事は考えない。
(といいつつ、生まれ変わったらいい暮らしができるようには得を積む)
 先のことばかり考えて心配してしまう私は、いつも「気楽で幸せでいいなぁ」などと思ってきた。でも、ふと自分もそうすれば幸せになれるのでは?と思いつつある。
 もしかしたら明日死ぬかも知れない、その時にタイ人はきっとほとんど思い残すことはなさそうだ。衝動的にやりたいことをして欲しいものは買う、悩むことも考えることもない、嫌なことはしないでなるべくすぐに忘れる、他人の迷惑を考えないのも、ひたすら自分の幸せを追求するため。
 お金がなくても悩まない!、困ってもあきらめる!何も考えない!これぞ究極の悟りの境地なのではないか、とこの頃思う。

 管理人から
 さすがは仏教大国。悟りの開き方が並ではないですなあ。やはり悟りを開く境地にいたるには、普段からの行いが重要なわけで、そう言う中で悩みが少なく、本能のままに動くタイ人は、知らず知らずに悟っているのかもしれない。アリとキリギリス、どっちになりたい?と言われて「どうしてアリにならなくちゃいけないの?」と真顔で答えるタイ人に拍手を送りたい。


 4月11日

 だんなが臨時収入が入ったと映画を奢ってくれた。プーケットのタイ人は映画が好きである。初めて旅行に来たとき、あまりにもアメリカ映画にみんな詳しいのでびっくりした覚えがある。私もかなり好きだったのでとても話が合った。
 小屋の様な家にもテレビとビデオだけはあり、持ってない人達は友達の家にいって一緒に鑑賞していた。
 当然映画館も良く流行っている。ちょうど見るものがなかったので、ジャッキーチェンの新作のチケットを買った。始まってみるとどうもハリウッドの制作のようである。「よかった。英語で」
と思うまもなく・・・なぜかジャッキーチェンがタイ語をしゃべりだした。
 そして英語の字幕が??しまった〜タイで得意の吹き替え版だった。

 英語だって、大してわからないのにつらすぎる。
 しかも出るのかと思った英語の字幕も最初と最後の数分のみ。
 正味2%ぐらいしか、なかった・・・。
 いったい何のために?セリフが多くて途中で面倒にでもなったか?
 まあ、筋はわかりやすかったので楽しめたが。
 日によって映画によって、英語の映画にタイ語の字幕を付けたものも増えてきたが、まだまだタイでは吹き替えが主流・・・。タイではトラボルタであろうと、トムクルーズであろうとタイ語を話す。
 そしておそろしいことに、タイ人「みんな、案外タイ語上手よね」などと言いだしかねない。それぐらいタイでは吹き替えが一般的である。

 管理人から
 今回みいさんが見たのは「SHANGHAI KNGHTS」でしょうか。この映画、たしかに言葉が分からなくてもイケそうな雰囲気かもしてます。ジャッキーですからね。さて、タイでの映画熱というのは半端なものではなく、デートの定番でもあり、涼みどころでもあるようです。そしてこの吹き替えですが、いつも同じ声優なのです。いったいこの人たちは一日何本吹き込んでいるのだろうかと思うほど、同じ声が毎日毎日聞こえてくるのでした。


 4月12日

 プーケットには、たくさんのホテルがあるが「タイ人お断り」のホテルが多いことをご存じだろうか。私がそれを知ったのは、親戚がこちらに遊びに来たときであった。
 久しぶりに会うこともあり、おじさんとおばさんはたくさんのおみやげを持ってきてくれていた。私も初めて会わせるだんなと息子を連れて某ホテルに行った。フロントには日本人のスタッフがいて、その人に呼び出してもらいロビーで会った。しばらく話をしてから、部屋にある荷物を取りに来て、という話になり、大きなカバンふたつ分ぐらいあるというので、だんなと一緒にもらいに行こうとしたら・・・

「すみません、お客様。タイ人の方はロビーより奥には入れません」

といわれた。何のことかわからず、彼女も私のだんなだとさっき話しをして知っているので事情を説明したが、「日本人の方しかだめです」ときっぱり。仕方ないのでおじさんと私で部屋からおみやげを運び出した。

 後で聞いたら、パトンビーチのいくつかのホテルでは宿泊客以外のタイ人は室内に立ち入れないことになっているという。なぜなら<知らないタイ人を連れ込み、後でトラブルになるから>だそうだ・・・。男女共にナンパしたり、レンタルした異性を勝手に連れてきて泊め、翌朝お金を盗られたとか、騙されたとかホテルに文句を言ってくる人が後を絶たなかったためそういう規則ができたという。
 そして、そのほとんどが日本人客らしい。そりゃホテル側も迷惑だろう。
 だんなは「仕方ないよ。タイ人、悪いから」と悲しそうにいっていたが、この場合どっちもどっちなのでは?
(タイ人でも追加料金を払うと一緒に泊まれるホテルもあります)

 管理人から
 そうです、タイではホテルに友達の日本人は泊められても、友達のタイ人は泊められないケースがあります。たしかに最初から言えば泊まれるケースが多いですが。そうとは知らない日本人が異性を伴って(男女共に、です)ホテルに戻り、「ジョイナーフィー(連れ込み代)」を取られて文句を言うケースが多いのです。ホテル側からすれば、当然問題をつくってほしくないわけですから、仕方ないですよね。


 4月13日

 友だちがホテルにテニスをしにいくというので、連れていってもらった。
 タイ人スタッフで日本語を勉強している人がいて、いろいろ話をしていたのだが、つくづくホテルというのは別世界であると思った。
 宿泊客はテニスコートを1時間貸し切るのに300バーツ、ホテルの会員だと半額で済むというが、会員になるには1ヶ月5800バーツだそうだ。知り合いのタイ人は月収5〜6000バーツとかいっていたので、(彼の収入が一般的なのかは知らないが)月収ぐらいの値段ということで普通のタイ人にとっては、桁違いの話である。
 もちろんお金持ちのタイ人も多いので、タイ人会員もいるのだろうが日本人の私でも感心してしまう金額設定である。

 さらに「水はお金いるの?」と聞いたら「99バーツです」と・・・。
 あまりのことに動揺して大きさを聞けなかったが、まさか一杯じゃないだろうなー。ちなみにペットボトル1本で10バーツぐらいのはず。
 我が家の家庭用の飲料水は、20Lタンクで10バーツだし。
 ホテルというのは、贅沢をしにくるところでホテルに泊まれる人はお金持ちなのだから、けちけちしていてはいけないのだなと思った。
 チップも弾み、優雅に過ごせばいいのだ。
 あまりにも、普段の生活とかけ離れている気がして、なんかくらくらしてしまった。リゾートは遊びに来るのが一番である。

 管理人から
 高級ホテルやリゾートはその非日常を楽しむためにあるのであって、お金のことを気にしているととてもつまらなくなる。その料金がたとえ法外なものだったとしても、やはりそこは余裕の表情で気前よく払わなければ客も楽しくないし、ホテル側のサービスも落ちる。日本人は変なところでせこいので、せっかくの高級さを自ら捨てているような気がする。もったいなやあ。


 4月14日

 タイ人は計算にとても弱い。毎朝ご飯を食べてる店のおばちゃんもでちょっといつもより品数が多いと混乱する・・・。お粥10バーツにカノムチン10バーツが二皿、ゆでたまご4バーツが2個、揚げパン2バーツ3個、チャーとオーリアン各5バーツ、さて全部でいくら?かに、悩む悩む。あげくにおっちゃんまででてきて、あーでもないこうでもないと散々考えていた。
 私は細かい値段を知らなかったが、その場で聞いてから暗算してもよっぽど早かった。数字に弱く計算ができないといわれている私よりも遅い・・・しかも、毎朝何年間も計算し続けているのに、である。上達しないのだろうか?

 ほかの店でも、よくこの手にタイ人に遭遇する。同じものを食べても微妙に値段が違っていたりするが、客も別段気にせず払うし確認すらしない。そのためかどうか、間違うときは必ず多めに間違う。
 これは、わざとなんかと思ったが、特にそこまで考えているわけでもなさそうで、すごく不思議である。(わざとそこまで計算できるほど、頭が回ってないように思える)
 信じられないことに電卓を使っていても堂々と間違うし。明らかにそれは変だろうという金額に自分で打ち込みながら、気がついていない。指摘すると「機械なのに」と不満そう・・・。おまえが変な使い方してるからやろう。その証拠に私がもう一度計算すると、金額は少なくなる。
だから、この頃は初めから自分で電卓を借りて目の前で2回くらい見せてやってから、納得して買う。普通金額に納得するのは、売り手ではなく買い手ではないのかと思うが、売り手のほうがよくわかっていないので。

 管理人から
タイ人は計算が弱い。日本人や中国人が特別に強いだけだと思うが、それでもやっぱり数字に弱い民族なのは間違いないところ。だから伝票が来たらすべてチェックする癖が出来ている人も多い。ついでに言うと、タイ人は引き算が出来ない。これはタイ人に限らないが、1000円で850円のものを買う。すると後いくら足したら1000円になるか考えるのだ。だからつい1350円払って500円おつりくれと言っても訳分からなくなるだけ、なのでした。


 4月15日

 たまたま通りかかったグランドで運動会をやっていた。タイでも運動会はもちろん外で行われる。が、これがまた時期を選ばず(雨が降らない時期を選んでるのかも)炎天下である。
 はっきり言って、かなり暑い。親も観戦を強いられるわけだが、あまりの暑さに途中で帰ってきたこともある。
 大体、日本のように競技がプログラムに沿って次々と行われるというでもなく、だらだらと行われるしタイ語で言ってるからよくわからないし。
 しかも、最初の入場行進は<仮装>からはじまる。なぜかどこの学校でも・・・
 これがポイントのようで早朝からしっかり化粧をして着飾った子供達が集まってくる。妖精の格好をした子とかタイの昔の服装の男の子とか、けっこう凝っていて面白い。どこにそんな服、売ってるの?というようなのも多く、親の手作りなのか気合いが入っていたりする。

 で、クラス毎などに分かれての行進、その後校長先生のお話などがしばらくあるが、この時点で既に暑くて帰りたくなってくる。日陰にいてもめちゃくちゃ暑い。貧血もなく、じっと立っているタイの子供はやっぱり鍛えられてるなぁと思う。
 国旗掲揚&国歌斉唱に続いてぼちぼちと競技が始まるが、親は終始自分の子の写真やビデオ撮影のため、うろうろしている。もちろん、他人の迷惑は一切気にしないため、人の前に割り込んだりとやりたい放題。
 とにかく我が子の勇姿を収めなければならないのだ。そして、我が子しか見ていないので我が子の出番が終わると、次々に帰っていく・・・。

 管理人から
 そうか、子供のうちから日に当たっているとクラッと倒れる子もいなくなるのか?やっぱり集会と言えば倒れる子がいるというのが管理人の思い出なのだが、タイではそう言う思い出はないのか、と妙に感心してしまった。ビデオや写真、そりゃ自分の子供の分が取れればいいと思うのが普通でしょうなあ。たとえビリでも自分の子供だけ移しておけば分からないかもしれないし…。管理人なら、必ずそうしますが…。


 4月16日

 夕方ロータスに行ったら、なにやら視界が煙っている。
 不思議に思っていると消化器を持った店員が数人走っている。
 もしかして、火事?とびっくりしながらも、駐車場を進んでいくと・・・一台の車から白煙がもくもくとでていた。もし引火して爆発でもしたら大変なので、なるべく離れたところに車を止めてからその場を通りかかったら、既に消し止められていて数人が遠巻きに見ているだけだった。
 野次馬根性全開のだんなは係りの人と話をし、近くにいた人はその車のナンバーを控えている。何をしているのかと思えば「これをもとに宝くじを買う」のだそうで・・・ラッキーじゃないと思うけど。

 放火とか、テロ?!!などとどきどきしたが、全然関係なさそうでほっとした。が、原因は不明。車の配線?が勝手に燃え始めたようだ。
 それにしたって、かなりやばい状況には違いない。
 で、事件事故の大好きなタイ人なのに、思ったよりは見物客が少なかったのが意外といえば意外でもあった。買い物に夢中で気がついてなかったのか?
 でも、駐車場にもたくさんの人がいたし・・・。あれだけ、数ヶ月前にはテロがあるだの騒がれていたのに、かなり全体的に平然としていたのがなんだかなぁ。たかが車から出火程度では、だめなのか?これが人身事故だとしたら、野次馬で大盛況になりそうなのだが。

 管理人から
 野次馬根性丸出しのタイ人にとっては、車の火災程度では興味がわかないのだろうか?管理人的にはなぜ突然車が燃え始めたのか、その方が断然気になるところなんだけどなあ。配線がショートするにしても、人が乗らない状態で突然なるのか?そんなところの方が気になる管理人はやっぱり日本人なんだろうなあ。


 4月17日

 どうでもいいことなのかも知れないが、タイ人との嗜好の違いに時々に気づくことがある。ハブラシもそのひとつで、なぜかプーケット中の店を探し回ったが「ソフト」が主である。ごくまれに「ミディアム」があれば、もうけもの。私の求める「ハード」と今までお目にかかったことはない。
 日本のように研究開発が進んでいないのかどうか、ハブラシ自体もかなりでかい。もちろん、値段が高くなると持ち手に工夫が凝らされていたり、デザインが良かったりもするが、そうなると1本69バーツとかする。たかがハブラシにそんな値段だせるかっ、と思うが案外タイ人は高級志向のようでよく売れている。
 ここでこんなことを主張してもしょうがないが、実は私はかなりのハブラシずきで、選ぶのがすき。しかし、プーケットではほとんど選択の余地は残されていない。むしろ、究極の選択といえるかも知れない、どれもどうだかなぁ〜という物の中から探さねばならない。

 あと、気になるのがタイ人の匂い好き。とにかくシャンプーから石けんに至るまで香料が入りすぎで、売り場に行くと頭が痛くなる・・・。もちろん洗剤も然り、柔軟剤も強烈で「いいにおい」というより、もはや「臭い」。
 が、「臭い」というと「これはホーム(いい香り)っていうんでしょ?」と言葉の使い方を間違っていると思って教えてくれる。
 いや、まじで臭いんです。しかも、それらを全部使って香りが混じるので風呂場の臭いこと。
 肌の弱い私は「無香料、いや、せめて微香性のものは・・・」と、くらくらしながら売場をさまようのだった。

 管理人から
 日本人ほど微妙な感覚にこだわる民族も珍しいと管理人はいつも思う。今回の歯ブラシも香りの件もそう。似たような商品だけど、ごくごく微妙な違い、これが売りだったりする。タイはその点何でもものすごいアバウト。ある意味斬新なこともあるのだが、ただはっきりしているだけというモノが多い。それにしてもタイ語の「香り」を「におい」と感じる日本人、けっこういますねえ。


 4月18日

 だんだんと海の季節も終わりに近づき、気がつくとあれだけたくさんいた観光客の姿も心なしか少なくなってきている。
 プーケットでは、これからの半年間の雨期が商売をしている人の明暗を分ける。我が家は海でジェットスキーを貸すのが、主な仕事なのでこれからの季節は収入が激減する。観光客が少ないだけでなく、海が荒れて波が高い時は、借りたいという客が来ても貸さない判断が必要な場合がある。下手に貸して遭難されたり、ジェットスキーを壊されたりしたら元も子もないからだ。
 そこで、年の半分は極貧生活になってしまうわけだが、いつまでもこうしているわけにもいかず、今年から起死回生の策としてバイクのレンタルを始めることにした。
 予想では、まだ我が家の周辺にレンタルバイクは少なく、しかも山なので近隣のホテルに泊まる人にとっては近場で借りられていいかも、と思ったのだった。

 ところが、いつの間にかだんなのお姉さんが働いている某ホテルに置いてもらうことになっていた。そして客がきたら、お姉さんにマージンを払うとだんながいうのだ。おいおい、なんでやねん。
 別にこっちが頼んで「置かせて下さい」とお願いした訳でもないのに、何勝手に兄弟で取り決めしてんねん!何で突然お姉さんがでてくるわけ?
 しかも「置かせてあげるから、マージン払いなさいよ」じゃなくて、「置いてあげるから、良かったらマージン頂けませんか」と違うのか?
 しかし、年長者にいいなりのだんなは、お姉さんの提案は名案だといわんばかり。あー、なんか腹立つ。私の心が狭いのだろうけど、金も出さずにすかさず便乗だけして儲けようとするなよなー。

 管理人から
 まあまあみいさん。そうやって相互に助け合うのがタイってもんじゃないですか…。でもふつうは置かせてもらったらやっぱりマージン払わないといけないですよね。みいさん的には自分のところで出来るから、わざわざそんなことしてもらわなくてもいいということでしょうが、ここは一つ2台バイクもあることですし、両方においてどっちがいいか見るのも手ではないか、なんてのはいかがでしょう。


 4月19日

 夜にテレビを見ていたら、グレートシャークというような海洋番組をやっていた。プーケットにいながら、ダイビングもしたことのない私。
 鮫は怖いけど、こんなきれいな海の中を覗いてみたいものだわーなどと思いながら家族で見ていると、急にだんなが
「この鮫、この前見た」と爆弾発言。
 画面に映っているそれは・・・ジンベエザメだった。
 ジンベエザメと言えば、大阪の海遊館で見たぞ、と思いつつどこで見たのか聞いてみたら

「パトンビーチに来てた」と言うのだ。

 そういえば、前々から年に1〜2回鮫がビーチの近くまでやってくることがあるとは言っていたが、まさかそれがジンベエザメのことだったとは。
 大体だんなは鮫の種類(名前)なんて知らないし、私も「鮫」と言われて想像していたのはいたって普通の鮫・・・。ただ、大きくて危なくない鮫が来るとは言ってはいたが。
 プーケットの海もけっこうすごいものがやってくるんだ、とかなり見直した出来事であった。

しかも、続けて見ていると大きなエイがひらひらと泳いできたところで
「これも見た」といいだす。エイもいたのか?
専門にダイビングをやってる人ならいざ知らず、素潜りでその辺を
泳いでる程度のだんなにも目撃されるなんてと、びっくりした。
そして、そんな体験を無邪気に語れるだんながとてもうらやましかった。

 管理人から
 一口にプーケットと言ってもパトンビーチと言えば、もっとも人が多くにぎわっている所。鮫にもいろいろあるけど、もしその年に一回やってくる鮫がジンベイザメだとしたら結構驚きですね。小さな鮫は結構いると思うのですが。管理人はダイビング詳しくないのでこの辺で…。


 4月20日

 朝ご飯を食べに、ビーチに行った。その屋台街は海にボートを出すスロープのすぐ横にあり、朝からたくさんの船が行き交っていて活気があり、それをのんびり見ているのはなかなか風情があって好きなのだ。
 さて、パトンビーチにはジェットスキーのほかに、大きなボートがたくさん出ていてパラセイリングなどをしている。
 港はないので船は停泊されておらず、毎日タイヤ付きの台に乗せられて持ち主の家から車で牽かれて海にやってくる。かなり大きいため、朝晩の通勤時には道は渋滞、海辺の街ならではの光景が展開される。
 海に着くと今度はブルドーザーに似た水陸両用車のようなもので、浜辺から海に着水。台をはずすと、水を得た魚(船だけど)のようにとたんにいきいきとエンジンを轟かして試運転が始まる。

 ぼんやりとそれを見ながら、ふと「あの船を牽いて海に入れるブルドーザーを運転してる人って、仕事はあれだけ?」と聞いてみた。
 朝晩各小一時間、十数台の船を水に入れたり上げたりする。それで他の時間は何をやっているのか?
 答えはなんと「ぼんやり遊んで暮らしている」のだそうで・・・。
 この仕事はそのおっちゃんの独占で、船一台につき、一ヶ月3000バーツで契約しているという。1日2時間弱で月収約5万バーツ。
 ボロ儲けすぎる〜。うまい仕事もあったものだ。

 管理人から
 この水陸両用車、いったいいくらするのだろう…、と真っ先に考えてしまった。でもこの手の仕事、元々一日何時間も働いているように見えないから、2時間労働についてはまあそんなものかと。が、何がいいかと言えば、固定客がいると言うこと。しかも月極。雨が降ろうがお客がいなかろうが、それでも収入があるのはとてもうらやましいことですねえ。


 4月21日

 ある会社から大事な書類を送ってもらうことになっていた。が、いつまで待っても届かないので、電話してみる。先方は「先週振り込みを確認してすぐに送付済です」といい、さらに丁寧にも追跡調査までしてくれたところ、近くの郵便局には届いていることがわかった。

「パトンの郵便局に先週届いているそうです。なんか・・・配達したら家がなかったって」おいおい、うちの家は3年前からずっとあるって!

 通りに面していないので確かにわかりにくいけど、無くなったのはうちの手前に建っていた掘っ建て小屋だろうが・・・。

 脱力しながらも、とにかく郵便局に取りに行き、電話の内容を伝えるも「えーっ?来てないけどなぁ」と心許ない。
 「奥の仕訳してるところで、見て」というので、中に入って行った。例によってタイ特有のだらーっとした雰囲気の中、なんでこんなたくさんいるの?といいたくなるほど無駄に多い人がだらだらと働いている。
 別の人にも「探したけどなかったんで。バンコクに番号と送った日聞いて」と追い返されそうになってむっとしていると、一人のにいちゃんが急に「日本人の家か?来てたよ」といい、さらに私のフルネームと正確な番地まですらすらと暗唱して、「確かに見た」と。彼の指示により、奥の方を探しに行った係りの人が「ありましたわ」とやっと見つけてくれた。
 疲れる・・・。なんでわざわざそんなところにしまってあるんじゃ!!
 それにしても、あの私の名前と住所と郵便物の有無まで暗記している彼は何者?ストーカーかお前は!といいたいところだが、ありがとうございました。

 管理人から
 昔は本当に郵便物の遅配、そして永久に「来ない」ことがたくさんあった。EMSでさえ届かなかったこともある。(これはアパートに問題があるが)さすがに最近郵便事情はかなりよくなり、そう言うことは減ったが、本来届くはずのモノが届いているかをチェックしているわけではないので、何とも言えない。それにしてもタイにも日本人みたいな職人がいるんですねえ。みんな彼くらい出来たらいったい何人減らせるだろうか…。


4月22日

 近所の食堂に昼ご飯を食べに行った。たまたま、我が家しかお客がいなくて、店の人もうちの注文を作りに奥に行っている時に、白人カップルが入ってきた。勝手知ったる他人の店、だんなはすかさず彼らを席に案内しメニューを手渡した。 
 そしたら、白人のおばさんがだんなにぎこちなくワイをしてくれた。
 ワイとは、お礼を言う時などに両手を合わせて相手を拝む仕草だ。
 ワイをされただんなは、ちょっと戸惑いながら照れ笑いしていて、見ていて何かほほえましかった。私たち外国人にとって、他国の習慣は珍しくまたそれを使う場面もなかなか難しい物だが、さすがに何年も住んでいるとなんとなくどんな場面でどんな使い方をするものなのかわかってくる。
 先の白人の使い方は、感謝を表す方法としては間違っていないが、少し大げさすぎて違和感があったのだ。でも、外国人が知らなくても当たり前。
 たぶん、自分がタイ人からワイをされたので、タイの習慣を敬い自らも使ってみたのだろう。そういう気持ちは大事だと思う。

 ワイは普通、身分の上の者に対して下の者がする。年下の者が年長者に対してや、店員がお客様に対してなどだ。ビッグCの店員もお釣りをくれた後にしてくれるので、そういうサービスをするように教育されているのだなと思う。客としてワイをされたら、悪い気はしないし。
 そういえば、前に近所に掘っ建て小屋があり、近くの家を建設する作業員家族が住んでいた。5歳ぐらいの子供がいて、よく会ったのでお菓子をあげたら、きちんとワイを返してくれた。すごく貧しい暮らしをしているのにご両親がちゃんとそういう習慣を教えておられるんだなぁと思った。

 管理人から
 ワイをされるのはとても気持ちがいい。と言うかすがすがしい気分になる。ワイをするときの手の高さが、相手の身分に相当するとかしないとかで、ほぼ日本のお辞儀に相当するわけです。が、やっぱりまだまだワイをうまくこなすのは難しい。極楽タイランドメンバーのYASさんのワイはかなり良いので真似しているが、ナカナカできない…。


 4月23日

 日本の生活を満喫して帰って来たら、ノートパソコンが壊れた・・・。
 一ヶ月近く使っていなかったので、心配はしていたのだがしばらくは普通に使えていて、ほっとしていたら案の定電源が入らなくなった。
 日本のパソコンはタイでは修理できないので、どうしようもない。さらに我家には電話がまだない。電話会社に何度も出向き、何年も前から頼んでいるにもかかわらず、対象外の地域だとかでつけてもらえないのだ。
 唯一法外なお金で裏取り引きという手があるらしいが、うちにはそんなお金はない・・・。
 で、この2年ほどは、ノートパソコンを旦那の実家まで運びメールしていたのであった。それなのに、その道も絶たれてしまいかなり絶望的である。もはや、外界と連絡をとるすべはないのだろうか。

 と、落ち込んでいたところかすかな希望が見えてきた。近所のうちに電話の回線工事の車が来ているではないか!
 うちも早速再々再々・・・ぐらいの挑戦をしてみたところ、申込書を受け取ってもらえた!これで電話はやってくる。たぶん、もうすぐ。それから既に2週間・・・月末には、といってたくせにやっぱりまだとりつけにきやがらん。
 タイだから、こうなることはわかっていたが、これだけはもう大人しくは待てない!!なにしろ、3年近く待っているのだ。その間にタイで買ったデスクトップは使うに使えないまま、ものすごく時代遅れのものになってしまった。引っ越す前に使っていたのだが、こんなに長い間使えないのなら前に売ってしまえばまだ高く売れたものを・・・。
 24MBのこのパソコン、やっと日の目を見る日は、たぶん近い・・・。

 管理人から
 読者の皆様、数日ぶりのご挨拶でございます。これが今回メルマガを少し休ませていただいた理由でございます。このときみいさんからの電話では、もう5月中には〜という話だったのですが、やはり未だにつながっておりません。早く24MBの威力を試してほしいものです。今や64MBでさえほとんど見かけないというのに…。(使わないうちに、ねえ…)


 4月24日

 日本に戻っていた間、SARSのニュースは毎日のように目にしていたが、こんなにまで影響しているとは思っていなかったので、帰ってきて正直びっくりした。
 観光客が全くといっていいほど目に付かないのである。閑散としているといっていいぐらい、タイ人しかいない光景はかなり妙だ。
 雨季に入っているとはいえ、この寂しさはなんだ。しかもホテルは閉鎖してしまったところもあるというし、(開けていても人件費や光熱費がかさむだけ、という。それほどまでにほとんど客がこないのだそうだ)従業員も一時休暇や解雇など、相次いでいるようだ。

 タイは観光の国なので、この痛手は大きく政府をあげての安全宣言に躍起になっている。そこで「タイでSARSに罹って死んだ場合100万バーツの保証金」というわけのわからん制度が提案されたのであろう。しかし死ぬんじゃ、お金貰ってもなぁ。
 最近値上がりまでして、「外国人は400万バーツ」になったらしいがだからって、命を懸けてまで遊びには来ないだろう。
 それなのに、タイ人たちの妙な安堵感はどうだ。「これでもう大丈夫。国が保証してるんだから、みんな安心してまた遊びに来るよ」とかなりまじで言っている人が多い・・・。
 国民総楽天家、なのはうらやましいことだが、物事をもうちょっと真剣に深く考えた方がいいのではないだろうかと思う。

 管理人から
 確かにこの政府(と言うかタクシン首相)のアナウンスはかなりタイっぽい。どうせ外国人がなってもどこで移ったか証明するのは難しいわけだし…。ところでそう言われたからと言って、外国人がタイを安全だと思うと思っているのだろうか?個人客はともかく、団体客(日本人に限らず中国人なども)の足が向くようになるにはかなりの日数がかかるような気がする。ましてやその団体客がお金を落としていると言うのが現実なのから…


 4月25日

 今回日本にはシンガポール航空を利用した。うわさには聞いていたし値段もタイ航空にくらべて安かったのである。プーケットからだとバンコク経由と時間もたいして変わらず、サービスは格段上とのことであった。チケットを買った時点ではまだSARSは公になっていなかった。日本にいる間にどんどん騒ぎが大きくなって、帰国便がキャンセルになったりしたわけだが、思ったよりもシンガポールの空港は普通でもっと緊迫した状況を予想していた私はちょっと拍子抜けだった。

 そしてなんといっても、サービスのよさに今後は絶対シンガポール航空を利用しようと決心した。まず空港職員からして違う。某T航空では、子供連れで重い荷物を抱えている私にも「自分の荷物は自分で持て」といわんばかりの態度。今回も特に親切を期待していたわけではなかったのだが・・・
 ブースに入るか入らないかのうちにどこからともなく、係員が飛んできて「お荷物おもちいたします。大変ですね、お子様連れは」とカートでカウンターまで運んでくれた。
 乗る時も「お子様づれのお客様は優先」とは名ばかりで少しでも遅れると他の乗客といっしょに待たなければいけない某社と比べ、「もう別に後でいいや」と座っていたら、わざわざ係員が連れに来てくれ手荷物を持って案内してくれたあげく、別の入り口を開けてくれ最優先で乗り込ませてくれた。

 機内でも、日本人アテンダントが「私○○と申します。ご用がございましたらお申しつけ下さいませ」と挨拶に来てくれ、そんなことはじめてなので感激しまくり。気圧の変化で子供が耳が痛くなり、普段おとなしいのに半泣きになったときも、すかさず様子を見に来てくれ、機内サービスではなかった飴をどこからか調達してきてくださった。
(まだあるので明日に続く)

 管理人から
 タイ航空はシンガポール航空をライバルだと思っている。たしかに路線はかなりかぶっている。そしてSARSの前には結構利益も上げていた。が、あくまでもタイという国の人気のおかげであると思う。純粋にサービスなどを比べた場合、明らかに負けていると思うのだが、タイ人はそのことを決して認めない。シンガポール航空、日本でも人気が高いけど実際乗ってみるといいです、ホント。特に大阪の方、安いしおすすめですよ〜。


 4月26日

 とにかく、サービスとはこうあるべきだろう、ということをすばやくにこにことやってくれる。日本にいたら気づかなかったかもしれないがサービスの全くないタイにいるといちいち感動すら覚える。タイは微笑みの国、だったんじゃなかったのか?と思える事に日常接しているので、優しくされるとそれが仕事上のサービスなんだとわかっているのにとてもうれしい。
 なんか、シンガポール航空は社員教育も行き届いているのだろうがそれ以前に、本当に性格のいい人を採用しているんじゃないか、とまで感じてしまったほどすばらしい気の効かせかたであったのだ。
 一人の職員がその会社のイメージを左右する事もあるというのに、会った人、全員が親切でかゆいところに手が届くようなサービス。
 いままで何社かの飛行機に乗ったことがあるけど、こんなに親切にされたのは初めてであった。

 SARSで乗ってる人数が少なかったから、ではなく行きの満員状態の時でさえ、細やかな気配りをされていたのである。
 国民性なのかなんなのか、シンガポールにはまだ行った事がないのだが遊びにいきたいなぁと思った。ホテルの人もあんなに親切なのか?とかいろいろ期待してしまう。仮に親切でなくてもタイで鍛えられているので全然平気である。
 人によって態度を変えるのがタイ人なのだろうけど、日本にあこがれてるくせに日本人をばかにするのをやめろ。
 案の定というか、日本に帰る前にマイレージカードの名字を変更したのだが(この時の話は、以前ここで怒りの叫びとして披露しました。だんなの見かけで思いっきりばかにされ、タイ人のくせに英語でしか話し掛けて来なかったというあれ)、タイに帰ってきてもまだ新しいのが届いていない。そういう態度がきらいなんじゃ〜。

 管理人から
 タイにいるとある意味常識的なサービスがないことに気づく。マンツーマン以外では基本的にサービスの悪い国ではないかと思う。マンツーマンの時あれだけ発揮できるサービス精神も、その他大勢に対しては片鱗さえ見えない。こういう風に書くと語弊があるかもしれないが、そう言うケースが多いのは事実である。まあ日本がサービス過剰なせいもあってそう感じることが多いのだろうが、なんとかならんもんかなあ。


 4月27日

 最近暑さも和らぎ、日本の初夏のような落ち着いた気候になりつつある。
 雨が降ったり曇ったり晴れたりと、一日のうちでも天気が変化するのが激しく窓を開けたり閉めたり、洗濯物を出したりいれたりと忙しいのだがそんな気候の変化にも、変わらずその生態を見せているのがセミである。
 プーケットには何種類かのセミがいるようなのだが、決まって日の出前と日没後にいっせいに鳴き出すのだ。
 この事に気づいてからは、時計のように正確なその鳴き声に嬉しくなったりする。

 子供の通う幼稚園は、車でも20分以上かかるので私は朝6時前に起きる。
 当然外はまだ真っ暗。そんなとき突然セミが鳴き出す。そして大合唱となりそれが終わると、しらじらと夜が明けてくるのである。
 不思議な事に昼間はほとんどセミが鳴く事はない。温度の関係なのかともおもうが、暑くてもなくやつはいるし、天気が悪くて涼しくなっても鳴かなかったりする。
 いっせいに力を合わせて?なくのは、朝晩の2回だけなのであった。
 朝8時頃の日差しが強くなって来る頃から、夕方日が沈むまで日によってはひたすら暑いのだが日が陰りセミが鳴き出すと「今日も一日が終わった」となんだかしみじみしてしまうのである。
 それにしても、なんで決まった時間なのかは自然の不思議であろう。
 朝は鳴きおわると外が薄明るくなってきて、夕方は薄暗くなっていく。
 日の出と日没の時間を正確に知っているのである。

 管理人から
 みいさんの家の周りはこれから開かれていくであろう、パトンビーチの端にある山の中にある。おかげでこの日記によく登場する様々な生物に出会うわけだが、今回のセミもその一つで、たしかにあそこでセミが鳴いたらかなり激しいことは請け合いであろう。もはやすでにみいさんの目覚まし時計と化したセミ、みいさんにとってすっかり大事なアイテムなようです。


 4月28日

 仮面ライダーが先月から放映されている。以前から日本のテレビは人気でウルトラマンとかがシリーズでやっていたりした。仮面ライダーもVCDでタイ語吹き替え版のコピーが良く売られていたのだが、続きで見るのはタイにきて初めてである。
 子供は「新しい仮面ライダーだぁー」と大喜びしているが、実は一番古いのだよ。元祖なのだ。最近のライダーを見ているとけっこう新鮮に映るものらしい。

 子供の頃に見ていたといっても、ほとんど忘れているし親の私がかなり楽しみにして見ていたりする。これが、毎日夕方6時から月曜から金曜まであるので、進みが早い。
 仮面ライダーも、本郷猛から一文字隼人にあっという間に変わってしまった。
(名前の漢字うろ覚え・・・)
 次々に出てくるあんまりな怪人(ヒトデンジャーとかカニバブラーとか。サボテン怪人とか、恐いんだか笑いをとろうとしてるんだかよくわからず)や無理な設定に子供以上に魅了されてしまっている。

 今は鬼籍に入ってしまった懐かしい出演者も多く、時代の流れを感じる。昔は、気づかなかったがやはり「ライダー」という設定で(当時は)最新のバイクなどが登場し、みんなバイクを巧みに乗り回している。
 そして、全く覚えていなかったが島田陽子と山本リンダがレギュラーで出演している!
 思いっきりお色気を振りまいているリンダに、子供向けの番組じゃなかったのか??と悩んでしまう。
 日本でもリバイバルでDVDとか発売されているという昨今、思いがけず毎日見る事ができて、幸せである。
 この勢いでもっといろいろ放映権を買い取れ〜。
 ガッチャマンとか仮面の忍者赤影とか見たいぞ。(ああ、年が・・・)

 管理人から
 こないだみいさんに電話したとき、後ろから息子さんのご機嫌な声が聞こえてきた。聞いてみると、今仮面ライダーを見ているらしい。ソンクラに住むまこさんの息子さんもウルトラマンのVCDを見ていれば幸せらしい。30年前のモノが今タイの日本人の子供に受けると言うのが、それらをリアルタイムで見ていた我々の心を打つのだ…。でも、赤影はリアルタイムではない管理人でした。ああ、年がばれる…。


4月28日

 我家の棚は開けっ放しの時が多い。私は自分でいうのもなんだが、わりときっちりしている方だと思う。特に中途半端に隙間が空いてるとかいうのは我慢ならない。
 しかし、あえて家中すべての開けられるところは開け放っている。
 なぜならあっという間にカビだらけになるからである。
 最近のタイの家は煉瓦とセメントで出来ているので、かびが発生しやすいらしい。しかもうちは山の中にあるので湿気が多いようだ。
 ビデオテープにかびが生えるのは、前に住んでいた平地のアパートでも経験したが本棚や家具の表面、調理用の麺棒にまで生えるので、食器棚もきっちり閉めず隙間を空けてある。
 この前は、藤製のランチョンマットにまで、ぼわぼわと生えていてうんざりしたものである。
 まさに油断大敵、気を抜くといつのまにか思わぬところにまで発生しているので、いつも気をつけているつもりなのだが、ふと気づくと洗って置いたシーツがかび臭くなっていたりする。

 クーラーをつけるのが、一番いいそうなのだが、うちはけっこう風通しがよくかび対策だけにずっとつけているのも寒くなりすぎそうだし、電気代もかかる。そこで今年は、炭を部屋のあちこちに置く事にした。
 本棚の隅とか棚の上に置いている。
 気休めかもしれないが、がんばってくれ、炭!!


 管理人から
 炭の効用というのはたくさんあるらしいが、カビ対策にもなるとは知らなかった。ちなみに管理人の家の目下の問題はシロアリ。シロアリにいい対策、誰か教えてくれませんかあああ。さすがに炭じゃ効かないですよねえ。


 4月29日

 タイ人の旦那は、私には理解できない食生活を送っている。例えばいっしょにご飯を食べに行ってもひとりスープに唐辛子の粉をぶちこんでいたり、いつまでもナンプラーをふり続けてどす黒くなったご飯をおいしそうに食べていたりする。
 こればっかりは嗜好の問題なので、口を出さないようにしてきたがどうみても体に悪そうで、気にはなっていた。
 タイ料理は、甘さと辛さとすっぱさなどが渾然となった味というのが特徴である。しかし、もしかしたら味おんちなのかも?と思わせられる出来事があった。

 日本から持ってきたシチューを作った時の事。決して私の作った日本料理は口にしない彼が珍しく食べたいといってきた。
 で、ご飯にかけてやったら、その上にふりかけをかけた。むっとしているとさらにナムプリックという辛い味噌みたいなものを大量に・・・。
 それはもはや、シチューではないのでは?
 おいしいおいしいと食べている旦那に、殺意を覚えた瞬間であった。
 貴重なシチューやふりかけをそんな食べかたするなんて、勿体無さ過ぎる。
 絶対ナムプリックの味しかしてないのに。
 前からよく、日本料理は味が無いといっていたが、勝手に妙な味付けにするのはやめろ〜。

 管理人から
 タイで日本料理店を営んでいる方には、同じような殺意を感じる瞬間がやはりあるらしい。5日間煮込んだ渾身のデミグラスソースにケチャップをかけられたり、微妙な味わいに仕立てた煮物にこれでもかというほどナンプラーと辛子を入れられたり。。。タイ人は自分好みに会うように味を変えて食べるのだが、これってどこにいっても同じような味なのでは?とタイ在住の日本人なら一度は思ったはず。


 4月30日

 子供の言葉が乱れている。幼稚園が始まり一日のほとんどをタイ語で過ごす彼は家に帰ってくると、私に気を遣ってか日本語で話してくれる。
 それはとてもありがたいし、年に1回ぐらいしか会えない私の両親ともちゃんと話ができるので、いいことなのだが、どうも発音が変なのだ。
 標準語を話す人が努力して関西弁を話している感じ・・・。
 たぶん、テレビやビデオを見ている事も多いのでそこに出てくる日本語を覚えてしまっているのだろう。

 関西の人が聞いても東京の人が聞いても、どっちつかずで何か気になる。
 そういう私もだんながわかるように、気を遣って標準語っぽい話し方をするときもあって、細かいようだが関西弁なら関西弁のほうがいいのかなと思ったりする。
 元々関西人なので標準語は得意ではないし。
 それで、我家になぜか大量にある吉本新喜劇のビデオで関西弁を強化させているところである。これはこれで、違った面も強化されそうな気もするが。
 今でさえ、戦闘物の番組ばかり見ていて「おのれ〜」とか「やっつける」とか妙な語彙ばかり豊富なのに、お笑いが加わるわけである。
 彼の将来が、楽しみでならない。

 管理人から
 仮面ライダーやアニメの日本語だけを聞いて覚えた日本語に、吉本が加わるんですか〜?まさに生きる実験室ですねえ。いまどき「おのれ〜」と言う日本人がいるのか?と言う疑問はさておき、タイ人相手に「パチパチパンチ」とかやって、逆にそれがプーケットではやったら最高に受けるんですが。息子さんがタイ初のタイ日ハーフコメディアンとしてデビューする日も近い!?